エアコンフィルターの掃除方法!頻度やメリット、注意点を解説
部屋の温度調整に便利なエアコンですが、その中に搭載されている「エアコンフィルターの掃除」のやり方や頻度について悩む方も多いですよね。本記事では、エアコンフィルターの特徴や掃除方法についてご紹介します。掃除機などで定期的に掃除し、綺麗な状態を維持すると電気代を抑えられて快適に過ごせるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
※この記事は広告を含みます。詳しくはコンテンツ制作ポリシーをご覧ください。
エアコンフィルターは定期的に掃除しよう
エアコンフィルターとは、エアコン室内機の内部にあるホコリやカビを除去できる細かい網目状の部品のことです。
部屋の空気を吸い込んで設定温度に温めたり冷やしたりして排出します。室内の空気のろ過にも役立つので、定期的に掃除するようにしましょう。
エアコンフィルター掃除の頻度は?
エアコンフィルターの掃除の頻度は、シーズンによって異なります。
頻繁に使うシーズン中は2週間に1回程度を目安にフィルターや室外機周辺、内部クリーン運転などを実施してこまめな掃除を心がけましょう。
ほとんど使用しない時期であれば月に一回程度でも十分ですが、長時間使用する夏や冬の場合には定期的な掃除をすると快適に過ごせますよ。また、シーズンになる1、2ヶ月前には試運転やしっかりと掃除しておくのもよいでしょう。
エアコンフィルターの役割
エアコンフィルターは、室内に充満している空気を吸い込む際に、空気中に含まれているホコリや微粒子などをキャッチする役割があります。
これにより、設定温度まで調整された空気が吐き出される際にろ過された綺麗な空気が出てきます。
エアコンフィルターを掃除するメリット
エアコンフィルターを掃除するとカビの増殖や電気代の節約、ニオイの除去が期待できますよ。ここでは、それぞれのメリットについて詳しく解説します。
エアコン内部に汚れやカビの増殖を防ぐ
フィルターを定期的に掃除しておくと、エアコン内部の汚れやカビの増殖が防げます。しばらく放置しているエアコンフィルターにはさまざまな汚れやホコリが付着しており、それらが原因によってカビを発生させてしまう可能性があります。
フィルター掃除をすると、内部フィルターが綺麗な状態を維持できるため、常に清潔な空気が排出されますよ。エアコンの使用頻度が高いシーズン中は定期的なフィルター掃除を心がけ、カビの増殖を抑えるように心がけましょう。
エアコンの効きが良くなる
エアコンを定期的に掃除していると空気の循環がスムーズになり、電気代を抑えられますよ。フィルターに汚れやホコリが付着しているとエアコンの効きが悪くなり、余計な電力を消費してしまう原因となってしまいます。
常に綺麗な状態を維持しておくと、効率良く空気の取り込みや排出が行えるため効きが良くなるほか、電気の消費量も減らせます。年間の電気代を抑えられるのもうれしいポイントですね。
エアコンの使用頻度が高い方や電気代に悩んでいる方は、意識してみるとよいですよ。
エアコンから臭いニオイがしにくくなる
エアコンの掃除を心がけていると、臭いニオイの抑制が期待できます。
エアコンから発せられる悪臭の原因のほとんどは、エアコン内部のカビが原因といわれています。ニオイの気になるエアコンで室温を調整しても、部屋中にニオイが広がり快適に過ごしにくいでしょう。
しっかりとフィルターの掃除を行い、カビを防いで綺麗にしておくとエアコン内部でカビの発生を予防でき、綺麗な空気の広がる部屋でくつろげますよ。
エアコンフィルターの掃除をしないとどうなる?
エアコンフィルターの掃除をしないと発生するデメリットは以下の通りです。
- 電気代が高くなる
- 水漏れや故障の原因になる
- 健康に影響する場合がある
それぞれ順番に解説します。
電気代が高くなる
エアコンフィルターの掃除をしないと、電気代が高くなる場合があります。エアコンフィルターは室内の空気を内部に取り込み冷却や加熱を行い、再び室内に空気を戻すのが特徴です。
掃除しておかないと、使い続けているうちに溜まったホコリなどの目詰まりによって空気の取り込みが悪くなり、エアコンの能力が低下してしまいます。
また、エアコンを1年間掃除しなかった場合には、年間で約25%も高くなってしまうという調査結果もあるので注意しましょう。
水漏れや故障の原因になる
エアコンを掃除していないと、夏場の使用時に水漏れが起こる可能性もあります。エアコンの冷房運転時、設定温度を下げるためにエアコン内部も冷やされます。
その際にフィルターに汚れが溜まっていると内部で空気がうまく循環されず、本体内部に多くの結露が発生してしまうことも。
溜まった結露水が吹き出し口から滴り落ちて水漏れが発生し、そのまま放置しておくと悪臭の発生や故障の原因にもなるので注意しましょう。
健康に影響する場合も
エアコン内部で発生した結露とフィルターの汚れが組み合わさると、カビや悪臭の原因になってしまいます。
放置しておくと内部のカビが増殖し、エアコンを動かしつけていると取り込まれた空気が綺麗になるどころか、カビの付着した空気が排出されてしまいます。
その空気を長時間吸い込んでいるとアレルギーや喘息を起こしてしまう可能性があるため、こまめな掃除が大切です。
エアコンフィルターの掃除方法
ここからは、エアコンフィルターの掃除方法についてご紹介します。主な流れは以下の通りです。
- エアコン内部からフィルターを取り出す
- 掃除機でフィルターのホコリを取る
- エアコンフィルターを水洗いする
- 歯ブラシを使い細かいホコリを取る
- エアコンフィルターを乾かす
それぞれを順番に解説します。
エアコン内部からフィルターを取り出す
フィルター掃除を始める前に、感電を防ぐためにエアコン本体のコンセントは抜いておきましょう。まずはフロントパネルを開いて中にあるフィルターを取り外します。
フロントパネルが開かない場合は、前面パネルが2枚構造となっているため2枚同時に掴んで持ち上げるようにするとよいですよ。外したフィルターは一度新聞紙の上などに置いておきましょう。
掃除機でフィルターのホコリを取る
フィルターが取り外せたら、フィルターの表側からホコリやゴミを吸い取ります。新聞紙を引いておくと汚れや散らばるのを防げますよ。
合わせて本体も軽く綺麗にしておくのもおすすめ。またエアコンは精密機器のため、直接水をかけてしまうと故障の原因になってしまいます。
本体を掃除する際には、まずは乾拭きを行ってから硬く絞ったタオルで拭いて掃除するようにしましょう。
エアコンフィルターを水洗いする
掃除機で汚れを吸い取ったら浴室やベランダなど水で汚れを洗い流せるところへ移動し、フィルターの裏側から水をかけて汚れを落とします。カビや油汚れが落ちにくい場合は中性洗剤をぬるま湯に溶かし、歯ブラシを使ってフィルターを洗うと落ちやすくなりますよ。
頑固な汚れや気になる汚れが残っている場合には、中性洗剤を溶かしたぬるま湯の中で10分程度つけおきするのもよいでしょう。水の威力が強いと網目が崩れる可能性もあるので注意が必要です。
歯ブラシを使い細かいホコリを取る
歯ブラシを使ってさらに細かい汚れを落としていきます。ホコリやゴミをフィルターの裏から表側に向かって洗うのがポイント。
歯ブラシで擦る力が強すぎるとフィルターの網目を崩したり、歪んだりしてしまう可能性があるため注意が必要です。
網目が整っていないと吸い込んだ空気に含まれるホコリをキャッチできなくなるので、優しく洗うのを心がけましょう。フィルターの裏から表へと優しく汚れを押し出すイメージで洗うのがおすすめです。
エアコンフィルターを乾かす
水洗いが終わったら、タオルや雑巾などでしっかりと水分を拭き取りましょう。カビ予防のために完全にフィルターが乾くまで陰干しして、乾いたらフィルターを元の位置に戻します。
前面パネルを閉じてコンセントを差し込んだら、30分〜1時間は送風運転を行って掃除は完了です。水分が残ったままのフィルターを本体に戻してしまうと、ニオイの原因にもなるので注意しましょう。
エアコンフィルターを掃除する際の注意点
エアコンフィルターを掃除する際には、注意点がいくつかあります。
まず、フィルターを外す時はフィルター以外のパーツを外さないようにしましょう。エアコン内部の構造は複雑で、分解しすぎてしまうと元に戻せなかったり正常な運転ができなくなったりする可能性があります。
故障の原因にもつながるので内部の細かいパーツまで洗浄したい場合には業者に依頼するのがおすすめです。また、フィルターの乾燥時には40度以上のドライヤーやストーブ、さらに直接日光には当てないようにしましょう。
高温で乾燥させてしまうとフィルター部分の変形や変色にもつながってしまうので、汚れを洗い流した後にはタオルで拭きあげ、陰干ししてくださいね。
業者に依頼するのもおすすめ
自分で掃除するのが面倒な方や、細かいところまで全体的に掃除したい方は、業者に依頼するのもよいですよ。業者に頼むと、フィルター以外の自分では掃除できない箇所の汚れまで綺麗にできるのが魅力。
業者に依頼する際の費用目安はエアコンの機種やサイズ、掃除する台数にもよりますが、2,000円台〜1.2万円台と幅広いです。
基本料金以外にも追加料金が発生する可能性もあるので、選ぶ際には料金やサービス内容をチェックしておきましょう。
定期的にエアコンを掃除しよう!
エアコンのフィルターは部屋の空気をろ過しながら設定温度まで調節するためにも必要なパーツです。自分でも掃除ができるので、シーズン前にはしっかりと掃除を行い、常に清潔な状態で使えるようにしましょう。
業者に依頼すれば、手間がかからずしっかりとエアコン全体を掃除できるので、気になる方は合わせてチェックしてみてくださいね。