栗焼酎のおすすめ10選!おいしい飲み方は?産地ごとの特徴など解説
栗独特の香ばしい香りと優しい甘さが特徴の「栗焼酎」。秋田や高知、愛媛などの栗の名産地の商品が知られていますが、おいしい飲み方がわからないという方も多いのではないでしょうか。今回は、おすすめの栗焼酎やおいしく味わう飲み方をご紹介していきます。栗の種類や製法でお酒の味も変わるので、選ぶときの参考にしてくださいね。
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栗焼酎とは?
栗焼酎は、1970年代後半頃からつくられるようになった比較的新しいお酒で、愛媛県の蔵元「媛囃子」が発祥だとされています。次第に、四国では愛媛に続いて他の地域でも栗焼酎づくりが始まります。今では秋田県や兵庫県、茨城県など様々な地でもつくられていますよ。
栗焼酎は、飲み方によって栗らしさを様々な形で楽しめます。ロックやストレートだと栗の甘い香りや味わいを濃厚に感じられ、お湯割りで飲むと栗の香りがふわっと立ちのぼりますよ。栗の自然な風味を感じられるお酒で、まろやかな甘さが好みの方におすすめです。
栗焼酎の選び方
蒸留の方法や産地、栗の使用比率に注目してみましょう。また、栗以外の米や麦などの原材料でも味わいが大きく変わりますよ。
プレゼントで栗焼酎を選ぶときには、パッケージやボトルのデザインにこだわるのもよいですね。
1.蒸留の方法で選ぶ
栗焼酎を製造するときの蒸留の方法によって、合う飲み方や風味の強さ、コクなどで変化が出ます。蒸留の方法を知っておくと風味の傾向がわかるので、自分の好みのお酒を探すヒントになりますよ。
単式蒸留(旧乙類)
単式蒸留は単式蒸留機を用いて焼酎を作る方法で、少ない蒸留回数で済みます。日本では昔から採用されてきた方法で、原料の香味成分も抽出されるため、素材本来の風味が現れます。
ただし連続式蒸留に比べて一度の作業でつくれる焼酎の量が少ないので、価格が高めになる傾向にあります。栗焼酎の場合は単式蒸留で作られることが多いのですが、単式蒸留でつくられたお酒は風味がはっきりしているのでロックやお湯割りに合いますよ。
さらに、蒸留の際の圧力の違いによって、通常の圧力の「常圧蒸留」と空気を抜く「減圧蒸留」の2種類に分類されます。一般的には常圧蒸留の方が素材の味を感じやすく仕上がります。
連続式蒸留(旧甲類)
連続式蒸留は、単式蒸留とは異なり、何度も連続して蒸留を行います。アルコール度数が36%未満の焼酎が当てはまりますよ。
栗焼酎の場合は、栗の風味は控えめでさっぱりした味わいに仕上がるので、ソーダやジュースなどで割って飲むのに合います。栗焼酎を割って飲む場合には連続式蒸留のお酒が向いており、単式蒸留と比べると価格がお手軽になります。また、連続式蒸留の場合はカロリーが抑えられるメリットもあります。
2.栗の産地に注目
お酒の製造地が栗の生産地であることも多く、その土地の栗をふんだんに使っている栗焼酎も多いですよ。栗の品種によって味わいに特徴があるので、飲み比べてみるのも楽しいですね。また、1つの品種に絞るのではなく、季節ごとにその時期に合う栗を選んでブレンドするメーカーもありますよ。
高知県産
高知県の四万十の栗は甘みが強いのが特徴で、メロンより糖度があることも。高知県産の栗を使った焼酎は、栗焼酎に加工したあとでも甘みに加えてしっかりとコクを感じられる味わいで、香りも豊かです。
栗本来の甘みを感じたい方には、高知県産の栗を使った商品がおすすめです。「ダバダ火振」や「四万十栗の栗焼酎」では、高知県の栗が使われていますよ。
兵庫県産
兵庫県の丹波栗は、粒が大きく肉質が締まっており、控えめな甘さで上品な味わいなのが特徴です。
丹波栗という品種があるわけではなく、過去に「大きくておいしい栗」の意味合いで「丹波栗」と呼ばれるようになり、すっかり定着しました。古くから贈答品としても利用されることが多く、名産品として愛されてきた栗です。丹波栗を使った栗焼酎も、控えめの甘さのお酒に仕上がることが多いです。甘いお酒が苦手な方におすすめですよ。
秋田県産
秋田県は大きい栗とも呼ばれる西明寺栗の産地です。西明寺栗は300年ほど前から栽培されてきた栗で歴史がある高級品で、実の質が高くて芳醇な味わいですよ。栗焼酎のほかには、焼き栗や甘露煮などもあります。
粒が赤ちゃんの握り拳のように大きなサイズの栗で、1粒あたり60~70gになることもあります。栗焼酎ではまろやかな口当たりや素材の味わいを感じられますよ。
愛媛県産
愛媛は城川などをはじめとした栗の産地です。特に城川町の栗は、収穫後に低温で寝かせることで甘みが強くなります。
愛媛の栗焼酎メーカーでは「媛囃子」が親しまれており、地元の栗を使った焼酎を生産しています。本記事でご紹介する「おくりおくら」にも城川の栗や県内の名産地の栗が使われており、栗のほのかな甘みを上品に感じられますよ。栗焼酎を飲み慣れていない方にもおすすめです。
3.栗の使用比率をチェック
栗焼酎の栗の使用比率は50%~85%と幅が広く、商品によって味わいが大きく変わります。
この数値が高いほど栗ならではのまろやかなコクを強く感じられ、栗本来の風味や甘みが強い焼酎が好みの方向けです。栗焼酎が初めてで少しずつ慣らしたい方は、85%など栗使用率が高めの商品ではなく、栗使用比率が少な目で麦や米がベースになっている商品を選んでみましょう。
4.栗以外の原材料をチェック
「栗焼酎」と呼ばれていますが、実は栗以外の原材料が多く使われる商品が多いです。栗以外の原材料によっても味わいが変わるので、チェックしましょう。
たとえば、米や米麹を原材料として使う栗焼酎の場合、栗の香りや味をそのまま楽しめます。栗らしさを感じたい方は、栗と米で作られた栗焼酎がおすすめです。また、麦も多く使われます。麦焼酎は比較的クセが少ないため、飲みやすいでしょう。
焼酎のクセを抑えつつ栗の風味を味わいたい方は、麦ベースの栗焼酎に注目するのもよいですね。ほかには、芋とブレンドされた栗焼酎もあり、芋焼酎らしい味わいに栗のほのかな甘みが加わりますよ。
5.ギフト用ならパッケージにこだわろう
栗焼酎は他の焼酎と比べてわりと珍しい種類のお酒なので、お土産や贈答品に選ぶと特別感が出ますよ。
ギフト用なら、化粧箱やボトルのデザインなどのパッケージにも注目しましょう。渋いボトルデザインやかわいらしい栗のイラスト付きのラベルなど、バリエーション豊富で選ぶのが楽しいですよ。相手の好みを考えながらパッケージにこだわるのもよいですね。
栗焼酎のおすすめ10選
ここからは栗焼酎のおすすめ10選をご紹介します。栗の利用比率やパッケージ、産地などに注目しましょう。栗以外の成分や産地にこだわるのもおすすめですよ。
1985年に誕生したダバダ火振は、高知県の北幡地域の栗を使った栗焼酎で50%も栗を使用しています。栗の香りを封じるために低温でゆっくりと蒸留する製造を採用し、栗の香りと甘みを感じられる味わいになりました。アルコール度数は25%で、ロックやストレートで味わうほかにもお湯や炭酸で割って飲むのもおすすめです。
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商品情報
おすすめの飲み方:オン・ザ・ロック
アルコール度数:25%
成分:栗・米・米麹
高知県四万十川流域でつくられた栗を使用して製造したまろやかで優しい味わいの栗焼酎です。和食全般に合うお酒で、芳醇な香りを楽しめますよ。また、使用している栗がすべて四万十産のこだわった特別限定品の商品で、専用の化粧箱がついてくるので、プレゼントや手土産にもぴったりです。
宮崎県産の栗焼酎で、臭みの少ない味わいなので焼酎が苦手な人でも飲みやすいお酒ですよ。栗20%以上30%未満使用で、栗本来の甘みや風味を感じられるまろやかさが特徴的です。軽快な飲み口で後切れが良いので、ロックやお湯割りで飲むのがおすすめですよ。アルコール度数は25%で、麦や米麹も使用されています。
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商品情報
【香り・味わい】非常になめらかな印象が強く、蒸し栗のやわらかな甘い風味
【アルコール度数】25%
【おすすめの飲み方】ストレート、ロック、水割り
【原材料】栗、夢たんば
蔵元所有の栗林の栗を一部使用しているこだわりの栗焼酎。焼いた栗から製造され、栗ならではの香ばしさと甘さが引き出されたなめらかな飲み心地です。お湯割りで飲むと、さらに栗の風味が際立ちますよ。アルコール度数は25%で、ストレートやロックでの飲み方もおすすめです。
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商品情報
原産国/地域 日本
原産地 四国
アルコール含有量 28 Unit of Alcohol
成分 栗、米麹
原料の栗使用率が85%で栗のほかの原料には糖化させるための米麹のみが使われている、まさに栗の風味を贅沢に感じられる栗焼酎です。アルコール度数は28%で、これは利き酒を重ねて選ばれたこだわりが込められています。栗らしさを味わいたい方におすすめですし、化粧箱入りなので贈り物にもぴったりですよ。
商品情報
アルコール度数 33度
原材料 栗50%、麦25%、米、米麹25%
製造元 無手無冠(高知県高岡郡四万十町)
先にご紹介した栗焼酎「ダバダ火振」の原酒を40010時間(4年7か月)もの間、四万十川の洞窟で長期貯蔵した特別限定品の栗焼酎です。長時間の熟成によって、コクが増した味わいを楽しむことができますよ。アルコール度数は33%で、ストレートやロックでの飲み方がおすすめされています。
商品情報
■格付・分類等:栗焼酎
■原材料名:栗(笠間市産)、米麹(国産米)
■アルコール度数:25%
■容量:720ml
栗の生産量・出荷量ともに日本一の茨城・笠間市の栗をたっぷり使った栗焼酎で、原料の75%に栗が使用されています。笠間市商工会の有志による笠間市の栗活用のためのプロジェクトによって、商品化に至りました。渋皮を残しているために後味に甘さがなくすっきりしているのが特徴で、ストレートやロック、お湯割りで飲むのがおすすめです。
商品情報
内容量 1.8L
製造 宮崎県/佐藤焼酎製造場
製造地の宮崎県特産の生栗をふんだんに使い、祝子川の清水で丁寧に醸されて作られました。ほのかに甘い栗の香りが特徴で、まろやかな味わいを感じられます。アルコール度数は25%で、ロックや濃い目のお湯割りで飲むのがおすすめです。飲み口がすっきりしているので、すき焼きや刺身などの料理とも合いますよ。
商品情報
【アルコール分】 25度
【原料】 栗/麦/麦麹
【製造元】 (株)媛囃子/愛媛県西予市城川町
媛囃子は四国唯一の焼酎専業メーカーで、日本で一番早く栗焼酎を製造し始めた歴史を持ちます。「おくりおくら」は、四国の奥伊予産の生栗を100%使うこだわりで、皮を丁寧にむき、低温でじっくりと蒸留して仕上げました。ほのかに甘い栗の香りとまろやかな飲み口を味わえます。飲み方は、ロックやストレートが合いますよ。
商品情報
内容量 1,800ml
原材料 栗、米、米麹
保存方法 常温【開栓後はお早めにお召し上がり下さい。】
製造者 株式会社岡田屋本店
酒蔵の岡田屋本店は1877年に創業した島根県・益田市の老舗です。「栗くり坊主は蔵の中」は島根県津和野町産の栗を渋皮まで丁寧にむいてから原料として使用されており、渋みがなく栗の甘みを感じられます。渋みのある栗焼酎ではなく、甘みを感じられる商品を探している方におすすめですよ。
栗焼酎のおいしい飲み方
そのまま飲んでも栗の味や香りを楽しめる栗焼酎ですが、お湯割りやソーダ割りなどでやさしい味わいにするのもおすすめですよ。自分がおいしいと感じる飲み方を探してくださいね。
常温ストレートで本来の味を楽しむ
常温ストレートで飲むと、栗焼酎本来の香りと甘さを味わえます。氷を入れてロックにするよりも常温の方が、より栗の香りを感じられますよ。焼酎の味わいが好きな方やお酒が強い方向けの飲み方です。
ただし、ストレートだとアルコール度数が高くなってしまうので、お酒に弱い方は飲みすぎに注意してくださいね。水を用意して、焼酎といっしょに飲むのもおすすめですよ。
アルコールがきついと感じたら常温水割りで
ストレートやロックで飲むとアルコールが強く感じる方は、常温水割りがおすすめです。水割りにするとアルコール度数を薄めて飲めるので、ストレートと比べると酔いが穏やかになります。
水で割る時には、栗焼酎2:水3くらいの配分で氷を控えて飲みましょう。氷を入れずに飲むと、香りや甘みをしっかり楽しめますよ。
お酒があまり強くない方は、水の比率を高めるのもよいですね。
お湯割りで香りと風味を引き出す
アルコール度数を薄めるには、水割りのほかお湯割りでもおいしく飲めますよ。
栗焼酎をお湯で割ると、栗の香りや甘みが引き出されて、独特の風味がより強く感じられます。体が温まるので寒い日に合う飲み方ですよ。
常温ストレート以外で栗の風味を感じる飲み方を探している方にはぴったりの飲み方です。
軽めの味わいに!ソーダ割り
焼酎独特の香りや味のクセが苦手な方は、ソーダ割りにすると軽めに飲めますよ
お湯割りや水割りよりもクセを抑えられますし、ライムやレモンなどの生果汁を入れるとアレンジもできます。
栗焼酎の風味をほのかに感じつつも、ジュースのように飲みたい方にぴったりですよ。スッキリとした味わいが好みの方にぴったりな」飲み方です。
おすすめ商品比較表
香り豊かな栗焼酎を自分好みの飲み方で楽しもう
栗焼酎のアルコールの強さや栗以外の素材、栗の使用比率などに注目すると好みの味わいに出会いやすくなりますよ。栗の産地やパッケージなどにこだわる楽しみ方も。栗焼酎の飲み方には、栗の風味を強く感じる常温ストレート以外にもたくさんの飲み方があるので、自分がおいしくお酒を味わえる飲み方を探してくださいね。
芋焼酎に比べてクセが少なく軽い飲み口なので、焼酎初心者の方でも飲みやすい「麦焼酎」。ロックや水割り、ソーダ割など楽しみ方がさまざまで、料理にもよく合う麦焼酎ですが、銘柄がたくさんあってどのように選べばよいか悩んでしまいますよね。そこでこの記事では、おいしい麦焼酎の選び方と人気の銘柄をご紹介します。
糖質やプリン体がゼロの本格焼酎。ビールや日本酒、ワインなどのお酒と比較して低カロリーでもあるため、近ごろではダイエット中の方にも注目されています。「健康のことも考えてたまには焼酎を飲んでみようかな」「どんな飲み方がおすすめ?」という方に、焼酎の基礎知識や飲みやすい焼酎をご紹介します。記事の後半では飲みやすい割り方もお伝えするので、試してみてくださいね。