エアコンがカビ臭い原因とは?自分でできる掃除方法や対策も解説

エアコンがカビ臭い原因とは?自分でできる掃除方法や対策も解説

久しぶりにエアコンをつけたら風が臭いという経験がある人は多いのではないでしょうか。その原因は「エアコンのカビ」。そこで今回はエアコンの臭いを防止し、快適な室内環境を保つためのエアコンの掃除方法をご紹介します。カビを放置することの危険性やカビを予防する対策についても解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。

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エアコンのカビ問題とは?

エアコンのカビは、前面パネルを開いたところにあるプレフィルターのほか、外からは見えない内部に多く繁殖している可能性があります。多くの最新機種に搭載されている自動お掃除機能はプレフィルターの掃除はできても内部の掃除まではできないため、定期的な掃除が必要です。

エアコンのカビはさまざまな部品に生えます。プレフィルターの奥にあるフィン、結露によって発生された水を受けるドレンパン、冷たい空気を室内に送り出す送風ファンなど多様な部品に生えることを理解しておきましょう。

エアコンにカビが発生する原因

エアコンにカビが発生する原因はひとつではありません。室内の気温、湿度、内部の汚れなどさまざまな原因があります。カビが発生する原因を知り、予防に役立ててくださいね。

室内の気温が高い

室内の気温が高いとエアコンにカビが発生しやすくなります。カビは20〜30℃の環境で繁殖をはじめ、25〜35℃で活発化するといわれています。夏場の一般的なエアコンの設定温度である25〜28℃はカビが発生しやすい温度。人が快適な温度はカビにとっても快適な温度だといえます。

カビは温度が低いと繁殖しませんが、冬場でも室温は一定以上に保たれるため、エアコン内部にカビが生える可能性があります。冬だからカビは生えないと過信せず、定期的に掃除を行いましょう。

湿気が多い

湿気が高いこともエアコンにカビが発生する大きな原因のひとつ。カビは湿度が60%を超えると活動しはじめ、80%を超えると急速に繁殖が進みます。エアコン内部は結露により湿度が高くなりやすく、カビが生えやすい環境が整っているといえるでしょう。

夏場にエアコンを運転すると熱い空気と冷たい空気が触れ合い結露が発生。結露の大部分は排水管を通って外に排水されますが、一部はエアコン内部に残ります。結露によってエアコン内部の湿度が高くなるため、夏場は特にカビが発生しやすい点に注意が必要です。

エアコン内部の汚れ・ホコリ

高温多湿だけでは、カビは繁殖しません。カビは汚れやホコリに含まれるタンパク質を栄養にして繁殖します。エアコンは運転させると空気と同時に空気中のホコリや油汚れを取り込みます。取り込まれたホコリや汚れがどんどん蓄積し、カビの繁殖の原因になります。

ほこりや汚れは放置する時間が長くなるほど落としづらくなるため、カビを防止するためにはホコリや汚れを溜めないこまめな掃除が必要といえるでしょう。

エアコンにカビを放置するとどうなる?

エアコンに生えたカビを放置し続けると、臭いが発生したり、電気代が高くなったりさまざまな弊害が出ます。カビが生えないようにこまめに掃除を行い、カビが生えてしまったら早急に除去するようにしてくださいね。

臭いが発生する

エアコンからの風が臭いと感じる場合、その主な原因は内部のカビや雑菌の繁殖です。特に熱交換器や送風ファンなどの風が直接触れる場所にカビが生えているとエアコンから吹き出す風に多量のカビが含まれる恐れがあります。エアコンからの風が臭う場合は、カビが生えている可能性が高いので、すぐに掃除を行うようにしましょう。

ただし、臭いがないからといってカビが生えていないわけではありません。臭いの有無に関わらず定期的に掃除を行ってくださいね。

くしゃみや咳が出る

カビの放置が健康被害につながるケースも。エアコンから吹き出す風に含まれるカビが原因でくしゃみや咳などのアレルギー症状、気管支喘息、夏型過敏性肺炎などが引き起こされる場合があります。夏型過敏性肺炎は高熱や呼吸困難に発展するリスクもあり、特に子どものいる家庭では注意が必要です。

エアコンを使いはじめてから体調に異変が出ていると感じる場合は、早急にエアコンのカビをチェックし、掃除を行いましょう。

電気代が高くなる可能性も

カビは家計に打撃を与えるリスクも孕んでいます。カビが繁殖している状態は、エアコン内部にホコリや汚れが溜まった状態。フィルターにホコリや汚れが溜まったままでは空気の通り道が塞がれ、エアコンの効きが悪くなります

室温を設定温度まで冷やすために通常よりも多くの電力を使用し、結果的に電気代が高くなってしまいます。最悪の場合、エアコンの故障の原因にもなり得るので、こまめな掃除を習慣づけておきましょう。

自分でできるエアコンの掃除方法・カビ対策

自分でできるエアコンの掃除方法・カビ対策をご紹介します。ここではフィルター・フィン・吹き出し口など自分でも日常的に行いやすい箇所の掃除手順を解説していくので、ぜひ参考にしてくださいね。臭いがひどく、内部の手の届かない箇所のカビの繁殖が疑われる場合は、専門業者への依頼も視野に入れるとよいでしょう。

1.エアコンの電源プラグを抜く

掃除を行う前に感電や誤作動による事故を防ぐために電源プラグを抜いておきましょう。リモコンで電源をOFFにするだけでなく、誤操作防止のためにコンセントを抜いておくのがベターです。コンセントがない場合はブレーカーを落としてください。

エアコンのパネルを開き、フィルターにホコリや汚れが溜まっている場合は水洗いし、乾かしておくとあとの作業をスムーズに進められますよ。

2.中性洗剤を使用して掃除する

エアコンの掃除には台所用やお風呂用の中性洗剤が使えます。雑巾に水で薄めた中性洗剤を染み込ませ、カビを拭き取りましょう。フィルターを外すと薄い金属の板が並ぶフィンが見えます。掃除機・綿棒・歯ブラシなどでホコリや汚れを除去してから雑巾で拭いてください。吹き出し口にもカビが生えている場合は、入念に拭いておきましょう。

作業をする際は、故障の原因になるので、内部の精密機器に水や洗剤をかけないように注意してくださいね。

3.水ぶきをして乾燥させる

カビを拭き終えたら、別の雑巾で水ぶきをして洗剤を拭き取ります。汚れた水が垂れて部屋を汚さないようビニールシートを敷く、ゴミ袋で受けるなどの対策を取るのがおすすめです。

ここまで掃除を行ってもエアコンから吹き出す風の臭いが消えないことも。この場合、内部の細かい箇所まで掃除が必要です。自力で行うのは難しく、故障の原因にもなるので、専門業者に依頼するのがベターです。

お掃除機能付きエアコンでもカビ対策は必要

お掃除機能が付いたエアコンが多数販売されていますが、主に自動で掃除されるのはフィルターのみ。内部の掃除機能までは搭載していないものがほとんどなので、定期的に掃除を行う必要があります。

むしろお掃除機能付きのエアコンは密閉度が高く、内部が高湿度になりやすい点に注意が必要。掃除を行わないとホコリや汚れをエサにしてカビが繁殖する恐れがあるので、通常のエアコン同様こまめに掃除を行いましょう。

エアコンのカビを予防する方法

カビが生えたらすぐに掃除を行う必要がありますが、そもそもカビが生えないようにするのが重要。ここではエアコンのカビを予防する方法についてご紹介していきます。カビの繁殖を未然に防ぎ、日々の掃除を楽に行いましょう。

フィルターの定期的な掃除と交換

カビは蓄積したホコリや汚れを栄養にして繁殖します。フィルターを定期的に掃除し、カビの栄養を除去することで繁殖を防げます。掃除機でホコリや汚れを吸い、フィルターを水洗いするだけでもかなりきれいになりますよ。エアコンをよく使用する時期は月2回を目安に行うとよいでしょう。

フィルターの劣化が激しい場合は、交換も要検討。エアコンフィルターのみを別途購入できる場合が多いので、公式サイトなどで確認してくださいね。

冷房を使った後は送風運転を行う

冷房を使用したあとは結露が発生しやすく、内部の湿度が上がっています。30分以上送風運転を行い、内部を乾燥させるとよいでしょう。暖房を使用した場合も吐き出す暖かい空気と冷たい部屋の空気との温度差で結露しやすいので、同様に使用後は送風運転を行うのがおすすめです。

エアコンを使用しない時期も月に1回を目安に送風運転を行い、内部を乾燥させておくとカビの繁殖を抑えられますよ。

エアコン内部の清掃

カビが発生してから清掃をするのではなく、定期的に清掃を行い、内部にホコリや汚れを溜めないことが大切です。カビが発生したときの掃除方法と同様の方法で、こまめに掃除を行いましょう。

また、オフシーズンはエアコンカバーを使用するのもひとつの方法。エアコン内部にホコリや汚れが侵入するのを防げるので、掃除が楽になりますよ。

部屋の換気を定期的に行う

部屋の換気を定期的に行うこともカビの予防方法のひとつ。部屋をこまめに換気することでタバコのヤニや油汚れなど空気中に漂う汚れの原因を外に出せ、クリーンな空気を取り込めます。部屋の掃除と組み合わせて行うのもおすすめです。除湿機や空気清浄機との併用も検討するとよいでしょう。

エアコン掃除は業者に依頼するのもおすすめ

日常的な掃除は自分で行えますが、内部の細かい掃除や分解が必要な箇所の掃除などは専門の業者に依頼するのがおすすめ。掃除をしても臭いが消えないなど徹底的に掃除を行いたい場合は依頼を検討してみましょう。

業者は口コミやレビューを確認して選ぶのがベター。事前に細かい作業内容や料金を説明してくれる、もしくはサイトに明示されている業者がおすすめです。料金は機種・タイプ・作業内容によっても異なりますが、1万円以下で依頼できる業者も。お掃除機能付きのものは高くなる傾向にあるので注意が必要です。まずは業者のサイトなどで作業内容や料金をチェックしてみてくださいね。

定期的なエアコン掃除でカビを除去しよう

臭いの原因になるエアコンのカビ。健康への悪影響や、電気代が高くなる原因にもなるため、定期的な掃除が必要です。徹底的に掃除をしたい場合は、業者への依頼も要検討ですが、日常的な掃除は自分でも行えます。ぜひ正しい方法で掃除を行い、快適な室内環境を手に入れてくださいね。

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