クレンザーとは?クリーム・粉末などタイプ別の違いやおすすめ10選もご紹介
キッチンやお風呂の汚れ落としに欠かせない「クレンザー」。適切なクレンザーを選べば、ラクに汚れを落とせます。しかし、「頑固な汚れを落としたいけど、どのクレンザーを選べば良いの?」と悩む人も多いでしょう。本記事では、クレンザーの使用方法や注意点について解説します。おすすめクレンザーも紹介しますので参考にしてくださいね。
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そもそもクレンザーとは?成分や特徴を解説
クレンザーとは、食器や金属器などを洗浄するために使われる洗剤の一種です。一般的な洗剤と大きく異なる点は、研磨剤を含んでいる点です。研磨剤がこびりついた汚れやサビなどを物理的に削り取り、落とす働きをします。
消費者庁は、クレンザーを以下のように定義しています
- 研磨材及び界面活性剤その他の添加剤から成り、主として研磨の用に供せられるもの(つや出しの用に供せられるものを除く)をいう
- 台所用、住宅用又は家具用に使われるもので、研磨材を含むものに限る
定義を満たした場合、クレンザーと表示しなければなりません。
クレンザーの成分として「研磨剤」と「界面活性剤」が主に配合されています。研磨剤は、焦げ付きやサビなど、通常の洗剤では落としにくい汚れに適しているのが特徴です。
ケイ酸鉱物といった物質が一般的に研磨剤には含まれており、粒子の大きさや形状によって、研磨力が異なります。粒子が細かいものは傷つきにくいですが、汚れ落ちも穏やかです。
界面活性剤は、汚れを浮かせて落としやすくするため、油汚れを簡単に落とせます。その他にも香料や着色料などが含まれている場合もあります。
クレンザーの違いは?向いている用途
クレンザーには、大きく分けて2種類あります。
- クリーム・液体タイプ
- 粉末タイプ
どちらも、キッチンや浴室の掃除に活躍しますが、それぞれ特徴が異なります。汚れの種類や素材、使用場所などを考慮し、合ったものを選びましょう。
使用時の注意点として、肌が弱い人や長時間使用する場合は、必ずゴム手袋を着用しましょう。また、粉末タイプや揮発性の高い液体タイプを使用する場合は、換気が重要です。
クリーム・液体:幅広く使用できる
クリームタイプと液体タイプのクレンザーは、どちらも幅広い用途で使用できるのが特徴です。粉末タイプに比べて研磨力の穏やかなものが多く、素材を傷つけにくいというメリットがあります。
クリームタイプは、ペースト状で、研磨剤が細かく含まれているものが一般的です。液体タイプは、水のようにサラサラとした液体状のものから、とろみのあるものまでさまざまです。コンロや浴槽など広範囲の掃除に適しており、細かい部分にも届きやすいメリットがあります。
揮発性の高いものが多いため、使用する際は換気を必ず行いましょう。
粉末:研磨剤多め!コンロなど頑固な汚れに
粉末タイプのクレンザーは、その研磨剤の量と粒子の大きさから、頑固な汚れを落とすことに特化した強力な掃除アイテムです。キッチン周りの頑固な油汚れや、焦げ付きなどに主に発揮します。
メリットはクリームや液体タイプに比べて、研磨剤の粒子が大きく、量も多く含まれている点です。そのため、こびりついた汚れを削り落とすような強力な研磨作用があります。
注意点として、 研磨力が強いため柔らかい素材や塗装面には使用できません。必ず使用する前に試してから使用しましょう。
焦げ付きが落ちにくいと感じた場合、お湯などで汚れを浮かせてからクレンザーを使用すると汚れを落としやすくなりますよ。
クレンザーの使用方法を解説
クレンザーは、使い方を誤ると素材を傷つけたり、健康を害したりする可能性があります。正しい使い方を理解し、安全に使いこなしましょう。
ここからは、クレンザーの使用方法について「水回りの水垢汚れ」「キッチンの焦げ付き汚れ」の2つのシチュエーション別に解説していきます。
水回りの水垢汚れ
水垢汚れは放置すると頑固になり、見た目の悪さだけでなく、衛生面でも問題になります。クレンザーを使用すると、簡単に水垢を落とせます。
ステンレス周りの水垢にはクリームクレンザーがおすすめです。研磨剤の量に注意し、素材を傷つけないようにしましょう。
タイルの水垢には、クリームクレンザーや液体クレンザーがおすすめです。目地の汚れには、古い歯ブラシなどを使うと楽に水垢を落とせます。
頑固な水垢にはクレンザーを塗布した後、しばらく放置すると良いでしょう。汚れが柔らかくなり、落としやすくなります。擦る際はスポンジにラップを巻いて擦ると、汚れが落ちやすくなりおすすめです。
キッチンの焦げ付き汚れ
キッチンの焦げ付き汚れは放置すると頑固になり、なかなか落ちない厄介なものです。クレンザーは研磨力によって焦げ付き汚れを落としやすいですが、素材を傷つける可能性もあるため、注意が必要です。
ステンレス鍋の焦げ付き落としには、クリームクレンザーを使用できますが、フッ素樹脂加工のフライパンは傷つきやすいので、使用できません。研磨剤不使用の液体洗剤や専用のクリーナーを使いましょう。
なかなか落ちにくい焦げ付き部分は熱湯で温めると、汚れが柔らかくなり落としやすくなります。
【注意】クレンザーを使用できない素材
クレンザーは、すべての素材に使えるわけではありません。クレンザーの使用によって傷ついてしまう素材も多くあります。
クレンザーを使用できない素材について以下が挙げられます。
- 木製品・素焼きタイル
- ガラス製品・貴金属・人工大理石
- 洗面台・浴室などの鏡
- 絵柄のついた食器
1つずつ詳しくみていきましょう。
木製品・素焼きタイル
木製品は自然素材ならではの温かみと美しさを持つ反面、水や湿気、直射日光に弱く適切なケアが必要です。クレンザーを使用すると研磨剤で傷つき、見た目が悪くなります。さらに変色する可能性もあります。
素焼きタイルは自然な風合いが魅力ですが、吸水性が高く汚れがつきやすいです。こちらも木製品と同様、研磨剤で傷つき見た目が悪くなります。また、タイルの色素が溶け出し、変色する可能性もあります。
どちらも、日常的なホコリや汚れは、乾いた柔らかい布で優しく拭き取りましょう。
ガラス製品・貴金属・人工大理石
ガラスは硬い素材ですが、表面に傷がつきやすく、一度傷がつくと曇って見えたり、割れやすくなったりします。クレンザーを使用すると研磨剤が表面を傷つけ、曇ってしまいます。また、色付きのガラスの場合、色が剥げてしまう可能性があるので、注意が必要です。
金、銀、プラチナなどの貴金属は、柔らかく傷つきやすい素材です。クレンザーを使用すると、表面を傷つけ光沢が失われる恐れがあります。また、変色を引き起こす可能性もあるため注意してください。
人工大理石は、天然の大理石に比べて硬度が高く、耐熱性や耐水性も優れていますが、素材によっては傷つきやすいものもあります。クレンザーの使用不可な理由として、こちらも表面を傷つけ、光沢が失われる恐れがあります。色落ちや変色を引き起こす可能性があるため、使用は避けましょう。
お手入れ方法として、ガラスの汚れ落としには、中性洗剤を薄めたぬるま湯が最適です。柔らかい布で優しく拭き上げると、傷をつけずに、透明感を保てます。貴金属・人工大理石は専用クリーナーを使うと良いでしょう。
洗面台・浴室などの鏡
鏡の表面は非常にデリケートで、クレンザーに含まれる研磨剤によって細かい傷がついてしまい、曇ってしまう可能性があります。また、コーティングされている鏡の場合、コーティングが剥がれてしまうでしょう。
鏡のお手入れには、中性洗剤を少量、ぬるま湯に溶かして洗うのがおすすめです。洗った後は、柔らかい布で優しく拭き取り、水滴を残さないようにしましょう。水垢や石鹸カスには、酢を薄めた液で拭き取ると良いです。
中には鏡に対応しているクレンザーもありますが、不安な人はガラスクリーナーを使用しましょう。
絵柄のついた食器
絵柄のついた食器は食卓を華やかにしてくれますが、その美しい絵柄を長く楽しむためには、正しいお手入れが大切です。とくに、金彩や銀彩、手描きなどの食器は、他の食器よりもデリケートなため注意が必要です。
クレンザーを使用すると、食器の表面を傷つけてしまう可能性があります。とくに、絵柄の部分は非常に薄くデリケートなため、クレンザーを使うと絵柄が剥がれてしまったり、色が変わってしまうでしょう。
お手入れ方法として、柔らかいスポンジを使用します。金たわしや研磨剤入りのスポンジは、絵柄を傷つける可能性があるため使用しないようにしましょう。
洗剤は、中性洗剤をぬるま湯で薄めて使用します。食器用洗剤でも問題ありませんが、研磨剤が入っていないものを選びましょう。
クレンザーのおすすめ10選!
日々の暮らしの中で、なくてはならない存在のクレンザーですが、さまざまなメーカーが販売しており、どれを選べば良いか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
ここではさまざまなシーンで活躍するおすすめクレンザーを10選紹介します。
クリームタイプのクレンザー
クリームタイプのクレンザーは、その滑らかなテクスチャーと研磨剤の配合によって、頑固な汚れも優しく落とせる点が魅力的です。キッチンや浴室など、さまざまな場所で活躍するアイテムであり、スポンジに適量をつけて擦るだけで、簡単に汚れを落とせます。
代表的なクリームクレンザーをいくつかご紹介します。
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液体タイプのクレンザー
液体タイプのクレンザーは、その使いやすさから多くの家庭で愛用されています。クリームタイプに比べてさらっとしたテクスチャーで、広範囲の汚れを効率良く落とせるのが特徴です。
クリームタイプと比べて研磨剤が少ないため、デリケートな素材にも使えます。代表的な液体タイプのクレンザーをいくつかご紹介します。
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粉末タイプのクレンザー
粉末タイプのクレンザーは、その多様な用途と手軽さから、多くの家庭で愛用されています。液体タイプのクレンザーに比べて保存しやすいものも多いですよ。代表的な粉末タイプのクレンザーをいくつかご紹介します。
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クレンザーの代用品になるものをご紹介
「掃除をしよう」と思い立った時、家にクレンザーがないといったケースは良くみられます。
実は、市販のクレンザーがなくても、家にあるもので代用可能です。ご家庭にあるもので、どのようなものが活用できるのか紹介します。
重曹
重曹は、その研磨作用と弱アルカリ性によって、クレンザーの代用品として非常に優秀です。さまざまな汚れに対応でき、しかも自然素材で魅力的です。
重曹ペーストの作り方を紹介します。
容器に重曹を入れ、少しずつ水を足しながらスプーンなどで混ぜていきます。水を一気に加えると、ペーストが水っぽくなってしまうことがあるため注意してください。
水の量は、重曹2に対して水1の割合が目安ですが、汚れの程度や掃除する場所によって調整してください。こすり洗いをする場合は、 少し硬めにしましょう。塗り付けたい場合は、柔らかいペーストがおすすめです。混ぜる際は重曹と水が均一になるまでしっかりと混ぜましょう。
歯磨き粉
歯磨き粉もクレンザーの代用として使えます。歯磨き粉はクレンザーよりも細かい粒子の研磨材が含まれているため、傷がつきにくいのがメリット。
注意すべき点として、塗装面や素材によっては傷つく可能性があります。また、プラスチック製品は変色する可能性があるため、注意しましょう。
歯磨き粉を長時間放置すると、変色したり汚れが落ちにくくなるため放置は避けてください。
おすすめ商品比較表
日本珪華化学工業 ハイホーム | カネヨ石鹸 ステンライトクリームクレンザー オレンジの香り | UYEKI スーパーオレンジ ストロング 多目的クレンザー | ユニリーバ ジフ レモン クリームクレンザー | ecostore クリームクレンザー | 錫村商店 10秒クレンザー 強力水垢洗剤 | 茂木和哉 水アカ用クレンザー | Aimedia スカッと浴室クレンザー | シャボン玉石けん せっけんクレンザー | カネヨ石鹸 カネヨ泡立ちクレンザー ケース品 | |
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クレンザーの使用方法をしっかり守って、家を輝かせよう
汚れの種類や素材に合わせてクレンザーを選択しましょう。クリームタイプは傷つきやすい素材に、粉末タイプは頑固な汚れを落とすのに適しています。また、重曹や歯磨き粉など、自宅で簡単にクレンザーの代用品を作れるため、いざという時に便利です。使用時の注意点もあるため必ず守りながら、適切なクレンザーを選ぶとより効率的に掃除ができますよ。