製氷機の掃除方法を徹底解説!クエン酸を使ったお手入れ・カビの対策法も

製氷機の掃除方法を徹底解説!クエン酸を使ったお手入れ・カビの対策法も

氷は頻繁に使うけれど、「製氷機の掃除」をしたことがない方もいるのではないでしょうか。製氷機は放置しておくと、カビの発生や異臭の原因になることも。そこで今回は、製氷機の掃除方法を解説します。掃除頻度やクエン酸を使用したお手入れ方法についても紹介しますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。

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製氷機を掃除したことがない!しないとどうなる?

製氷機を掃除しない状態で使用していると、さまざまなトラブルが起きる可能性があります。特に給水タンクにカビや雑菌が繁殖していると、氷の味やニオイに影響が出ることも。また、洗浄フィルターが目詰まりしていたら、製氷効率の低下につながり、氷ができるまでの時間が長くなってしまいます。家族みんなが気持ち良く氷を使うためにも、製氷機は定期的なお手入れが必要なのです。

掃除の目安の頻度

製氷機の掃除頻度は、使用状況によって異なります。目安としては、日常的な掃除は週1回程度、本格的な掃除は1~2カ月に1回程度となります。さらに、年末大掃除の頃に徹底掃除を行うのがおすすめです。

しかし、夏場など使用頻度が高い場合や水質が良くない地域、氷のニオイや味が気になるときは、こまめに掃除しましょう。

掃除する前に知っておきたい製氷機の仕組み

効率的に製氷機を掃除するために、製氷機の仕組みを知りましょう。ここでは「給水タンク」「製氷皿」「貯氷タンク」の各パーツについて解説します。

給水タンク

製氷機の重要なパーツである「給水タンク」。製氷に使用する水を溜めて、必要に応じて供給する役割があります。一般的な給水タンクは、透明か半透明のプラスチック容器で、冷蔵庫内に配置されていることが多いです。容量としては1L前後が主流ですが、メーカーや冷蔵庫のモデルによって異なります。

給水タンクは、取り外して簡単に水を補充できるように設計されています。中に入れた水が氷の質に直結するため、タンク内を清潔に保つことが重要です。

製氷皿

「製氷皿」は取り外して洗えるタイプと自動洗浄機能が付いているタイプがあります。自宅の冷蔵庫のモデルがどちらのタイプなのか、事前に確認しておきましょう。取り外しタイプは手洗いが可能で、水アカなど頑固な汚れにも対応できます。一方で、自動洗浄タイプは手間が省けるメリットがありますが、定期的な点検が必要です。

貯氷タンク

できた氷をすぐに取り出せるように保管しておく容器が「貯氷タンク」です。製氷ケースとも呼ばれます。一般的な冷蔵庫で氷を約100~150個収納できます。製氷皿同様に、取り外して洗えるモデルもあります。

製氷機を掃除するときに使ってはいけないもの

製氷機を掃除する際は、樹脂を傷めたりプラスチックを傷付けたりするものを使用するのはやめましょう。パーツによっては、傷が付くと氷が離れなくなる場合があり、故障の原因となります。

使ってはいけないものとしては、アルコール・シンナー・粉せっけん・アルカリ性・重曹を含む弱アルカリ性製品などが挙げられます。60℃以上の熱湯を使用したり、タワシやかたいブラシで洗浄するのも避けましょう。

製氷機の掃除方法

清潔な氷を作るために、製氷機の掃除は定期的に行うことが大切です。ここでは各パーツごとにお手入れ方法を解説します。パーツの取り外し手順や掃除方法はメーカーや商品によって異なるため、必ず手元にある冷蔵庫の取扱説明書を確認してみてください。

給水タンクのお手入れ方法

給水タンクはカビやぬめりが発生しやすいため、週1回程度のこまめな掃除が理想です。お手入れの手順は以下の通りです。

最初にタンクを取り外し、中に残った水を捨てます。取り外せるパーツがあれば、分解して外しておきましょう。中性洗剤を薄めたぬるま湯で洗い、隅々まで丁寧に洗浄します。その際に洗剤が残らないように、十分にすすぐことが重要です。

給水口周辺は特に注意が必要です。清潔なスポンジやブラシを使用し、傷を付けないように注意しましょう。完全に乾いたのを確認してから元の位置に取り付けてください。

製氷皿・貯氷タンクのお手入れ方法

製氷皿や貯氷タンクは2~3カ月に1回程度のサイクルで掃除をしましょう。取り外せるタイプの手順としては、製氷皿や貯氷タンクを冷蔵庫から取り外し、中を空にします。中性洗剤を溶かしたぬるま湯で優しく洗い、洗剤が残らないように十分にすすぎましょう。そして水気を拭き取り、完全に乾いてから元の位置に取り付け直します。

クエン酸を使ったお手入れ方法

給水タンクは、クエン酸を使用してお手入れする方法もあります。水アカの多くはアルカリ性のため、酸性のクエン酸が汚れ落としに適しています。一般的な手順としては次の通りです。

最初に給水タンクを取り出し、浄水フィルターを外します。続いて、給水タンクに水300ml・クエン酸大さじ1杯・食紅を入れてよくかき混ぜましょう。タンクを冷蔵庫に戻したら、いつもの通りに製氷を開始します。ピンク色の氷ができタンク内の水が空になったら、再度タンクを取り出して、水洗いしましょう。その後、通常通り水道水を入れて、完全に色が付かなくなるまで数回製氷を繰り返します。最後に、貯氷タンク内の氷をすべて捨てたら完了です。

クエン酸を使用する際は、必ず食紅も一緒に溶かして氷に着色しましょう。これは、掃除中のクエン酸入りの氷を誤って食べてしまうことを防ぐためです。食紅がない場合は事前に用意しておくことをおすすめします。

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アルカリ性の水アカ除去に適している粉末タイプのクエン酸です。製氷機の給水タンクや製氷皿の掃除に適していますが、使用の際は各メーカーの取扱説明書に従いましょう。本商品の場合のクエン酸水の割合は、水200mlに対してクエン酸小さじ1杯です。他にも加湿器や電気ポット・電気ケトルなどに使用できます。

手間なく掃除したいなら製氷機洗剤にも注目

時間のない中で効率的に掃除したい方は、市販の製氷機洗剤を利用してみるのも一つの方法です。おすすめの洗浄剤を2つ紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

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クエン酸と梅果汁抽出物を含む、全食品が添加物原材料の洗浄剤です。使用方法は簡単で、本品200mlに水400mlを加えて給水タンクに入れ、製氷するだけ。ピンク色の氷ができたら捨てて、通常の製氷に戻します。使いやすさを備えた自動製氷機用の洗浄剤は、定期的なお手入れにおすすめです。
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1袋で3回分使用可能な自動製氷機洗浄剤です。食品にも使用されているクエン酸を使用し、洗浄や除菌が可能です。氷がピンク色に着色されるため、洗浄中の氷を誤って食べてしまうのを防げます。定期的な製氷機のメンテナンスに適していますよ。

※商品は価格変動、販売終了、在庫切れとなる場合があります。詳しくは公式サイトでご確認ください。

【メーカー別】製氷機の掃除方法

製氷機の掃除方法は、メーカーや機種によって少しずつ異なります。ここでは、主要な冷蔵庫メーカーごとの製氷機掃除方法を紹介します。基本的な掃除の流れは共通していますが、冷蔵庫の機種によって詳細が異なるため、手持ちの取扱説明書を確認してから行いましょう。

パナソニック(Panasonic)

パナソニックの自動製氷機の掃除方法は、下記または機種ごとの取扱説明書を参照しましょう。なお、パナソニックは、給水経路は雑菌が入りにくいダイレクト給水方式を採用しているため、給水経路のお手入れは不要です。

 掃除頻度お手入れ方法
給水タンク週1回の掃除
浄水やミネラル水は週2回程度
外したフタ・パッキン・タンク内を水洗い。スポンジを使用する場合はやわらかいもの。洗剤は台所用中性洗剤。
浄水フィルター週1回の掃除(交換目安:約3年)ツメを外して引き抜いて、やわらかいスポンジで優しく水洗い。
貯氷ケース3カ月に1回水洗い
製氷皿(取り外し可能)年1~2回水洗い※スポンジは使用しない。
製氷皿(取り外し不可)使い始めや1週間以上使用しなかったとき「製氷おそうじ」機能を使用。

東芝(TOSHIBA)

東芝の製氷機の掃除方法の一例を紹介します。他社同様に、各部品によって掃除頻度が異なります。詳細な清掃方法は、以下の表や機種ごとの取扱説明書を確認しましょう。

 掃除頻度お手入れ方法
水受けケース年1~2回本体側はやわらかい布に水を含ませて拭く。給水ホース内部は市販のブラシを使用して水洗い。
給水タンク、タンクフタ、パッキン週1回水洗い
給水パイプ、給水ポンプ月1回水洗い
浄水フィルター週1回(交換目安:3~4年)水洗い

日立(HITACHI)

続いて日立の製氷機の掃除方法の一例を紹介します。製氷部分は「製氷おそうじ」機能が付いているかどうかでお手入れ方法が異なります。各部品の詳細な掃除方法は、機種ごとの取扱説明書を確認しましょう。

 掃除頻度お手入れ方法
給水タンク週1回やわらかいスポンジを使用して水道水で洗い流す。
浄水フィルター週1回(交換目安:3~4年)やわらかいスポンジを使用して水道水で洗い流す。
製氷皿(取り外し可能)年1~2回程度水洗い
製氷皿(取り外し不可)自動製氷機を1週間以上使わなかったときなど「製氷おそうじ」機能を使用する。

シャープ(SHARP)

続いて日立の製氷機の掃除方法の一例を紹介します。各部品の詳細な清掃方法は、機種ごとの取扱説明書を確認しましょう。

 掃除頻度お手入れ方法
給水タンク週1回水洗い、汚れがひどいときは中性洗剤(食器用洗剤)を使用。
浄水フィルター週1回(交換目安:3~4年)洗剤類を使わず、水洗い。
製氷皿使い始めや自動製氷をしばらく使用していなかったとき「製氷皿清掃」機能を使用する。

製氷機のカビの対策方法3選

製氷機の中でカビが発生するのは衛生面で大きな問題です。しっかりとカビ対策して発生を防ぎ、家族みんなが気持ち良く使える清潔な氷を作りましょう。ここでは、試していただきたい対策方法を3つ紹介します。

長期間使わないときは製氷機能を停止する

製氷機を長期間使用しない場合は、製氷機能を停止しましょう。メーカーによって「製氷停止ボタン」「製氷オフ」「製氷停止」といった機能が付いている場合があります。給水タンクや浄水フィルターは水洗いして、よく乾かしておくと、雑菌やカビの繁殖を防げます。

ミネラルウォーター等ではなく水道水を使う

製氷には水道水を使用することをおすすめします。ミネラルウォーターなどは、ミネラル分が多く含まれているため、給水タンクにぬめりやカビが発生しやすくなります。一方、水道水は適度な塩素が含まれているため、雑菌の繁殖を抑制するはたらきがあります。また、定期的に水質検査が行われているため、安全性も高いでしょう。

使わない氷は捨てる

氷を使わない時期は、貯氷タンクに入っている氷はそのままにせず、捨ててしまいましょう。使用しないのに長期間放置しておくと、カビの発生リスクを高めます。一応、氷には賞味期限はないとされていますが、ドアの開閉によってホコリが入る可能性もあります。古い氷は捨てるか、早めに使い切ってくださいね。

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製氷機を掃除してきれいな氷を作ろう!

製氷機はパーツが複雑で掃除が難しいイメージがありますが、意外と簡単に行えます。各パーツごとに掃除の頻度や掃除方法が異なりますので、本記事やメーカーの取扱説明書を参考に、定期的な掃除を心がけましょう。製氷機をきれいに保ち、おいしい氷を作りましょう!

※本記事に掲載している商品の情報は、記事更新時のものになります。価格が変動している場合や在庫切れしている場合があるため、最新の価格や商品詳細については各販売店やメーカーにてご確認ください。※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がクラシルに還元されることがあります。

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