薪の種類を徹底解説!針葉樹・広葉樹の薪おすすめ12選もご紹介
バーベキューやキャンプなど火を起こす際に欠かせない「薪」。薪には針葉樹の広葉樹の2種類あり、それぞれ香りや燃焼速度に違いがあります。薪を効果的に使うには選び方や良い薪の見分け方ができるかがポイント。今回は「種類」別の魅力や正しい保管方法までくわしく解説します。薪ならではの自然あふれる香りも楽しんでくださいね。
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薪の種類はどれがいい?
薪には大きく分けて針葉樹と広葉樹があり、燃焼時間をはじめ火の付きやすさや香りなども異なります。一般的に針葉樹は燃焼時間が短いものの火のつきが良く、広葉樹は火をつけると燃焼している時間が長い一方、火をつけるのが難しいといわれています。
薪の選び方がわからない方は薪の種類や特徴についてチェックすれば、どの薪が自分にぴったりなのかわかりますよ。
針葉樹
針葉樹は、成長が早い樹木で薪自体も軽く油分を多く含んでいるため、初心者でも火をつけやすいのが特徴です。焚火やバーベキューなどの火付けにも適しており、最適な薪で広葉樹に比べ、比較的に安価で割りやすいのもポイントですよ。
薪に使われる針葉樹には、主に杉・松・檜の3種類があります。それぞれの特徴や香り、おすすめの使い方を見ていきましょう。
杉
杉は火のつきが最も早いのが特徴で、清潔感のある爽やかな香りが魅力です。とにかく早く火をつけたい方におすすめで燃やすとパチパチと音がします。針葉樹の中でも密度が低いため軽く、力に自信がない方でも簡単に割りやすいですよ。
ただし、火の燃焼時間の短さと火力の不安定さはデメリットです。焚火や暖炉などには不向きですが、焚き付けにぴったりなので燃焼時間が長めの薪と組み合わせて使うのが良いでしょう。
松
松は杉や檜よりも密度が高く、油分やヤニが多いため火力の強さや火持ちが良いのが特徴です。本来清々しさと優しさを感じる香りがしますが、煙や煤が多く出るため香りを楽しむのは難しいでしょう。また衣類やテントなどの汚れや、匂い移りが気になる方も注意が必要です。
松の樹皮はとくに火力が強くなる箇所なので、バーベキューや焚火などの着火剤として使うのがおすすめですよ。
檜(ヒノキ)
高級建築材のひとつであり、香りの良さで知られている檜。コストはかかるものの薪自体の乾燥や火のつきの早さが特徴で、針葉樹の中では比較的火持ちが良いです。
煙や灰が少量で済み、ヒノキ独特のリラックスする香りも燃やしながら楽しめます。着火もしやすく、ヒノキと松ぼっくりを使えば初心者でも簡単に焚き付けできますよ。
広葉樹
広葉樹の薪は、燃焼時間の長さが特徴です。薪自体は重く密度が高いため初心者の場合は焚きつけが難しいですが、バーベキューやキャンプなどでの調理、薪ストーブに向いています。
楢(ナラ)
どんぐりの木で有名な楢の薪は、燃焼時間が長く燃焼のスピードも緩やかなため、煙や灰の量が少ないのが特徴です。暖炉や薪ストーブにぴったりで、懸念されがちな煙突の掃除も楢の薪なら最小限に抑えられます。焚き付けの後に太めの楢の薪を入れると燃焼時間を長くできますよ。
楢の薪自体はほぼ無臭ですが、燃やすとパチパチとした音が出るので焚火でリラックスタイムを満喫できそうですね。
櫟(クヌギ)
高級薪として知られている櫟は、薪の中でも特に密度が高く硬いのが特徴です。薪割りには体力が必要ですが、燃焼時間が長く燃え方も安定しています。
煤や煙が少ないので薪ストーブだけでなく、キャンプファイヤーやバーベキューなど様々なシーンで使えるまさに薪界の王様。薪割りするとカブトムシやクワガタが集まる独特な甘さのある香りを感じられ、燃やすと香ばしい香りとパチパチとした音が雰囲気を演出してくれます。
樫(カシ)
広葉樹の中でも重く硬いのが特徴です。クヌギ同様薪割りと火付けにはかなりの労力が必要ですが、燃焼時間が長く薪の消費を抑えられます。
特徴的な香りはありませんが、煙が気にならない量で安定した火を長く楽しみたい方や薪ストーブなどにもおすすめですよ。
欅(ケヤキ)
火付きが良い広葉樹をお探しの方にぴったりで、薪として扱いやすいのが魅力です。一方で、乾燥すると硬くなる性質があるので、初心者の方は薪割りはせず、割ってあるものを購入するのが良いでしょう。
燃焼時間は長く、焚火・薪ストーブ・熾火として重宝します。しかし燃やすと甘くお香のような独特な香りがするため、好き嫌いが分かれるかもしれません。
桜
桜の薪の最大の特徴は、他の薪には無い「香りの良さ」です。燃えるとさくらんぼのような甘い香りが立ち、リラックスした空間を演出してくれます。薪や樹皮を細かく刻めば、燻製材としても使用可能です。
広葉樹の中では燃焼時間が短めですが、焚火や暖炉などの火付けとしても活躍してくれますよ。香り重視の方や燻製初心者の方におすすめです。
薪はどんな状態がいい?
針葉樹、広葉樹ともにしっかり乾燥させてある薪を選ぶのがおすすめです。切りたての薪は水分量が50%もあり、焚火や暖炉などに使う薪は25~20%以下が理想値といわれています。
未乾燥のまま火付けしようとしても、十分な火力や燃焼時間を得られずせっかくのアウトドアが台無しになってしまうことも。そんな体験をしないためにも、十分に乾燥してある薪の見分け方をおさえておきましょう。
- 薪同士を叩いてみると乾いた高い音がする
- 色がくすんでいる
- 年輪にヒビがある
不安な方はデジタル含水計を使うと正確な数値がわかりますよ。
必要な薪はどれくらい?
薪の種類や使用用途などによって異なりますが、一束あたり針葉樹は1時間、広葉樹は3時間の燃焼時間が目安になります。
調理する際は針葉樹の薪を1時間あたり2~3キロほど、夜だけ焚火を楽しむなら広葉樹を1時間あたり1~2キロほどの量を目安として考えておきましょう。
とくに寒い日や風の強い日は火付けが難しかったり、燃焼時間が短くなったりと薪が多めに必要な場合もあります。事前に天候をチェックするのはもちろん、薪を現地調達できるかも確認しておくと安心ですね。
薪の保管方法
乾燥させておきたい薪にとって、湿気や雨は大敵です。日当たりや風通しの良い場所で保管して、乾燥した状態を維持するようにしましょう。
- 土に触れないように土台やラックの上に重ねていく
- 薪専用のバッグやメッシュ素材の生地などで薪を入れ替えて保管する
庭で保管する方は、土から虫がつかないようにするのがポイント。保管場所が十分に取れない場合は風通しの良いバッグを使って、薪を入れ替えながら保管すると湿気を防げますよ。
薪保管用のさまざまなグッズが販売されているので、自分に最適な方法で薪を再び使えるよう保管してくださいね。
薪の選び方
薪を選ぶときは「太さ」「状態」「量」に注目して選ぶと、効率の良い使い方ができます。それぞれの使用用途や選び方のコツなどをご説明するので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
1.巻の太さやサイズで選ぶ
薪の太さやサイズで、燃焼時間や火付け方に大きく違いが出てきます。たとえば細めの薪(3センチ以下)は火付けや着火剤に使うのがおすすめです。中太(7センチ)は2時間ほど、太め(10センチ)の薪は3時間ほどの燃焼時間が目安となります。
中太や太めの薪を火付けとして使ってしまうと、火が安定しづらく消えてしまう場合もあるので、火が安定してから入れましょう。
また、焚火台や暖炉に使う場合はそれぞれのサイズに合わせて、5~10センチほど短いサイズのものを使うのがポイントですよ。
2.乾燥しているものを選ぶ
薪はしっかり乾燥している状態がベストです。十分に乾燥していない状態の薪は火付けがしにくく、燃焼時間が短かったり必要以上に煙が出たりとトラブルを起こしかねません。
乾燥方法としては自然乾燥と人工乾燥の2種類があり、それぞれ薪の特徴が異なります。
- 自然乾燥:木材の成分が残りやすく燃焼時間に長けている
- 人工乾燥:見た目のきれいで火付けがしやすい
実際に店頭や現地で調達するのであれば、前述で解説した「乾燥している薪の選び方」を参考に実際に触って見極めましょう。インターネットで購入する場合は、口コミをチェックして乾燥した状態の薪を見分けるのがおすすめですよ。
3.薪の量で選ぶ
薪の消費量は燃焼時間や用途によって変わります。家族や友人など複数人で針葉樹を使う場合は1時間で3キロほど、広葉樹を使う場合は5時間で10キロほどの消費量を目安としましょう。
また薪ストーブや暖炉などは、広葉樹の薪を最低でも1時間あたり2キロ消費するといわれています。さらに家全体が温まるまでは数時間かかるため、家の大きさやその日の気温によって薪の量を調整することが大切です。
針葉樹の薪おすすめ6選
ここからは火付けや強い火力が特徴の針葉樹の薪からおすすめの6選をご紹介します。内容量や使用感をチェックして自分にぴったりの薪を見つけてください。
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(8件)
商品情報
長さ 28~30センチ前後
太さ 不揃い(太め)
素材 岐阜県産杉
乾燥方法 自然乾燥
製材時に廃棄する端の材木を使っているエコな焚き付け用の薪です。天然乾燥した岐阜県産の杉は油分が抜けにくく良く燃えるのが特徴で、3つの異なるサイズの薪を展開しています。細め(0.5~1センチ)は手で簡単に折れるので焚き付けに、やや細め(1~1.5センチ)はカンナくずを詰め込んでいるため着火剤として、太め(1~5センチ)はバーべキューなどに使うのがおすすめです。
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(10件)
商品情報
長さ 33~34センチ
太さ 不揃い
素材 山口県産杉
乾燥方法 天日乾燥干し
薪以外にも種類豊富なキャンプ用品を取り扱っているGaobabuからは、国産天然杉を天日乾燥した薪が販売されています。こちらの薪は煙や飛び火などが少なく火付きの良さが特徴です。皮がついているのでアウトドアらしい雰囲気も演出してくれますよ。内容量は5キロで、33~34センチほどのさまざまな太さの薪が入っています。自分で割って調理や焚火など多様な使い方ができるのが魅力ですね。
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(271件)
商品情報
長さ 17センチ
太さ 不揃い
素材 日本産ひのき
乾燥方法 天然乾燥
天然乾燥させた約17センチの檜の薪で、焚き付けにぴったりです。小型や中型のミニストーブ、ソロキャンプにちょうど良い量で、檜ならではの香りがリラックスしたひとときを演出してくれます。煙も気にならない量しか出ないので、火付けが苦手な焚火初心者の方はぜひ一度使ってみてくださいね。
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(10件)
商品情報
長さ 15センチ
太さ 不揃い
素材 国産杉間伐材
乾燥方法 強制乾燥
アパレルからキャンプ用品まで、幅広い商品を扱っているロゴス。コンパクトで良く燃える薪が販売されており、15センチの杉の薪は強制乾燥処理されています。小型の焚火台や薪保管にも最適なサイズで、内容量は2キロほど。持ち運びも便利で割る手間も省けるため、ソロキャンパーの方は持っておくと重宝するでしょう。
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(247件)
商品情報
長さ 不揃い
太さ 不揃い
素材 杉・檜
乾燥方法 不明
杉と檜の薪が3キロ入った焚火に最適なセット内容です。細かく割ってある薪なので、薪割りいらずで良く燃えます。しかし燃焼時間は短いので、焚火上級者さんは大きめの薪との併用がおすすめですよ。焚き付け用や短時間の焚火で使い切れる量なので、初めて焚火に挑戦する際にも便利ですね。
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(2件)
商品情報
長さ 44センチ
太さ 不揃い
素材 杉
乾燥方法 不明
3キロが4箱セットになったお得な内容量になっています。長さは約44センチで、売り上げの一部は山の整備に使われたり、箱にはくまはぎや山の整備の大切さを解説するイラストが描かれていたりと、森についても学べるような仕掛けになっています。良く燃えるのはもちろん、パチパチと鳴る焚火の音も魅力的な薪です。
広葉樹の薪おすすめ6選
ゆったり燃え、燃焼時間が長いのが特徴の広葉樹の薪。内容量やセット内容をチェックして、焚火やストーブなどのアウトドアを十分に楽しめる薪を見つけましょう。
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(3件)
商品情報
長さ 31センチ
太さ 不揃い
素材 北海道産楢
乾燥方法 天然乾燥
1~2年の年月をかけて自然乾燥させた、長さ31センチのナラの薪です。内容量は約20キロでさまざまなサイズの薪が入っています。火付けや火力ともに良く、燃焼時間も長いため暖炉やストーブにぴったりです。冬のキャンプでは一晩で使い切れる量なのも魅力ですね。一度使えばリピートしたくなる、高品質とコスパの良さが特徴です。
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(111件)
商品情報
長さ 30センチ
太さ 5~10センチ
素材 愛知県産櫟・楢
乾燥方法 自然乾燥
自然乾燥させた約15~20キロのクヌギとナラの薪が、ゆったり燃焼し焚火やストーブを楽しませてくれます。着火がしにくいため、着火剤や針葉樹の薪などで火付けをしてから使いましょう。5~10センチのさまざまな太さの薪は、自分で火を調節しながら焚き付けができるのでとても便利ですよ。火力もあるため、バーベキューやダッチオーブンなどの調理の際にもおすすめです。
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(7件)
商品情報
長さ 30センチ
太さ 4~10センチ(ころころ薪)
5センチ(小割薪)
5~12センチ(中割薪)
10~15センチ(大割薪)
素材 ウバメガシ
乾燥方法 不明
「うばめがし」という国内最高峰の樹木から取れる薪で、他の薪に比べて非常に長い燃焼時間を誇っています。25キロほど入っており大割(10~15センチ)、中割(5~12センチ)、小割(5センチ)、ころころ(4~10センチ)、薪セット(25~33センチ)の4種類のサイズ展開です。ずっしりとした重さで、じっくりゆっくり暖かさや火を感じたい方にぴったりですよ。
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(18件)
商品情報
長さ 30センチ
太さ 5~10センチ
素材 愛知県産欅
乾燥方法 自然乾燥
長さ30センチ・太さ5~10センチほどのケヤキの薪は、水分量が15%以下になるまで自然乾燥しており、1本あたりの燃焼時間が長いのが特徴です。火付けしにくいため、焚き付けが十分なタイミングで投入するのが良いでしょう。ずっしりと重いため、割る際には注意してくださいね。
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(10件)
商品情報
長さ 30センチ
太さ 不明
素材 北信州産ヤマ桜
乾燥方法 自然乾燥
どっしりとした質感の山桜の薪は太割りと中割りがメインで、インパクトのある見た目にキャンパーの血が騒ぐ方もいるはず。厳しい寒さの中で育った山桜の薪は、火力と燃焼時間ともに文句なしの逸品です。薪ストーブの中に存在感のある山桜を入れて火を起こせば、家中が桜の良い香りに満たされてるでしょう。
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(39件)
商品情報
長さ 薪割りの必要がない小型サイズ
太さ 不揃い
素材 愛媛県産の針葉樹(松とカイヅカ)と広葉樹(樫と櫟と楠)をミックス
乾燥方法 不明
広葉樹と針葉樹の薪がバランス良く入っており、用途に合わせて組み合わせて使えるのが特徴です。コロコロとした手のひらサイズの薪は、薪割りいらずで持ち運びも簡単ですよ。ソロキャンプはもちろん、時短や短い焚火を楽しみたい方に向いています。燃焼時間は短いですが、焚き付け後は良く燃えるので調理の際にも使えますよ。
おすすめ商品比較表
Newie 焚き付け用薪 岐阜県産杉 | Gaobabu 杉薪 約5kg | NARANOMAKI 薪 日本産ひのき | ロゴス 薪15cm | ロゴス 薪3kg | くまはぎの薪 針葉樹 3kg×4箱 | 岩倉商事株式会社 北海道産ナラ 薪 | TreesLife クヌギ・ナラの薪 15kg以上 | メロウストア 姥目樫 25kg | TreesLife ケヤキの薪 13kg以上 | 薪癒し亭 信州山桜の薪 25kg | ジージーエヌ コロ薪 5kg 広葉樹 | |
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薪の性質や種類を理解して素敵なアウトドアを
薪の使い分け方を習得すれば、初心者でも簡単に焚き付けができキャンプでの調理や焚火を楽しめます。薪にもそれぞれ特徴や性質がありますが、十分に乾燥してあるかがポイントです。本記事で解説した薪の必要量や選び方も参考にして、楽しいアウトドアを過ごしてくださいね。