楽天スーパーロジスティクスとは?利用方法や料金システムなどわかりやすく解説

楽天スーパーロジスティクスとは?利用方法や料金システムなどわかりやすく解説

ECサイト運営の中でも大きな課題になるのが「物流管理」です。自分たちで運用するとなると、コストも人も必要です。そこでおすすめなのが、今回紹介する「楽天スーパーロジスティクス」。

名前の通り、楽天グループの提供する、配送に関するアウトソーシングサービスです。入荷から配送に至るまでの一連の作業をアウトソーシングできるので、出品者側の負担がかなり軽減できます。

ここでは料金システムやサービス概要、配送エリアなどについて見ていきます。また利用することのメリットも解説していきます。

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楽天スーパーロジスティクスとは?

楽天スーパーロジスティクスとは、楽天市場出店における物流管理業務を代行するサービスです。楽天グループに出店している人を対象に、サービス提供しています。また、楽天市場の出店者であれば、Yahoo、Amazonなど楽天以外のECモールの出荷作業も請け負ってくれます。

利用することで、入荷や商品保管、梱包、配送といった物流における一連作業をすべてアウトソーシングできます。物流に関するほとんどの作業を任せられるので、出品者は商品企画やマーケティングなど事業拡大のための業務にリソースを温存できるでしょう。

楽天スーパーロジスティクスの配送エリアは日本全国が対象。北海道から沖縄まで、すべて配送エリアに含まれているので、日本各地からの注文に対応できます。しかも、配送エリア全国一律料金で利用できるのも強みのひとつです。

配送エリアには沖縄の離島も含まれており、料金はその他の配送エリアと一緒です。配送費はECサイトの課題になりがちですが、楽天スーパーロジスティクスであれば、そのような課題も解決できるわけです。

楽天スーパーロジスティクスを利用するには?

楽天スーパーロジスティクスを利用できるのは、楽天市場に出店している事業者のみです。まだ楽天に出店していなければ、出店手続きを優先させましょう。そのうえで、楽天のホームページにて、見積もりフォームに必要事項を入力します。

その後、楽天の担当者によるお店に関するヒアリングが電話で行われ、見積もりを出してもらえます。見積価格に納得できれば、契約手続きに移行します。

楽天スーパーロジスティクスと契約すれば、専任の物流コンサルタントが付き、導入に関するサポートをしてくれます。導入準備の整ったところで、コンサルタントより、受注システムの設定やサポートツールなど各種ツールの案内があります。最後にリハーサルとして実際に運用テストを行い、問題がなければ実際に利用開始です。

利用開始すればそれでおしまい、というわけではありません。安定的に稼働できる状態になるまで、専任コンサルタントが継続的にサポートしてくれます。

楽天スーパーロジスティクスの料金システムは?

楽天スーパーロジスティクスの料金としては、「在庫保管料」「出荷作業料」「配送料」などがかかります。出荷作業料と配送料は、非常にシンプルな料金体系になっているのがこのサービスの特徴です。全国一律料金でシンプルなので、わかりやすいですよね。

在庫保管料は、商品サイズと保管日数をベースにして計算されます。サイズが小さければそれだけ保管料は安くなり、大きくなると保管料が高くなる仕組みです。

楽天スーパーロジスティクスを利用するメリット

楽天スーパーロジスティクスのメリットとして、物流コスト削減につながります。自分たちで梱包や配送に関連する業務を行う必要がなくなるので、売上アップにつながる業務に専念できます。また、配送料が全国一律なのもメリットといえるでしょう。そのぶん、商品の価格競争力を高められます。

さらに、楽天市場だけでなく他のモールで発注された注文にも対応しています。料金も同一なので、複数のモールでECサイトを展開している事業者にはおすすめですね。

オプションサービスが充実している点も、楽天スーパーロジスティクスの大きなメリット。ギフトラッピングサービスもオプションのひとつで、ラッピングだけでなくメッセージカードを同梱してくれるサービスもあります。さらに、チラシや販促品の同梱も可能です。商品発送と同時にPRも行えるので、リピーター育成にもつながるでしょう。

さらに、商品期限管理サービスもオプションで付けられます。消費期限を管理し、期日の近いものから先入れ先出しで出荷してくれます。食料品を取り扱っているお店では、消費期限管理は欠かせないポイントです。商品期限管理サービスを利用することで、期限切れによるクレームリスクも減り、ロス削減にもつながるでしょう。

楽天スーパーロジスティクスは、「あす楽」に対応している点もメリットです。「あす楽」とは、15時までの楽天市場の注文に対して、翌日配送するサービスのこと。速やかに商品発送してくれるので、顧客満足度アップにつながります。なお、「あす楽」は日本全国すべてをカバーしているわけではありません。ただ全国90%程度をカバーしているので、「あす楽」はECサイト事業者の強い味方といえるでしょう。

楽天スーパーロジスティクスを利用するデメリット

楽天スーパーロジスティクスにはいくつかデメリットもありますので、注意しましょう。まず保管費ですが、他の物流管理サービスと比較すると、相場はやや高めです。在庫回転率が低くなると、保管料が必要以上にかかり利益を圧迫する可能性があります。

また、申し込んでから実際にサービスが利用できるようになるまで、多少時間がかかる点もデメリットといえます。事業内容やサービス内容にもよりますが、見積もり依頼からサービス開始まで少なくとも1カ月~1カ月半はかかるといわれています。

さらに、楽天スーパーロジスティクスでは一部取り扱い対象外の品目も存在します。例えば、大型商品は取り扱っておらず、「3辺の合計が160cm」または「重量が25kg以上」の商品は取り扱い不可です。他にも、規定額を超える高価な商品、医薬品をはじめとした医療関係品目も取り扱っていないので注意しましょう。

楽天スーパーロジスティクス利用時の注意点

楽天スーパーロジスティクスを利用するにあたっては、受注管理ソフトの導入が前提となります。しかも、導入ソフトは楽天スーパーロジスティクスと連携可能なものに限られます。受注管理ソフトを検討する際には、楽天スーパーロジスティクスと連携できるかをまずは確認しましょう。

楽天スーパーロジスティクスの倉庫では最新設備が整っているので、基本的には商品管理を安心して任せられます。しかし、一点問題があります。それは空調設備のない点です。温度管理が難しい商品や室温の影響を受けやすい商品の取り扱いには十分な注意が必要ですね。

楽天スーパーロジスティクスとAmazonのFBAとの違い

楽天スーパーロジスティクスと似たようなサービスとして、AmazonのFBAがあります。両者を比較すると、いくつかの相違点のあることがわかります。

まずは料金システムです。先ほども紹介したように、楽天スーパーロジスティクスは他モールへの出荷も同一料金です。一方、FBAの場合はAmazon向けと他のECモールへの出荷で料金が異なります。

また、配送業者にも違いがあります。楽天スーパーロジスティクスは日本郵便と連携している一方、AmazonのFBAは大手配送業者以外にもさまざまな配送業者と連携しています。

注文から発送までのスピードも違います。ただ、「どのECモールからの注文か」「配送先住所がどこか」など状況によって発送までの時間は変わるので、どちらが早いかを一概にいうことはできません。

楽天スーパーロジスティクスのサービスをチェック

ECサイト運用をはじめると、物流に関わる業務の負担の大きさを実感するはずです。自分たちで作業を行うのが厳しければ、外部の物流サービスにアウトソースするといいでしょう。

今回紹介した楽天スーパーロジスティクスを利用すれば、物流管理に関する業務のほとんどをお任せできます。また、受取時のラッピングサービス、賞味期限管理サービスなど、オプションも充実しています。ECサイト運営事業者にとって、かゆいところに手が届く物流サービスなのでぜひ導入を検討してみましょう。

※本記事に掲載している情報は、記事更新時のものになります。価格が変動している場合や在庫切れしている場合があるため、最新の価格やサービス詳細については各公式HPやメーカーにてご確認ください。

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