楽天モバイルのMVNOとは?MNOとの違いやメリット・デメリットを解説
楽天モバイルがMVNOとして提供するサービスは、料金やプランの面でユーザーに新たな選択肢をもたらしています。料金プランの変更やサービスの質に関して、ユーザーがより良い選択をするうえで知っておきたいですね。
MVNOがMNOとどのように異なり、どのようなメリットやデメリットがあるのかを確認しておきましょう。
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楽天モバイルとは
楽天モバイルは、携帯電話サービスを提供する楽天グループのサービスです。現在こそ大手キャリアと同様に、独自の通信網を持つモバイルネットワークオペレーター(MNO)としての地位を築いていますが、最初はMVNO(モバイル仮想ネットワークオペレーター)としてサービスの提供を開始しました。
楽天モバイルの特徴の一つは、俗に言う「楽天経済圏」の一員として、楽天グループのサービスと深く関連している点です。たとえば、楽天ポイントを通信料金の支払いに使用できるなどのメリットがあります。このように、競争の激しい通信市場で独自の立ち位置を確保し、ユーザーにより良い通信品質とサービスをいつまでも提供することを目指しているのです。
楽天モバイルがMVNOとして市場に参入した当初から、その革新的な料金プランやユニークなサービスで知られてきました。たとえば、無制限プランの導入やデータ通信料金の引き下げなど、ユーザーの利益に直結する試みです。もっと手軽に格安で通信サービスが利用できたらというユーザーの願いを叶えるために、楽天モバイルはここまで歩んできたと言っても過言ではないでしょう。
2023年、楽天モバイルは新たな展開として、自社の通信網を利用したMVNOサービスを開始しました。これは、楽天グループ内でさらにサービスの幅を広げ、多様なニーズに応えようという試みです。
自社の通信網を持つことで得た技術力とノウハウを活かし、他の事業者にもその品質の高い通信サービスを提供することにより、楽天モバイルは通信業界における自身の役割をさらに拡大しようとしています。
「楽天経済圏」とは、日常の出費を楽天サービスに集中させるシステムのことです。本記事では、そんな楽天経済圏のメリットやポイントを貯めるためのコツ、さらにはデメリットや注意点も押さえて賢く活用するためのヒントをご紹介。 楽天をより賢く、お得に活用するための知恵が満載の内容です。
MVNOとは
MVNOとは「Mobile Virtual Network Operator」の略で、直訳すると「仮想移動通信事業者」となります。簡単に言うと、自分で通信網を持たない携帯電話会社のことです。MVNOは、自社の通信網を持つ大手キャリア(MNO、Mobile Network Operator)からネットワークを借りて、自社ブランドの通信サービスを提供しています。
ここでの「仮想」という言葉は、MVNOが物理的な通信網を持たず、あくまで大手キャリアのインフラを利用してサービスを展開しているという意味です。このビジネスモデルにより、MVNOは設備投資のコストを大幅に削減でき、その結果「格安SIM」や「格安スマホ」と言われるように、大手キャリアよりも低価格で通信サービスを提供できるようになっています。
MNOとは
一方、MNOは自社で通信網を構築している携帯電話会社です。これには、基地局の設置から通信衛星の運用に至るまで、広範なインフラ整備が必要となります。そのため、莫大な初期投資と維持管理コストがかかりますが、その分通信品質やエリアのカバレッジを直接コントロールできるという利点があります。
MNOは、さまざまなニーズに対応するプランを提供できるのが強みです。低価格プランやデータ通信に特化したサービス、若者向けやシニア向けといった年代に特化したプランなど、ユーザーの細かい要望に応えています。それに対して、MVNOのサービスは使用しているMNOのネットワーク状況に大きく依存するため、サービスエリアや通信速度などにおいて、MNOと比較して差が出ることが多いです。
このように、MVNOとMNOはそれぞれにメリットとデメリットを持ちながら、異なるユーザー層に対して幅広い選択肢を提供しています。
MVNOの楽天モバイルの料金・プラン内容
楽天コミュニケーションズは、楽天モバイルのMVNOとしておもに法人のニーズに合わせた各種料金プランを提供しています。具体的には、以下の3種類です。
まず、パソコンやタブレット向けのデータ通信用「スタンダードタイプ」です。月間1GBから使用できて、料金は363円(税込)からとなっています。1GBだけでなく、もっと多くのデータが必要な場合は、50GBまでの大容量プランも選択可能です。
次に、「上り優先タイプ」です。このプランは、監視カメラのように上りの通信が多い場合に適しています。料金は、月間1GBで308円(税込)からです。
最後に、「IoTタイプ」と呼ばれるIoTデバイス向けに設計されたプランです。最大で200kbpsの通信速度、料金は363円(税込)で、少ないデータ量でも十分に機能するデバイス向けに提供されています。
楽天モバイル(MVNO)と自社回線(MNO)の違いとは
楽天モバイルのMNOサービスでは、「Rakuten最強プラン」というプランを提供しています。これまでの従量制の料金体系ではなく、料金に上限を設けた点が大きな特徴です。その上限金額も大手キャリアの料金と比べてリーズナブルなので、ユーザーにとっては低コストで使い放題のサービスということになります。
一方、MVNOサービスでは、楽天モバイルがほかの事業者に自社の通信インフラを提供しています。
つまり、自社回線を使ったMNOサービスとMVNOサービスの違いは、サービスの提供の仕方とその対象です。MNOでは、自社で構築したネットワークを直接顧客に提供しています。MVNOサービスでは、楽天モバイルのネットワークを使って、より多様な事業者や法人顧客に向けて通信サービスを提供しているのです。
MVNOの楽天モバイルを利用するメリット
楽天モバイルのMVNOサービスは法人向けに提供されており、特にビジネス用途での利用を考える企業にとって、多くのメリットがあります。このサービスを選ぶことで、企業はコスト効率の良い通信環境を構築できるだけでなく、業務の効率化にもつながるでしょう。
まず、料金の透明性と競争力が大きなメリットです。楽天モバイルMVNOの料金プランは、企業が予算を明確に管理しやすいように設計されています。通信費の削減を図りながらも、必要なサービス品質を維持することが可能です。
料金に関する問い合わせに対しても、楽天モバイルは詳細な情報提供を行っており、企業が最適なプランを選択できるようサポートしています。
また、サービスの移行に関しても、楽天モバイルは企業がスムーズに乗り換えられるように配慮しています。現在利用している通信サービスから楽天モバイルのMVNOサービスへの移行プロセスは簡単で、企業は新しい通信環境へと容易に移行できます。移行に伴う業務の中断を最小限に抑えることが可能です。
加えて、契約期間に関する柔軟性も、企業にとっては魅力の一つです。「いつまで」という期間の縛りが少なく、必要に応じて解約やプランの変更ができます。
MVNOの楽天モバイルを利用するデメリット
楽天モバイルのMVNOサービスは法人向けに特化したサービスです。このこと自体が、一般ユーザーにとってデメリットとなり得ます。このサービスは、企業やビジネスの特定のニーズに合わせて設計されており、データ通信のみのサービスなので、一般的な携帯電話ユーザーが期待する通話サービスは利用できません。
楽天モバイルのMVNOサービスが提供するプランは、法人顧客がそのニーズに合わせて適切なデータ通信サービスを選択できるように設計されています。個人のユーザーにとっては、これらのプランが直接的な選択肢となることは少ないでしょう。ただし、ビジネス用途での利用においては、用途や料金が明確で、メリットに感じられるでしょう。
楽天モバイルのMVNOサービスは法人向け
楽天モバイルでは、法人向けに特化したMVNOサービスを提供しています。そのため一般ユーザーにとって、最適な選択肢になるとは限らないことに注意してください。
料金が安いからとすぐに今の通信会社を解約するのではなく、関心があれば楽天モバイルに問い合わせ、契約条件やサービス内容をしっかり確認してください。ビジネスで利用したい場合は、いつまでそのプランを利用できるのかも、将来的な展望と合わせて検討する必要があるでしょう。
楽天モバイルでは、標準通話アプリでの通話は料金プランに従って有料ですが、Rakuten Linkだと国内通話が無料になります。国際通話には別のオプションがお得です。明細を確認し、通話時間やデータ使用量を管理することで節約につながります。
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