業務用真空パック機おすすめ9選!家庭用との違いや選び方を解説
高い脱気力で食品の長期保存を実現する「業務用真空パック機」。真空包装機とも呼ばれ、多くの飲食店や食品加工メーカーが導入している注目のアイテムです。本記事では家庭用モデルとの違いや選び方のポイントを解説し、おすすめ9商品もご紹介。小型~大型サイズまでセレクトしたので、ぜひ参考にしてください。
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業務用真空パック機とは?
真空パック機は、袋の中の空気を抜いて密閉する機械です。空気に触れないため中に入れた食品が酸化しにくく、長期保存できるのがメリット。調味料ごと袋に入れて低温加熱する真空調理でも注目されています。
家庭用モデルもありますが、処理能力は業務用のほうがハイレベルです。食品以外にも寝具の保管スペースの削減、精密機器の防塵など、さまざまな目的で活用されていますよ。
業務用真空パック機と家庭用真空パック機との違い
業務用真空パック機と家庭用の違いは、ずばり脱気力です。家庭用モデルの脱気力は60kPa〜80kPaが多く、スープや煮物など液体が多いと処理できないことも。小型で低価格なのは魅力ですが、万能とはいえません。
一方、業務用の脱気力は低いものでも80kPa、高いものは120kPa以上のパワーで真空パック化します。ほとんどの商品が液体もしっかりと脱気できるため、水分の多いメニューの保存にも活用できますよ。家庭用よりも価格は高くなりますが、高い脱気力を求めている方には業務用をおすすめします。
業務用真空パック機の選び方
業務用真空パック機は、モデルによって脱気力や包装方法、設置スペースなどが異なります。また、食品を入れる袋のコストも購入前に確認しておきたいところです。これらを含め、業務用真空パック機を導入する際にチェックすべきポイントを6つ解説します。
方式で選ぶ
業務用真空パック機で空気を抜く方法は、ノズル式とチャンバー式の2種類です。方式によって脱気力や価格帯に差があり、本体サイズや対応できる袋のサイズも変わってきます。それぞれの特徴やメリット・デメリットは以下のとおりです。
ノズル式
ノズル式は、本体のノズルを袋の口に差し込み、脱気してから最後にシールで密閉します。メリットはチャンバー式と比べて短時間で脱気できること。また、開口部の幅さえシール可能な範囲に収まっていれば、袋の長さを問わないのも利点です。ノズル式はサイズが小さめで低価格なモデルが多く、家庭用真空パック機でも採用されていますよ。
しかし、脱気力はチャンバー式ほど高くはありません。対応する袋の種類が限られるうえ、液体の脱気がしにくい点も注意が必要です。
チャンバー式
チャンバーとは「小さな部屋」の意。本体のボックスに袋をセットして蓋を閉め、ボックス内全体を真空にします。シール装置もボックス内にあるため、高い真空効果を得られるのがメリットです。少量であれば液体の脱気も可能で、使える袋のタイプも豊富。業務用モデルの多くはチャンバー式です。
ただし処理時間はノズル式より長めで、製品によって入れられる袋のサイズにも限度があります。また、大型のモデルが多く価格も全体的に高めです。
設置タイプで選ぶ
チャンバー式には卓上型・据え置き型の2種類があります。卓上型は台の上に置いて使うタイプで、比較的小型です。対応できる袋のサイズはモデルによりますが、縦30cm×横40cm以内がひとつの目安となります。
据え置き型は脚のついた大型タイプが多く、大きな袋にはこちらが向いています。シールできる幅も卓上型と比べて広いため、複数の袋を並べて一度に脱気することも可能です。
包装方法で選ぶ
業務用真空パック機には真空包装・脱気包装・ガス置換包装の3種類の包装方法があり、中に入れる食材の特徴や形状によって向き・不向きがあります。食品の劣化防止の度合いも異なるため、目的に合うものを選びましょう。
真空包装
真空包装は、袋の空気を抜いて密閉するシンプルな方法です。3種類の中でも食品の酸化や変色を防ぐ効果が高く、体積が小さくなるため省スペースで保管できて梱包する際もコンパクトです。
しかし、中身が潰れやすいのがデメリット。さまざまな食品を包装できますが、柔らかい食品や生野菜には適していません。また、冷凍食品を強めの設定で真空包装すると、組織が潰れて解凍時にドリップが出ることもあります。
脱気包装
脱気包装は袋の中を真空にせず、残す空気量を調節できるのが特徴です。保存する際に多少の空気が必要な食品と好相性。真空包装とは逆で、柔らかい食品や生野菜を潰さずに保存できるのがメリットです。ただし、少量であっても酸素に触れるため真空包装よりも食品の劣化は早くなります。
ガス置き換え包装
ガス置換包装は、空気を抜いてから窒素ガスといった不活性ガスを封入します。袋の中でガスがクッションとなり、柔らかい食品の形を崩さず保存できるのがメリットです。
しかし酸素を完全に抜くのは困難なため、真空包装と比較すると食品の酸化・変色は早め。また、食品自体の空気を抜いたり置き換えたりはできないので、カステラやパンのようなスポンジ状の食品は、残った酸素によって劣化が進みます。
シールタイプで選ぶ
チャンバー式は内部にヒーター線(シール装置)があり、手前側に1本配置してあるのが基本形です。2本以上搭載したモデルは、配置によってL字・ダブル・コの字の3つに分類されています。
<L字シール>長・短2本のヒーター線を搭載したタイプ。大きな袋や長尺袋も処理できます。
<ダブルシール>ヒーター線をボックス内の上下に配置。袋を上下に数個ずつ並べてまとめて包装できるため、小袋を大量処理するのに適しています。
<コの字シール>長短合わせて3本のヒーター線を上下と横に配置。長尺にも小袋にも対応するので、多種類の袋を使用したい方はコの字シールがおすすめです。
なお、チャンバー式のボックスは、底がフラットなタイプと傾斜をつけたタイプがあります。液体や粉末などこぼれやすいものを入れる場合は、傾斜型を使ったほうがきれいに包装できますよ。
ランニングコストで選ぶ
食品を入れる真空袋のほかに、メンテナンスにも消耗品が必要です。主なものを3つ挙げますので、ランニングコスト算出の参考にしてください。
<オイル>真空ポンプを動かすために必要。定期交換を怠ると真空能力が弱まり、ポンプが動かなくなる恐れがあります。
<テフロンテープ>シールバーに貼るもので、劣化に気付いたら早めの交換が必要。焦げや破れが発生するとシール不良の原因となります。
<ヒーター線>テフロンテープの劣化がなくシール不良が起きた場合は、ヒーター線の断線が考えられます。切れると密閉できなくなるため、常に予備を持っていたおいたほうがよいでしょう。
サービスやアフターフォローで選ぶ
とくに大型モデルを導入する場合は、搬入・設置・調整まで行ってくれる販売元から購入することをおすすめします。なかには商品を送付するだけの販売店もあるため、どこまで対応してくれるのかを購入前に必ず確認しておきましょう。
また、長期使用を考えるとアフターサービスも重要です。消耗品の在庫期間や故障時の対応を明記している販売店なら、安心して購入できますね。
業務用真空パックおすすめ9選
ここからは、業務用真空パック機おすすめ9商品のご紹介です。ノズル式・チャンバー式の両モデルをそろえ、チャンバー式は卓上型の真空包装タイプをセレクトしました。用途や設置スペースに合う1台を探してみてください。
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商品情報
材質 ステンレス鋼
商品の寸法 49.5L x 33.5W x 34H cm
商品の重量 27 キログラム
電源 電源コード式
チャンバー式の卓上型で、消費電力は370W。ボックスの底はフラットタイプで、内寸は幅28.5×奥行38.8×高さ9cmです。1回あたり約30~40秒で真空包装できますよ。
オイル交換が背面パネルを外して簡単にできるのも売り。メンテナンス方法はサイトに画像つきで掲載されているため、迷うことは少ないでしょう。幅8mmでシールできるヒーター線が1本搭載されているほか、メーカー直販で修理や消耗品販売に対応している点も高ポイントです。
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商品情報
ブランド フードシールド/FoodShield
色 ブラック
商品の個数 1
商品寸法 (長さx幅x高さ) 39 x 14.8 x 7.2 cm
幅39×奥行14.8×高さ7.2cmと小型で低価格なノズル式です。シール寸法は幅27.5cm×長さ0.5cmで、最大26cm幅までの袋に対応しています。エンボス加工以外の業務用真空袋なら、メーカーや種類を問わずに使えますよ。
水分分離容器を搭載し、乾湿両用で使用可能。 脱気力は80kPaと業務用モデルの中では低めですが、業務用真空パック機を一度試してみたい方におすすめです。
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商品情報
ブランド Kocokara
材質 プラスチック
色 ブラック
商品の寸法 37.5L x 15.5W x 8H cm
商品の重量 1.5 キログラム
幅37.5×奥行15.5cm×高さ8cm、重さ1.47kgとコンパクトで軽量なノズル式。2mm幅のヒート線を2本配置し、真空後の剥がれを防ぐ設計です。脱気力は最大85kPaですが手動で調節できるので、柔らかい食品も潰さずに保存できます。
袋は30cm幅まで対応しており、購入時には22×30cmの専用袋が100枚も付属。別売りのキャニスターをホースでつなげば、袋を使わず短時間でマリネを作れますよ。
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商品情報
材質 ステンレス鋼
商品の寸法 48L x 33W x 36H cm
商品の重量 32 キログラム
電源 電源コード式
前出のMOPACK MOL-260と同じチャンバー式の卓上型ですが、こちらはよりハイパワーなモデルです。消費電力は520Wで、ボックス内寸も幅28×奥行38×高さ9cmと広め。およそ30~40秒で真空包装できますよ。オイル交換は、背面パネルを外して簡単にできる設計です。すべての部品を国内で長期保管しており、修理も受け付けているので長く使いやすいでしょう。
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商品情報
色 ブラック
商品の寸法 38L x 15W x 7H cm
電源 電源コード式
ワット数 1000 W
コンパクトなノズル式ながら、最大120kPaの高い脱気力を誇ります。シール長は37.5cmで、開口部が40cmまでの袋に対応。しっかり圧着するために、シール幅を8mmと太めに設計しています。さらに、粉やスープの真空パックもOK。キャニスター接続チューブが付属するので、他社製の真空保存容器の脱気も可能です(保存容器は付属しません)。
市販の真空パック袋(ナイロンポリ袋)を使えるのもポイント。部品の供給やテクニカルサポートセンターの設置など、アフターサービスも万全です。
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商品情報
【電源】単相100V家庭電源 50/60HZ通用 550W
【重さ】38KG ステンレスボディ(水物に強い)
【外形寸法】W370 X D480 X H400 mm
【チャンバー室内寸法】W320 X D370 X H110+45(計155)mm 、(透明ふたのドーム状部分が45mm)
【真空能力】<1.066KPA(完全真空まで30秒~40秒)
大量のスープを真空パックにしたい方は、最大3Lまで対応するこちらをチェック。傾斜板つきで吹きこぼれにくい、チャンバー式の卓上型モデルです。ベースはフラットな深型で、丸鶏1羽がまるごと入るサイズ。底上げ板も付属するので、小さいものもスムーズに処理できます。シール長は30cm、シール幅は8mm。袋のメーカーは問わず、アルミ袋も使用できます。
部品や消耗品は常時在庫し、保証期間外の修理も可能です。古い梱包機・真空パック機の無料処分サービスもありますよ。
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商品情報
材質 ステンレス鋼
色 シルバー
商品の寸法 45L x 26W x 31H cm
商品の重量 41 キログラム
ボックス内寸は幅45×奥行28×高さ12cm、シールは長さ26cm×幅8mm。小さいものを並べるのに便利な底上げ板も付属します。修理対応しているのはもちろん、使い方やメンテナンスの動画が充実しているのも魅力です。
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商品情報
材質 プラスチック
商品の重量 2.4 キログラム
電源 電源コード式
ワット数 250 W
幅38×奥行14.8×高さ7.2cmととてもコンパクトなノズル式真空パック機です。脱気力は80kPaと業務用としてはまずまずながら、1回あたり約30~40秒で処理できます。カレーやシチューといった粘度の高い食品以外なら、液体の多い食品もOK。空気を抜かず、シール機として口を閉じるだけの使い方もできますよ。
シール長は29cm、シール幅は5mm。真空袋であればメーカーや種類を問わない(エンボス加工は除く)ので、ランニングコストを抑えたい方にも向いています。
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商品情報
色 ブラック
商品の寸法 38L x 7.2W x 14.8H cm
商品の重量 1.93 キログラム
電源 電源コード式
重量1.9kgと軽量で、どこでも作業しやすいノズル式の商品です。脱気力は80kPaで家庭での使用も想定しており、操作は吸気と圧着の時間をセットするだけと簡単。食べかけの食品を保存したいときは、シール機能だけを使うのも手です。乾湿両用で、汁物や粉末など幅広く処理できます。
シール長は26cm、シール幅は5mm。厚み0.07mm以上のナイロンポリ袋を推奨していますが、メーカー指定はないので自由に選べますよ。
おすすめ商品比較表
MOPACK. MOPACK 真空包装機 MOL-260 | フードシールド/FoodShield フードシールド 業務用 真空パック器 JP290 | Kocokara Kocokara 真空パック器 脱気シーラー | MOPACK. MOPACK 真空包装機 SUZ-260PD | Smativ+ Smativ+(スマティブ) 業務⽤真空パック機 LEHIAR5000BK | ノーブランド品 業務用自動真空包装機(真空パック器) SK-300H | ノーブランド品 業務用自動真空包装機(真空パック器) SK-300W | ASKWORKS アスクワークス 真空パック器 PZ-290SE | FUNKS シーリス 真空パック機 FS-200A | |
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業務用真空パック機を幅広い用途に役立てよう!
今回は、業務用真空パック機の選び方とおすすめ9商品をご紹介しました。食品の調理や保存に、衣類のコンパクトな保管・発送にと、幅広い分野で役立つアイテムです。本記事を参考に用途・予算・作業スペースに合う商品をみつけて、ぜひ活躍させてくださいね。