おいしい醤油のおすすめ13選!スーパーで買えるものからこだわりの高級醤油までご紹介
スーパーで手軽に手に入る「醤油」は、日本の家庭料理やプロの料理人にも愛されている定番調味料です。全国各地で生産され、その特徴や味もさまざまです。料理に合わせて使い分けることも多く、どんな醤油を選んだらいいか迷いますよね。この記事では、醤油の種類や選び方、おすすめの醤油について紹介します。
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醤油は日本が誇る万能調味料
和食をはじめ、現代のさまざまな料理において欠かせない醤油。
その起源は諸説ありますが、古代中国から伝わったという説が有力です。周王朝時代に残された古書の中に、食品を塩漬けしたことを示す「醤」に関する記述が見られ、「肉醤(ししびしお)」や「魚醤(うおびしお)」などが紹介されていました。
日本では縄文時代にすでに「醤の類」があったと言われていますが、文献に出てくるのは大和朝廷時代で、中国大陸や朝鮮半島から「唐醤(からびしお)」「高麗醤(こまびしお)」の製法が伝えられたとされています。室町時代には「醤油」という言葉が文献に登場し、それまで兵糧食として重宝されていた味噌に続く調味料として広く使われるようになっていったと考えられています。
醤油の使い方と役割
醤油は、味付けのメイン調味料として使うこともあれば、隠し味として少量使うこともあり、使い方は実にバリエーション豊かです。料理によって数種類の醤油を使い分けることも多く、それだけ味の個性が幅広い調味料だと言えるでしょう。
日本人が好んで食べる刺身やお寿司に醤油は欠かせませんが、この場合は魚の生臭さを抑えて味わいをよくする効果があります。煮豆や魚の照り焼きなどで醤油を使うと、食材の持つ甘味をより引き立てる効果も。醤油には、メインの味付けという役割以外にも、食材本来の味を引き出し深みを持たせる役割があるのです。
料理によって醤油を使い分けるべき?
醤油にはさまざまな種類がありますが、もっとも一般的な醤油なのは「濃口醬油」です。塩味、旨味、甘味のバランスが良く味を調えやすいので、1本だけに絞るなら濃口醤油を準備しておけば大丈夫でしょう。
食材の色を重視したい場合は薄口醬油、甘味を強く出したい時は甘口醤油、旨味を利かせたい場合はだし醬油など、料理によって使い分けるとより料理の味付けの幅が広がりますよ。
醤油の選び方
醤油の選び方と一口に言っても、種類が多いのでどれが最適なのか迷いますよね。
生産地やJAS認定の有無、醬油メーカーによって味わいが異なり、一般の醤油といわゆる高級品と呼ばれる醤油との違いなどを知っておくと、醤油選びがスムーズになります。それぞれ詳しく見ていきましょう!
1.種類で選ぶ
醤油選びにおいて、もっとも悩ましいのが種類の違いです。スーパーの売場にはさまざまな醤油がずらりと並んでいるものの、違いが分からずいつも結局同じ商品を買ってしまうという人は多いのではないでしょうか。
醤油の種類別に、特徴やおすすめポイントを紹介します。
濃口醬油
数ある中でもっともポピュラーな醤油が濃口醤油です。料理本のレシピで醤油の記載があったら、基本的に濃口醤油を指していると考えていいでしょう。
安価なタイプから高級なタイプまで種類が豊富で、食材を選ばず使えます。塩味と甘味のバランスがよく、旨味も適度に含まれているのでとても使いやすいのが特徴です。
魚の煮つけに使うとツヤが出やすく、ことこと煮込む肉じゃがやすき焼きとの相性も抜群です。
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薄口醬油
薄口醤油は淡口醤油とも呼ばれ、主に関西地方で京料理を作る際によく使われます。
醤油の色が薄く食材本来の色を損なわない一方で、濃口醬油よりも塩味が強いのが特徴です。ブランドによっては、仕上げの段階で甘酒を使用して塩味をやわらげている商品もありますが、濃口醬油と同じ感覚で使うと塩味が強くなるので注意しましょう。
茶碗蒸しや卵焼き、お吸い物、煮物など食材の色を活かしたい時に使うのがおすすめです。
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甘口醤油
甘味と酸味が程よいバランスで混じり合った甘口醤油は、とろりとした質感と濃厚な味わいが特徴的な醤油です。元々は中国地方や九州地方で愛用されていましたが、最近は関東地方でも手に入りやすくなってきました。
醤油メーカーによって製法の違いがあるものの、みりんなどの甘味料を含んでおり、砂糖を使わなくても食材の持つ甘味をしっかり引き出せます。
濃口醬油と同じくさまざまな料理に使えますが、甘辛い煮物や焼きおにぎり、卵焼き、刺身などに合わせやすいです。
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たまり醤油
こってりとした濃い色が特徴のたまり醤油は、濃厚な旨味を出したい時に重宝する醤油です。
愛知県や三重県などの中部地方を中心に生産され、大豆を主原料として小麦をごく少量加えてあるだけなので、大豆特有の豊かな香りが楽しめます。
魚の生臭さを取ってくれる効果があるため、寿司や刺身などのつけ醤油として使われることが多い他、煎餅を甘辛く味付けたりチキンの照り焼きなどの味付けにも使いやすいでしょう。
再仕込み醤油
山口県柳井市で誕生し、北九州地方から山陰地方にかけて醸造されている再仕込み醤油は、醸成時に生醤油を使って2回醸造を繰り返し、じっくりと醸成させるため濃厚な味わいが特徴です。
とろりとした質感と深いコクがあり、脂分が多いステーキの味付けや刺身・寿司のつけ醤油として使われたり、サラダ用ドレッシングの材料として使われる機会が多いでしょう。煮物の隠し味として少量使い、味にコクを出すこともあります。
白醤油
白醤油は、薄口醤油よりもさらに淡い色をしており、塩味が強めなのが特徴です。
淡白な味でありながら旨味もしっかり感じられる一方、甘味はあまり強くありません。醤油の色が食材につきにくいため、浅漬けやお吸い物、茶碗蒸し、だし巻き卵など食材が持つ色をそのまま生かしたい料理におすすめですよ。
関西地方ではうどん出汁に使われることも多く、緑黄色野菜などのきれいな色を仕上げに使いたい料理にはぴったりと言えるでしょう。
だし醤油・かき醤油は旨味をプラスできる
食材に旨味を加えたい場合に使えるのがだし醤油やかき醤油です。
だし醤油とは昆布だしやかつおだしの旨味を加えた醤油、かき醤油とは牡蠣のエキスを加えた醤油を指します。だし醤油やかき醤油は、醤油の原料以外のものを使用した醤油なので、日本農林規格では「しょうゆ加工品」と定められています。
旨味がしっかり含まれているだけに1本で味が決まりやすく、うどんや和風パスタの味付けにぴったりです。
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2.生産地で選ぶ
醤油は生産される地域によって味わいが大きく異なります。それぞれの地域の醤油の特色と、醤油の生産が盛んな各都道府県の醤油の特徴をまとめました。
地域 | 特徴 |
---|---|
北海道 | 定番の濃口醬油を中心に、濃縮つゆや昆布だし醬油がよく使われます。 |
東北 | やや甘みの強い混合醤油や濃縮つゆ、だし醬油の他秋田県では魚醤「しょっつる」も多用されます。 |
関東 | 甘味料が含まれない濃口醬油の本場。そばや天ぷらなどの江戸前料理が広がるきっかけになりました。 |
北陸 | 甘味のある混合醤油が中心。石川県では魚醤「いしる」の生産も活発です。 |
中部 | たまり醤油や白醤油の発祥地域。濃口醬油も使われています。 |
近畿 | 兵庫県は薄口醬油の発祥地。濃口醬油と料理によって使い分けされるのが一般的です。 |
中国 | やや甘みの強い混合醤油が使われています。山口県では再仕込み醤油の生産も盛んです。 |
四国 | 愛媛県や高知県はやや甘みの強い混合醤油を、香川県は薄口醤油やいかなご醤油がよく使われています。 |
九州 | 北部では甘味料を含んだ濃口醬油、南部ではさらに甘味の強い濃口醬油が使われるが料理によって薄口醬油との使い分けも多いです。 |
千葉県
千葉県は、国内の醤油出荷量全体の約3分の1を生産している醤油の名産地です。
特に野田と銚子は、江戸という最大の消費地に近く、江戸川と利根川を利用して大豆や小麦などの原料の入手や商品の運搬がしやすい位置にあり、醤油の産地として発展したと言われています。千葉の醤油はすっきりとした味わいの濃口醬油が中心で、そばや天ぷら、寿司などの江戸前料理が普及するきっかけを作りました。
兵庫県
兵庫県は薄口醤油の一大産地として知られています。
特に県西部に広がる播州平野の西に位置するたつの市は、播磨平野で育った小麦や山間部で栽培される大豆、市の中心を流れる揖保川の水を利用した清酒の醸造地としても有名です。
このたつの市では、清酒造りに使われていた桶や器具を転用して醬油の生産を始めたと言われています。当初は濃口醤油を造っていましたが、江戸時代以降は淡口醤油を中心に生産するようになり、京料理や関西地方のうどん出汁などに広く用いられています。
香川県・小豆島
香川県の小豆島は木桶仕込みの醤油で有名な地域であり、元々盛んだった製塩業が塩の供給過剰で下火となったことから、塩を原料とした醤油造りが行われるようになりました。
この地域は大豆や小麦などの原料を九州から運び、醤油を生産して天下の台所と謳われた大阪に出荷するルートにおいて地理的に優位な位置にあります。
また、醤油作りに欠かせない麹の発酵がしやすい温暖な気候にも恵まれています。これらの条件が重なり、小豆島は醤油の産地として発展してきました。生産されているのは、関東と同様に濃口醬油が中心です。
3.贈り物に最適な高級醬油も
料理の味を決める調味料である醤油は、贈り物としても喜ばれるアイテムですよ。
特に、普段使わない高級タイプの醤油を贈ると、いつもと同じレシピでも味が一段と格上になり、贅沢な気分を味わってもらえます。大切な人への贈り物として、味やパッケージにこだわった高級醤油を選ぶと喜んでもらえるでしょう。
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醤油の大手メーカーをチェック!
国内には1,000社を超える醤油メーカーが存在します。その中でも「キッコーマン」「ヤマサ醬油」「ヒガシマル醬油」といった大手メーカーが国内の醤油生産量の半分以上をシェアしていると言われています。
全国的に知名度が高い3社に注目し、その特徴をまとめました。
キッコーマン
全国的に知られており人気も高い「キッコーマン株式会社」は、1661に千葉県野田市で創業した醬油メーカーです。
濃口醬油や薄口醤油といった定番の醤油をはじめ、「いつでも新鮮しぼりたて生しょうゆ」「減塩しょうゆ」といった現代人の健康志向に沿った商品や「おろししょうゆ」「ステーキしょうゆ」など1本で味つけできるコスパ重視の商品など、バリエーション豊かな商品展開が人気を集めています。ニーズに合った醤油を見つけやすく、料理の初心者でも商品を選びやすいでしょう。
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ヤマサ醬油
テレビCMや雑誌広告などで目にすることが多い「ヤマサ醤油」は、1645年に千葉県銚子市で創業した醤油メーカーです。
濃口醤油をメインに「減塩しょうゆ」「さしみしょうゆ」「絹しょうゆ」といった細かな市場ニーズに合わせた醤油と、めんつゆや昆布だし入りぽん酢などの調味料を生産しています。食材の味をしっかり引き出す商品が揃っているので、今までとは一味違う醤油を探している人におすすめです。
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ヒガシマル醬油
薄口醬油の代表格とされる「ヒガシマル醤油」は、1580年に兵庫県たつの市で創業した醬油メーカーです。
醤油の他にそうめんやうどん向け粉末調味料、時短調理が可能な「ちょっとシリーズ」「揚げずにシリーズ」などの商品を生産しています。薄口醬油は、食材の色を損なわずにしっかり味を付けたい煮物料理などに適しているため、近年は元々知名度が高い関西地方以西だけでなく関東地方でもシェアを伸ばしています。
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おすすめの醤油をご紹介!
「大体いつも同じ銘柄を買うけれど、時にはいつもと違う銘柄の醤油も試してみたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。ここからは、おすすめの醤油を厳選してご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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フンドーキン 吉野杉樽天然醸造醤油
大分県の杵臼川上流にある工場で、吉野杉製の木樽の中に国産の丸大豆と小麦、天日塩を仕込み、1年以上かけて発酵させた天然醸造の丸大豆醤油です。しっかりとした味ながら塩味がきつすぎず、まろやかな味わいが楽しめます。豊かな大豆の香りで食材が持つ本来の旨味を引き出し、深みのある味へと引き立ててくれるのが大きな魅力です。湯豆腐や冷奴、刺身、おひたし等直接醤油をかける料理におすすめです。
おすすめ商品比較表
井上醤油店 井上醤油店 井上 古式じょうゆ 720ml | ヒガシマル醤油 ヒガシマル醤油 超特選吟旬芳醇 400ml×3本 | ホシサン ホシサン あまくち醤油 | アサムラサキ アサムラサキ かき醤油 | 銀座ごふぁん屋 銀座ごふぁん屋 本醸造こいくち醤油 純搾り | キッコーマン キッコーマン食品 しぼりたて生しょうゆ 620ml×3本 | Yamasa ヤマサ 絹しょうゆ 450ml×3本 | ヒガシマル ヒガシマル醤油 うすくちしょうゆ | 海の精 海の精 国産有機 旨しぼり醤油 | 大徳醤油 大徳醤油 丸大豆醤油 | チョーコー チョーコー 超特選むらさき 1L ペット | 湯浅醤油有限会社 【丸新本家】湯浅醤油 蔵匠 樽仕込み(720ml) | |
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お気に入りの醤油で、いつもの料理をもっとおいしく!
素材の味を最大限に引き出すために不可欠な調味料の中でも、醤油は特にこだわりたい調味料のひとつです。濃口や薄口など種類が多く、醸造方法や生産地によっても味わいが異なる醤油は、料理に合わせて使い分けるとより料理のレパートリーが広がります。この記事を参考に、お気に入りの1本を見つけてくださいね。
この記事では、だし醤油を選ぶコツとおすすめ商品をご紹介します。だしの種類や料理ごとの使い分けについても解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
「燻製醬油」をご存じでしょうか。醤油を桜などのスモークチップで燻製し、香りづけした調味料で、刺身や卵かけごはんなどに使うと、驚くほどおいしくなるんです。この記事では、燻製醤油の選び方について解説します。燻製醤油の使い方やおすすめの商品もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。