ポリエステル衣類の洗濯方法と注意点!シワや臭いを防ぐためのコツやおすすめの洗剤も
身近な素材なのに、実は正しい洗濯方法がわかりにくいポリエステル衣類。ツンとした臭いや毛玉、色落ち、ほこりの付着などに悩んだ経験はないでしょうか?今回は、「ポリエステル衣類の洗濯方法」を解説。シワや臭いを防ぐためのコツをはじめ逆汚染の防ぎ方や乾燥機の使い方、おすすめの洗剤もぜひ参考にしてくださいね。
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ポリエステルの特徴とは?
まずは、ポリエステル衣類を上手に洗濯するために、素材の特徴を把握しましょう。ここでは、ポリエステル衣類のメリットとデメリットを解説します。
ポリエステル衣類のメリット
ポリエステル衣類はシワになりにくい、速乾性や耐久性がある、型崩れしにくいなどさまざまなメリットがあります。スポーツウェアやTシャツ、防寒インナー、ビジネス用のスーツなど幅広く使用されている素材です。
中でもペットボトルを再利用したリサイクルポリエステルは、環境にやさしく安価で購入できるのが魅力。軽い着用感があるうえに丈夫で長持ちするため、世界的に利用されています。
ポリエステル衣類のデメリット
一方、ポリエステル衣類は吸汗性や吸水性に劣るためベタつきやすく、静電気や毛玉が発生しやすいデメリットがあります。また逆汚染する傾向があるため、嫌な臭いが付きやすいのも難点。汗ばむ季節は、臭い残りが気になっている方も少なくないようです。
ポリエステル衣類を洗濯する際の注意点
デイリーファッションに取り入れやすいポリエステル衣類ですが、何かと悩みが出やすい素材ですよね。快適な衣類として長く愛用するために、次にまとめたポリエステル衣類を洗濯する際の注意点をチェックしていきましょう。
洗う前に洗濯表示をチェックする
ポリエステル衣類の多くは洗濯機で洗えますが、混紡した素材や製品によってお手入れ方法が変わるため注意が必要です。必ず洗濯表示を見ながら、洗濯機の使用可否や液温、洗剤の指定、漂白の可否などをチェックしてください。
たらいのマークに「30」とあれば水温は30度以下に、下部に「横線」があれば弱い水流を推奨するという意味です。手のマークがあれば手洗いを、ドライならクリーニングに出しましょう。
シミや襟・袖汚れは事前にシミ取りを
洗濯機に入れる前に、シミや襟・袖汚れがないか確認しましょう。ポリエステル衣類にシミが付いたときは、洗剤を直接塗ってから洗濯をすると落としやすくなります。襟・袖の皮脂汚れには、酸素系漂白剤で予洗いするのがおすすめです。
ただし、洗濯表示の指示に従い、洗剤や液温に注意しながら行ってください。また、シミは時間が経過すると落ちにくくなり、臭いの元になりやすいものです。シミの種類を確認したうえで、できるだけ早く対処を行いましょう。
色が濃い衣類や汚れものと洗濯しない
ポリエステルは基本的に、色移りや色落ちしにくい素材です。しかし、購入直後や紫外線、摩擦などにより化学繊維に影響があると染料が溶け出る可能性も。
そのため、色が濃いポリエステル衣類と白いシャツなどを一緒に洗濯しないように注意しましょう。また、汚れた衣類はあらかじめ予洗いをしてから洗濯を行ってくださいね。
乾燥機に長時間かけない
注意したいのが、ポリエステル衣類を乾燥機で乾かす場合です。ポリエステル素材は熱に弱いため、乾燥機の使用により縮む可能性があります。乾燥機に対応している場合でも、低温かつ時間を短縮させ、乾き切る前に取り出すのがポイントです。
少し濡れた状態で取り出すと、繊維が縮むのを防げますよ。その際、紫外線を避けて陰干しで乾燥させましょう。また、アイロンでシワを伸ばす際には、当て布の上から低温でかけることが大切です。
逆汚染に注意する
逆汚染とは、洗濯液に溶け出した汚れや染料が付着することを指します。ポリエステル衣類は逆汚染しやすい性質があり、一度吸着した汚れや臭いが頑固にこびりつく場合もあるため注意が必要です。
そのため、汚れものや色が濃い衣類と一緒に洗濯しないように心がけましょう。洗濯物はぎゅうぎゅう詰めにせず、水量に対して7割程度で洗うのもポイントです。なお、洗濯後に白くなるのは、洗濯洗剤が溶け切らなかったのが原因です。洗濯洗剤をよく溶かしてから、洗濯物を入れるようにしましょう。
臭い・静電気対策のために柔軟剤を使う
ポリエステル衣類の悩みである、臭い残りや静電気を防ぐためには柔軟剤の使用がおすすめです。すすぎの際に使用すると生地を界面活性剤がコーティングし、静電気やにおいの発生を予防できます。
ただし、保温や吸汗などの機能付きの製品には柔軟剤が適さない場合も。洗濯表示を確認し、入れすぎないように注意しましょう。次に、ポリエステル衣類におすすめの柔軟剤をご紹介します。
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毛玉対策のためにネットに入れて洗う
ポリエステル衣類をそのまま洗濯機に入れると、摩擦による毛玉が発生しやすくなります。洗濯をする際には、洗濯ネットに入れて洗うのがおすすめ。衣類を裏返し、軽くたたんで入れるのが理想的です。その際、シミ汚れなどは外側に出るようにし、ビーズなどの装飾は内側にしまうと仕上がりがよくなります。
ポリエステル衣類の洗濯方法
続いて、ポリエステル衣類の洗濯方法を確認していきましょう。洗濯機で洗う場合と、手洗いで洗う場合の手順をそれぞれ解説します。洗濯のポイントを押さえるだけで、衣類をより長く愛用できますよ。
洗濯機でポリエステル衣類を洗濯する手順
洗濯機に入れる前にシミや汚れがあれば洗濯洗剤を塗っておくか、予洗いなどの対処を施しておきましょう。その後、洗濯ネットに入れてから、中性洗剤を溶かした水で洗います。洗濯表示が弱い水流を指定する場合は、手洗いまたはドライコースを選ぶとよいでしょう。
すすぎは2回行ったほうが、臭い残りの軽減につながります。脱水時間は、30秒から1分程度にとどめるとシワになりにくいです。脱水が終わったら、ハンガーにかけて陰干しを行いましょう。
手洗いでポリエステル衣類を洗濯する手順
手洗いでポリエステル衣類を洗濯する場合も、予洗いを行ってから始めましょう。その後、ぬるま湯を張った洗面器やたらいに、中性洗剤またはおしゃれ着用洗剤を溶かしておきます。
そこに洗濯ネットに入れた衣類を、15分程度つけ置きしましょう。軽く押し洗いした後は、新しい水で2〜3回すすぎます。きれいな水を張ったたらいの中で、泳がせるようにすすぐのがポイント。その後は、タオルに挟んで水気を取り除くか洗濯機で30秒〜1分程度脱水を行い、ハンガーにかけて陰干しします。
ポリエステル衣類になぜかシワが!原因と対策
シワになりにくいとするポリエステル衣類ですが、洗濯後にシワだらけになることも実は珍しくありません。次に、シワが発生する原因と、きれいにお手入れをする対策をチェックしてみましょう。
洗濯後に放置してシワがついてしまう
洗濯後の濡れた繊維はごわつきやすく、ポリエステル衣類でも放置するとシワが発生します。脱水後はすみやかに干しましょう。濡れたポリエステル衣類は時間が経過すると臭いが付きやすいため、できるだけ早く干すのがポイントです。洗濯槽や洗濯カゴの中に放置しないことも大切です。
温度に注意!頑固なシワや縮む原因に
ポリエステル衣類は高温に弱く、頑固なシワや縮む原因になりやすいものです。汚れ落ちをよくするためにお湯を使用するなら、30度以下のぬるま湯にしましょう。また、高温の乾燥機も繊維が縮む原因となるため、低温で短時間に留めることが大切です。洗濯表示の指示通りにお手入れを行いましょう。
シワを残さないための干し方
ポリエステル衣類は、干す前に軽く叩いてシワを伸ばすときれいな仕上がりになります。Tシャツやワイシャツなどは、一度両手でバサッと広げてからハンガーに干すのがシワを残さないためのコツです。シワが目立つ場合は、もう一度濡らしてから干すのがおすすめ。速乾性がある素材だからこそ、脱水時間はできるだけ短縮しましょう。
ポリエステル衣類におすすめの洗濯洗剤6選
ここからは、ポリエステル衣類におすすめの洗濯洗剤をご紹介します。お気に入りの洋服をきれいに仕上げる商品をぜひ選んでみてください。
中性表示がある場合におすすめの洗剤
洗濯表示に「中性洗剤使用」の表示がある場合は、デリケート衣類も洗える洗剤を選びましょう。ここからは、中性表示がある場合におすすめの洗剤をご紹介します。
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中性表示がない場合におすすめの洗剤
続いて、中性表示がないポリエステル衣類におすすめの洗剤をご紹介します。いつもの洗濯に使いやすく、部屋干しをしても臭いにくい商品を選びました。
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おすすめ商品比較表
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ポリエステル衣類は正しい方法で洗濯しよう!
日常的に着用するポリエステル衣類は、デリケートな面を持つ素材です。洗濯をする際にはちょっとした注意を払い、シワや臭い残りを防ぎましょう。本記事でおすすめした洗濯洗剤も活用しながら、正しい洗濯方法で行ってくださいね。