夏のお弁当対策!傷みを防ぐコツや保冷機能つき弁当箱などおすすめグッズも紹介
「夏のお弁当」は傷みやすいもの。保冷剤やスープジャーを使って傷まないように対策している人も多いでしょう。しかし、傷みを防ぐにはお弁当を保冷するだけでなく、冷ましてから蓋をするなどおかずの詰め方に気をつけることも大切です。この記事では、夏のお弁当対策に使えるノウハウや、おすすめのお弁当箱などをご紹介します。
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傷みやすい夏のお弁当は食中毒に注意!
気温が上がる梅雨の時期から暑さが落ち着くまでは、傷んだお弁当が原因の食中毒が発生しやすくなります。なぜなら、20~37度は食中毒の原因となる黄色ブドウ球菌やサルモネラ菌などが増殖しやすくなるためです。
食中毒になると、発熱や腹痛、下痢、嘔吐といった症状が現れます。重症化すると入院が必要になるケースもあるので、お弁当の傷みを防いで食中毒を予防しましょう。
夏のお弁当で気をつけること・傷みを防ぐコツ
ここからは、夏にお弁当をつくる際に気をつけることや傷みを防ぐコツをご紹介します。いつもより少し気をつけるだけでお弁当の傷みを抑えられるので、ぜひ実践してみてくださいね。
1.調理前に丁寧に手を洗う
手には見えないだけでたくさんの細菌やウイルスが付いています。これらの微生物が付着した手で調理すると食材にも付いてしまうので、調理前にはていねいに手を洗いましょう。
手を洗うときは石けんを使って、指の間や指先・つま先までしっかり洗うことが大切です。ハンドソープを付けてから水で洗い流すまで、15秒以上手をこすり合わせましょう。
2.調理器具を清潔に!しっかり洗って乾燥
調理器具を清潔に保つことも大切です。いくら手をしっかり洗っても、調理器具に細菌が付着していると、食材が汚染されてしまいます。
包丁やまな板は、使ったら洗剤できちんと洗い、乾燥させておいてください。水気が残っていると、細菌が繁殖しやすくなります。
肉や魚を切ったまな板で野菜など他の食材を切らないのも、食中毒を防ぐうえで大切なポイントです。
3.傷みにくい・腐敗しにくい食材を選ぶ
夏場のお弁当には、傷みにくい・腐敗しにくい食材を活用しましょう。抗菌作用のある食材を使うことで、お弁当を傷みにくくできますよ。
傷みにくい・腐敗しにくい食材には、次のようなものがあります。
- 梅干し
- 酢
- 醤油
- わさび
- カレー粉
- 大葉
なかでも特に注目したいのが酢です。酢には優れた抗菌作用があるので、酢を付けたキッチンペーパーでお弁当箱を拭いてから詰めることでお弁当を傷みにくくできますよ。
4.水分を含む食材に注意する・避ける
水分の多い食材は、低温でも傷みやすいためお弁当に入れる際は注意が必要です。夏のお弁当には、できるだけ入れないようにしましょう。
どうしてもゼリーのように水分が多い食材を入れたい場合は、保温できるスープジャーを使ったり、保冷材代わりに凍らせた状態で入れるのもひとつの方法です。
保冷材代わりに凍らせたゼリーを入れておけば、食後のデザートにもなって一石二鳥ですね。
5.食材はしっかり加熱して調理する
十分に火の通っていない食材や生ものは、細菌をはじめとした微生物が残りやすく、放っておくと食品の栄養や水分をエサにどんどん増殖してすぐに傷んでしまいます。お弁当に詰めるおかずには十分に火を通しましょう。
特に注意したいのが、卵や生野菜、魚介類、フルーツです。
卵や魚介類は十分に火が通っていない状態でお弁当に入れると、栄養豊富であるがゆえに細菌がどんどん繁殖してしまいます。魚介類は、はんぺんやかまぼこなどの練り物類であっても注意が必要です。お弁当に詰めるときは、十分すぎるほどしっかりと火を通してくださいね。
生野菜やフルーツは水分が多く、時間と共に細菌が増えて傷みやすいとされています。彩りとして入れたくなる気持ちもわかりますが、夏場は避けたほうが無難です。
6.おかずは少し濃いめの味付けにする
夏のお弁当に詰めるおかずは、普段食べているよりも少し濃いめの味付けにしましょう。塩や砂糖で濃いめに味をつけると、細菌の増殖に必要な水分が減るため、傷みにくくなりますよ。
タレ付きの肉や煮物など水分の多いおかずを詰めるときは、濃いめに味をつけるだけでなく、水分を吸う削り節やすりごまを絡めておくのも覚えておきたいテクニックです。
7.おかずは完全に冷ましてから詰める
お弁当を詰めるときは、おかずもごはんもしっかり冷ましてから詰めましょう。忙しい朝の時間はできたてをすぐに詰めたくなりますが、熱いうちに詰めて蓋をしてしまうと、蒸気がお弁当箱のなかにこもって水滴となり、細菌が繁殖しやすくなります。
作り置きの冷たいおかずは、電子レンジなどで再加熱してから詰めると冷ます時間が必要になるので、冷たいまま詰めてくださいね。
8.おかずは素手で触らないように注意する
おかずを詰めるときは、清潔な菜箸やトングを使って詰めましょう。素手で触れると、手についている細菌が付着して傷みやすくなります。
どうしても手で詰めたい場合は、必ず食品用の手袋を使いましょう。
おにぎりを握るときは、ラップを使って握ると手の細菌が付着しにくくなりますよ。
9.保冷剤や保冷バッグを使う
保冷剤や保冷バッグも活用したいものです。使用しないときに比べて、涼しい状態で持ち運び・保管できるので、細菌が繁殖しにくくなりますよ。
ランチバッグに保冷剤を入れる隙間がない場合は、自然解凍で食べられる冷凍食品や、凍らせたゼリーを保冷材代わりにするのもよいでしょう。
保冷剤を使うときは、冷気がお弁当全体に行き渡るように蓋の上に乗せてくださいね。
10.抗菌仕様のお弁当箱などアイテムも工夫
最近は、抗菌仕様のお弁当箱や防腐作用のあるワサビ成分を含んだ仕切りフィルムなどが市販されています。これらのアイテムを活用するのもお弁当を痛ませないための大事なポイントです。
フィルム状の仕切りなら、ごはんやおかずの上に置くだけで簡単にお弁当が傷むのをを防げますよ。
フィルムそのものは無味無臭なので、ごはんやおかずに味や匂いが付く心配もありません。
夏のお弁当におすすめの食材・おかず
ここからは、夏のお弁当におすすめの食材やおかずをご紹介します。何を詰めようか迷ったときは、参考にしてみてくださいね。
梅干し・しょうが
日の丸弁当には欠かせない梅干しや、ピリッとした辛味が食欲をそそるしょうがは、抗菌作用を持つ食材です。特に梅干しは、塩分濃度が高く余分な水分を含まないため、腐りにくいとされています。
1粒・1品いれるだけでお弁当全体の傷みを防いでくれることは期待できませんが、お弁当に詰めるおかずに迷ったときは、梅干しや生姜を使ったひと品を加えてみてはいかがでしょうか。
ピクルスやマリネなど酢をつかったもの
ピクルスやマリネなどの酢を使ったものも、傷みにくいおかずです。酢には抗菌作用があるため、細菌が増殖しにくく、お弁当に入れても傷みにくいですよ。
ただし、ピクルスを入れるときは少し注意が必要です。漬け液は水分が多いので、お弁当に詰めるときはしっかり拭き取ってから詰めるようにしましょう。
漬け液の水分が残っていると、水分によって細菌が増殖しやすくなってしまいます。
スープジャーは夏のお弁当でも使える?
スープジャーや保温弁当箱は、夏に使っても問題ありません。むしろ、外気温の影響が少ない状態で持ち運び・保管できるため、お弁当が傷みにくくなります。
しかし、使用する際はいくつか注意することもあります。スープジャーや保温弁当箱を夏場に使う際は、次のことを守ってくださいね。
- きちんと洗って乾かした、清潔なものに詰める
- おかずは十分に冷まして、スープは熱々のまま詰める
- 傷みやすいおかずを詰めることは避ける
- 一度開けたら食べきる
- 詰めた後6時間以内に食べきる
夏のお弁当対策におすすめのグッズ15選
ここからは、夏のお弁当対策におすすめのグッズをご紹介します。保冷剤・保冷バッグやお弁当箱など幅広いアイテムをピックアップしましたので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
保冷剤・保冷バッグ
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少しの工夫で夏のお弁当を傷みにくく!
夏場はお弁当が傷みやすいもの。食中毒を防ぐには、おかずを調理する・お弁当を詰める際の工夫が肝心です。清潔な道具を使って、傷みにくい食品を詰めるようにしましょう。保冷剤や保冷バッグ、保温できるお弁当箱を使えばさらに傷みにくくできるので、記事中でご紹介した商品もチェックしてみてくださいね。