全粒粉のおすすめ15選！種類ごとの特徴や手作りパン・パスタ向きの商品もご紹介！
小麦の粒をまるごと挽いて製粉した「全粒粉」。小麦本来の風味や栄養素を余すことなく楽しめるのが魅力です。パンやパスタなどさまざまな用途に使えるため、気になっている方も多いのではないでしょうか。今回は、全粒粉の選び方やおすすめ商品をご紹介します。小麦粉の違いについても解説するので、ぜひチェックしてみてください。
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全粒粉の魅力とは？
全粒粉とは小麦の粒をまるごと挽いて粉にしたもの。粉の色はやや茶褐色で、香ばしい風味と弾力のある食感が特徴です。パンやパスタをはじめとして、クラッカーやビスケットなどお菓子によく使われています。
ビタミン類をはじめ、食物繊維やミネラルなど栄養素が多数含まれているのも魅力。健康を意識する方に注目されている食品です。
全粒粉と小麦粉の違いは？
全粒粉と小麦粉はどちらも小麦の粒からできていますが、使われている小麦の部分が異なります。
小麦の粒は大きく分けて、「表皮」「胚乳」「胚芽」から構成されています。全体の約15%を占める表皮は、ふすまと呼ばれる硬い殻の部分。食物繊維やタンパク質、カルシウムなどが含まれます。胚芽は全体の約2%を占め、ミネラルやビタミン、タンパク質などの栄養素が豊富です。
全体の約83%を占めるのが胚乳で、この部分から小麦粉が作られます。小麦粉は表皮や胚芽を除去して製粉するので、白く細かい粉質になるのが特徴です。
一方、全粒粉は表皮や胚芽ごと製粉するため、茶褐色でざらつきのある手触りをしています。小麦粉を作る過程で除外される表皮や胚芽もすべて入っているため、小麦粉より栄養価が高い傾向にあります。また、全粒粉は小麦粉に比べて低カロリー・低糖質で、健康が気になる方にもおすすめですよ。
全粒粉の選び方
全粒粉は商品によって製粉方法や食感がさまざまです。ここから、全粒粉を選ぶ際にチェックしておきたいポイントをご紹介します。
1.作りたいもので小麦粉の種類を選ぶ
全粒粉には、「薄力粉」「中力粉」「強力粉」があります。それぞれ仕上がりが異なるため、作りたいメニューに合わせて選びましょう。
薄力粉：ビスケット・クッキーなどのお菓子
お菓子作り全般には、薄力粉がおすすめです。たんぱく質の量が少ないため、水を含んでも粘り気が出にくいのが特徴。そのため、サクサクとしたビスケットやクッキーなど、口あたりの軽いスイーツを作るのに適しています。
ほかにも、天ぷらや唐揚げといった揚げ物料理に使用できるのも便利なポイント。香ばしさがプラスされて、普段とは違った味わいを楽しめますよ。ただし、グルテン量が少ないことから粘り気が出にくく、スポンジケーキや食パンなど、ふんわりとした食感が重視されるレシピには不向きです。
中力粉：うどん・パスタなど麺類
全粒粉をさまざまな用途で使いたい方には中力粉が適しています。小麦粉のうち、たんぱく質やグルテンの量は中間レベルです。
うどんやパスタなどの麺類やお好み焼きなど、幅広い用途で使える汎用性の高さが魅力。もちもちとした食感が出るので、お団子や餃子の皮など、ほどよく弾力のあるメニューにも向いています。
強力粉：ホームベーカリーなどでパンを作る
ホームベーカリーを使用してパンを作る目的なら強力粉を選択しましょう。グルテンを多く含んでいるため、空気や炭酸ガスを取り込みやすく、ふっくらと焼き上がるのがメリットです。
また、たんぱく質を多く含んでおり、水を加えると粘り気が強く出るのも特徴。もっちりした生地に仕上がることから、ピザや肉まんなどを作るのにも適しています。
2.製粉方法で選ぶ
全粒粉の製粉方法には、「粗挽き」「細挽き」「石臼挽き」があります。それぞれに味わいや食感が異なるため、使用する料理や好みに合うタイプを選びましょう。
粗挽き：小麦の食感・香りを楽しめる
粗挽きタイプは小麦の粒を粗めに挽いた製法です。粗く挽いてあるため、小麦本来の香りや食感を楽しめます。噛み応えのあるどっしりした食感があるため、フランスパンやバケットといったハード系パンを作るときにおすすめです。
細挽き：初心者でも使いやすい
細挽きは小麦を細かく挽いた製法です。細かく挽いてあるため、パンやケーキなどのやわらかい食感を邪魔することなく、口当たりがよく仕上がります。ほかの小麦粉となじみやすく、水を加えた際にもこねやすいので、はじめてパンや麺を作る方にも向いています。
石臼挽き：風味や味にこだわりたい
より小麦本来の香りや風味を感じたい方には、石臼で挽いた石臼挽きタイプに注目してみましょう。石臼を使用してゆっくり丁寧に挽く製法で、深い味わいや芳醇な香りを楽しめるのが魅力です。
また、熱を入れずに製粉するため、食物繊維やビタミンなど栄養素が損なわれにくく、栄養素がより多く含まれているのもうれしいポイント。なお、少量ずつしか製粉できないため希少価値が高く、粗挽きや細挽きと比較して価格は高い傾向にあります。
3.小麦粉の産地で選ぶ
日本で流通している小麦粉の多くは海外産となっています。製造方法や無農薬栽培など、こだわりポイントがある方は国産にも注目してみましょう。
製造方法などにこだわりのある国産
上質な小麦粉を選びたい方には、日本製が適しています。製造方法や品質にこだわりのある商品が揃っているのが国産の特徴です。
海外産の場合、輸入の際に品質や見栄えを保つための処理として、農薬や添加物を使用するケースがあります。基本的に市販品は一定の基準はクリアしていますが、より安全性に配慮された小麦粉を選びたいのであれば、国産をチェックしてみましょう。
国産小麦の特徴は、しっとりもちもちとした食感です。グルテンが少ないためボリュームが出にくく、パン作りには難しいとされていましたが、品種も増えてきており扱いやすさも向上しています。ただし、日本の小麦消費量のうち、国産小麦は約10%程度で生産量が少なく価格は高い傾向にあります。
手に入りやすい海外産
価格の安さを重要視するなら海外産がおすすめです。日本は主にアメリカやカナダ、オーストラリアから小麦を輸入しています。国産に比べて流通量が多く、お手頃な価格で購入可能です。
多くのメーカーで取り扱いがあるほか、商品数も豊富なので好みに合ったものを見つけやすいのも魅力的。海外産の小麦は国産と比較してグルテン量が多いため、吸水性が高く簡単に膨らませることができます。そのため、手軽にパンや麺を作りたいときにもぴったりです。
4.使用頻度に合わせて容量をチェック
全粒粉は一般的な小麦粉と比較して劣化が早い傾向にあるため、早めに使い切れる容量を選ぶようにしましょう。お試しに使ってみたい方には、容量が少ない300g～500gの商品がおすすめです。
一方、日常的に全粒粉を使ったパンやお菓子を作る場合、1kg〜2kgほどの大容量サイズが向いています。5kg〜10kgの業務用サイズもあるので、使用頻度や用途に合った容量を選んでみてください。なお、開封後は気温や湿度の影響を受けやすい性質があるため、密封容器に移して高温多湿を避けた場所で保管しましょう。
5.オーガニック志向なら有機JASマークを確認
小麦の栽培方法にこだわりたい方は、有機JAS認定された商品をチェックしてみましょう。有機JASとは、日本の農林水産省が定めた審査をクリアした業者に与えられる認証制度です。栽培や生産過程に設けられた厳格な基準に合格した商品のみ認定を得られます。
農薬の種類や使用量も、通常の栽培方法と比べてかなり制限されているのが特徴です。有機JASマークのない全粒粉と比較すると割高にはなりますが、オーガニック志向の方は選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
全粒粉のおすすめ15選！
ここから、全粒粉のおすすめ商品を15点ご紹介します。製粉方法や食感などに着目して、使用目的に合った商品を見つけてみてください。
国産の小麦をまるごと挽いた薄力粉タイプの全粒粉です。独特な香りとほのかな酸味が特徴。製粉方法は、細挽きよりもやや粗い中挽きタイプです。クッキーやスコーンなどの焼き菓子に使用すると、コクを感じる味わいを楽しめます。容量は500gで使い切りやすいサイズです。
胚乳部分と表皮を分別処理した独自開発がポイント。全粒粉特有の雑味をカットしているため、小麦本来の風味を楽しめます。小麦粉の約12%を小麦ふすまに置き換えていて、通常の強力粉と比べて約3.5倍の食物繊維を含むのもうれしいポイント。微粉砕ふすまを使用しているので、きめ細やかなもっちりとした食感のパンが焼けるのも魅力です。
日清が独自開発した小麦粉を丸ごと細かく挽いたパン用全粒粉です。ほかの粉ともなじみやすいのが特徴で、パンやピザ生地に使用すると口当たりよく仕上がります。食べやすさと使い勝手のよさを両立したい方におすすめです。チャック付きの袋を採用していて、開封後に保存しやすいのも便利なポイントですね。
北海道産小麦の「春よ恋」を使用した全粒粉です。素材本来の風味を壊さないように、石臼で丁寧に挽いているため、小麦の香ばしい味わいを楽しめます。粒の質感がしっかり出ていて、全粒粉ならではのパンが焼き上がるのが特徴です。容量は500gと多すぎないため、試しに全粒粉を使ってみたい方にも向いています。
希少価値の高い有機国産小麦粉を使用した全粒粉です。有機JASマークを取得した100％国産の有機栽培で、残留農薬の心配がありません。お菓子やうどん、お好み焼きなど幅広い用途で使えるのも魅力。1kgの大容量サイズなので、毎日のようにホームベーカリーでパンを作る方にもぴったりです。
小麦の外皮以外を丸ごと細かく挽いているため、食物繊維やビタミン、ミネラルなどの栄養が豊富に含まれています。細挽きタイプなのでこねやすいのもポイントです。また、ほかの粉にもなじみやすいのも魅力のひとつ。クッキーやスコーン生地などに混ぜ込めば、ざっくりした歯ごたえのカントリー風な食感になります。
小麦の味や食感、香りを 最大限に引き出す石臼挽きタイプの全粒粉です。国内産では最高級の羽黒青糠目石で研いだ石臼を使用して挽いています。青森県の奨励品種の一つに採用された国産麦の「キタカミコムギ」を使用。国産の中では粉色に優れているのが特徴です。クッキーやケーキなどお菓子全般、天ぷらやお好み焼きなど幅広いレシピに活用できます。
有機JAS認証取得の自然栽培による小麦を使用しています。畑に種以外を持ち込まないで育てる点にこだわり、農薬や肥料、除草剤は未使用です。小麦本来の香りや旨味が強めなのが特徴。国産小麦「南部小麦」は外国産と比較してグルテンが少なく、ハード系のパンをつくるのに向いています。
有機JAS認定小麦を100％使用したオーガニック全粒粉です。熊本県菊池産の有機小麦だけを使っています。外国産小麦のパンと比較してもちもちとした食感がポイント。食パンや菓子パンなどに幅広く活用でき、ボリュームのあるパンに仕上がります。ジップ付きだから保存性に優れ、スタンド式のため収納にも便利です。
小麦の外皮以外を丸ごと細挽きにした全粒粉です。「BAKINGMASTER 」シリーズは、パンやお菓子作りに欠かせない材料を大容量でお得に購入できるラインナップ。本品を2割ほど強力粉に置き換えて使うと、軽い仕上がりの全粒粉パンが作れます。開封後の保存に役立つチャック付きです。
石臼で丹念に挽いた強力粉タイプの全粒粉です。北海道産小麦「キタノカオリ」を使用しています。小麦本来の風味や味わいを楽しみたい方におすすめです。特に、カンパーニュやイングリッシュマフィンなど香ばしい食感のパン作りに向いています。
栽培から輸送、加工まで農薬や化学薬物を使用していないオーガニック全粒粉です。有機栽培された小麦を海外から輸入し、国内の有機認定製粉所にて製粉しています。小麦全体をそのまま粉砕して粉にしているので、自然の風味を生かしたパン作りにぴったり。ホームベーカリーでも手軽に仕上がるのでパン作り初心者にもおすすめです。
インドの薄焼きパン「チャパティ」を作るのに使用されるネパール産の全粒粉です。小麦をまるごと粉にしてあるので、やや灰色がかった色合いが特徴。日本の全粒粉と比べてキメが細かくサラサラしています。パンケーキやクッキー作りの材料にも活用可能です。
岩手県で栽培された小麦「ナンブコムギ」を100％、石臼挽きでゆっくりと低温製粉した小麦の栄養と風味をまるごと味わえる全粒粉です。ふすま分が多いので、甘みやコク、つぶつぶとした食感があります。他の小麦粉と混ぜて、パンや天ぷら、お好み焼きなどの材料にするのもおすすめです。
有機JAS認証取得の「ゆきちから」を使用した全粒粉です。農薬や肥料、除草剤などを使用しておらず、自然栽培にこだわりたい方におすすめ。ゆきちからはタンパク値が高く、製パン性に優れています。麦の香りや旨みをしっかり感じられる味わいも魅力です。
おすすめ商品比較表
  TOMIZ 菓子用全粒粉(国産薄力粉) |  木下製粉 ブラウワー全粒粉 強力粉 |  日清フーズ 全粒粉パン用 |  TOMIZ 春よ恋 全粒粉 (石臼挽き) |  ビオ・マルシェ 国内産有機小麦粉 全粒粉 |  パイオニア企画 全粒粉 強力粉 |  インフィニティー キタカミコムギ 石臼挽き 全粒粉 薄力粉 |  SKOS 南部小麦 全粒粉(中力粉) |  九州の大自然 しらき 有機JAS 全粒粉 パン専用 |  パイオニア企画 BAKING MASTER 全粒粉 強力粉 |  TOMIZ キタノカオリ 北海道産全粒粉 (石臼挽き) |  ママパン オーガニック全粒粉 強力タイプ |  Ambika チャッキ フレッシュ アタ |  オーサワ 石臼挽き完全粉(全粒粉) |  SKOS ゆきちから 全粒粉(強力粉) | |
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全粒粉で小麦の栄養や風味をまるごと味わおう
今回は、全粒粉の選び方やおすすめ商品をご紹介しました。小麦の粒をまるごと挽いて製粉した全粒粉は、小麦本来の風味や栄養素を余すことなく楽しめるのが魅力です。パンやお菓子作りなどさまざまな用途に使えるので、気になる方はこの記事を参考にして、自分にあった商品を見つけてみてくださいね。