ブッシュクラフトナイフのおすすめ7選!初心者向けのステンレス製シースナイフも紹介
「ブッシュクラフトナイフ」とは、キャンプなどのアウトドアシーンで役立つナイフです。バトニングはもちろん、フェザリングに使ったり食材を切ったりと多様な使い方ができます。本記事では、初心者がブッシュクラフトナイフを選ぶ際のポイントとおすすめ商品をご紹介します。丈夫なフルタングナイフや日本製のものもありますよ。
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ブッシュクラフトナイフとは?
ブッシュクラフトナイフとは、アウトドアで多目的に使えるナイフのことです。丈夫で堅牢な構造が特徴で、大きな薪を燃えやすいよう細かく割る「バトニング」や木材を細かく毛羽立つように削って作る天然の着火剤「フェザリング」などさまざまな用途に使用することができます。もちろん食材のカットにも使えるため、1本持っているとかなり重宝するでしょう。ブッシュクラフトナイフとファイアスターターを使った一連の火おこしテクニックは初心者キャンパーにとって憧れともいえますね。
ブッシュクラフトナイフの選び方
ここからはブッシュクラフトナイフの選び方について解説していきます。「とっておきの1本を見つけたい!」という方はぜひチェックしてみてくださいね。
1.用途に合ったグラインドの形状で選ぶ
グラインドとは、ナイフの刃の形状のことを指します。形状ごとにそれぞれ適した用途があるため、自分が行う作業に適したグラインドを選ぶのがポイントです。
スカンジグラインド
スカンジグラインドはV字型の刃が特徴で、優れた切れ味と研ぎやすさが魅力です。刃先が鋭く厚みもあるため汎用性が高く、薪を割るバトニングのほか「枝を払う」「木を削る」など、キャンプシーンにおいて使いやすいといえます。
刃先が鋭角なため食材カットにはやや不向きですが、研ぎなおす際には砥石に当てる角度がわかりやすいので、比較的初心者でも使いやすいですよ。
コンベックスグラインド
コンベックスグラインドは、刃の両側に曲線を持たせた特徴的な刃付け方法で「ハマグリ刃」とも呼ばれます。このグラインドは非常に丈夫で耐久性が高く、刃の厚みがあるため太い薪を割るバトニングのような作業や薪の加工には最も適しています。
耐久性と切れ味を両立していますが、丸みのある形のため細かい作業をするときに刃先が浮きやすく、切り込む際には他のナイフよりも立てる必要があります。また、研ぐのにコツが必要だという点には留意しましょう。
フラットグラインド
フラットグラインドは、刃の両側が平らな面を持つ刃付け方法です。このグラインドは刃が薄く研ぎやすいため、非常に鋭い切れ味を持ちます。キャンプなどで、食材のカットをメインとする場合には特におすすめです。
刃の幅が広いため安定感があり、力をかけやすいのも特徴のひとつ。ちなみに薪の割りやすさに関しては、コンベックスグラインド→スカンジグラインド→フラットグラインドの順で向いているといわれています。
ホローグラインド
ホローグラインドは、ナイフの刃が内側にくぼんだような形状が特徴です。フラットグラインドと同様に切れ味が鋭く、フェザリングのような細かい作業や食材のカットなど力を必要としない作業に適しています。
また、刃が薄く研ぎやすいため、切れ味を維持しやすいのもポイントですよ。ただし刃先が薄い分頑丈さはないため、薪を割ったり、硬い素材に使ったりすると刃が欠けてしまう可能性も。バトニングに使用したい場合は、他のブラインドを選ぶといいでしょう。
2.耐久性に優れたフルタングがおすすめ
ブッシュクラフトナイフを選ぶ際には、耐久性に優れたフルタング構造のナイフがおすすめです。刃がハンドルの内部に隠れている部分「タング」の末端まで続いており、ナイフ全体が一体化している構造で、最も安定性と強度に優れています。そのため、叩いたりバトニングを行う場合には十分な耐久性のあるフルタングのナイフを選んでみてくださいね。
3.素材で選ぶ
ブッシュクラフトナイフの素材は、耐久性や切れ味に影響を与える大切な要素です。ここではその中でも代表的な「ステンレス」と「カーボンスチール」についてご紹介します。
ステンレス
ステンレス素材のメリットは、サビに強くメンテナンスが簡単なことです。食材や枝をカットした後もサッとふき取るだけで簡単に汚れを落とせ、湿気の多い環境でも安心して使うことができます。また、カーボンスチールのナイフよりも比較的リーズナブルな価格で購入しやすいのも魅力です。切れ味はカーボンに比べると劣りますが、耐久性も高く初心者でも扱いやすいため、初めてのナイフにおすすめですよ。
カーボンスチール
炭素を多く含むカーボンスチールは切れ味に優れており、ストレスなく使えるのが特徴です。研ぎやすいため、普段から刃のメンテナンスをすることで切れ味が長持ちします。一方で欠けやすく、サビやすい性質があるため、とくに湿度の多い環境での使用や保管には注意が必要です。日常的なお手入れを怠るとサビが進行してしまう原因になるため、手間はかかりますが、メンテナンスの過程も楽しみたい方にはぴったりですね。
4.ナイフの種類で選ぶ
ブッシュクラフトナイフにはさまざまな種類がありますが、中でも代表的な「シースナイフ」と「フォールディングナイフ」についてそれぞれの特徴を解説します。
シースナイフ
初めてアウトドア用ナイフを選ぶなら、まずはシースナイフを選ぶのがおすすめです。シースというのは日本刀でいう鞘(さや)の意味で、ケースに刃を収めて持ち運ぶタイプのナイフのことです。可動部がないため頑丈な作りのものが多く、食材のカットだけでなく、強度が必要な薪割りから繊細なフェザリングまでさまざまなシーンで重宝しますよ。ナイフ1本で食材のカットからバトニングまでチャレンジしたい!という方はシースナイフを選びましょう。
フォールディングナイフ
シースナイフが固定式のナイフに対して、フォールディングナイフは折りたたみタイプのナイフです。折りたたんで刃を収納するため、キャンプやアウトドアでも安全かつコンパクトに持ち運べます。しかしシースナイフに比べると耐久性はやや劣り、力を入れる作業や薪割りなどには不向きです。フォールディングナイフは調理等を中心に使うサブナイフとして考えるといいですね。
5.刃の長さ・厚さで選ぶ
ブッシュクラフトナイフは刃の長さ・厚さによって使いやすさが大きく変わります。ここからは初心者でも失敗しないナイフの選び方をご紹介します。
刃の長さは10〜15cmを基準に
刃の長さは、一般的に10~15cmが最も汎用性が高いとされています。10cm以上の長さがあれば、食材を切ったりブッシュクラフトをしたりする際に長さが足りないことはほとんどなく、ストレスを感じずに使用できるのでおすすめです。
刃の長さが10㎝以下の小型のナイフは持ち運びが便利な反面、バトニングの際に刃先が薪に埋まって、叩く部分がなくなってしまうこともあるため注意が必要です。
スパインの厚みは3.5mm以上を
スパインというのはナイフの背の部分のことで、厚みがあるほうが強度が高く薪が割りやすくなります。バトニングに使用する場合、このスパインを叩いて割り進めていくため、厚みは3.5㎝以上あるとよいでしょう。
刃が薄く耐久性のないものは、バトニングで使用すると折れてしまったり寿命を縮めてしまったりする可能性があります。
6.ハンドル素材で選ぶ
ナイフの使用にはどうしても危険が伴います。安全に使うためにも、しっかりと握りやすいハンドルの素材を選びましょう。
樹脂・ラバー素材
樹脂・ラバー素材のハンドルはグリップ感があり、滑りにくいのが特徴です。雨天時や手が濡れている状況でも、しっかりと手にフィットしてくれます。お手入れも簡単なものが多いので、特にこだわりがない場合は樹脂製ハンドルを選ぶのがおすすめですよ。
木製
木製のハンドルは自然な風合いや手触りが特徴で、使い込むほどに愛着が湧くのも魅力です。アウトドア好きの方の中には木製ハンドルの見た目が好きという方も多いですよね。
機能的には軽量でありながら耐久性が高く、手に沿って丸みがあるものや、太さのあるものを選ぶと手にも馴染みやすいですよ。
7.ヒルトがあれば怪我を防げる
ハンドルの素材や形状も大切ですが、ヒルト(つば)のあるものを選ぶと、ストッパーの役割を果たし怪我をしにくくなります。とくに力を入れて作業する際には手が刃側へ滑ってしまう可能性が高くなります。
アウトドアやキャンプでの思わぬけがを防ぐ為にも、ブッシュクラフトナイフを選ぶ際にはぜひヒルト付きのものを選んでくださいね。
8.デザインで選ぶ
せっかくブッシュクラフトナイフを購入するなら、デザインにもこだわりたいですよね。シンプルでモダンなものから武骨なデザインのもの、クラシカルな雰囲気のものまでさまざまなデザインの商品が販売されています。
グリップの握りやすさやナイフ全体のバランスなども考慮したうえで、自分のスタイルや好みに合ったデザインのナイフを選べばより愛着を持って使うことができますよ。
ブッシュクラフトナイフのおすすめ7選
ここまで解説ポイントを踏まえて、実際におすすめしたいナイフ7選をご紹介します。ぜひ商品選びの参考にしてくださいね。
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商品情報
ブッシュクラフトやキャンプで活躍する入門向けナイフです。ブッシュクラフト用として十分に使用できる要素を詰め込みつつ、手の取りやすいナイフに仕上がっています。持ち手はハニカム構造の適度な凹凸の施されたラバーグリップで、どの方向から力をかけても滑りにくい形状ですよ。
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商品情報
高強度なフルタング構造と頑丈な刃厚3.5mmで、バトニング等のハードな使用にも耐えられます。刃部の背の部分は角が立っており、メタルマッチが使えるようになっていますよ。シンプルで使いやすい、ユニフレームらしさを感じる1本です。
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商品情報
モーラナイフは130年の歴史を持つスウェーデンのナイフブランドです。「ブッシュクラフト」は刃厚3.2mmと厚めのモデルで、バトニングも難なくこなせます。カーボンスチール製のブレードは耐食性のためにブラックコーティング(DLC)が施されており、カーボンスチールの機能性に合わせてオールブラックのクールな見た目が印象的です。
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商品情報
ジョーカー社はハンティングナイフからタクティカルナイフまでナイフ全般を取り扱う1987年創業のスペインのナイフメーカーです。こちらは、フルタングの頑丈な作りでブッシュクラフトに最適。大きめなつくりを活かしてバトニングやチョッピングも可能です。木製のハンドルと皮のケースは使い込むほどに愛着が湧き、大切に育てたくなるナイフですよ。
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商品情報
ファイアスターターとダイヤモンドシャープナーが付属した究極のブッシュクラフトナイフ。モーラナイフのブッシュクラフトシリーズの中でも人気の高いモデルです。切れ味と研ぎやすさを兼ね備えたカーボンスチール製で、ファイアスターターを刃背で削り着火も可能ですよ。バトニングから着火まで、これ1本で完結するのがうれしいですね。
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商品情報
「Cudeman」はスペインのアルバセテに本拠地を置くナイフブランドで、創業から常に最新の技術・鋼材・ハンドルを使用しながら、熟練の技術工が伝統的なナイフ作りを行っています。フルタングで丈夫なので、バトニングからフェザリングまでこれ1本でこなすことができます。こだわって作られた良質なナイフを求める方におすすめです。
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商品情報
世界的ナイフビルダーである原幸治氏と明治6年創業の三星刃物によるコラボレーションモデルです。刃には国産ハイグレードステンレス鋼のVG10を使用し、鋭い切れ味と錆びにくさを実現しています。ハンドルには再生紙に樹脂を含浸させた素材「リッチライト」を使用し、衝撃や耐火性に優れながら天然の風合いとグリップ感を併せ持っています。
ブッシュクラフトナイフの使い方
ブッシュクラフトナイフは、切る以外にも「割る」「断つ」「掘る」「削る」など実にさまざまな使い方ができる万能な道具です。そのなかでもキャンプで実践しやすい基本的な技術である「バトニング」と「フェザリング」のやり方をご紹介します。
バトニング
バトニングで薪を割るためには、ナイフ1本とナイフの背を叩くための太い枝(バトン)を使用します。まず薪の切り口角に対して、ナイフの根本側を食い込ませるように斜めに入れてください。
そこからナイフの背をバトンで叩き、ナイフを水平にしていきます。これを繰り返して8割ほど進んだところでナイフをねじるように動かせば、簡単に薪を割ることができますよ。
フェザリング
フェザリングで焚き付けを作る際は、ナイフの刃を枝の上部に当ててゆっくりとスライドさせながら枝の表面を削っていきます。ナイフが枝の下にいくにつれて刃の根元を使うようにずらしていくと、綺麗に削ることができますよ。
削った枝先がくるくると毛羽立てばOK。力を入れすぎないように気を付けながらこれを繰り返し、全面を加工していきましょう。
持ち運ぶ時には銃刀法に注意
- 銃砲刀剣類所持等取締法では、刃渡り6cmを越える刃物は正当な理由がなければ持ち運びできません
- 6cm未満であっても軽犯罪法の対象になる場合があります
- キャンプ場などで使用する場合には、しっかり保管をして安全に持ち運びをしましょう
- 帰宅後は速やかに自宅の安全な場所に保管をしましょう
おすすめ商品比較表
Bush Craft ブッシュクラフト Bush Craft モダンスカンジ アロカス ステンレス | ユニフレーム(UNIFLAME) UNIFLAME UFブッシュクラフトナイフ | モーラナイフ(Morakniv) Morakniv ブッシュクラフト ブラックブレード | made in Spain ジョーカー ブッシュクラフトナイフ CM125-P | モーラナイフ(Morakniv) Morakniv ブッシュクラフトサバイバル ブラックブレード | Cudeman Cudeman ブッシュクラフター | MITSUBOSHI Outdoors MITSUBOSHI Outdoors Northern Land ロッキー | |
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