身に覚えがないAmazonの注文確認メールは要注意!詐欺の手段と対策を解説
「Amazon」を装った注文確認メールが、悪質なフィッシング詐欺の温床となっています。偽装されたメールはリンクを経由して個人情報を抜き取る危険性があります。
この記事ではAmazonを装った詐欺メールに対する対策や見分け方を解説します。被害にあった際の対処法についても解説しているのでぜひ、参考にしてください。
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Amazonの注文確認メールを偽る詐欺とは
Amazonの注文確認メールを偽る詐欺とは、悪質なフィッシング詐欺メールです。
メールはAmazon.co.jpという名前から「Amazon.co.jp ご注文の確認」についてであり、あたかも本当のメールと思いきや、詐欺メールなのでご注意ください。
メールには偽の注文や取引内容などの一部として、リンクが記載されており、それをクリックすると違法サイトに移行され、フィッシングサイトに誘導される仕組みです。
間違ってそのURLに名前や電話番号、住所、クレジットカード番号などを入力することで個人情報が盗まれたり、悪用されたりする危険性があります。
Amazon関連の詐欺は増減を繰り返し、種類も多岐にわたる
Amazonは世界最大の通販サイトであり、Amazon関連の詐欺の例を挙げればキリがないほどです。日本では2024年1月、Amazon関連の詐欺が約62.4%減少したという報告もありましたが、現在も増減を続けています。
注文確認メールを装った詐欺被害に遭わないためにも、こうした悪事を見分ける方法を知ることは重要なのです。
Amazonの注文確認メール詐欺を見分ける方法
詐欺メールが届いた時の見分けるポイントは以下のような方法です。
- 注文確認メールの内容を確認する
- 公式で使われているメールアドレスか確認する
- 支払い状況を確認する
- 注文確認メールにあるリンクを確認する
それぞれ詳しく解説していきます。
Amazonサービスの利用者の増加により、Amazonを装った「詐欺メール」が増加しています。「請求が滞っている」や「アカウントの利用停止」など、インパクトのある内容で文章も巧妙化しているので見分けがつきにくいことも。ここからは迷惑メールや偽メールの見分け方や、万が一反応してしまった場合の対処法などを解説します。
注文確認メールの内容を確認する
Amazonを装った迷惑メールは、誤字脱字や不自然な文法が多いケースもあります。多言語を自動翻訳したと思われるメールには誤字脱字が目立つので日本語として正しいかどうかがポイントです。
たとえば、以下のようなケースが挙げられます。
- 不自然な誤字脱字もチェックする
- 宛名がない場合も詐欺の可能性が高い
ただ、迷惑メールが不自然な日本語であるとは限られないので注意が必要です。公式サイトから情報を引用した場合だと迷惑メールでも記載された内容自体は正しいと誤認する恐れがあります。
そのため、日本語に違和感がない場合でもメールに添付されたリンクを不用意にクリックしないようにしましょう。
公式で使われているアドレスか確認する
迷惑メールが届いた場合に、メールアドレスから見極めることが可能です。公式で使われているメールアドレスは下記の通りです。
- amazon.co.jp
- amazon.jp
- amazon.com
- amazonbusiness.jp
- email.amazon.com
- marketplace.amazon.co.jp
- m.marketplace.amazon.co.jp
- gc.email.amazon.co.jp
- gc.amazon.co.jp
- payments.amazon.co.jp
支払い状況を確認する
注文履歴や支払い状況に関しては、Amazonのホームページから確認できます。
Amazonの情報の中には公式にメールから確認できるものはあるものの、基本的にはほぼ全ての情報に当てはまります。
Amazonを直接参照することを心がければ迷惑メールの被害に遭うリスクは大きく減らせます。
注文確認メールにあるリンクを確認する
Amazonを名乗る迷惑メールの多くには、本文にリンクが掲載されているケースがほとんどです。
本文だけでなく、リンクからもAmazonの公式サイトかどうかを判断できます。
確認方法は、
- リンクにPCのマウスのカーソルを当てる
- PC上(左下)にリンク先のURLが表示される
- Amazonの公式サイトであれば、「https://××.amazon.co.jp」と表示される
上述の手順でリンク先が異なると判断できるので絶対にクリックしないようにしましょう。
Amazonで詐欺にあった際の対処法
詐欺に遭わないことが最良ですが、万一Amazonで詐欺にあった際の対処法として下記が考えられます。
- パスワードを変更する
- クレジットカードに連絡する
- 警察に相談する
- Amazonカスタマーサービスに問い合わせする
- Amazonマーケットプレイス保証を申請する
下記の手順が万一、詐欺に遭遇した場合の対処方法です。
パスワードを変更する
パスワードを変更することで被害を最小限に抑えられます。
新規のパスワードは安全なものを設定することです。
具体的には、同じパスワードを使い回しをせず、記号・数字・アルファベット(大文字小文字を混ぜる)を併用し、パスワードの文字列は十分な長さ(12文字以上)などです。
変更したパスワードは他人に教えず、手帳などへの記録やパスワード付きのファイルへの保存などの方法により安全にパスワードを変更できます。
クレジットカードに連絡する
万一、クレジットカード番号を入力してしまった場合には直ちにカード会社に連絡しましょう。不正サイトに情報を入力した旨を説明することで利用停止手続きを行います。
クレジットカードは印鑑不要で大きな金額の利用が可能です。被害金額も大きくなりやすい傾向にあります。
尚、盗難補償が含まれているクレジットカードもあります。この場合、被害額を補償してくれるケースがあり、EC通販を多様する場合には事前に確認しておきたいサービスの一つです。
警察に相談する
詐欺サイトに氏名や住所、電話番号、マイナンバーカード番号などの個人情報を入力してしまった場合には、個人情報が悪用される可能性があります。個人情報が漏洩することで、2次被害に遭遇するリスクも高まります。
Amazonで詐欺にあった際には警察への相談も検討してみてください。相談窓口は、各都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口などになります。
Amazonカスタマーサービスに問い合わせる
Amazonでは直接的な詐欺被害だけでなく、詐欺メールを受信した場合にも積極的に取り組んでいます。メールや電話、テキストメッセージを含む不審な連絡について被害状況に応じた報告で対応方法が変わってきます。
たとえば、不審な連絡についての対応として、一切情報を伝えていないのか、それとも銀行口座情報を伝えてしまったのか、カスタマーサービスに問い合わせることで適切な対応を取ることが可能です。
Amazonマーケットプレイス保証を申請する
Amazonマーケットプレイス保証とは、Amazon.co.jpで用意している保証プログラムのことです。Amazon.co.jpで出品者から商品を購入するユーザーは、配送料を含めた購入代金の返金を申し出ることが可能です。
Amazonマーケットプレイス保証の適用を受けるには下記の全ての規約に合意する必要があります。
- この注文について、出品者に連絡を取りましたが、問題を解決できなかった。
- Amazon.co.jpのAmazonマーケットプレイス保証についての諸規定を読み、理解。
- 虚偽の申請を行うと詐欺等の犯罪行為として重大な刑事犯の対象となる可能性のあることを理解。
- Amazon.co.jpの要求に応じて、領収書、支払いの取り消し、または拒絶されたことを示す書類、商品そのものなど、Amazon.co.jpの調査に協力することに同意。
- Amazon.co.jpが受けた損害を取り戻せるよう、Amazonマーケットプレイス保証により受け取る返金額分を上限として、詐欺的行為を行った者対する請求権を譲渡することに同意。
利用条件を予約すると、Amazonに協力することが申請の条件として求められます。
Amazonマーケットプレイス保証の申請方法
Amazon.co.jpで販売している商品とは違い、Amazonマーケットプレイスでの取引にAmazonは直接関与しないので、出品者に直接連絡し、適切な手順に従うようにしましょう。
- 返品したい商品を「注文履歴」から選び、商品の返品を選択
- 返品の理由などの情報を入力し、出品者に返品リクエストを送る※
- 出品者の返答を確認後、商品を返品
- 出品者が商品受け取り後に返金処理。返金は商品返送から7日以内
※48時間以内に出品者から連絡がない場合には別途、手続きが必要となります。
Amazonの注文確認メール詐欺を防ぐには
近年、詐欺サイトも段々と巧妙化しており、一目で判断しづらいサイトも誕生しています。Amazonの注文確認メール詐欺を防ぐ方法として下記が挙げられます。
- セキュリティソフトを利用する
- 迷惑メールフィルターを利用する
- 2段階認証を有効にする
- 定期的にパスワードを変える
以上の対策を取ることで詐欺に遭遇するリスクを最小限できます。
セキュリティソフトを利用する
パソコンやスマホのセキュリティ強化することで迷惑メールの被害を避けられます。セキュリティソフトをインストールすることで偽サイトであることや迷惑メールの受信などを見極めることが可能です。
セキュリティソフトには複数の機能があり、アンチウイルスだけ搭載のソフトでは偽サイトを検知して防ぐことができません。セキュリティソフトを導入する際には、Webブラウザ保護やネット決済保護など複数のセキュリティ技術が搭載されているかどうか基準に選ぶと良いでしょう。
迷惑メールフィルターを利用する
スマホに迷惑メールが届く場合、迷惑メールフィルターを利用する方法があります。この機能を使うことで設定後は同じ差出人からの迷惑メールの受信を拒否できます。
使用しているスマホがiPhoneなのか、Androidなのかで迷惑メール設定方法が異なります。また、NTTドコモやau、ソフトバンクでは独自の迷惑メールフィルターを設けており、それらを活用できます。
iPhoneで迷惑メールを設定する場合
iPhoneの迷惑メールをブロックするには4つの手順で簡単に設定できます。
- フィルターしたいメッセージを選択する
- メニュー下部の矢印マークをタップする
- 表示されたメニューを上へスワイプする
- 「迷惑メールに移動」をタップする
以上の設定を行えば、今後は同じ送信先からの迷惑メールも自動で「迷惑メールボックス」へ振り分けられるようになります。
Androidで迷惑メールを設定する場合
Androidの迷惑メールをブロックするには4つの手順で簡単に設定できます。
- 受信を拒否したいメッセージを長押しタップする
- 右上の三つの点のアイコンをタップする
- 「ブロック」をタップする
- 「ブロックしてスパムとして報告」というメッセージに対して「OK」をタップする
以上の設定を行えば、今後は同じ送信先からの迷惑メールを自動で拒否します。また同じ差出人からの電話も着信拒否する機能もあります。
各キャリアで迷惑メールを設定する場合
NTTドコモ、au、ソフトバンクの三大キャリアのスマホを利用している場合、各キャリアごとに迷惑メールを受信拒否できます
NTTドコモ
NTTドコモが提供する「迷惑メールおまかせブロック」を利用することで対策を取ることが可能です。月額200円の有料サービスで簡単に対策ができます。
→迷惑メールおまかせブロック
au
au IDの管理画面に「迷惑メールフィルター」の機能を利用することで手軽に迷惑メール対策を行うことが可能です。管理画面いある「オススメ設定」を有効することで迷惑メールをブロックできます。
→迷惑メールオススメ設定
ソフトバンク
「My Softbank」に「迷惑メール対策」を利用することで対策を取ることが可能です。ここには「強」「標準」「利用しない」の選択肢があり、迷惑メールに悩んでいる場合には「強」を選択することで迷惑メールフィルターが有効となります。
→迷惑メールフィルターの設定方法
2段階認証を有効にする
Amazonの2段階認証を有効にすることでセキュリティの強化ができます。2段階認証とは、ログイン時にIDやパスワードの他にワンタイムパスワードの入力を求めるものです。
2段階認証の有効の手順は下記の通りです。
- アカウントサービスから「ログインとセキュリティ」を選択する
- 「2段階認証の設定」の横にある「編集」を選択する
- 「はじめる」を選択する
2段階認証を有効にしていれば万一、ログイン情報が漏洩したとしても不正ログインを避けられます。
定期的にパスワードを変える
ログイン情報が漏洩したとしても対策ができるように、パスワードは定期的に変更することをおすすめします。
- アカウントサービス内の「ログインとセキュリティ」を選択する
- パスワードの横にある「編集」ボタンを押して、設定を変更する
- 「完了」のボタンをクリックすることで変更が確定します
Amazonで詐欺にあった際の対処法でご紹介した通り、安全なパスワードを設定するようにしましょう。
Amazonも注文確認メール作業を警戒
注文確認メール詐欺についてはAmazon側からも注意喚起をしており、特に悪質な例としては次のサイトを紹介しています。
- amazon-onboarding[.]com
主なターゲットはキャリア関連の認証情報 - amazonmxc[.]shop
Amazonメキシコの偽サイト。ログイン情報を詐取する - amazonindo[.]com
偽のログインボタンを備え、ユーザーのログイン情報を詐取する
Amazonの注文確認メール詐欺はAmazonプライムデーにあわせて増加する傾向にあるため、購入後のメール確認の際には注意が必要です。
Amazonは、安全に利用するために「URLを注意深くチェックする」「強力なパスワードを設定する」「個人情報を制限する」「非現実的な取引は、まず疑う」などの7点を確認するよう呼びかけているので、チェックしておきましょう。
Amazon注文確認メール詐欺への警戒と対策
Amazonの注文確認メール詐欺は、悪質なフィッシング詐欺であり、リンクを含む偽のメールから個人情報を盗むことが目的です。
注意すべきポイントは、文法やリンクの正当性を確認すること。被害時の対処法は、パスワード変更、クレジットカード会社への連絡、警察への相談、Amazonカスタマーサービスへの問い合わせなどがあります。
対策としては、セキュリティソフトの利用、迷惑メールフィルター、2段階認証の有効化、定期的なパスワード変更が有効です。
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