カメラのフルサイズを徹底解説！APSとの違いや選び方・おすすめ10選もご紹介
高画質が特徴の「フルサイズカメラ」。価格が高いイメージがあるフルサイズカメラですが、APS-Cセンサーとの違いやメリットを知ることで、カメラ選びの基準が変わるかもしれません。本記事では、フルサイズカメラの選び方やメリット・デメリット、おすすめのフルサイズカメラもご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
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カメラのフルサイズとは？
カメラのフルサイズとは、一眼カメラに搭載されているイメージセンサーの大きさのことです。35mmフィルムカメラで使用されていた標準的なフィルムサイズと同じ約36mm×24mmの大きさのセンサーサイズを指します。
フルサイズセンサーは、高感度撮影時でのノイズが少なく、画角が広い特徴があります。高画質な写真や動画の撮影が可能で、特に暗い場所での撮影や広いダイナミックレンジを必要とするシーンにぴったりです。フルサイズカメラといえば、プロ向けのイメージがありましたが、小型で軽量のミラーレスカメラが普及してからは、幅広いユーザーが使っています。
APS-Cとは
APS-Cセンサーとは、「Advanced Photo System type-C」の略で、デジタルカメラにおけるイメージセンサーのひとつです。APS-CセンサーはフィルムカメラのAPSフィルムに基づいており、ニコンでは約23.6mm×15.6mmですが、メーカーによっても多少異なります。
APS-Cセンサーは、フルサイズセンサーよりも小さく、「クロップファクター」と呼ばれる現象が生じます。具体的には、APS-Cセンサーを使用するカメラでは、焦点距離が約1.5倍に拡大されるため、同じレンズを使用した場合、より遠くの被写体を捉えられるというものですね。
フルサイズのメリット・デメリット
ここからは、フルサイズのメリット・デメリットについて詳しく解説します。フルサイズカメラを検討している方はぜひ参考にしてください。
- 画質が良い
- 高感度撮影に強い
- ボケ味が出しやすい
- 広い画角で撮影できる
- 色の諧調表現が豊か
- ダイナミックレンジが広い
- ボディサイズが大きくなりがち
- 本体価格が高い
- レンズも高額になる傾向がある
- ファイル容量が大きい
- 手ブレの影響を受けやすい
フルサイズのメリット
フルサイズカメラのメリットは、画質の良さとボケ味です。大きなイメージセンサーを搭載しているため、より多くの光を取り込むことができ、ノイズが少なく、ダイナミックレンジの広い写真を撮影できます。特に暗い場所や夜景の撮影時が優秀で、高感度撮影時でもノイズを抑えた綺麗な写真が撮れます。
また、フルサイズカメラは背景のボケを大きく、美しく表現できます。これにより、被写体を引き立たせる印象的な写真を撮影できるでしょう。さらに、フルサイズカメラはより広い画角で風景などを捉えられます。レンズの選択肢も豊富で、高品質なレンズを多数使用できることも魅力のひとつです。
フルサイズのデメリット
フルサイズカメラは主にコストが高い・本体サイズが大きい・ピントが合わせにくいといったデメリットがあります。フルサイズセンサーは生産コストがかかることから、カメラ本体やレンズの価格が高くなってしまいます。
また、センサーサイズが大きく、カメラ本体とレンズが必然的に重くなりがちです。さらに、被写界深度が狭くなるため、初心者にとってはピントを合わせるのが難しくなり、慣れるまでは納得のいく写真が撮れない可能性があります。
レンズの選択肢が制限されることや、撮影した画像ファイルのサイズが大きくなることでストレージ容量を多く使うので、データ処理に時間がかかってしまうこともデメリットといえるでしょう。
フルサイズとAPS-Cの違い
ここからは、フルサイズとAPS-Cの6つの違いについて解説します。これらの違いはカメラを選ぶ際の重要なポイントなので、自信がない方はチェックしておきましょう。
- センサー
- ボケ量
- 階調
- 暗所性能
- サイズ、重さ
- 交換レンズ
センサー
フルサイズとAPS-Cの主な違いは、イメージセンサーのサイズです。フルサイズセンサーが約36mm×24mmに対し、APS-Cセンサーは約23.6mm×15.6mm（メーカーにより異なる）です。この大きさの違いにより、同じレンズを使用した場合、フルサイズセンサーの方がより広い画角で撮影できます。
一方、APS-Cセンサーでは約1.5倍望遠になったような効果が得られます。また、フルサイズはセンサーが大きいため、より多くの光を取り込むことができ、高感度撮影時のノイズが少なく、ダイナミックレンジも広くなるのが特徴です。
ボケ量
同じ焦点距離のレンズを使用し、同じ撮影条件（絞り、被写体距離など）で撮影した場合、フルサイズの方がAPS-Cよりもボケ量が多くなります。フルサイズのセンサーサイズがAPS-Cセンサーより約1.5倍大きいからです。
ただし、同じ画角で撮影する場合は状況が変わります。APS-Cセンサーで同じ画角で撮影するためには、フルサイズより望遠のレンズを使用する必要があり、結果的にボケ量の差は小さくなります。
ボケの質や細かさについては、フルサイズの方が優れている傾向があります。特に暗所や高感度撮影時には、フルサイズの方がノイズが少なく、より美しいボケを表現できます。
階調
フルサイズセンサーは、APS-Cセンサーと比べて階調表現が豊かです。フルサイズセンサーの方がサイズが大きく、より多くの光を取り込めるからです。センサーが大きいほど、色の微妙な変化や明暗の差をより細かく捉えられます。また、フルサイズセンサーはAPS-Cセンサーよりもダイナミックレンジが広いため、白飛びや黒つぶれを抑えつつ、滑らかなグラデーションの表現が可能です。
とくに、暗所や高コントラストな場面での撮影では、フルサイズセンサーの階調表現の豊かさが明確に表現できます。ノイズが少なく、より自然な色の再現ができるため、プロフェッショナルな用途や高品質な写真を求める方にはフルサイズがおすすめです。
暗所性能
フルサイズカメラはAPS-Cと比較して、センサーサイズが約1.5倍大きいため、より多くの光を取り込むことができます。そのため、暗所での撮影時にISO感度を高く設定しても、ノイズが少なく、きめ細かい写真の撮影が可能です。
同じISO感度で撮影した場合、APS-Cセンサーと比べてフルサイズはザラつきが少なく、ノイズが抑えられます。そのため、フルサイズカメラは夜景や夕景など、光の少ない環境での撮影にぴったりです。
一方、APS-Cカメラでも画質は十分ですが、暗所での高感度撮影時にはフルサイズほどのパフォーマンスは期待できません。ただし、日中や明るい場所での撮影では、フルサイズとAPS-Cセンサーで大きな差はありません。
サイズ・重さ
一般的に、フルサイズカメラはAPS-Cカメラよりも本体サイズが大きく、重い傾向があります。これは、フルサイズカメラのセンサーサイズが大きいため、それに対応したボディが必要になるからですね。フルサイズカメラは手にしっかりと馴染むサイズでグリップ感が良く、堅牢性があります。一方、APS-Cカメラは比較的コンパクトで軽量なボディが多く、持ち運びに優れています。
長時間の撮影や旅行などの持ち運びを考えると、軽量なAPS-Cカメラがおすすめです。しかし、安定した撮影や操作性を重視する場合は、やや大きめで重さのあるフルサイズカメラが適している場合もあります。
交換レンズ
フルサイズレンズはイメージサークルが大きく、APS-Cレンズは小さいものです。そのため、APS-Cレンズをフルサイズカメラで使用すると、写真の周辺部が暗くなる「ケラレ」現象が発生する可能性があります。ちなみに、APS-CレンズをAPS-Cカメラで使用すると、レンズの中心部分のみを使用するため、周辺部の画質低下を避けられますよ。
価格にも違いがあり、一般的に、APS-Cレンズはフルサイズレンズよりもリーズナブルな価格帯となっています。APS-Cレンズの製造に必要な材料がフルサイズレンズより少ないためです。
フルサイズのカメラおすすめ10 選
ここからは、フルサイズカメラのおすすめ10選をご紹介します。それぞれの特徴を詳しく解説しているので、自分に合ったフルサイズカメラを探してみてください。
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(308件)
タイムセール商品情報
フォトセンサー技術：ExmorR CMOSセンサー
手ぶれ補正：イメージセンサーシフト方式5軸補正
カメラ有効画素数：約2,420万画素
SONYのα7Ⅲは、35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサーを搭載し、約2420万画素の高画質と優れた低光性能が特徴です。最高約10コマ/秒の高速連写や693点の高精度AFシステムにより、決定的な瞬間を逃さず撮影できます。また、4K動画撮影など、静止画だけでなく動画制作にも適した機能があります。
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(56件)
商品情報
フォトセンサー技術：ExmorR CMOSセンサー
手ぶれ補正：イメージセンサーシフト方式5軸補正
カメラ有効画素数：最大約3,300万画素
SONYのα7C IIは、コンパクトボディのフルサイズミラーレスカメラです。約3,300万画素の高解像度センサーと強力な手ブレ補正機能を搭載し、日常のスナップから本格的な撮影まで幅広い用途に適しています。軽量レンズとの相性も良く、気軽に持ち歩けて高品質な写真が撮影できるのが特徴のフルサイズカメラです。最新の被写体検出機能もあり、コンパクトでありながらプロ仕様の性能を備えています。
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(6件)
商品情報
フォトセンサー技術：CMOSセンサー
手ぶれ補正：センサーシフト方式、手動
カメラ有効画素数：2,420万画素
PanasonicのDC-S5-Kは、フルサイズセンサーを搭載しているコンパクトで軽量なミラーレスカメラです。高性能な静止画・動画撮影機能を備え、多彩な撮影モードで創造性を引き出します。20-60mmの標準ズームレンズが付いていて、交換レンズを持っていなくてもすぐに撮影できるのが特徴です。コンパクトで操作性も良く、日常的に持ち歩きやすい設計になっています。
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(351件)
商品情報
フォトセンサー技術：Exmor CMOSセンサー
手ぶれ補正：交換レンズ側対応
カメラ有効画素数：約2420万画素
SONYのZV-E10L Bは、Vlog撮影に特化したデジタル一眼カメラです。4K動画撮影に対応し、夜景や夕暮れなどの印象的なシーンでもノイズの少ない美しい映像が撮れます。パワーズームレンズキットが付いていて、初心者でも簡単に本格的な映像を表現可能です。スマートフォンと連携してリモコン操作も可能で、多彩な撮影スタイルに対応できます。
PENTAXのK-1 Mark IIは、画質の良さと優れた操作性を兼ね備えた35mmフルサイズデジタル一眼レフカメラです。3640万画素の高解像度センサーと5軸手ぶれ補正を搭載し、暗所でも美しい写真が撮影できます。また、付属の28-105mm標準ズームレンズと組み合わせることで、幅広い撮影シーンに対応可能です。星空撮影に便利なアストロトレーサー機能も搭載しており、風景写真を撮りたい方におすすめのフルサイズカメラです。
Panasonic DC-S5K-Kは、性能の良さとコンパクトさが特徴のフルサイズミラーレス一眼カメラです。約630gの軽量コンパクトボディに24.2Mピクセルの高画質センサーを搭載し、動画の撮影にもぴったりです。標準ズームレンズ「LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6」が付属し、幅広い撮影シーンに対応します。クリエイティブな表現を追求する方にとって、理想的なカメラといえるでしょう。
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(15件)
商品情報
フォトセンサー技術：CMOSセンサー
手ぶれ補正：イメージセンサーシフト方式5軸補正
カメラ有効画素数：4571万画素
ニコンのZ8は、フラッグシップミラーレス一眼Z9の性能をコンパクト軽量ボディに凝縮したフルサイズカメラです。プロフェッショナルから初心者まで幅広いユーザーに支持されています。4571万画素の高解像センサーや高速連写、8K動画撮影など、あらゆる撮影シーンに対応可能です。洗練されたデザインと操作性で、クリエイティブな撮影を楽しめるでしょう。
ニコンのD7500 18-140VRは、性能と使いやすさを兼ね備えた中級者向けのデジタル一眼レフカメラです。2088万画素センサーと最新の画像処理エンジンEXPEED 5を搭載し、ISO 100-51200の広い感度域が特徴です。約8コマ/秒の高速連写や4K動画撮影にも対応しています。付属の高倍率ズームレンズと合わせて、幅広い撮影シーンで対応可能です。
キヤノンのEOS 90D EF-S18-135 IS USM レンズキットは、中級者向けの高性能デジタル一眼レフカメラです。約3250万画素の高解像度センサーと強力な映像エンジンDIGIC 8を搭載し、鮮明で美しい写真が撮れます。高速連写や優れたAF性能により、動く被写体も捉えられるのが特徴です。さらに、幅広い焦点距離をカバーする標準ズームレンズが付属し、さまざまな撮影シーンに対応できる万能なフルサイズカメラです。
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(96件)
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フォトセンサー技術：裏面照射型CMOSセンサー
手ぶれ補正：電子式手ブレ補正（EIS）
カメラ有効画素数：約2,460万画素
SIGMAのfpは、コンパクトで軽量なフルサイズミラーレスカメラです。コンパクトなボディに35mmフルサイズセンサーを搭載し、画質の良さと持ち運びやすさを両立しています。電子シャッターを採用し静音撮影が可能で、動画撮影にも優れています。拡張性の高いシステムで、さまざまな撮影スタイルに対応できるでしょう。
おすすめ商品比較表
  ソニー(SONY) フルサイズ ミラーレス一眼カメラ α7III |  SONY フルサイズ ミラーレス一眼カメラ α7CII |  パナソニック(Panasonic) DC-S5-K |  ソニー(SONY) ZV-E10L B |  ペンタックス PENTAX K-1 Mark II 28-105WR |  パナソニック(Panasonic) DC-S5K-K |  ニコン ミラーレス一眼 Z8ボディ フルサイズ ブラック |  ニコン デジタル一眼レフカメラ D7500 18-140VR |  キヤノン デジタル一眼レフカメラ EOS 90D EF-S18-135 IS USM レンズキット |  シグマ(Sigma) SIGMA フルサイズミラーレス一眼カメラ fp ボディ | |
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フルサイズカメラでプロフェッショナルな1枚を！
現行のフルサイズカメラは、以前のイメージとは異なり、コンパクトで軽くなっています。操作も簡単で、使いこなせば誰でも魅力的な撮影が可能です。旅行や日常使いにも気軽に使えるカメラになっているので、ぜひフルサイズカメラを手に取り、プロフェッショナルな1枚を撮ってみてください。