M.2 SSD用ヒートシンクのおすすめ9選!効果的な使い方も解説

M.2 SSD用ヒートシンクのおすすめ9選!効果的な使い方も解説

データ処理性能に優れたM.2 SSDのデメリットである発熱量の多さは、手軽に購入可能なヒートシンクを用いることでカバーできます。今回は、ヒートシンクが放熱を行う原理や設置するメリット、効果的な使い方について解説し、9つのおすすめ製品をご紹介していきます。

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ヒートシンクとは

ヒートシンクとは、起動中のPCの内部で発生した熱を吸収し、空気中に発散(放出)することで、発熱にともなう性能低下を防ぐパーツです。熱伝導率の高い銅やアルミニウム、セラミックといった素材で作られています。

CPUやSSDは高性能なものほど発熱が大きくなるため、同時にヒートシンクの重要度も増します。ハイスペックなPCを求めるなら、主にCPUやSSDとあわせて用いるヒートシンクの性能にも注目することが大切です。

ヒートシンクが放熱する原理

ヒートシンクは、物体が持つ熱が高温部分から低温部分へ移動していく「熱伝導」、気体や液体が動いて熱を伝える「熱対流」、物体から電磁波として熱エネルギーが放射される「熱放射」の原理を利用したものです。

機器が発した熱がヒートシンクに伝わり、その表面から空気中へ逃げていく一連の流れによって機器内部の温度を下げています。ヒートシンク自体が高温になったときには、周囲の空気が温まることによって対流が発生し、自動的に温度が下がる仕組みです。

ヒートシンクは表面積が広いほど放熱効果が高まるため、多くの製品では表面に蛇腹や凹凸を作ったり、ピン形状にしたりする工夫(フィン構造)が見られます。電源を用いないため動作音がせず、故障もしにくいパーツです。

M.2 SSDにヒートシンクを付けるメリット

M.2(エムドットツー) SSDとは、データを記録するストレージパーツであるSSDの規格の一種で、主にノートPCといった小型デバイスで用いるために開発されたものです。PCのマザーボードに直接取り付けることができます。

M.2 SSDは、従来のSSD規格に比べて高いデータ処理性能を持つ分、発熱量も大きいです。

温度が上昇しすぎた際に自動的に動作を調整する「サーマルスロットリング」という機能が搭載されているのが一般的です。しかし、ヒートシンクもあわせて使うことでより効率的に冷却ができます。

高温による故障リスクを抑えつつ、性能低下も防いでPCを快適に使用するためにはヒートシンクが欠かせません

M.2 SSD用ヒートシンクの選び方

M.2 SSDとセットで使うヒートシンクの選び方のポイントを解説します。

1.高さ(PC内に収まるか)を確認する

ヒートシンクは表面積が広いほど高い放熱効果を持ちますが、PC内に無理なく収まるサイズであることが必須です。

気になる製品を見つけたら、まずはパーツの高さを確認し、自分のPCに適合するか確かめましょう。

2.タイプから選ぶ

ヒートシンクは「小型タイプ」と「変換カードタイプ」の2種類に大きく分けられます。PCの用途やパーツ構成に合わせて適したタイプを選びましょう。

小型タイプ

小型タイプがおすすめなのは、省スペースや低コストを重視したい方です。M.2 SSDに直接貼り付ける、ゴムバンドでくくり付けるといった方法で簡単に設置できるため、PCパーツの扱いに不慣れな方でも手を出しやすいでしょう。

表面積が狭くなってしまう分、大型のものに比べると冷却の効果は控えめです。事務作業やWebサイトの閲覧など、M.2 SSDへのアクセスの機会が少ない用途には十分対応できます。

変換カードタイプ

変換カードタイプがおすすめなのは、冷却性能の高さを重視したい方です。M.2 SSDを取り付けたカードをPCIeスロットに挿し込む形で使用するもので、ある程度広いスペースが求められます。

ヒートシンクは大型であればあるほど、高い冷却性能を持ちます。高負荷なゲームのプレイや動画編集など、M.2 SSDへのアクセスの機会が多い用途を想定しているなら変換カードタイプを選びましょう。

3.取り付け方法で選ぶ

PCにより適したヒートシンクを選ぶために、どのような方法でM.2 SSDに取り付けるかもあらかじめ想定しましょう。

ゴムバンド・クリップ・ブラケット

M.2 SSDにヒートシンクを取り付ける方法として手軽なのは、ゴムバンド・クリップ・ブラケットなどです。

頻繁に付け外しを行う、あるいは省スペースを重視したいならゴムバンドを、しっかり固定したいならクリップ・ブラケットを選びましょう。

付け外しを繰り返してもM.2 SSDに傷や跡が残りにくい点もメリットです。

テープ

テープを使ってM.2 SSDにヒートシンクを取り付けると、不慣れな方でも簡単に固定できる、テープの種類によっては強力に接着できるといったメリットがあります。

頻繁に付け外す場合や、将来的にパーツを売却する可能性がありなるべく跡や傷を付けたくない場合には不向きです。

M.2 SSD用のヒートシンク9選

M.2 SSD用のヒートシンクを探している方に向けて、おすすめ製品を9つご紹介します。

GLOTRENDS M.2 ヒートシンク

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4.2

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(5,620件)

商品情報

デスクトップPC/PS5/PS5スリム用のアルミニウム製ヒートシンクです。5~30℃の冷却作用があり、金属クリップとゴムバンドを併用してしっかりと固定することができます。
サンワサプライ M.2 SSD用ヒートシンク

Amazonカスタマーレビュー

3.9

Amazonカスタマーレビュー

(133件)

商品情報

放熱作用を高める熱伝導シリコンパッド付きのアルミニウム製ヒートシンクです。固定用シリコンリングが3点付属しています。放熱性に優れた形状となっていて、M.2 SSD以外の発熱の大きなスティック型PCなどにも使用できます。
EZDIY-FAB M.2 2280 SSDヒートシンク

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4.1

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(225件)

商品情報

デスクトップPC用に設計され、両面冷却設計が特徴のアルミニウム製ヒートシンクです。10〜30°Cの冷却作用があります。安全な温度まで冷却することで、スロットル、コンピューターのパフォーマンスの向上が期待できます。
GRAUGEAR M.2 2280 SSDヒートシンク

Amazonカスタマーレビュー

4.1

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(59件)

商品情報

デュアル銅ヒートパイプを搭載したアルミニウム製ヒートシンクです。超静音動作の20mm冷却ファンを内蔵しています。M.2 SSDからの熱を最大60%削減できる作用が期待でき、冷却ファンとアルミフィンを組み合わせるとより放熱性能を発揮します。
Awxlumv M.2ヒートシンク

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3.9

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(16件)

商品情報

多くのノートPC・デスクトップPCに適合するアルミニウム製ヒートシンクです。独自のナノシリコンサーマルパッドを採用しており、5~15℃の冷却作用があります。ラップトップやデスクトップなど幅広い製品に使用できます。
オウルテック M.2 2280 SSD用ヒートシンク

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4.3

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(213件)

商品情報

パソコンのほかに、PS5対応のアルミニウム製ヒートシンクです。用途に応じて使い分け・併用できる固定用熱伝導シートとシリコンゴム2点が付属しています。M.2 SSDの増設スペースに収まる設計で、小さなスペースであっても効率的に冷却できます。
サンワサプライ M.2 SSD用ヒートシンク TK-HM5S

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3.9

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(83件)

商品情報

スリット形状の切り込みが特徴的なアルミニウム製ヒートシンクです。シリコンリング3点と、セットで付属している熱伝導シリコンパッドを間に挟むことで、放熱作用がさらに高まります。M.2 SSD以外にスティック型PCなどにも使用でいます。
ELUTENG M.2 SSD ヒートシンク

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4.2

Amazonカスタマーレビュー

(23件)

商品情報

薄型設計でありながら10~30℃の冷却作用のあるアルミニウム製ヒートシンクです。ヒートシンク、導熱接着シート、シリコンゴムバンド2点が入っていて長く使えます。ヒートシンクの厚さは4mm程度で、狭いスペースでも取り付けられます。
親和産業 長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンク SS-M2S-HS01

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4.4

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(441件)

商品情報

高い熱伝導性と絶縁性を持つ日本製の超低硬度放熱シリコンパッドを採用したアルミニウム製ヒートシンクです。貼り付けるだけで強力に固定できる耐熱絶縁テープが付属しています。粘着性があり、基板面の凸凹にしっかり密着して放熱を行います。

ヒートシンクの効果的な使い方

ここからは、M.2 SSDに取り付けるヒートシンクをより効果的に使う2つのコツを押さえましょう。

空気の流れを確保する

効率的に空気を循環させるため、ヒートシンクの付近に通気口やファンを配置しましょう

複数のヒートシンクを用いる場合は、ヒートシンク同士が近づきすぎないよう適度な間隔を作ることも重要です。

熱源(SSDなど)に密着させる

SSDといった熱を発するパーツにヒートシンクを密着させることで、熱伝導の効率が上がり冷却しやすくなります。

冷却した空気が熱い空気と混合しないよう、温度勾配を考えてヒートシンクと周囲部品の配置を検討しましょう。

全9商品

おすすめ商品比較表

GLOTRENDS M.2 ヒートシンク

サンワサプライ M.2 SSD用ヒートシンク

EZDIY-FAB M.2 2280 SSDヒートシンク

GRAUGEAR M.2 2280 SSDヒートシンク

Awxlumv M.2ヒートシンク

オウルテック M.2 2280 SSD用ヒートシンク

サンワサプライ M.2 SSD用ヒートシンク TK-HM5S

ELUTENG M.2 SSD ヒートシンク

親和産業 長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンク SS-M2S-HS01

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4.25,620
3.9133
4.1225
4.159
3.916
4.3213
3.983
4.223
4.4441
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ヒートシンクはPC構成に合わせて選ぶ!

従来の規格に比べて発熱量が多いM.2 SSDを快適に使うためには、パーツの冷却を助けるヒートシンクが必須です。高さ、タイプ、取り付け方法の3点に注目して、自分のPCに合う製品を選んでみてください。

※本記事に掲載している商品の情報は、記事更新時のものになります。価格が変動している場合や在庫切れしている場合があるため、最新の価格や商品詳細については各販売店やメーカーにてご確認ください。※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がクラシルに還元されることがあります。

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