てんさい糖ときび糖はどっちがいい?上白糖との違いや特徴・各おすすめ商品を紹介
まろやかなコクと豊富なミネラルが魅力の「てんさい糖」と「きび糖」。どちらも体によい砂糖の種類ですが、原料や上白糖との違いがわかりにくいですよね。そこで今回は、てんさい糖ときび糖の特徴や含蜜糖と精製糖との違いなどを解説。国産のさとうきびやてん菜を使用した、おすすめの商品もご紹介します。
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砂糖の「原料」の主な種類
そもそも身近な砂糖は、どのような原料から作られているのかご存知ですか?原料の主な種類となる「てんさい」「さとうきび」と、ほかの原料をご紹介します。
てんさい
砂糖の原料のひとつである「てんさい(ビート)」は、主に北海道を産地とし、寒い環境下で育った根に糖分を蓄える植物です。見た目は大根に似ていますが、収穫する10月〜11月ごろには「さとうだいこん」と呼ばれるほどの甘みを持つほどに成長します。
根を細かく切って糖分を抽出したのち、加熱、ろ過、乾燥などの工程を経て、てんさい糖や上白糖が完成します。てん菜を100%使用した「てんさい糖」は、北海道の名産品としても有名ですよ。
さとうきび
主に沖縄県や鹿児島で収穫される「さとうきび」も、砂糖の原料のひとつです。世界で生産される砂糖の約6割がさとうきびで、残りの約4割がてんさいから作られており、どちらも上白糖やグラニュー糖へ加工されています。
高温多湿の地域で栽培され、さとうきびの収穫までは約8〜18か月かかり、3〜6mの高さまで成長するのが特徴。このさとうきびをメインに使用したのが「きび糖」と「黒糖」です。
その他の原料
世界には、ほかにも変わった原料を使用した砂糖があります。たとえば、ヤシの実を原料にした「ヤシ糖(パームシュガー)」や、カエデの成分を原料にした「メープルシュガー」、ココヤシの花の蜜から作る「ココナッツシュガー」などがあります。
それぞれ、タイやインドネシア、カナダなど原産国も異なり、産地の風土を活かした味わいなのも特徴。身近なお店でも入手できる砂糖もあるので、機会があれば味わいの違いを試してみてください。
てんさい糖の特徴・メリット
てんさい糖は、まろやかな甘さの中にコクが感じられるのが特徴です。てんさいを煮詰めて抽出した糖蜜を残したまま乾燥させて作るため、ややしっとりした砂糖に仕上がります。コーヒーに入れると上品な甘みに仕上がるでしょう。
パンやお菓子作りに使うと、自然な甘さとツヤが出ますよ。また原料のてんさいは、オリゴ糖を含む植物です。普段の砂糖をてんさい糖に変えると、腸内環境に一役買いますよ。
きび糖の特徴・メリット
さとうきびを原料にしたきび糖は、ほかの砂糖にはない素材由来のコクや風味を感じられるのが特徴です。料理に使うと味わいに深みが出るため、煮物や照り焼きにぴったり。やさしい甘みが和食との相性がよく、たれに使うとおいしそうなツヤが出ます。
みたらし団子や蒸しパン、クッキーやパウンドケーキなどお菓子作りに使うと、自然風味の甘さが際立ちますよ。てんさい糖と同じく茶褐色をしているため、色味を気にしない料理に使うのがおすすめです。
てんさい糖ときび糖と上白糖との違い
上白糖は色が白いのに対して、てんさい糖ときび糖は茶褐色をしています。これは製法の違いによるものです。一般的に色が白い上白糖は「精製糖」、茶褐色の砂糖類は「含蜜糖」に分類されます。精製糖は、原料から抽出した糖分から、糖蜜を取り除いて結晶だけを乾燥させたもの。
含蜜糖は、ミネラルなどの成分を残したまま高温で乾燥させたものです。てんさい糖ときび糖は、素材本来の蜜を含んでいる点も上白糖とは違います。
なお、三温糖やザラメ糖も茶褐色をしていますが、こちらは上白糖を煮詰めたものなので含蜜糖ではないです。また、上白糖の白さは成分自体の色合いであり、漂白剤は使用していません。
てんさい糖ときび糖はどっちがいい?
てんさい糖ときび糖は、どちらも自然由来の風味が特徴の砂糖です。どちらがよいのか迷う際には、自分が気になるポイントに合わせて選ぶとよいでしょう。以下で解説するポイントを比較しながら、検討してみてください。
1.ミネラル含有量で選ぶ
精製をせずに加工するてんさい糖ときび糖は、ミネラル成分を含んでいるのが含蜜糖の特徴です。体内で作られないミネラル分を砂糖から補給したい方は、それぞれの含有量の目安をチェックしてみましょう。
てんさい糖
てんさい糖には100gあたり、カルシウムが0〜2mg、カリウムが6〜55mg、マグネシウムが0〜0.2mg、リンが0〜0.6mg、ほかにも鉄や亜鉛が含まれています。これらの成分は上白糖にはほぼ含まれていません。
さらに、オリゴ糖(ラフィノース、ケストース)5gを含んでいるのがてんさい糖ならではの魅力です。きび糖にはない成分なので、腸内の健康が気になる方におすすめです。
きび糖
一方きび糖には、100gあたりカルシウムが10〜35mg、カリウムが142mg、マグネシウムが3〜20mg含まれています。ほかにもリンや鉄、銅などてんさい糖よりも豊富にミネラル成分を含んでいるのがポイント。
いつもの料理にきび糖を使うと、ミネラル補給に役立ちますよ。国産のさとうきび100%のものなど、原料にこだわりのあるきび糖を選んでみるとよいでしょう。上記の含有量はあくまでも目安として捉えてくださいね。
2.血糖値への影響・GI値で選ぶ
砂糖は種類によって、血糖値が上昇するスピードを表す「GI値」が異なります。GI値が高い砂糖は少量でも血糖値が上がりやすいため、できるだけ低GI値のものを選ぶのがポイント。
たとえば上白糖のGI値が109に対し、きび糖は100、てんさい糖は65と数値が異なります。もし血糖値が気になる方は、比較的上昇スピードがゆるやかなてんさい糖を選ぶとよいでしょう。
3.カロリーで選ぶ
食事制限やダイエット中の方は、カロリーもチェックしましょう。上白糖は100gあたりのカロリーが384kcalに対して、きび糖のカロリーは396kcalとやや高く、逆にてんさい糖のは100gあたり382kcalと低めの数値を示しています。
小さじ1杯分(5g)に換算すると、てんさい糖は76.4kcal、きび糖は79.2kcalです。数値に若干の違いはあるもののカロリー自体は大きく異ならないため、ミネラル含有量やGI値などを含めながら総合的に選んでみてくださいね。
4.料理への使いやすさや味やコクで選ぶ
コーヒーや紅茶に入れたり、料理やお菓子作りに活用したりなど、使用目的に合わせて使いやすい方を選ぶのもひとつのポイントです。てんさい糖は粒が大きめの顆粒状が多く、上品な甘さがあるのが特徴。
和食との相性がよく、梅シロップに使うとほどよいコクが出ますよ。きび糖はサラサラの粉末状なのでドリンクに入れても溶けやすく、焼き菓子に入れるとほのかな甘みが口の中に広がります。
てんさい糖のおすすめ7選
ここからは、てんさい糖のおすすめ商品をご紹介します。北海道産の原料を100%使用したものや、便利な粉末タイプなどこだわりの商品を厳選しました。この中から気になるてんさい糖を選んで、ご家庭の料理に活用してみてください。
北海道産のてんさいを使用し、料理で使いやすい粉末状です。料理のジャンルを問わず、普段使いしやすいのが魅力。オリゴ糖やミネラルなど、原料由来の成分を配合しています。原産地が明確なので、安全な国産の食材を選びたい方にもぴったり。パウンドケーキなどのスイーツに使うと、甘い香りがふんわりと漂いますよ。
500g入りのてんさい糖です。北海道の恵みを受けて育ったてんさいを使用し、くせのない甘さなのが特徴。煮物に使うとコクのある味わいになり、たれに使うとつやのある仕上がりになりますよ。初めて含蜜糖を使う方でも食べやすく、普段の料理に使いやすいのもポイントです。
お菓子やパン作りなどに使いやすいてんさい糖なら、こちらの粉末タイプもおすすめ。サラサラの粉末状に加工されているため、計量がしやすく材料と混ぜやすいのが魅力。どら焼きやみたらし団子などの和スイーツに使うと、上品な甘さとコクが出ます。栄養価の高い食材を選びたい方にもぴったりですよ。
北の大地で育った北海道産のてんさいを100%使用し、まろやかな甘さです。ミネラルとオリゴ糖を含み、素材の味わいを活かしているのが特徴。砂糖を変えるだけで、いつもの料理が深みのある味に変わります。風味豊かな砂糖や、食材に気を配りたい方にもぴったりですよ。腸内環境が気になっている方もお試しください。
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商品情報
産地:北海道
内容量(1袋あたり):600g
砂糖の中でも、すっきりした甘さが魅力のてんさい糖です。北海道産の原料を100%使い、どなたでも食べやすい上質な甘さ。粉末タイプなので、グラニュー糖の代わりにコーヒーに入れるのにぴったり。ケーキやパンに使うと、香ばしさがほんのり口の中に広がります。食事の見直しをしたい方にもおすすめですよ。
こちらのてんさい糖は自然のミネラルとオリゴ糖を含み、「ヴィーガン認定マーク」を取得しています。北海道で収穫された原料を100%使い、子どもから大人まで楽しめる自然な味わいが魅力です。野菜との相性がよく、特にピクルスに使うとほんのりとした甘みがプラスされますよ。普段お使いの砂糖との違いを食べ比べてみてください。
北海道を原産とする素材を使い、幅広い料理に使いやすい顆粒タイプのてんさい糖です。白砂糖と同じ感覚で料理に使いやすく、飽きのこない甘さがくせになります。ヨーグルトにかけると食べやすい風味になり、コーヒーに入れると奥行きのある甘さを楽しめます。普段の食事から、体によい成分を取り入れたい方にもおすすめです。
きび糖のおすすめ7選
続いて、きび糖のおすすめ商品をご紹介します。原料由来の味わいが楽しめるきび糖や、国産の原料を100%使用したものなど幅広くピックアップしました。珍しい外国製のきび糖にも注目してみてくださいね。
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商品情報
産地:フランス
内容量(1袋あたり):750g
美食の国フランスで生まれた、高品質なきび糖はいかがでしょうか。レユニオン島で収穫されたさとうきびを使用し、島内にある工場で製造しています。保存しやすく、取り出しやすいパッケージも特徴のひとつ。世界中のシェフが愛用するこだわりのきび糖を、ご家庭の料理やお菓子作りに活用してみましょう。
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商品情報
原材料:サトウキビ、カラメル
原産国:フランス
おうちカフェがワンランク上の風味になる、ブラウンシュガーもおすすめです。フランスで収穫されたさとうきびを100%使い、不揃いのキューブに仕上げています。いつものコーヒーや紅茶に入れると、香ばしさのある味わい深い一杯が楽しめますよ。南の島に住むオウムをイメージしたデザインのパッケージもおしゃれですね。
鹿児島県徳之島産のさとうきびを100%使用し、ミネラルを含んだきび糖です。原料となるさとうきびは、南国の島で元気いっぱいに育てられています。くせがなく、まろやかな甘みが特徴。ふんわりとしたパウダー状で溶けやすく、ダマになりにくいのも魅力です。普段の料理がワンランク上の味わいになりますよ。
おいしいさとうきびが育つ、鹿児島県大島郡喜界町産のきび糖もおすすめです。殺菌剤や殺虫剤を使わない農法で、丹精込めて育てられた原料を使用しています。上白糖には含まれないミネラル成分を、手軽に摂取できるのがうれしいポイント。喜界島の風土が生んだくせのない自然な甘みを、ぜひご家庭で味わってみてください。
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商品情報
原料:原料糖(豪州製造または国内製造またはその他)
内容量(1袋あたり):750g
素材の風味やミネラル成分を活かした砂糖を選ぶなら、こちらのきび砂糖はいかがでしょうか。さとうきびのおいしさをギュッと詰め込んだ砂糖は、どんな料理との相性も良好。クッキーやマフィンなどのスイーツから、煮物や漬物まで幅広い料理に使えます。扱いやすい粉末状で、コーヒーや紅茶にサッと溶かしたいときにも重宝しますよ。
商品情報
産地:鹿児島県大島郡喜界町
内容量(1袋あたり):1,000g
鹿児島県の喜界島で育ったさとうきびのみを使い、ほんのりしっとりとした感触と粒子が小さめなのが特徴のきび糖です。お肉を甘辛く煮込みたいときや、ほんのり甘いスコーンを作りたいときにぴったり。和食との相性がよく、コーヒーに入れると和を感じる甘みを楽しめます。喜界島から直送される味わいを堪能してみてくださいね。
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商品情報
産地:鹿児島県種子島
内容量(1袋あたり):1,000g
自然に恵まれた鹿児島県種子島で収穫された、さとうきびから作られています。原料の色合いとミネラル成分をそのままに、おいしいきび糖として誕生しました。上白糖とは違うコクのある甘さを、ぜひ体験してみてください。肉や魚料理に使うと、くさみを抑えてくれますよ。たっぷり1kg入って手ごろな価格なのもうれしいですね。
おすすめ商品比較表
ムソー ムソー てんさい含蜜糖・粉末 | 創健社 創健社 東京フード 甜菜糖 | パイオニア企画 パイオニア企画 てんさい糖(粉末状) | ホクレン ホクレン 砂糖 てんさい糖 | 山口製糖 山口製糖 ポット印 ポット印ビート糖(粉末タイプ) | 大東製糖 大東製糖 てんさいのお砂糖 | 山口製糖 山口製糖 ポット印 ビート糖 (顆粒タイプ) | ラ・ペルーシュ La Peruche カソナード(未精製きび糖) | ラ・ペルーシュ La Perruche ブラウンシュガー キューブ | 上野砂糖 上野砂糖 きびあじ | 道の島農園 道の島農園 粗糖 | カップ印 カップ印 きび砂糖 | 大地を守る会の砂糖 喜界島きび糖 | ナチュラルキッチン ナチュラルキッチン 粗精糖 種子島産 | |
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てんさい糖ときび糖で素材の味わいを確かめよう
てんさい糖ときび糖は、北海道や沖縄、鹿児島など国産の原料から生まれた商品が多く見つかります。上白糖とは違う甘さやコクの違いを、ぜひ確かめてみてくださいね。本記事でおすすめした商品を参考にしながら、てんさい糖ときび糖を選んでみてください。