BTOノートパソコンとは?主要メーカー・選び方・おすすめモデルを紹介
動画編集用やゲーミング用として購入する人も多い「BTOノートパソコン」。ドスパラなどのメーカーが扱っていますが、そもそもBTOとは何か、どのように選べばよいのかと疑問を持っている方もいるかもしれません。この記事ではBTOの主なメーカーや、各社のおすすめノートパソコンを紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
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BTOとは?
BTOとは「Build To Order」の略称で、日本語では受注生産と訳されます。つまり「BTOノートパソコン」は受注生産によるノートパソコンを指します。
BTOノートパソコンの特徴は、CPUやストレージなどのパーツを自分好みにカスタマイズできる点です。家電量販店に陳列されているノートパソコンのスペックが希望に合致していない場合でも、BTOを活用すれば理想的なスペックを備えた製品を入手できるでしょう。
BTOのメリット
BTOのメリットは、使い方にぴったり合うスペックの製品を購入できる点です。市販されているノートパソコンは誰でも使いやすい、いわゆる万人向けタイプであるため特化した部分がなく、場合によっては満足のいくモデルが見つからないこともあります。
しかしBTOノートパソコンであれば、ほしいパーツを選んで搭載できます。組み立てはメーカーが行ってくれるので、自作の作業も不要です。PCの知識はあるものの、自作する時間をなかなかとれないという人にもおすすめできます。
BTOのデメリット
BTOのデメリットは、基本的に完成品を見て買うことができない点です。
BTOノートパソコンはインターネットによる受注販売となるため、重さやサイズ感などは写真や数値を見てイメージするしかありません。完成品が届いた際に、想像していたより重かったりサイズが大きかったりすることもあり得ます。
また、パーツ選びでパソコンに関するある程度の知識が必要になる点も覚えておきましょう。パソコン初心者だと、選択肢が多すぎてどれを選べばよいのかわからなくなってしまうかもしれません。
BTOノートパソコンの主なメーカー
国内でBTOノートパソコンを販売している主なメーカー、4社の特徴を紹介します。
- ドスパラ
- マウスコンピューター
- パソコン工房
- フロンティア
ドスパラ
1992年創業のドスパラは、初心者も上級者も納得のいくカスタマイズができるBTOパソコンを取り扱っています。価格もリーズナブルで、コスパのよいBTOノートパソコンを購入したい人におすすめです。
国内にある自社工場での製造とオリジナルの物流を活かし、スピーディーな出荷を実現。最短だと、申し込んだ当日の出荷も可能です。
マウスコンピューター
マウスコンピューターは、ドスパラと並ぶBTOパソコンの大手です。スタンダードなノートパソコンのほか、クリエイティブやビジネス、ゲームに特化したパソコンブランドも手掛けています。
生産工場は長野県、修理工場は埼玉県、コールセンターは沖縄県と、製造・修理・ユーザー対応の拠点を国内に構えているのが特徴。深夜帯や休日もサポートを行う体制を整えています。
パソコン工房
パソコン工房は、株式会社ユニットコムが全国に展開している店舗および通販サイトです。国内工場で組み立てているゲーミングパソコンやクリエイター向けのパソコンのほか、自作用のパソコンパーツや周辺機器など多彩な品々を取り扱っています。マイクロソフトやインテルといった世界規模のメーカーと協力関係にあり、サポート体制も充実しています。
フロンティア
フロンティアは1993年の開業以来、国内での製造および検査を一貫して続けているパソコンブランドです。ノートパソコンの組み立て時には時間をかけて検査するだけでなく、外観も厳しくチェック。日本製のコンデンサーを採用しており、品質の高さに定評があります。
BTOノートパソコンを選ぶときのポイント
BTOノートパソコンを選ぶ際は、以下のポイントに注目しましょう。
- CPU
- メモリ
- ストレージ容量
- 画面のサイズ・解像度
- グラフィックボード(GPU)
CPU
CPU(中央演算処理装置)は、パソコンで演算や制御を行う重要なデバイスです。選ぶ際はメーカーや世代に注目しましょう。主なメーカーにIntel、AMDがあります。世代は基本的に新しいものほど性能が高まります。
また、コア数やスレッド数が多ければ、同時に処理できるタスクが増えてパソコンの処理速度が向上します。GHzという単位で表される動作クロック数も、高ければ高いほどスピーディーな処理が可能です。
メモリ
パソコンで同時に複数の作業を行うなら特に、メモリの性能が重要です。メモリは処理すべきデータを一時的に保存しておく場所であり、パソコンが作業を行う机の広さにたとえられます。容量が大きければ大きいほど作業の効率が高まり、処理速度が上がります。
たとえばオンラインゲームをプレイ中、ブラウザを表示したりボイスチャットツールでコミュニケーションしたりする場合、メモリが少ないと処理が追いつかなくなり動作が重くなってしまいます。マルチタスクに適したBTOノートパソコンがほしいなら、メモリの容量が大きいタイプを選んでくださいね。
ストレージ容量
ストレージは、アプリや写真、音楽などさまざまなデータを長期的に保存するパーツです。容量が小さすぎると、必要なデータが収まらない恐れがあります。
メモリのデータは処理が終われば削除されるのに対して、ストレージ内のデータが自動的に削除されることはありません。データが増えて容量に空きがなくなると、新規データを保存できなくなります。保存しておきたいデータがたくさんあるなら、ストレージ容量を増やしておくと良いでしょう。
画面のサイズ・解像度
ノートパソコンの画面サイズは、作業効率や携帯性に直結する重要なポイントです。複数のウィンドウを開いて作業する場合は、15インチ以上のサイズが良いでしょう。持ち歩くことが多いなら、作業効率は若干落ちますが13インチ以下のコンパクトなものもおすすめです。
解像度は画面の見やすさと関わりがあり、WQHDや4Kは細部まではっきりと確認できます。ゲーム用や動画の視聴用として購入するなら、高解像度の製品が良いでしょう。ただし高解像度のノートパソコンは画面サイズが大きく価格も高めなので、事務作業やネット閲覧などが目的であればフルHD解像度で十分です。
グラフィックボード(GPU)
グラフィックボード(GPU)は、ゲームや動画再生などをする際に必要な画像処理を専門に担当するパーツです。3Dゲームを美しい画面でプレイしたいなら、グラフィックボードを搭載したノートパソコンがおすすめです。
ただし、グラフィックボード搭載パソコンは高性能ゆえに発熱量が多く、冷却ファンが回ってうるさくなる場合があります。サイズも大きく重くなりがちなので、必要かどうかをよく考えてみてくださいね。
おすすめのBTOノートパソコン
ここからは、おすすめのBTOノートパソコンをご紹介します。3社から2つずつ、合計6つの製品をピックアップしました。ぜひ選択肢に入れてみてください。
ドスパラ GALLERIA XL7C-R46-6
16インチ、WQXGA解像度のモニターを搭載したノートパソコンです。臨場感のある映像やゲームを楽しみたい方におすすめ。大容量メモリとRTX4060というGPUを搭載しており、3Dゲームも快適にプレイできます。メモリ容量やストレージ容量などが選択可能なので、必要に応じてカスタマイズしてみてください。
ドスパラ THIRDWAVE DX-R5
消費電力の小さいCPUを搭載しており、バッテリーが長持ちするので電源がないところにも気軽に持っていけます。天板はロゴがないシンプルなデザイン。プライベートだけでなくビジネスでも使いやすいでしょう。画面が15インチと大きめで作業領域を広く確保できるため、複数のアプリを同時に使う作業にも適しています。
マウスコンピューター NEXTGEAR J6-A7G60GN-A
16型ディスプレイを搭載したゲーミングノートパソコンです。メモリは32GBか64GBを選べます。CPUもGPUもハイスペックなので、ゲームをプレイするだけでなく配信も可能。マウスコンピューターならではの3年間の商品保証と24時間365日の電話サポートに対応しており、パソコンでゲームをしてみたい初心者の方にもおすすめです。
マウスコンピューター mouse A5-I7U01BK-A
Intelの第12世代Core i7を採用した、スタンダードなBTOノートパソコンです。画面は15.6型のフルHDで視認しやすく、ベゼルを狭くしてコンパクト化にも成功しています。性能・価格・サイズのバランスがよく、幅広い用途で活躍するでしょう。
パソコン工房 iiyama PC LEVEL-15FH127-i5-UH1X
16GBのメモリと500GBのストレージを標準搭載しており、最大64GB・2TBまで選択できるのでデータ容量は十分でしょう。OSもWindows 11 HomeからProに変更可能で、セキュリティ強化を図れます。ビジネスシーンで使いやすいBTOノートパソコンを求めている方におすすめです。
パソコン工房 iiyama PC SOLUTION-15FH111-N-UCFX
かつてコストパフォーマンスのよいモニターで知られていた「iiyama」のブランド名を継承したモデルです。CPUも低価格で十分な性能を持つIntelのN100を搭載しており、文書作成やウェブ閲覧などの一般的な用途で便利に使えるでしょう。オプション品やサービスを付けなければ、10万円を切る価格で購入できるのはうれしいポイントですね。
BTOで満足のいくノートパソコンを選ぼう
自分の好みや使い方に適したノートパソコンを手に入れるなら、BTOがおすすめです。CPUやメモリ、ストレージ容量などを比較検討し、好きなものを選べます。この記事で紹介したおすすめモデルも参考に、自分にぴったりのノートパソコンを見つけてくださいね。