楽天モバイルの5Gエリアは狭い?対応エリアの確認方法と今後の拡大予定
シンプルなプラン設定や楽天ポイントの還元を受けられることが魅力の楽天モバイル。
乗り換えを検討する際、「ほかのキャリアと比べて、5G対応エリアが狭いのか」「今後も5G対応エリアが広がらないのでは」と不安に感じる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、楽天モバイルの5G対応エリアの確認方法や、今後の拡大予定について解説します。ほかの通信キャリアからの乗り換えを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
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楽天モバイル 5Gエリアの状況は?
ここでは、楽天モバイルの5G対応エリアが現状どのようになっているか解説します。
4Gと5Gの違いや5Gの周波数帯など、通信回線の基礎知識についてもあわせて解説しています。5Gに対応するとどれくらい便利になるのか、詳しく知りたい人は参考にしてみてください。
楽天モバイルの「人口カバー率は98%」は5Gエリアではない
2022年10月末時点での、楽天モバイルの人口カバー率は98%です。
ただし、これは4Gエリアの話です。5Gエリアの人口カバー率は公表していないので、誤解のないように注意しましょう。
4Gと5Gの違いは大きく3点。
①通信速度
5Gの下り(送信時)は4Gの20倍、上り(受信時)は4Gの100倍と、5Gのほうが通信が圧倒的に速いのです。
②つながりやすさ
5Gは4Gと比較して1k㎡あたりで同時接続できる端末の数が10倍。同エリアで接続が集中してもつながらないという事象が起きにくくなります。
③通信時のタイムラグ
5Gは4Gと比べて通信時の遅延の影響が少ないため、リアルタイムのやりとりに適しています。
つまり、5Gは4Gよりも、圧倒的に速く・つながりやすく・遅延が少ない回線といえます。
また、楽天モバイルは自社の電波が届かないエリアを、auの回線(パートナー回線)を使ってカバーしています。パートナー回線を含めると、人口カバー率は99.9%(2023年8月時点)となり、ほかの大手通信キャリアとそん色ない数値になります。
ちなみにこのパートナー契約は、2026年9月までの暫定措置です。現在楽天モバイルも自社の基地局の開設を着々と進めており、自社回線で対応できるエリアは拡大中です。ゆくゆくはパートナー回線を利用しなくても十分に使いやすくなるでしょう。
5Gにも「ミリ波」と「Sub6」の2つの電波がある
5Gの周波数帯には「ミリ波(ハ)」と「Sub6(サブシックス)」と呼ばれる周波数の異なる2つの電波があります。
楽天モバイルの公式HPでは、それぞれの違いが以下のように説明されています。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
ミリ波 | 超高速・大容量、超低遅延、多数同時接続ができる。 | 電波の届く範囲が狭く、障害物の影響を受けやすい傾向がある。 |
Sub6 | 電波が広域まで届き、障害物の影響を受けにくい傾向がある。 | 通信速度、多数同時接続においてミリ波に劣る |
5Gには、特徴の異なる2つの周波数帯がありますが、2024年3月現在、日本ではSub6が主流です。
ミリ波は、電波の届く範囲が狭く、障害物の影響を受けやすいという点から、日本ではまだ十分に活用されていないのが現状です。
楽天モバイル 5Gエリアは順次拡大!5G基地局は1万局を突破
5Gエリアの拡大は総務省が2022年4年に策定した「デジタル田園都市国家インフラ整備計画」に基づいて、推進されています。
楽天モバイルでは上記の計画にさきがけ、2021年から5Gの基地局を設置し始めました。
2023年6月時点で、Sub6の5G基地局が1万局以上を突破し、47都道府県すべてに基地局が設置されています。
今後も5Gエリアは順次、全国で拡大予定です。サービス拡大予定のエリアは、楽天モバイルの公式サイトで随時公表されています。
ほかのキャリアから乗り換えを検討している人は「自分の居住エリアが5G対応エリアか」「今後拡大予定があるか」などチェックしておくとよいでしょう。
楽天モバイルの5Gエリアは狭い?3大キャリアと比較
楽天モバイルの5G対応エリアは、ほかの通信キャリアと比べると狭いのでしょうか。ドコモ、au、ソフトバンクの5G対応エリアの状況と比較してみましょう。
ここでは、基地局の数で比較します。総務省が発表した資料によると、2022年3月末時点での各通信キャリアの5G基地局の設置状況は以下のとおりです。
5G基地局数(2022年3月末時点) | |
---|---|
ソフトバンク | 39,051局 |
ドコモ | 19,716局 |
au | 18,041局 |
楽天モバイル | 11,238局 |
2022年3月末時点で、5Gの基地局数が最も多いのはソフトバンクでした。同社は 2023年3月末時点で5G対応エリアの人口カバー率92%超を達成しています。
次に基地局数が多かったのはドコモでした。同社は5G人口カバー率を公表していませんが、2024年3月までに全国1,741すべての市町村への5Gサービス拡大と人口カバー率90%以上の実現を掲げています。
3番目はauです。
2023年3月末時点で人口カバー率90%を達成し。5G基地局数は23年3月末で約5.2万局まで増加。2024年度は9万局の開設を目指しています。鉄道主要駅は全国47路線、主要駅周辺の商業地域は全国323エリアでエリア化を完了するなど積極的に投資を進めています。
楽天モバイルは人口カバー率を公表していないため比較はできませんが、2022年3月末時点では、ほかキャリアよりも5Gの基地局数が少ないようです。
最新の情報は各社のニュースリリースや決算資料などで発表されることが多いので、気になる方は定期的にチェックしてみてください。
楽天モバイル5G回線のエリアを確認する方法
楽天モバイルの5G対応エリアは、楽天モバイルのサービスエリアマップから確認できます。
手順としては、サービスエリアマップを開いて「5G」のタブをクリックします。
次にご自身の居住地など、確認したいエリアを入力し、虫眼鏡アイコンをクリックしましょう。
検索結果画面に表示された地図のうち、緑色のエリアが5G Sub6エリアで、青色のエリアが 5G ミリ波エリアです。
楽天モバイルの5Gサービス拡大予定エリア
今後楽天モバイルの5G対応エリアが、自分の居住エリアまで広がるのか気になる人もいるのではないでしょうか。
今後拡大予定エリアを知りたい場合は、楽天モバイルの5Gサービス拡大予定エリアを確認しましょう。ご自身がお住まいの都道府県をクリックすると、今後拡大予定のエリアが確認できます。
今後は5G基地局不要!?楽天モバイルが目指す計画とは
2024年2月、楽天モバイルは、アメリカのAST SpaceMobileと共同で、衛星と携帯電話の直接通信によるモバイル・ブロードバンド通信サービスを、2026年中に国内で提供する計画を発表しました。
低軌道衛星を活用することで、災害時や山岳地帯、離島など、地上にある基地局と通信ができない場所でも携帯電話が利用可能になります。
この計画により、5G対応エリアの拡大はもちろん、災害時や電波が届きにくい地域でも通信ができるようになり、ますます便利にできるでしょう。
楽天モバイルの5G回線は今後に期待
ここまで、楽天モバイルの5G対応エリアの確認方法や今後の拡大予定についてお伝えしました。
楽天モバイルの5G対応エリアは2023年6月時点で1万局を突破し、47都道府県すべてに基地局が設置されています。
ほかの大手通信キャリアと比べると5G基地局の数はやや少なく、5Gを利用できるエリアも狭いのが現状ですが、今後も5G対応エリアを全国で拡大予定です。今後の広がりには十分期待できるしょう。
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