【比較】Amazonと楽天市場の違いは?送料や手数料、利用者数などをチェック
「Amazonと楽天市場、どちらを利用したほうが価格や送料が安い?」「利用者数はどれくらい違いがあるの?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、Amazonと楽天市場の違いを中心に送料や手数料、利用者数なども比較して解説します。それぞれのメリットも比較するため、ぜひ参考にしてみてください。
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Amazonと楽天市場はどのような通販サイト?
Amazonと楽天市場は、大手のオンライン通販サイトです。どちらも購入はもちろんのこと、条件をクリアすることでそれぞれのサイト内に出品が可能になります。
公式サイト以外の出品者がいることで、豊富な品揃えが実現できているのが特徴です。
ここでは、Amazonと楽天市場の基本情報を紹介します。
・Amazon
Amazonはアメリカの企業で、日本を含めて65の国と地域でオンライン通販サイトを運営しています。通販サイト以外のサービスも幅広く展開しているのも特徴の1つです。
また、月額600円(税込)のAmazonプライムに加入することで、通販では「お急ぎ便・日時指定が無料」や「会員限定先行タイムセール」の特典を受けられます。その他にもPrime VideoやAmazon Music Primeなど、動画や音楽のサービスもお得に利用可能なため、通販以外のサービスも充実している特徴があります。
配送料が無料になるだけでなく、AmazonプライムビデオやKindleが追加料金なしで楽しめるなど、うれしい特典が盛りだくさんの「Amazonプライム会員」。この記事ではプライム会員が受けられる特典を16個ご紹介します。会員登録を迷っている方も、すでに会員の方もぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
・楽天市場
楽天市場は、日本企業の楽天グループが運営している大手通販サイトです。楽天サービスを中心に利用している楽天経済圏の方は、楽天市場でのポイント付与率が高いため、メインで利用している方が多いという特徴があります。
通常の商品の品揃えが多いのはもちろんのこと、ふるさと納税にも力を入れているのも特徴の1つです。ふるさと納税にも楽天ポイントが利用できるため、お得に購入できます。
また、楽天ポイントは楽天市場以外でも利用可能で、楽天ペイを利用することで実店舗の支払いができるのもうれしい機能といえるでしょう。
Amazonと楽天市場を比較する際のチェックポイント
Amazonと楽天市場を比較する際のチェックポイントを、買い物する場合と出品する場合に分けて紹介します。
買い物する場合
買い物する場合のAmazonと楽天市場を比較するチェックポイントは、以下のとおりです。
- ポイントが貯まりやすいか
- 送料と配送パターンはどうなっているか
- サポート体制は充実しているか
それぞれ詳しく説明します。
ポイントが貯まりやすいか
購入時のAmazonと楽天市場を比較する1つ目のチェックポイントは「ポイントが貯まりやすいか」です。Amazonと楽天市場は注文金額に応じてポイントが貯まり、1P=1円で利用できます。
Amazonの還元率は商品によって異なり、なかにはポイント還元対象外の商品もあります。支払いの際にクレジットカードのAmazon Mastercardを使うことで1.5~2.0%のポイントが貯まるのも特徴の1つです。
ただし、AmazonポイントはAmazon Payの支払いには使えないので注意しましょう。
一方楽天市場の還元率は、通常は商品購入の場合1.0%です。他の楽天サービスを利用することでさらにポイントの還元率が上がる仕組みが導入されています。また、支払いの際にクレジットカードの楽天カードを使うことで+2.0%のポイントが貯まるのも特徴の1つです。
お得に商品を購入したい場合、商品の価格とキャンペーンの有無、ポイントの還元率など総合的に判断することをおすすめします。
送料と配送パターンはどうなっているか
購入時のAmazonと楽天市場を比較する2つ目のチェックポイントは「送料と配送パターンはどうなっているか」です。
まず、Amazonの通常時の配送料金を以下にまとめました。
条件 | 金額 |
---|---|
2,000円以上 | 無料 |
2,000円以下 | 本州と離島を除く四国:無料 北海道・九州・沖縄・離島:450円 |
お急ぎ便 | 本州と離島を除く四国:510円 北海道・九州・沖縄・離島:550円 |
当日お急ぎ便 | 本州と離島を除く四国:610円 離島を除く北海道・九州:650円 |
お届け日時指定便 | 本州と離島を除く四国:510円 北海道・九州:550円 |
※重さや梱包サイズなどの条件によっては、特別料金がかかる場合があります。
また、初回利用の方は送料無料の特典があります。
Amazonプライム会員の場合は、基本的に送料無料(お急ぎ便・当日お急ぎ便・お届け日時指定便含む)です。
配送パターンについては、Amazonもしくはマーケットプレイス出品者が決めるため、購入者に決定権はありません。
一方で楽天市場では、一律出品者によって異なります。ただし、39ショップの表示があれば一部地域を除き3,980円以上のご注文で送料無料になります。
39ショップの中でも、一部の店舗は3,980円以下でも送料無料の出品者もありますが、ほとんどの店舗が3,980円以上の注文で送料無料です。
明確な送料を知りたい方は、一度商品をカートに入れて金額を確認することをおすすめします。
サポート体制は充実しているか
購入時のAmazonと楽天市場を比較する3つ目のチェックポイントは「サポート体制は充実しているか」です。
Amazonでは、トラブルで出品者との連絡が48時間滞った時点で、返金や返品などの対応をしてもらえる場合があります。
楽天市場では、トラブルなどで出品者と連絡が途絶えた場合、楽天市場に問い合わせることで出品者側に購入者へ連絡するように催促をしてくれます。
サポート体制に関してはAmazonの方が返金や返品の基準が明確なため、購入者にとって安心して利用できるといえるでしょう。
出店する場合
出品する場合のAmazonと楽天市場を比較するチェックポイントは、以下のとおりです。
- 利用者数や出店数、売り上げはどれくらいか
- 出店するときの審査は厳しいか
- 商品を出品するのか、店舗を出店するのか
- 出品手数料はいくらか
- 商品ページをアレンジしやすいか
- 配送や発送の仕組みはどうなっているか
- セールやキャンペーンの規模はどれほどか
- サポート体制が整っているか
それぞれ詳しく説明します。
利用者数や出店数、売り上げはどれくらいか
出品時のAmazonと楽天市場を比較する1つ目のチェックポイントは「利用者数や出店数、売り上げはどれくらいか」です。
Amazonと楽天市場の利用者数や出店数、売り上げを以下にまとめました。
利用者数 | 出店数 | 売り上げ | |
---|---|---|---|
Amazon | 約4,729万人※1 (2021年12月時点) | 約178,000店舗※2 (2022年12月時点) | 約3.2兆円※3 (2022年12月時点) |
楽天市場 | 約5,104万人※1 (2021年12月時点) | 約57,000店舗※2 (2023年6月時点) | 5兆円以上※4 (2021年12月時点) |
利用しているユーザー層や特徴、傾向(※)は以下のとおりです。
- 男女別:男性はAmazonが多く、女性は楽天市場が多い
- 年齢別:Amazonは20代が最も多く、僅差の年代もあるが全体的にAmazon利用者が多い
- Amazon利用者は品揃えに最も満足している
- 楽天市場利用者はポイントシステムに最も満足している
サイト利用者の傾向には大きな差はありませんが、1つの検討材料にしてみてください。
出店するときの審査は厳しいか
出品時のAmazonと楽天市場を比較する2つ目のチェックポイントは「出店するときの審査は厳しいか」です。
Amazonと楽天市場を比べると、Amazonの方が審査が優しい傾向にあります。
具体的には、Amazonの審査は1回で必要書類を用意して申請し、結果を待ちます。楽天市場は、2回審査があることと実績がない場合審査がとおりにくいことがあるようです。
そのため、Amazonの方が出店するときの審査は優しいといえるでしょう。
商品を出品するのか、店舗を出店するのか
出品時のAmazonと楽天市場を比較する3つ目のチェックポイントは「商品を出品するのか、店舗を出店するのか」です。
どちらに出品するか迷っている方は、手間の少ない商品を出品するタイプのAmazonがおすすめです。手間をかけてでも自社の色を出すことに重視したい方は、店舗を出店するタイプの楽天市場を検討しましょう。
Amazonは商品の情報を入力するだけで出品でき初心者にも優しいですが、決まった情報を登録するだけのため、自社の色を出して他社と差別化しにくい特徴があります。
一方で楽天市場はショップページの作成が必須のため、通販サイトの立ち上げに慣れていない方には、ショップページの作成にも時間がかかり少し難しいと感じる方もいるかもしれません。
出品手数料はいくらか
出品時のAmazonと楽天市場を比較する4つ目のチェックポイントは「出品手数料はいくらか」です。
Amazonと楽天市場の出品手数料は以下のとおりです。
出品手数料 | |
---|---|
Amazon | 小口出品:1商品ごとに100円+販売手数料 大口出品:月額4,900円+販売手数料 |
楽天市場 | がんばれ!プラン:月額1万9,500円 スタンダードプラン:月額5万円 メガショッププラン:月額10万円 |
Amazonで出品する場合、49品以上売れると見込まれる場合大口出品で、49品は厳しいという方は小口出品にしましょう。途中で切り替えが可能なため、通販サイト販売に慣れていない方は小口出品がおすすめです。
楽天市場で出品する場合、通販サイトの運営経験が少ない方は「がんばれ!プラン」を、目標月商が約140万円以上の方は「スタンダードプラン」を、商品登録数の上限を気にしたくない方は「メガショッププラン」がおすすめです。
ただし、楽天市場はプランの費用に加えて、初期登録費用などの手数料が必要です。
商品ページをアレンジしやすいか
出品時のAmazonと楽天市場を比較する5つ目のチェックポイントは「商品ページをアレンジしやすいか」です。商品ページをアレンジしやすいのは楽天市場での出品です。
Amazonはアレンジができず、決まったフォーマットしかありません。
楽天市場は商品ページのみならずショップページもカスタマイズできるため、デザインを一から考えたい方におすすめです。
配送や発送の仕組みはどうなっているか
出品時のAmazonと楽天市場を比較する6つ目のチェックポイントは「配送や発送の仕組みはどうなっているか」です。
Amazonは出品者が直接発送する場合と、Amazon倉庫で保管している商品を発送代行する場合があります。Amazon倉庫で保管すると手数料がかかりますが、Amazonプライム対象商品になるため商品が売れやすくなる可能性があります。
楽天市場も出品者が直接発送する場合と、楽天に管理を委託することも可能です。楽天に委託すると、あす楽の対象となるため早く商品を入手したい方に選ばれやすくなります。
セールやキャンペーンの規模はどれほどか
出品時のAmazonと楽天市場を比較する7つ目のチェックポイントは「セールやキャンペーンの規模はどれほどか」です。
Amazonの大規模セールは、「プライムデー」と「ブラックフライデー」があります。プライムデーはAmazonプライム会員限定ですが、ブラックフライデーは誰でも参加できるため、普段Amazonを利用していない方もブラックフライデーには注目している購入者が多いです。
楽天市場の大規模セールは「楽天スーパーセール」で、年に4回開催されています。複数のショップで購入することでポイントの還元率が上がるため、消耗品など楽天スーパーセールにあわせて購入する方が多い特徴があります。
サポート体制が整っているか
出品時のAmazonと楽天市場を比較する8つ目のチェックポイントは「サポート体制が整っているか」です。
Amazonは、電話やチャットでサポートを受けられます。
楽天市場は、店舗ごとに専任のECコンサルタント担当者がつくため、出品に関して相談することも可能です。専任ということで安心してサポートを受けられますね。
Amazonと楽天市場のメリットを比較
ここからは、Amazonと楽天市場のメリットを比較して紹介します。
買い物する場合のメリット
買い物する場合のメリットは以下のとおりです。
ポイント還元率や優遇度 | 配送 | サポート | |
---|---|---|---|
Amazon | ・ポイントアップのキャンペーンを開催 ・Amazonプライム会員の方はお得な特典あり | 2,000円以上の商品を購入する方やAmazonプライム会員の方 | トラブル時にサポートしてほしい方 |
楽天市場 | ・どの商品でもポイントが貯まる ・楽天経済圏の方はポイントを貯めやすい | 3,980円以上の商品を購入する方 | トラブル時にご自身で対応できる方 |
上記以外にも、商品の価格に差があったり、キャンペーンの関係でポイント還元率が変動する場合があります。
たとえば、Amazonプライム会員限定でセールやポイント還元率アップ、楽天経済圏の方はセールの還元率アップもあるため、支払う合計金額とポイント付与数を確認することで、よりお得に買い物ができます。
どちらかに絞るのではなく、購入する商品にあわせて利用するサイトを選ぶとよいでしょう。
出品する場合のメリット
出品する場合、事業規模によってメリットが変わってくるため、それぞれのおすすめの方をまとめました。
- 運営者が少数の場合
- 通販サイトを試しに利用してみたい場合
- 審査に手間をかけたくない場合
- 20代や男性がターゲット層の方
- 事業として本格的なビジネスをしていく場合
- 一定数の売り上げが見込める場合
- 女性がターゲット層の方
- サポート体制に重きを置く場合
選ぶ要素は複合的な理由があるかと思うので、上記は参考程度にお考えください。
Amazonと楽天市場を利用する際の注意点を比較
ここからは、Amazonと楽天市場を利用する際の注意点を比較して紹介します。
買い物する場合の注意点
Amazonを利用する際の注意点は、Amazon倉庫にない商品は別途送料がかかる場合がある点です。そのため、注文時には必ず送料を含めた金額を確認するようにしましょう。
楽天市場を利用するときの注意点は、発送のタイミングは店舗ごとに異なるため、急ぎで届けてほしい商品がある場合は注意しましょう。
出品する場合の注意点
Amazonで出品する場合、商品ページで独自性を出すことが難しいため、他にも同一商品を提供していると価格競争が激化する恐れがあります。
楽天市場で出品する場合、審査に時間がかかることとショップページと商品ページを作るのに時間がかかるため、実際に販売するまでに時間がかかることが注意点です。
Amazonと楽天市場、買い物におすすめなのは?
ここからは、Amazonと楽天市場を比較して買い物におすすめな方を紹介します。
急いで届けてほしい場合や送料無料で利用したい場合は、Amazonがおすすめ
Amazonは、楽天市場より送料無料になるラインが低いことや、お急ぎ便・日時指定のオプションを利用できるメリットがあります。
急いで届けてほしい場合や送料無料で利用したい場合は、Amazonがおすすめです。
ポイント重視でふるさと納税などと併用したい場合は、楽天市場がおすすめ
楽天市場はふるさと納税の品揃えが豊富です。また、ポイントを楽天市場で利用できるのはもちろんのこと、楽天ペイで実店舗でも利用できるメリットがあります。
ポイント重視でふるさと納税などと併用したい場合は、楽天市場がおすすめです。
楽天ふるさと納税では、大型セールやキャンペーンなどが実施されているタイミングならポイント還元率が大幅にアップするので、お得にふるさと納税が可能です。 本記事では、楽天ふるさと納税での寄付がお得になるタイミング・キャンペーンについて解説していきます。
Amazonと楽天市場、出品におすすめなのは?
ここからは、Amazonと楽天市場を比較して出品におすすめな方を紹介します。
スピーディかつ気軽に利用したい場合は、Amazonがおすすめ
Amazonは、出品手数料も安価で審査に時間がかからないメリットがあります。
そのため、スピーディかつ気軽に利用したい場合はAmazonがおすすめです。
商品の魅力や独自性をアピールしたい場合は、楽天市場がおすすめ
楽天市場はショップページや商品ページで独自性をカスタマイズできます。
商品の魅力や独自性をアピールしたい場合は、楽天市場がおすすめです。
Amazonと楽天市場の違いを比較して、効率よくお得に活用しよう
今回は、Amazonと楽天市場の違いを中心に送料や手数料、利用者数なども比較して解説しました。
購入者の場合、ポイントの還元率と送料のメリットを比較して、購入する商品にあわせて利用するサイトを選ぶことをおすすめします。
出品者の場合、明確な売り上げ見込みが立っている場合や、ショップページや商品ページでオリジナリティを出したい場合は、楽天市場を選ぶとよいでしょう。売り上げ見込みが立っていない方やシンプルな操作で簡単に出品したい場合、Amazonをおすすめします。
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