スライドハンガーには、衣服をかけるアーム部分が伸縮する「スライドアームハンガー」と、ハンガー上部のレール部分が伸縮する「スライドコートハンガー」の2種類があります。スライドアームハンガーは、ハンガー本体のサイズが調整できるため、大人用衣服・子ども用衣服の両方をかけることができるのが大きなメリットです。衣服のサイズに合わせて微調整できるので、型崩れを防ぎながら収納できるのも便利。スライドコートハンガーは押入れの奥行を利用して収納できるため、同じ幅のスペースでもより多くの衣服を収納できるメリットがあります。

スライドハンガーの選び方

スライドハンガーはとても便利なアイテムですが、せっかく選ぶなら家事の時短化や効率的な収納につながる商品を選びたいですよね。上手なスライドハンガーの選び方のポイントを4つご紹介します。

1.シーンに合わせてタイプを選ぶ

スライドハンガーを使いこなすために、使うシーンを想定してそれに合うタイプを選ぶのがおすすめです。主に2種類あるスライドハンガーについて、それぞれ使用に適したシーンとともに解説します。

スライドアームハンガー

スライドアームハンガーとは、かける衣服の大きさに合わせてアームの長さを調整できるハンガーです。アーム部分を伸縮させて衣服の肩部分にぴったり合わせることができるため、衣服がずり落ちるのを防げます。大きめの衣服をかけると肩部分にハンガーの跡がついて型崩れしやすくなりますが、スライドアームハンガーの場合は跡がつきにくいのも大きな特徴です。

片手でさっとスライドできて洗濯ばさみで固定する手間が省けるので、忙しい朝や夕方の時間帯でも手間がかかりません。家事の時短化が実現できますよ。

スライドコートハンガー

スライドコートハンガーとは、ハンガーを引っ掛けるレールが伸縮するハンガーです。一般的なハンガーはハンガーパイプに横並びに掛けていきますが、スライドコートハンガーはレール部分が前後に動くので、押入れや納戸・階段下収納といったスペースの奥行を使って衣服を収納できます。

利用したいスペースの奥行が浅くても衣服が収納できる上に、レールを前後に動かせるため衣服の出し入れがしやすい点がメリットです。奥に掛けた衣服が埋もれてしまうことがなく、女性でも簡単に操作できて便利ですよ。

2.素材で選ぶ

ハンガーは一度購入するとそう頻繁には買い替えないので、使いやすい素材の商品を選びたいものです。選ばれることが多いスライドハンガーの素材を2種類ご紹介します。

サビにくく耐久性に優れたステンレス製

濡れた洗濯物を干すのが主な用途なら、錆が発生しにくいステンレス製のスライドハンガーが適しています。よくある樹脂製のハンガーは紫外線を浴びると劣化が早まり割れやすくなりますが、ステンレス製のハンガーは耐久性が高いため劣化がしにくい点もうれしいですね。

荷重に耐えやすい素材でもあるので、コートやジャケットといった重ための衣服をかけたいときにもおすすめです。

軽くて扱いやすいプラスチック製

クローゼットや押入れに多くの衣服を収納したいなら、ハンガー本体が軽いプラスチック製が使いやすいです。1本当たりの重量にあまり違いはなくても、10本20本と使用本数が増えるとそれなりの重量になり、ハンガーパイプやスライドコートハンガーのレール部分が変形しやすくなります。プラスチック製はどんな世代の方でも扱いやすく、落としてしまっても床に傷がつきにくいでしょう。

カラー展開が豊富で、好きなカラーでそろえたいという場合はプラスチックがおすすめですよ。

3.使う場所に合わせてサイズをチェック

スライドハンガーは、使用場所の広さに応じて選ぶことが大切です。スライドアームハンガーを使うなら、アームを最大限伸ばしてもクローゼットの扉が閉まるかを事前によく確認しておく必要があります。スライドコートハンガーを使う場合は、衣服をかけたハンガーをセットしたときに必要な幅が確保できるかをチェックしてください。押入れで使うなら、レールを前後に動かしたときに襖に干渉しないかを確認しておきましょう。

4.好みの色やデザインで選ぶ

洗濯物を干すときに明るい気分で使いたいなら、淡い色やポップな色の商品を選ぶとさわやかな雰囲気を楽しみながら使えます。クローゼットや押入の衣服コーナーをシンプルにまとめたい場合は、モノトーンカラーやナチュラルカラーで統一するとすっきりした印象になりますよ。

洗濯物が風で飛ばされないようフック部分がグリップ式になっているタイプや、洗濯物を早く乾かせるようアーム部分に通気穴が開いているタイプなどデザインも豊富です。用途や使いやすさに合わせて選んでみてくださいね。