料理酒のおすすめ7選!日本酒やみりんとの違いは?役割・保存方法も解説
「料理酒」は旨味成分が多く含まれ、料理のおいしさを引き立てる調味料です。しかし料理清酒や純米料理酒など種類が豊富でどれを選ぶべきかわからない方も多いのではないでしょうか。この記事では、料理酒の選び方やおすすめ商品をご紹介。ほかにも料理酒の役割と日本酒やみりんとの違い、保存方法や賞味期限なども解説していきます。
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料理酒の役割とは?
料理酒は醸造調味料と呼ばれ、米、米こうじ、食塩などを原料としています。隠し味として使え、料理には欠かせない調味料です。
しかし料理酒は、どのような役割があるのか分からない方も多いはず。ここからは料理酒を使うことで期待できる効果を5つ解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
料理のおいしさがアップ
料理酒の原料として使われる米は、分解されるとアミノ酸や有機酸などを生み出します。アミノ酸や有機酸は旨味成分と呼ばれ、素材のおいしさを引き出す効果がありますよ
食材の臭みを抑える
料理酒のアルコール成分による共沸効果、有機酸の消臭効果、醸造成分によるマスキング効果は、肉や魚などの食材の臭みを抑える効果が期待できます。
味をしみ込みやすくする
料理酒に含まれるアルコールは、食材への浸透が早い特徴があります。そのため旨味成分や周りの調味料もアルコールと一緒に浸透するので、素早く均等に味がしみ込みます。
食材を柔らかく仕上げる
料理酒に含まれる有機酸やアルコールは、食材の保水性を高める効果があります。一般的に食材を加熱すると、たんぱく質が凝縮して固くなりがちです。しかし料理酒を加えると食材の水分が保たれるので、柔らかく仕上がりますよ。
煮崩れを防ぐ
食材の煮崩れの原因は、熱による細胞壁の破壊です。しかし、料理酒を加えるとアルコールが細胞にしみ込むので、細胞壁同士の結びつきを強めます。そのため、食材の煮崩れを防ぐ効果が期待できるでしょう。
料理酒のおすすめ7選
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料理酒の原材料と種類
一般的に販売される料理酒は、大きく分けて4種類あります。しかし、それぞれ原材料が異なり、特徴も変わります。
ここでは、「加塩料理酒」「純米料理酒」「料理清酒」「純米料理清酒」の4つを解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
加塩料理酒
加塩料理酒は料理用にするため、米や米こうじを加塩発酵(製造途中で食塩を加えて発酵させる方法)させます。アルコール度数は13%前後で、食塩を加えて発酵させているのでお酒としては飲めないようになっています。料理酒のなかでは安価で購入でき、和食、洋食、中華などさまざまな料理で使えますよ!
純米料理酒
純米料理酒は米や米こうじを加塩発酵しただけの調味料で、副原料は一切使っていないのが特徴です。加塩料理酒よりも、米由来の旨味をしっかりと感じられるでしょう。アルコール度数は12%で、食塩を加えているので酒類には該当しません。少しリッチな料理酒を使いたい方にもおすすめですよ。
料理清酒
料理清酒は酒類調味料で、酒税法上では「清酒」に定められています。アルコール度数は13%前後で、お米から生み出す天然旨味成分が料理のコクをアップさせます。酒税がかかるため価格は加塩料理酒や純米料理酒よりも高くなりますが、本格的な料理を作りたい方にもおすすめですよ。
純米料理清酒
純米料理清酒も酒税法上「清酒」に定められた酒類調味料で、副原料は一切使っていません。アルコール度数は、料理清酒と同じく13%前後です。料理清酒よりも米由来のコクがしっかり感じられます。肉や魚などの臭みを抑える効果もアップするので、よりおいしく仕上がりますよ。こだわりの逸品料理を作りたい方は、ぜひお試しください!
日本酒やみりんとの違い
普段何気なく使っている料理酒ですが、具体的に日本酒やみりんとどのような違いがあるのかわからない方も多いのではないでしょうか。
ここでは日本酒やみりんとの違いを解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
日本酒との違い
食塩の有無
料理酒の原料は米や米こうじを使い、製造途中で食塩を加えて発酵させます。しかし日本酒の原料は米、米こうじ、水などで、食塩は使用しません。したがって、料理酒と日本酒は食塩の有無に違いがあります。
価格
料理酒は製造途中で食塩を加えて加塩発行を行うので、酒税の対象から外れます。一方日本酒は酒税(1L当たり110円)がかかるので、料理酒よりも価格が高い傾向にありますよ。
また日本酒はお酒のため酒類販売業免許が必要ですが、料理酒は食塩が加わることで調味料と分類されるため食品を扱っているお店ならどこでも販売できます。
味わい
料理酒は製造時に生まれる雑味や酸味をあえて残し、料理の旨味をアップさせます。一方日本酒は、米の外側を削って余分な雑味や酸味を抑え、すっきりとした味わいに仕上げているのが特徴。
また料理酒は食塩を加えているので、ほんのり塩味が感じられます。料理で塩と料理酒を加える際は、塩分調整を行ってくださいね!
みりんとの違い
糖の有無
煮物などの和食に使われることの多いみりんには、食材に甘みを加え、照りやツヤを付けるという役割があります。その点料理酒は糖類を含んでおらず、甘さを必要としない料理にも使えるのが特徴です。ただし、前述した通り料理酒は食塩を含むため、塩加減に注意して使いましょう。
料理酒を入れるタイミングは?
料理酒は、料理の「さ(砂糖)し(塩)す(酢)せ(醤油)そ(味噌)」の前に入れましょう。
料理酒にはアルコールが含まれるので、煮切る必要があります。料理酒の種類(加塩や清酒)が違っても、最初に入れるタイミングは同じです。
また炒め物や煮物を作る際、序盤の工程で料理酒を入れるとアルコールによる調味効果がグッとアップしますよ!逆に最後の工程で入れると、アルコールを飛ばし切るまでに時間がかかってしまい料理全体に火が入りすぎるので、硬く仕上がってしまいます。料理酒を使う際は、最初のタイミングで入れると良いでしょう。
料理酒を選ぶ時のポイント
料理酒を購入する際、さまざまな種類があるので選ぶのに迷ってしまうことも。料理酒を選ぶ際は、「用途」「使う頻度」の2つのポイントに注目しましょう。
ポイントを参考に、自分にぴったりの料理酒を見つけてくださいね。
用途に合わせて選ぶ
料理酒を選ぶ際は、用途に合わせるのが大切です。
料理酒は先述のとおり「加塩料理酒」「純米料理酒」「料理清酒」「純米料理清酒」といった種類があり、それぞれ特徴が違います。上手に使い分けて、料理をよりおいしく作りましょう。
下記では、用途別におすすめの料理酒をご紹介します。
アルコールの力で魚の臭み消しにも
魚の臭み消しに使うなら、価格がお手頃な料理酒がおすすめです。料理酒は有機酸の効果やアルコールの共沸効果が含まれるので、魚の臭みを消す効果が期待できます。そのため、食材の臭み消しなら料理酒がおすすめですよ!
料理の味付けに
料理の味付けにこだわるなら、料理清酒がおすすめです。料理清酒は日本酒と同じ製法で造られており、糖類や食塩は加えていません。そのため料理の味を阻害しない、比較的淡麗な味わいに仕上がっています。料理に使うと食材への味のしみ込みや旨味が格段にアップするので、ぜひ試してみてください!
食塩が入っていないので、塩分を気にせずに調理できるのもうれしいポイントですよ。
使う頻度で選ぶ
料理酒を選ぶ際は、使う頻度にも注目しましょう。料理酒は、開栓後の使用目安が約3カ月(冷暗所で保存した場合)と推奨されています。そのため購入する際は、使用目安までに使い切れる容量の料理酒を選ぶのが大切です。各メーカーからさまざまな容量の料理酒が販売されているので、自分に合ったものを選んでみてくださいね。
頻度が少ないなら使い切りやすいボトルタイプ
料理酒の使う頻度が少ない方や一人暮らしの方は、使い切りやすい少量のボトルタイプがおすすめです。少量ボトルのものだと、300mlや400mlなどが販売されています。使う頻度に合わせて、自分にぴったりのサイズを見つけてくださいね!
使う頻度が多いなら大容量タイプを販売しているメーカーもチェック
料理酒を使う頻度が多い方は、大容量サイズがおすすめです。大容量サイズは1.8Lが主流ですが、業務用なら18Lのものもあります。また大容量サイズにはボトル、紙、瓶などの種類があるので、好みのタイプを選びましょう。
料理酒の適切な保存方法と賞味期限
料理酒を保存する際は、直射日光を避けて保存しましょう。料理酒には、旨味成分や有機酸などが多く含まれています。紫外線に当てたり高温で保存したりすると、品質を劣化させてしまうので注意してください。また、料理酒の賞味期限は約1年ですが、開栓後は3カ月くらいで使い切るようにしましょう。
加塩料理酒、料理清酒、純米料理清酒は開栓後も冷暗所で保存できますが、純米料理酒は劣化の進行が早いため冷蔵庫で保存しましょう。詳しくは購入後、ラベルに記載されている保存方法をチェックしてみてくださいね。
料理酒は直接飲んでも大丈夫?
加塩料理酒や純米料理酒は、不過飲処置(酒に食塩を添加する方法)を行っているので、そのまま飲むのはやめましょう。料理清酒や純米料理清酒は、不過飲処置を行っていませんが、そのまま飲むことはおすすめできません。
料理清酒や純米料理清酒は、お米の旨味成分を残すため精米作業をあまり行っていないため、料理に使うと旨味成分がアップしますが、直接飲むと雑味や酸味を感じてしまいます。
おいしく飲みたいのであれば、一般的に売られている清酒(日本酒)を購入してくださいね。
おすすめ商品比較表
料理酒を上手に使いこなしておいしい料理を楽しもう
料理酒には肉や魚の臭み消し、食材を柔らかくする、旨味を引き出すなどさまざまな効果があります。リーズナブルな価格の料理酒や、本格的な味わいに仕上がる料理清酒などがあるので、使い分けて楽しみましょう。料理酒を使いこなして、おいしい料理を作ってみてくださいね。
※20歳未満の飲酒はやめましょう。