抹茶茶碗のおすすめ9選!茶碗や焼き物の種類などの基本・選び方も解説
茶道具のひとつ「抹茶茶碗」ですが、大きさやデザインの種類が豊富で選びにくいこともあるかもしれません。本記事では、京都の楽焼や佐賀の唐津焼といった本格的な茶碗をはじめ、初心者でも使いやすい茶碗もご紹介します。また季節に合った茶碗など選ぶ際のポイントも解説するので、検討中の方はぜひ参考にしてみてくださいね。
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茶道の茶道具の1つ!抹茶茶碗の魅力
茶道とは、作法に沿って亭主がお客さんにお茶を点てて振る舞う日本の伝統文化です。そのなかで抹茶茶碗は、お茶を点てたり味わったりする際の必需品です。
またお茶会に参加するお客さんが、視覚でも味覚でも楽しんでもらえるように、シーンに合わせてセレクトされる「おもてなし」の象徴でもあります。
抹茶茶碗にはさまざまな種類があり、形や素材によってお茶の美味しさが変わる奥深い食器なのです。
抹茶茶碗は価格が高ければ良いわけではない
茶道は、その昔中国から輸入された高価な茶器を使っていたため、一部の富裕層しか楽しめない文化でした。
しかし、時代とともに茶道の楽しみ方は変化し、高価な茶道具よりもお客さんと亭主の交流や、亭主のおもてなしの精神を重視するようになり、その風潮が現代の茶道にも繋がっています。
そのため現在の抹茶茶碗選びにおいては「お茶を美味しく点てられ、客人が楽しめる茶器かどうか」という点が重要視されているのです。
抹茶茶碗の基本「一楽二萩三唐津」とは?
「一楽二萩三唐津(いちらく にはぎ さんからつ)」とは、茶人に愛されてきた焼き物の格付けを称するもので、1位が京都府の楽焼、2位が山口県萩市の萩焼、3位が佐賀県唐津市の唐津焼という意味を表します。
どれも茶道の世界では存在感の強い焼き物で、見た目に優れているのはもちろん、どれもお茶が馴染みやすく、美味しく点てやすいのが魅力です。
長い年月を経た今も伝統工芸品としても芸術性を放ち、職人の手でつくられた美しさは世界からも注目を集めています。
抹茶茶碗の選び方
ここからは、抹茶茶碗の選び方を「焼き物の種類」「茶碗の種類」「季節感」「持ちやすさ」「口造り」の5つに分けて解説します。
1.焼き物の種類・特徴で選ぶ
その土地の風土を生かして作られた焼き物は、種類によって特徴が大きく異なります。抹茶茶碗を選ぶときには、焼き物の特徴を把握してから購入するのがおすすめです。
ここでは、一楽二萩三唐津の三大焼き物をはじめ、織部焼、信楽焼についてもご紹介します。
茶道の格付け1位:楽焼(京都)
茶道のなかでもっとも格式の高い抹茶茶碗として位置づけられている楽焼は、お茶を飲むために作られた焼き物です。
そのためお茶を点てやすいように底部が広くなっていたり、飲みやすいように呑み口がやや内向きに作られていたりと、茶碗にさまざまな工夫がされています。
黒色の「黒楽(くろらく)」や赤色の「赤楽(あからく)」と呼ばれる種類もあり、楽焼のなかでも黒楽は格の高い茶碗です。
茶道の格付け2位:萩焼(山口県萩市)
萩市では、茶人が好む茶碗が豊富に作られてきました。土の風合いを生かした作品が多く、柔らかな印象を与える焼き物です。
登り窯でじっくり焼き上げた萩焼は、その特性から表面に細かいひび割れが入ります。そこへ使い込むうちにお茶などが染み込み、色合いなどが変化する様子は「萩の七変化」と呼ばれ、経年劣化を楽しめる焼き物として愛されてきました。
また、茶碗の底部に付いている高台と呼ばれる部分を一部切り取ったような「切り高台」や「割り高台」というデザインが特徴です。
茶道の格付け3位:唐津焼(佐賀県唐津市)
「一楽二萩三唐津」が定着する前は、「一井戸二楽三唐津」と呼ばれるほど、長年にわたって不動の地位を築いてきたのが唐津焼です。
土の雰囲気を生かした渋みのある色、流れた釉薬のデザインなどが特徴。強い主張を持たないので、お茶が映え、使うほどに味わい深く艶を感じられるようになる焼き物です。
茶道具としてだけでなく日常的な食器のひとつとして親しまれるほど、素朴な美しさを楽しめます。
個性的なデザインも!織部焼
岐阜県を代表する焼き物、美濃焼の一種である織部焼は、千利休の弟子、古田織部によって創られました。「侘び寂び」の精神を重んじたシンプルなデザインに反して、他の焼き物にはないファッショナブルなデザインが特徴の焼き物となっています。
また、織部焼の販売されていた時代は南蛮貿易が盛んだったこともあり、色鮮やかな絵柄はそういった時代背景も影響して当時の人々の目を楽しませていたようです。
織部焼の中では暗緑色の「青織部」が有名ですが、他にも「赤織部」や「織部黒」など、さまざまなデザインが展開されています。
詫び寂び感じる素朴な風合い!信楽焼
たぬきの置物で有名な信楽焼は、荒い土の風合いや優れた耐火性が特徴の焼き物です。耐火性の高さから、当時は火鉢として多く利用されていました。
焼くとほのかな赤色に発色し、そこへ灰で焦げ目を付けて黒褐色のデザインを入れたり、釉薬(ゆうやく)を塗ったりして、信楽焼きならではの深みのある作品に仕上げます。
また信楽焼の焦げは、さびた趣として重宝され、抹茶茶碗のなかでは「侘び寂び」を感じられる素朴さが魅力です。
2.茶碗の種類・特徴で選ぶ
茶碗の形にもいくつか種類があるため、購入の際はチェックしてほしいポイントです。ここでは「平茶碗」「筒茶碗」「井戸茶碗」の3種類をご紹介します。茶碗の特徴を生かして、季節ごとに使い分けるのもおすすめですよ。
平茶碗
平茶碗は夏茶碗とも呼ばれ、主に5月から10月に使用される茶器です。
浅く広い形をしている形状から、お茶が冷めやすく、見た目にも風通しのよさを感じてもらいやすいことから、夏のおもてなしの茶碗として使われてきました。
平茶碗には平型と馬盥型(ばたらいかた)という形状がありますが、フチの立ち上がった「馬盥型」の方が、お茶を点てる際にこぼれにくくなります。
平茶碗を選ぶ際は、お茶を点てやすいように深さのあるものを選ぶように注意しましょう。
筒茶碗
夏用の平茶碗がある一方、12月から2月の真冬に使われる茶碗が筒茶碗です。筒のように細く深い形をしているため、お茶が冷めにくいことから寒い時期に重宝されています。
ただし、茶道では茶碗をおさえてお茶を点てるため、細い筒茶型は安定しづらく、底部も狭くて混ぜにくく初心者にはあまり向いていない形状です。ある程度茶道に慣れるまでは、寒い時期には安定感のある「冬茶碗」を使うのがおすすめです。
井戸茶碗
茶碗の格付けとして「一井戸二楽三唐津」と呼ばれることがあるほど、格の高い茶碗とされているのが井戸茶碗です。
朝鮮から伝わった食器で、ご飯茶碗のように足があり底部から口にかけて広がる形状と、琵琶色や青っぽい色に焼き上がるのが特徴です。
井戸茶碗のなかでも口径が15cmくらいで大ぶりな形の「大井戸」は、お茶を飲むのに適した形で良質な茶碗とされ、格式の高い抹茶茶碗として使われるようになりました。
3.抹茶茶碗選びには季節感も大事!
抹茶茶碗を選ぶ際、季節感を考慮しながら選ぶと、さらに茶道の世界を楽しみやすくなります。選ぶときのポイントを「デザイン」と「形状」に分けてご紹介します。
季節感あるデザイン
抹茶茶碗には、桜や祇園祭、あじさいや梅など、季節を感じられるさまざまなデザインが描かれてます。
季節に合った絵柄を選ぶことでより季節感を堪能したり、少し先の季節の絵柄を選んで、厳しい季節の暑さや寒さを和らげるおもてなしをすることもできますよ。
デザインの入った茶碗を選ぶときには、どんな絵柄が描かれているのかにもぜひ注目してみてくださいね。
春夏は浅型・秋冬は深型など季節に合う形状
抹茶茶碗は浅型と深型に大きく分けられ、茶碗の丈が低い浅型は、風通しのよいデザインが涼し気でお茶が冷めやすいことから、春や夏に用いられます。
一方丈の高い深型は、お茶が冷めにくく温かみを感じやすいことから、秋や冬に用いられる形状です。
抹茶茶碗の深さを変えるだけでも季節感を演出できるので、気軽に日本の四季を楽しんでみましょう。
4.手に持ちやすい大きさで選ぶ
茶道では片手で茶碗を持つ動作があるため、抹茶茶碗は片手で持ちやすいサイズを選ぶことが大切です。
またサイズも重要ですが、重さにも気をつけて選びましょう。というのも軽すぎる茶碗は薄くできているため、茶碗を持ったときに熱く感じやすく、また安っぽく見えてしまうデメリットもあります。
ネットショッピングで購入する場合は判断が難しくなりますが、商品レビューなどもチェックして参考にしてみてくださいね。
5.口造りをチェック
茶碗の縁を意味する口造りは、口当たりのよさやお茶の飲みやすさが左右される部分で、さまざまな種類があります。よく見られる「端反り・直口・姥口」の特徴をご紹介するので、参考にしてくださいね。
外に広がるデザイン!端反り(はたぞり)
端反りは呑み口がゆるやかに反ったデザインで、唇に沿うようにフィットする呑み口が魅力です。
外に伸びていくデザインや、お茶が流れるように口に入ってくる感覚も端反りならではのもの。呑んだときの心地よさを重視したい方におすすめの形状です。
端反りの茶碗を選ぶ際は、丸く厚みのある呑み口や、反りつつもわずかに内側に入っているタイプを選ぶと欠けにくくなるため長持ちしやすくなりますよ。
口当たりが自然!直口(すすぐち)
端反りと姥口の中間である直口は、真っ直ぐ立った飲み口が特徴です。茶碗の自然な口当たりを楽しみたい方に適しています。
偏った形状ではないので抹茶が飲みやすく、気軽に茶道を始めたい方から本格的に茶道を楽しみたい方まで、幅広く使える形状です。
初心者におすすめ!姥口(うばぐち)
内抱え(うちがかえ)ともよばれる姥口は、呑み口が少し内側に入っているものです。内側に呑み口が向いていると、お茶を数回に分けて飲む茶道では飲んだあとお茶が茶碗のなかに戻りやすくなります。
外側にこぼれにくくなるため、茶道の際に畳を汚してしまうリスクを軽減できるうえ、外向きの茶碗に比べると呑み口が割れたり欠けたりしにくいといったメリットもあります。
茶道を始めたばかりという方は、ぜひ姥口の抹茶茶碗を選んでみてくださいね。
抹茶茶碗のおすすめ9選
初心者の方から茶道を長く楽しんでいる方まで選べるように、幅広く抹茶茶碗をセレクトしました。気になる茶碗を見つけたら、ぜひ詳細をチェックしてみてくださいね。
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