モッツァレラチーズのおすすめ11選！産地や原材料などの選び方を徹底解説

乳由来のミルキーな風味が味わえる「モッツァレラチーズ」は、ピザはもちろんサラダやパスタにも使いやすいナチュラルチーズです。いろいろな形のものが売られているので、どれを選べばよいか悩んでいませんか？この記事では、産地や冷蔵・冷凍など、選び方のポイントを踏まえて、おすすめ商品をご紹介します。

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モッツァレラチーズとは、つきたてのお餅のようにもっちりとした弾力がある白いチーズです。一般的なチーズと違い熟成されていないため「フレッシュチーズ」に分類されます。

南イタリア発祥で、かつては水牛の乳を使って作られていました。現在は牛乳を使った「モッツァレラ・バッカ」と水牛の乳を使った「モッツァレラ・ディ・ブーファラ」の2種類があります。

モッツァレラチーズの特徴は、その風味と加熱したときの伸びのよさです。

モッツァレラチーズは、加熱せずに食べると乳本来のミルキーな風味ともっちりとした食感が味わえます。加熱するととろりと溶けてよく伸びるので、ピザやグラタンのトッピングに適していますよ。

チーズは、「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」の2種類に分けられます。今回ご紹介するモッツァレラチーズはナチュラルチーズです。

ナチュラルチーズとプロセスチーズの違いは、製造工程にあります。

ナチュラルチーズは、牛や羊、山羊などの乳を乳酸菌や「レンネット」という酵素で固めたものをいいます。熟成させる場合と熟成させない場合があり、モッツァレラチーズは熟成させないチーズです。熟成させるチーズには「ゴーダ」や「チェダー」などがあります。

一方、プロセスチーズはナチュラルチーズに乳化剤を加えて加熱し、一度溶かしてから再び固めたものをいいます。加熱することでチーズに含まれる乳酸菌は死滅しているので、長期間保存しても熟成が進むことがありません。

ここからは、モッツァレラチーズの選び方を解説します。モッツァレラチーズを選ぶときは、産地のほか原材料や保存方法、チーズの形をチェックしましょう。使う料理に合わせて選べば料理のクオリティがアップしますよ。

モッツァレラチーズは南イタリア発祥のチーズですが、最近はデンマークや日本でも作られています。産地によって味わいがわずかに異なるので、好みに合わせて選んでみましょう。

イタリア産のモッツァレラチーズは、モッツァレラチーズ本来のミルキーなコクともっちりとした弾力が味わえます。

多くは冷凍の状態で販売されていますが、モッツァレラチーズの美味しさは鮮度に左右されるので、購入したら早めに食べましょう。

イタリア産のモッツァレラチーズのなかには、水牛の乳を使ったものもありますよ。

ヨーロッパの酪農大国・デンマークで作られたモッツァレラチーズは、イタリアのものに比べるととてもやさしい味わいです。フレッシュなモッツァレラチーズから水分を抜いて熟成させたセミハードタイプのものが多く作られています。

セミハードタイプのモッツァレラチーズは、加熱するとよく伸びます。ピザやグラタンなど加熱する料理にたっぷりトッピングして味わうのがおすすめです。

日本産のモッツァレラチーズは、外国産のものに比べてとてもフレッシュな味わいが特徴です。乳のミルキーな甘みやコクだけでなく、やわらかい酸味も感じられますよ。

日本人の口に合うように作られているため、クセが少なく食べやすいのも魅力です。

加熱せず、サラダやカプレーゼにトッピングして食べるのに向いていますよ。

モッツァレラチーズの原材料は、乳と塩の2つのみです。シンプルな材料で作られているからこそ、乳の種類や品質が味わいに大きく影響します。

モッツァレラチーズに使われる乳は、牛と水牛の2種類です。それぞれの特徴を解説します。

水牛の乳を使ったモッツァレラチーズは「モッツァレラ・ディ・ブーファラ」といいます。南イタリアでは伝統的に水牛の乳を使ってモッツァレラチーズが作られてきました。しかし、水牛はとても飼育が難しく乳の量も少ないため、現在ではとても希少なチーズとなっています。

水牛の乳は、牛乳の2～3倍の乳脂肪分を含んでおり、とても濃厚。そのため、水牛乳で作ったモッツァレラチーズは、牛乳を使ったものに比べてコクがあり、ほろりとほぐれる食感も楽しめますよ。

広く作られているモッツァレラチーズの多くは、牛の生乳を使っています。生乳とは、しぼりたての牛乳で加熱殺菌・加工がされていない乳です。

牛の生乳を使って作られたモッツァレラチーズは、水牛乳を使ったものに比べてあっさりとしていてクセがなく、食べやすいのが特徴。モッツァレラ・ディ・ブーファラと違って大量生産が可能なので、価格も手ごろです。

冷蔵か冷凍かも購入前に忘れずにチェックしましょう。冷蔵のモッツァレラチーズは買ってきてすぐに食べられますが、日持ちがしません。

一方、冷凍のモッツァレラチーズは時間をかけて解凍する必要がありますが、冷蔵品より長く保存できます。ただし、上手に解凍しないとチーズの風味や食感が損なわれてしまいます。

モッツァレラチーズ本来の風味・食感を楽しみたいなら、冷蔵で売られているものがおすすめです。とくにサラダやカプレーゼにするなら、冷蔵品のモッツァレラがよいでしょう。

冷凍で売られているものは、使いたい分だけ解凍して使えるのが魅力です。加熱して食べるシュレッドタイプやメダルタイプなら、冷凍品でも十分とろけるような食感が楽しめますよ。IQF加工（鮮度を保ったまま、バラバラの状態で急速冷凍する加工）が施されている商品なら、使いたい分だけ取り分けるのも簡単です。

モッツァレラチーズを選ぶときは、その形にも注目してみましょう。使う料理や食べ方に合わせて形を選ぶと、よりモッツァレラチーズの美味しさが引き立ちますよ。

ジューシーなミルクの風味やもっちりとした弾力を楽しみたいなら、丸型のモッツァレラがおすすめです。大きな塊になっているので、食べやすいようにカットまたはちぎって味わってみてください。

水牛乳を使った丸型モッツァレラは、牛乳を使ったものに比べてジューシーなので、丸型のものをまるごと楽しむのがおすすめ。手でちぎると、ナイフで切るのに比べて繊維が残り、モッツァレラ特有の食感が強く感じられますよ。

料理にたっぷり使いたいなら、セミハードのブロックタイプがよいでしょう。水分を抜いて熟成させたブロックタイプは、1kg以上の塊で市販されていることも少なくありません。

好きな大きさにカットして食べられるので、料理に使うのはもちろん、おつまみなどにも適していますよ。とくに、モッツァレラをたっぷり使って作るチーズフォンデュは、チーズが好きな人にはたまらない一品です。

サラダにトッピングしたり、ピンチョスにしたりするなら、チェリーやパールと呼ばれるひとくちサイズのものを選んでみましょう。

ちぎったり切ったりする必要がないので、モッツァレラチーズならではのジューシーさが堪能できますよ。

ひとくちサイズのモッツァレラを醤油や塩麹に漬けこんだものは、おつまみにもぴったりです。チェリートマトと同じくらいの大きさなので、一緒にピンで刺せばあっという間にひとくちカプレーゼが作れます。

ピザやグラタンにトッピングするならシュレッドタイプが便利です。あらかじめ細かくカットされているので、トッピングしやすいですよ。

ピザ用チーズのように細かい短冊形にカットされているものがほとんどですが、中には「メダル」といって、丸型のモッツァレラをスライスした形のものもあります。

メダルタイプのモッツァレラは、トマトとモッツァレラを合わせるカプレーゼにも使いやすいですよ。

ここからは、おすすめのモッツァレラチーズをご紹介します。身近なスーパーで買える手頃なものから、チーズ好きなら一度味わってみたい高級モッツァレラまで幅広く取り揃えましたので、気になる商品があればチェックしてみてください。

ここからは、1パックあたり300円～1700円の手頃なモッツァレラチーズをご紹介します。身近なスーパーで取り扱いのある商品もピックアップしましたので、見かけた際は手に取ってみてくださいね。

北海道産の生乳だけを使用して作られたモッツァレラチーズは、フレッシュなミルクの風味ともっちりとした弾力が特徴。牛乳のコクがぎゅっと詰まった濃厚な味わいは、加熱せずにそのまま食べるのがおすすめです。食感にもこだわっているので、包丁で切るよりも手でちぎって楽しんでみてくださいね。

成長促進ホルモン剤や治療目的以外の抗生物質、遺伝子組換え飼料を与えずに育てられた牛の生乳と食塩だけで作られたイタリア産のモッツァレラチーズです。解凍する際は、袋から出さずにそのまま冷蔵庫でゆっくり解凍するのがポイント。動物性の凝固剤は使われていないので、ベジタリアンの人にもおすすめですよ。

耐熱性に優れたスティックタイプのモッツァレラです。加熱しても溶けて流れてしまうことが少ないので、ピザの耳に入れたり、パンのなかに包んだりするのに向いていますよ。衣を付けて揚げれば、自宅で簡単にチーズのフライも楽しめます。モッツァレラチーズを料理に使いたい人はチェックしてみてくださいね。

北海道十勝産の生乳だけを使って作った小粒タイプのパールモッツァレラです。約2gと小さいので、サラダやパスタのトッピングに使いやすいですよ。切る必要がないので、モッツァレラのジューシーさが損なわれないのも魅力です。加熱して食べるよりも、そのまま味わいたい商品です。

オーストラリア産の有機生乳だけを使って作られたシュレッドタイプのモッツァレラです。チーズとチーズがくっつかないように、有機タピオカ澱粉が加えられています。冷凍してもバラバラのままなので、必要な分だけ取り分けて使えるのがうれしいですね。ピザ、パスタ、ハンバーガーなどさまざまな料理やお菓子作りに使いやすい商品です。

ここからは、1パックあたり1700円以上のモッツァレラチーズをご紹介します。たっぷり入った業務用もピックアップしましたので、気になる商品があればチェックしてみてくださいね。

クセがなく、クリーミーな味わいで食べやすいモッツァレラチーズです。直径6cmにスライスされているので、使い勝手がよいですよ。ピザやオムレツにトッピングするのはもちろん、肉の代わりにモッツァレラチーズを使った「モッツァレラしゃぶしゃぶ」を楽しむのにもぴったり！1kgの大容量パックで、惜しみなく料理に使えます。

デンマーク産のモッツァレラは、水分を抜いて熟成させたセミハードタイプ。加熱するととてもよく伸びるので、グラタンやチーズフォンデュなどにして食べるのがおすすめです。1パック2.3kgと重量があるので、チーズをたっぷり使いたいときにぴったりですよ。

北海道十勝産の生乳を使ったひとくちサイズのモッツァレラチーズは、ストックしておくと何かと便利な食材です。解凍してサラダにトッピングしたり、ピンチョスにしたりするだけでなく、ピザにたっぷり乗せるのもおすすめですよ。小粒ながらミルクの甘みや香りがしっかり感じられます。

イタリア産の良質な牛乳から作られたひとくちサイズのモッツァレラチーズです。1つあたりの重さは約2gで、1袋に約500粒入っています。おすすめの解凍方法は冷蔵解凍。流水解凍すると美味しさが半減してしまうので、冷蔵庫でゆっくり解凍してください。

直径7cm・厚さ5mmのメダル型モッツァレラチーズです。抗生物質や成長促進ホルモン剤、遺伝子組換え飼料を使わずに育てられた牛の生乳と食塩だけで作られています。チーズに水分を含ませたまま急速冷凍（IQF加工）する特別な製法で作られているので、解凍しても作りたての風味が活きていますよ。

1粒5gの扱いやすいモッツァレラチーズです。IQF加工で急速冷凍しているため、使う分だけ取り分けて解凍できます。解凍してそのまま食べても美味しいですが、チーズコロッケにしたり、マリネにしたりしてもおいしいですよ。使うときは、室温または冷蔵庫で解凍してください。

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牛または水牛の乳と塩だけで作られたモッツァレラチーズは、フレッシュチーズのなかでもとりわけジューシーで、食べやすいチーズです。モッツァレラチーズ選びに迷ったときは、産地や原材料のほかに、保存方法やチーズの形にも注目して選んでみてくださいね。