iPhoneでeSIMを設定する方法とは?メリットや注意点・おすすめ格安SIMも

iPhoneでeSIMを設定する方法とは?メリットや注意点・おすすめ格安SIMも

SIMカードがいらないeSIMは、手続きの手間を大きく減らしてくれます。「利用してみたい!」というiPhoneユーザーの方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、iPhoneにおけるeSIMの設定方法、メリットや注意点などを詳しく解説します。eSIMを取り扱うおすすめの格安SIMもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

この記事は広告を含みます。詳しくはコンテンツ制作ポリシーをご覧ください。

iPhoneでもeSIMは使える?

結論からお伝えすると、iPhoneでもeSIMは使えます。iPhone XS・iPhone XS Max・iPhone XRといった機種から対応しているため、使いたい場合はそれ以降の機種を買いましょう。

現在、eSIM対応のiPhoneは、8個以上のeSIMのインストール、2つの電話番号の同時利用が可能です。

iPhoneでeSIMを使うメリット

eSIMはiPhone本体に埋め込まれており、契約情報を電波で書き込むだけで、電話やデータ通信が利用できるようになります。これまでのSIMカードのように、物理的な郵送や入れ替えは必要ありません。

こうしたことから、iPhoneのeSIMには以下のようなメリットがあります。

申し込み後すぐに利用開始できる

オンラインショップで申し込んだ場合、これまでのSIMカードは、自宅に郵送されてくるのを待つ必要がありました。

しかし、eSIMなら申し込み後数分〜数十分程度で、書き込みを終え利用が開始できます。

SIMカードを入れ替える手間が省ける

これまでのSIMカードは、機種変更時に旧端末から新端末へ、入れ替える必要がありました。

一方、eSIMは新端末に書き込むだけで済むため、手間はもちろん紛失や故障のリスクも減らせます。

2つの通信サービスが利用できる

これまでのSIMカードは、1枚に1つの通信サービスが基本であり、2つの通信サービスを同時に利用するには、1つの端末に2枚のSIMカードを入れなければなりませんでした。そもそもSIMカードを入れるスロットが1つしかなく、物理的に2つの通信サービスを利用できない機種も多かったのです。

しかし、eSIMならば、「eSIMとeSIM」あるいは「eSIMとSIMカード」の組み合わせで、簡単に2つの通信サービスが利用できます。仕事とプライベート、国内と海外など、通信が使い分けられるようになりiPhoneの便利さも幅が広がります。

iPhoneでeSIMを利用するための設定パターン

iPhoneでのeSIMの設定は、以下の4つのパターンに分かれます。

<iPhoneでeSIMを利用するための設定パターン>

①QRコード読み取り

②専用アプリからの設定手続き

③自動ダウンロード

④eSIMクイック転送

パターン①QRコード読み取り

通信事業者からメールなどで送られてくる、QRコードを利用した方法です。

<QRコード読み取りの手順>

1、設定するiPhone以外の端末でQRコードを表示

2、設定するiPhoneで設定・モバイル通信・モバイル通信を設定(eSIMを追加)・QRコードを使用とタップ

3、QRコードを読み取り

4、求められた場合は確認コードを入力

目的の回線が追加されていれば、設定は完了です。

パターン②専用アプリからの設定手続き

通信事業者の専用アプリから設定する方法です。

<専用アプリからの設定手順>

1、専用アプリをダウンロード・インストール

2、ID・パスワードなどでログイン

3、各通信事業者の案内に従って操作

細かい手順は、通信事業者によって異なります。公式Webサイトなどの案内を確認し、それに沿って設定しましょう。

パターン③自動ダウンロード

iPhoneの初期設定中に、eSIMの設定を自動ダウンロードする方法です。iPhoneと通信を同一事業者で契約した場合に、この方法が利用できます。

<自動ダウンロードの手順>

1、iPhoneの初期設定を進める

2、クイックスタートの画面まで進んだら「手動で設定」をタップ

2、Wi-Fiを設定

3、eSIMの設定が自動ダウンロード

完了画面が表示されれば、設定は完了です。

パターン④eSIMクイック転送

iPhoneからiPhoneに変えた場合にのみ使える、SIMの情報を端末間で転送する方法です。

<eSIMクイック転送前の準備>

・新旧のiPhoneがどちらも、iPhone SE 第2世代除くiPhone 11以降であることを確認

・新旧のiPhoneがどちらもiOS16.0以上であることを確認

・旧iPhoneでiCloudへサインイン

・旧iPhoneでWi-Fiに接続

・旧iPhoneのパスコード設定・2ファクタ認証・Bluetoothをオン

<eSIMクイック転送の手順>

1、新iPhoneの初期設定を進める

2、クイックスタートの画面まで進んだら旧iPhoneを近づける

3、旧iPhoneで「続ける」をタップ

4、案内に従って、旧iPhoneで新iPhoneに表示されるアニメーションを撮影

5、旧iPhoneで「自分用に設定」をタップ

6、新iPhoneでこれまでのパスコードを入力

7、新iPhoneの「電話番号を転送」画面にて「別のiPhoneから転送」をタップ

8、旧iPhoneでサイドボタンをダブルクリック

Face IDといった初期設定の続きに戻れば完了です。

iPhoneにeSIMを設定する前に確認するポイント

iPhoneにeSIMを設定する前には、以下の2つのポイントを確認しておきましょう。

<iPhoneにeSIMを設定する前に確認するポイント>

・eSIMの取扱いがない事業者がある

・機種変更時の手続きが複雑で難しいかも

eSIMの取扱いがない事業者がある

事業者のなかには、まだeSIMを取り扱っていないところもあります。eSIMを使いたい場合は、事前に取扱いの有無を確認しておきましょう。

現在、eSIMを取り扱っているのは、ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの4キャリアと、そのサブブランドであるUQモバイル・ワイモバイルなどの事業者です。他の格安SIMでも取扱いはありますが、数はそれほど多くありません。

機種変更時の手続きが複雑で難しいかも

先ほど解説したとおり、eSIMを利用するには、QRコードやアプリなどからの設定が必要です。機械に苦手意識がある方は、「これならSIMカードを入れ替える方が簡単!」と思われるかもしれません。

eSIMの提供については総務省も「実施していない事業者においては、速やかな導入が強く望まれる」としており、これからより広がっていくと考えられます。最初は少し難しく感じられるかもしれませんが、無理のない範囲で設定に慣れていきたいですね。

eSIM対応のおすすめ格安SIM

格安SIMのなかには、お得な月額料金とeSIM対応、どちらも兼ね備えたところがあります。特におすすめの3社を、詳しくご紹介します。

楽天モバイル

新たなキャリアとなった楽天モバイルは、通話・データ使い放題で3,278円という、お得な料金が魅力です。つながりにくさを指摘する声もありましたが、2024年6月からの新電波(プラチナバンド)の導入により、それも改善されるという期待が高まっています。

iPhone SE(第3世代)やiPhone 15、iPhone 14などを販売しているほか、「楽天モバイル買い替え超トクプログラム」を使えば、実質半額でiPhoneを利用できます。

【楽天モバイルの概要】

運営元楽天モバイル株式会社
使用回線楽天回線一部au回線
基本料金〜3GB:1,078円〜
20GB:2,178円
20GB超:3,278円
販売iPhone・iPhone SE(第3世代)・iPhone 15 Pro・iPhone 15・iPhone 14・iPhone 13など
キャンペーンその他・「楽天モバイル買い替え超トクプログラム」の利用で対象iPhoneが実質半額
・iPhoneトク得乗り換え!対象のiPhoneが最大32,000円相当おトク!

UQモバイル

auと同じKDDIが運営するUQモバイルは、安定した通信とショップ数の多さが魅力です。ネットや電気とセットの「自宅セット割」、家族全員が安くなる「家族セット割」など割引が充実しており、上手く活用すれば月額料金を4GB1,078円まで抑えられます。

iPhone 12やiPhone 13、iPhone SE(第3世代)を販売しているほか、「スマホトクするプログラム」を使えば最大約70%オフでiPhoneを利用できます。

【UQモバイルの概要】

運営元KDDI(au)
使用回線au回線
基本料金~1GB:2,277円
4GB:2,365円~
15GB:3,465円
20GB+かけ放題:3,278円
販売iPhone・iPhone SE(第3世代)・iPhone 13・iPhone 12・iPhone 11・認定中古品など
キャンペーンその他・「スマホトクするプログラム」の利用で対象機種が最大70%オフ
・自宅セット割で1,100円割引
・家族セット割で家族全員550円割引

ワイモバイル

ソフトバンクが運営するワイモバイルは、UQモバイルと同じく、安定した通信とショップ数の多さ、ネットとのセット割、家族割などが魅力です。UQモバイルと似ていますが、ネットとのセット割や家族割の割引額はワイモバイルの方がよりお得に設定されています。

iPhone 12やiPhone 13、iPhone SE(第3世代)を販売していますが、UQモバイルや楽天モバイルのように本体代を大幅に免除するシステムはありません。

【ワイモバイルの概要】

運営元ソフトバンク
使用回線ソフトバンク回線
基本料金4GB:2,365円
20GB:4,015円
30GB:5,115円
販売iPhone・iPhone SE(第3世代)・iPhone 13・iPhone 12・iPhone 11・認定中古品など
キャンペーンその他・おうち割光セットで最大1,650円割引
・家族割で2台目以降1,100円割引

iPhoneでeSIMを使ってみよう

SIMカードがいらないeSIMには、「物理的な入れ替えが必要ない」「すぐに利用開始できる」「2つの通信が利用できる」など、多くのメリットがあります。ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルはもちろん、UQモバイル・ワイモバイルでも取り扱っているため、ぜひiPhoneでeSIMを使ってみましょう。

  1. eSIM対応のおすすめ格安SIM・スマホキャリア10選!速くて快適なのはどれ?
  2. AndroidからiPhoneへのデータ移行はアプリで簡単!手順や注意点を解説
  3. iPhoneからAndroidへのデータ移行方法とは?写真や音楽データを引き継ごう
  4. 楽天モバイルでeSIMを使う方法とは?メリットや注意点も解説します
※本記事に掲載している商品の情報は、記事更新時のものになります。価格が変動している場合や在庫切れしている場合があるため、最新の価格や商品詳細については各販売店やメーカーにてご確認ください。※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がクラシルに還元されることがあります。

この記事に関連するおすすめ記事

カテゴリー