【最新版】中国出張に必要なものリストまとめ!事前に準備すべき申請なども解説

【最新版】中国出張に必要なものリストまとめ!事前に準備すべき申請なども解説

中国は、世界二位の人口を誇る大きなマーケットです。中国出張に行き、さまざまなビジネスを行う機会も多いのではないでしょうか。日本から海外出張に行くにあたっては、現地の最新情報を事前にチェックすることが欠かせません。思わぬトラブルに巻き込まれないよう、「中国出張に必要なもの」や事前に準備すべき申請などを押さえておきましょう。

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中国の気候は?基本情報をチェック

中国は広大な面積を誇り、出張先によっても気候が異なります。

全般的には大陸性モンスーン気候に属しており、中国の多くの地域が夏は暑くて雨が多く、冬は寒く乾燥しています。多くの地域で温帯に属している一方、南方の一部は亜熱帯と熱帯、さらに北部は寒帯に近く、西南の青蔵高原に至っては、一年中気温が低く高山寒冷地帯です。

最北端の黒龍江省北部は冬が長くて夏はなく、南の海南島は逆に夏が長くて冬の時期がありません。西北の内陸地区は寒暑の変化が大きく、砂漠地区に至っては一年中雨が少なく、乾燥しています。

中国出張のための事前準備

中国出張では思わぬトラブルが起こる可能性もありますので、しっかりと事前準備をしていくことが重要になります。

パスポート申請・有効期間のチェック

会社命令での出張であっても、パスポートは一人ひとりの日本国籍の人を政府が身分保障してくれるものですので、パスポートを取得していない方は会社任せではなく、各自申請を行いましょう。

急に出張を命ぜられても、パスポートがないと出張に行けないので、ビジネスパーソンとして活躍するためにはパスポートはあらかじめ取得しておくのがベストです。

もっとも、中国に行く場合、パスポートの残存有効期限が6ヶ月未満ではビザの発給が拒否されることや中国への入国を拒否されてしまいます。そのため、すでにパスポートを取得している方も、必ず有効期間をチェックし、必要に合わせて更新手続きをしておきましょう。

ビザの取得

2023年12月1日現在、中国に渡航する際にはビザの申請が必要です。ビザ申請の手続きは、住民票記載の住所の管轄所で行わなくてはなりません。

東京や名古屋の申請センターでは、予約ができなくなった代わりに、申請センターのオンライン上で申請書類を記入、印刷、署名のうえ、その他の必要書類を持参すれば、所要時間は1時間程度、最短4営業日でビザ申請が可能となりました。

ただし、ビザの発給要件などの詳細は日々変化することもあるため、中華人民共和国駐日本国大使館、中国ビザ申請センターHP、もしくは領事館HPで最新情報を確認したうえで、手続きを行ってください。

航空券・宿の予約

中国出張の場合、航空券や宿の予約はご自身で行って経費精算する場合と担当部署や秘書などが行う場合などがあります。

いずれにしても、出張のスケジュールに合わせ、重要な国際会議の日取りや商談のアポイントなどに間に合うよう、航空券の予約を行いましょう。

出張中の宿はホテルの場合と会社が用意する賃貸住宅などの場合もあると思いますが、安全に滞在できるよう、しっかり内容や状況を確認しておきましょう。

中国人民元への両替

両替も、ビジネスで使う会社負担分については会社のほうで用意してくれると思いますが、プライベートで使う分、たとえば飲食代や生活雑貨などを買う費用や交際費やお土産代などは各自で準備する必要があります。

中国は、クレジットカードをはじめ、スマホ決済が普及しているので、必要最小限の範囲で両替をしておきましょう。

日本国内で両替するより現地での両替するほうが手数料が安めなので、中国に着いてから空港や中国銀行の国内各支店や外貨指定銀行で両替を行いましょう。出発前に空港で両替ができますが、現地到着後に両替したほうがレート的に若干お得です。

アリペイ・WeChatペイの紐づけ

中国では、スマートフォンを使った電子決済が拡大しており、都市部では現金を持ち歩かずに生活できるほどになっています。中でも、スマホ決済アプリとして、アリペイとWeChat ペイは日本からの出張者も決済手段として準備しておくようにしましょう

アリペイは、中国アリババグループが提供する決済サービスで、WeChatペイは、日本でいうLINE Payのような、メッセンジャーアプリのWeChatに搭載されている決済サービスです。

いずれも国際ブランドのクレジットカードの紐づけができるので、これがあれば中国元を持ち歩かなくても基本的には困りません。公共交通機関を利用する際には、アリペイで公共交通機関交通カードの生成をしておきましょう。

WeChatペイはお店での決済をはじめ、レストランでのオーダー時に電子メニューとして使われることもあります。

海外旅行保険

海外旅行保険も、出張の場合は会社経由で手続きするケースも多いのではないでしょうか。

中国出張は旅行に比べて長期に及ぶ場合もあるので、滞在期間などに合わせて企業向けの海外出張や駐在向けの保険を手続きするケースも少なくありません。

ケガや病気の治療費の補償をはじめ、滞在期間が長くなり、現地でアパートなどを借りて生活する場合には、住居内の家財や身の回り品の盗難・破損、借家の火災による家主への賠償責任などをカバーするものもあります。

また、長期出張時には日本国内に暮らすご家族の死亡や危篤による一時帰国費用などがセットされるプランもあります。

中国出張で必須の持ち物

ここからは、中国出張で必須の持ち物をご紹介します。

クレジットカード

中国の都市部のホテルや大きなお店では、VISA、マスター、JCB、アメリカンエキスプレス、ダイナースクラブカードなど、ほとんどの国際ブランドのクレジットカードが使えます。

クレジットカードが使えないお店でも、アリペイやWeChatペイで支払いができれば、クレジットカードと紐づいているので、結果的にクレジットカード払いをしていることにできます。

現金

中国元への両替は現地のほうが有利な場合があるので、必要に合わせて日本円の現金を持参しましょう。なお、中国に持ち込める日本円は米ドルで5,000ドル相当額に限られます

北京など都市部への出張であれば、中国元がなくても、クレジットカードまたはスマホ決済で済ませられるので、多額の現金を持ち込む必要は基本的にありません。

スマートフォン

中国出張では、スマートフォンは生活になくてはならない必須アイテムです。

他国への海外出張では、スマートフォンは上司や同僚、取引先との連絡手段やネットで情報収集を行う手段として使われますが、中国の場合は決済手段として欠かせません。

都市部では特にスマホ決済が基本になっていて、中国元で支払っても、小銭の用意がなく、おつりが出ないケースもありますので、スマホ決済を活用しましょう。

パスポート

中国に入国するには、出発日から半年以上の残存期間が必要なので、パスポートの有効期間を必ずチェックして、必要があれば更新しておきましょう。

また、出発前にパスポートの顔写真のページとビザのページのコピーを取っておいてください。忘れずに携行し、出入国時に出入国のスタンプを押してもらいます。

中国に入国してからは、身分証明として重要になるため、常にパスポートを携帯するようにしましょう。

Wi-Fi

中国では、日本で手続きしたポケットWi-Fiや世界定額プランによる通信も可能ですが、SNSなどを利用したい場合は、利用しているスマートフォンのプランを中国対応に変更するか、中国に対応しているポケットWi-Fiをレンタルするのがおすすめです。

中国では、公共交通機関やホテルなどでフリーWi-Fiも利用できますが、出張時には安定した通信環境が不可欠です。会社の経費で用意してもらえると思いますので、レンタルしたWi-Fiルーターを忘れずに持っていきましょう。

モバイルバッテリー

中国では、スマートフォンとその通信を可能にするポケットWi-Fiルーターの携帯が欠かせません。もっとも、いずれも充電式なので、充電が切れると利用できなくなります。

いずれの充電が切れても、お店での決済や公共交通機関の料金の支払いもできなくなり、生活に支障が生じます。いつでもどこでも充電できるよう、モバイルバッテリーを携帯しましょう。

変換プラグ

日本の電圧は110Vですが、中国は220Vなので、日本の家電製品を持ち込んで使いたい場合には変圧器が必要です。中国ではコンセントの差し込みプラグもさまざまなタイプが利用されていますが、AタイプとOタイプのケースが増えています。

都市部のホテルでは交換プラグの貸し出しをしていますが、変圧器の貸し出しはしていない場合も多いので、ご自身で用意するか、海外用の変圧器内蔵の家電製品を用意しましょう。

中国出張にあると便利な持ち物

中国出張にあると便利な持ち物をご紹介します。出張する地域や機会などに合わせて準備しましょう。

日焼け止め

中国では、特別日差しが強い地域があるわけではなく、出張時には外を歩く機会があまりない方もいるかもしれません。ですが、日焼け止めの必要性は日本で通勤している時と同じです。

紫外線からお肌を守るために日常的に必要なものですので、使い慣れているお肌に合う日焼け止めを日本から持参するのがおすすめです。

虫除けスプレー

海外で蚊に刺されるのは不安に感じる方も多いので、虫除けスプレーを持っていくのがおすすめです。

中国出張でアパートなどに滞在する場合では、衛生環境が日本より悪い場所もあるので、コバエ除けスプレーやハエ用のスプレー、ゴキブリ用の殺虫剤などがあると便利です。入国時に検閲にかからない範囲で最小限揃えていきましょう。

雨具

中国では、一部の砂漠地区を除き普通に雨が降ります。

黄砂やPM2.5などの有害物質が混じるリスクもあるので、肌や髪などにかからないよう、雨具を携帯しておくのがベストです。小雨だからと油断せず、折り畳み傘やレインコートなどで雨をしのぎましょう。

中国出張にあると便利なアプリ

中国出張であると便利なアプリは事前にインストールして、使い方などを確認しておくと、現地に入ってすぐに役立ちます。

翻訳アプリ

中国では、中国語(漢語)が基本になりますが、日本でいう方言のようなさまざまな中国語があります。

北京語・上海語・広東語・福建語などさまざまな中国語があり、中国人同士でもスムーズにコミュニケーションが取れないケースもあると言われるほどです。そのため、中国語を幅広く網羅した翻訳アプリをインストールしておきましょう。

出張時には、都市部だけでなく、地方の工場などに行き、さまざまな出身地の中国人と話す機会もあるので、多少中国語が話せる方でも翻訳アプリは必要です。

地図アプリ 

中国で現地の工場に視察に行ったり、商談のために取引先企業に行ったり、接待を受けるためにレストランへ行ったりと、慣れない土地で移動する機会は多いです。

現地スタッフの同行がなく、出張した日本人スタッフだけで移動する場合も、スムーズに行き着けるよう、中国駐東京観光代表処が推奨しているアプリをインストールしておきましょう。

コロナウイルス感染症での入国制限はある?

2024年9月現在、中国渡航にあたり、抗原検査、PCR検査、健康申告、集中隔離の必要はありません。コロナ感染拡大時期は、PCR検査が求められることや入境健康申告書が求められていましたが、現在は規制が解除されています。

2023年8月30日からは日本から中国への渡航者に対し、新型コロナウイルスにかかる水際対策として渡航前に義務付けていた出発前48時間以内のPCR検査または抗原検査の必要が解除されました

2023年11月1日午前0時からは、中国への出入国の際に一律に課していた健康申告も不要となりました。ただし、発熱やせき、嘔吐、下痢、呼吸困難、皮疹、原因不明の皮下出血など感染症の症状がある場合などには、出入境時に税関に自己申告が必要です。

中国出張での注意点

持ち込みの制限の代表的なものとして、外貨は米ドルで5,000ドル相当額まで、現地通貨は現金2万元までに制限されますので、多額の現金の持ち歩きは注意しましょう

中国では公共の場や交通機関内、ホテルやレストランなどの施設館内は全面禁煙となり、タバコやゴミの投げ捨てを行うと罰金が科せられることがあるので注意してください。

中国の水は鉱物性が強いので、日本人の体質には合いません。ミネラルウォーターを飲用するようにし、水道水を使っている氷やアイスキャンディーなども摂らないようにしましょう。

しっかり準備をして安全な中国出張を

中国出張では、スパイ容疑がかけられて収監されるなど、予想外のトラブル事例も増えています。中国の最新情報をしっかりチェックしたうえ、安全に入国、帰国ができるよう、事前準備を万端にして臨むのがおすすめです。

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