アクリル板のおすすめ10選!種類や用途・100均にあるかを徹底解説
透明で耐久性が高く加工性に優れた「アクリル板」は、DIYや収納アイテムなど幅広い用途で活用できます。この記事では、アクリル板の種類や特徴、用途など徹底解説します。また、おすすめ商品を紹介するとともに、ダイソーやセリア、キャンドゥなどの100均では取り扱っているかについても触れているので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
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アクリル板の種類
アクリル板は大きく分けると「押出板」と「キャスト板」の2種類あります。それぞれの特徴を解説するので参考にしてみてくださいね。
押出板
押出板とは粘土状のアクリル樹脂を使用し、ローラーで押し出して作られたアクリル板のことです。3×6(3尺×6尺)や1100×1300などの規格サイズにカットされ、厚みが最大で20mmまでとなっています。
溶剤に溶けやすい特性を持っているため、アクリルケースのような接着加工にも適していますよ。穴あけや切削、折り曲げなどの加工も施しやすいのが特徴です。
温度や環境の変化には弱い傾向があるため屋内使用に適していますが、大量生産が可能で、キャスト板と比較してリーズナブルな価格なので、幅広い用途に使用されていますよ。
キャスト板
キャスト板はアクリルの原料を2枚のガラスの間に流し込み、硬化させて作られています。押出板と比較すると硬度が高く、反りが出にくいのが特徴です。使用するガラスのサイズを変更すれば、さまざまなサイズのキャスト板が作れるため、大判サイズもあります。
厚みは50mmまでが一般的とされており、黒色や白色の色板の厚みは20mmまで、そのほかの色板の厚みは15mmまでが最大です。
また、キャスト板はカラーバリエーションが豊富という特徴もあります。押出板よりもキメが細かく耐久性にも優れており、板の伸び縮みも一定なため、屋外での使用や熱を加えた成形加工にも対応可能です。大きな水槽にも使用されていますよ。
アクリル板の特徴と利点
アクリル板は、その特性によって、さまざまな用途で重宝されています。ここでは、「透明性」「耐久性」「加工性」の3つに分類して、特徴や利点をご紹介します。
透明性
アクリル板の最大の特徴は、透明性の高さです。アクリル板の光線透過率は93%で、透明度が必要とされる場所で多く使用されています。有機ガラスとも呼ばれており、プラスチック素材のなかでも高い透明性を備えています。
板の厚みもさまざまな種類があり、貼り合わせて使用することもできるので、圧力がかかってガラスが割れる可能性がある場所では、ガラスの代わりにアクリル板が使用されることもあります。
耐久性
アクリル板は強度が高く耐久性に優れており、割れにくい素材です。ガラスの10~16倍もの強さを誇り、万が一割れてしまっても破片が飛び散りにくいため、ガラスを使用しにくい場所で使用されることも多くあります。
また、太陽光や雨、風や雪といった環境の影響を受けやすい場所でも、サビや色あせなども起こりにくいため、看板や建築材料など屋外利用に適していますよ。
着色アクリルは一部退色する可能性がありますが、透明アクリルは変色や経年変化もほとんどないのが利点です。
加工性
プラスチック板はカットや接着などのさまざまな加工が施されることがありますが、そのなかでもアクリル板は加工性に優れた素材とされています。
工具や装置を使ったカットや穴あけ、曲げなどの加工や接着剤による貼り合わせ、着色や彫刻、印刷なども可能で加工の自由度が高いのが利点です。カットや面取り、仕上げ加工も簡単で、万が一傷がついても浅い傷なら研磨剤で目立ちにくくすることもできますよ。
また、紫外線カットや反射防止機能などのコーティング加工が施されているものは、収納するアイテムの色あせや劣化を防いでくれます。
アクリル板の用途
アクリル板は透明性や耐久性に優れており、加工のしやすさが特徴で、一般用途から産業用途まで幅広く活用されています。ここでは、アクリル板の用途の例をご紹介します。
ケースに
アクリル板は透明性や耐久性に優れていることから、ケースとして使用されるのが一般的です。時計やアクセサリーを保管したり、フィギュアを飾ったりする際にも重宝します。
また、軽量でカッターでも切断できたり、接着剤で接着したりと加工しやすいのも特徴です。フォトフレームやディスプレイに使用されたり、キーホルダーを作ったりと幅広い用途に使用されています。
看板や水槽にも
アクリル板は加工性や耐候性の高さから、産業用途としては店舗看板や電飾看板、蛍光灯のカバーなどに多く使用されています。
ほかにもアクリル板の透明性から、ガラスの代わりに使用されることも多く、水族館の水槽のほとんどはアクリル板が使用されていますよ。
アクリル板のおすすめ9選
ここからは、アクリル板のおすすめ商品をご紹介します。それぞれの特徴も解説しているので、チェックしてみてくださいね。
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アクリル板はウイルス・感染症対策にも使われる
アクリル板をパーティションとして使用すれば、会話などによって発せられた比較的大きな飛沫を物理的に遮断し、対面にいる相手に飛ぶのを防げます。そのため、飛沫感染対策としては一定の役割を果たせるでしょう。
ただし、きわめて微細な粒子のエアロゾルに対しては、空気中を浮遊し空気の流れで拡散します。そのため、アクリル板のパーティションでは十分な遮断ができないので、こまめな換気が重要です。
感染症対策用アクリル板の選び方
感染症対策用アクリル板を選ぶ際には、「サイズ」「開口部の有無」「重量」「透明・半透明」の4つのポイントに注目することが大切です。感染症対策として一定の役割を担えるように、ポイントをしっかり押さえておきましょう。
1.サイズで選ぶ
感染症対策として飛沫を防止するには、顔の位置よりも高さのあるアクリル板を選ぶことが推奨されています。顔が隠れる高さがあることにより、飛沫の広がりが抑えられるためです。
飛沫防止の観点から、パーティションの高さは60cm以上が推奨されています。上長の席や受付のように立って話しかけられることが多い座席においては高さ80cm以上のものを選ぶのがよいでしょう。対面する相手の顔がどの位置になるか確認してから選んでくださいね。
2.開口部の有無で選ぶ
感染症対策のアクリル板を選ぶ際には、開口部の有無についても重要なポイントになります。
物の受け渡しが多い場合は、開口部のあるアクリル板のパーティションを使用するのがおすすめです。受付や会議室など、書類のやりとりが発生する際も、開口部があれば業務がスムーズに行えますね。
一方、飛沫による感染を防ぐことを重視する場合は、開口部がないアクリル板のパーティションを選ぶようにしましょう。特に、食堂や休憩スペースなどはマスクを外すことが多いため、開口部がないものが推奨されています。
3.重量で選ぶ
アクリル板のパーティションを固定して使用する場合は、重量が重いものでも構いません。受付や食堂、飲食店の客席など常に飛沫による感染を防止したい場所なので、パーティションを固定して使用することが多いでしょう。
しかし、アクリル板のパーティションを移動させることが多いなら、なるべく軽いものの方が便利です。会議室や応接室など人が集まるときだけ使用したい場合は、軽いものを選ぶと移動がスムーズですね。
4.透明か半透明かで選ぶ
アクリル板の色は、透明か半透明に大別されます。透明は視認性の高さが特徴であるため、対面で会話する際のパーティションに適したタイプです。半透明は対面する相手が見えにくいので、プライバシーを守りたい場所のパーティションとして使用するのに適しています。業務内容や使用用途によって、透明か半透明を選ぶのがよいでしょう。
100均にアクリル板は売ってる?
アクリル板を購入する際は、価格についても気になるところです。100円均一ショップで売っていれば、費用も抑えられるのでうれしいですよね。ここからは、ダイソーやセリア、キャンドウなどでアクリル板が売っているかどうか見ていきましょう。
ダイソー クリアボード(20cm×16.5cm×4cm)
ダイソーでは、20cm×16.5cm×4cmのクリアボードを取り扱っています。ディスプレイスタンドやフォトフレームに加工したり、複数枚を組み合わせて収納ボックスを作ったりすることもできますよ。また、書いて消せるタイプなので、壁に貼り付けてホワイトボードのような使い方もできますね。
※商品は価格変動、販売終了、在庫切れとなる場合があります。詳しくは公式サイトでご確認ください。
セリア
セリアではさまざまなDIYのアイテムを取り扱っているため、アクリル板もラインナップされている可能性もあるでしょう。店舗によっても取り扱っている商品は異なるので、直接確認してみてくださいね。
キャンドゥ
キャンドウでは現在はアクリル板を取り扱ってはいませんが、 DIYのアイテムが豊富なため、今後販売する可能性もあるかもしれません。
プラスチックの種類を解説
プラスチックの種類は、「熱硬化性樹脂」と「熱可塑性樹脂」に大別されます。それぞれの特徴をご紹介します。
熱硬化性樹脂
熱硬化性樹脂は熱を加えると硬くなる特徴があるため、一度成形された後は熱を加えても液状には戻りません。また、架橋結合という強固な分子構造なので、分子の熱運動が制限されて、温度変化による影響を受けにくくなっています。
そのため、機械的強度や耐熱性に優れているというメリットがあります。ただし、熱硬化性樹脂のすべてが加熱による影響をまったく受けないわけでなく、製品によっては若干可塑性が出るものもありますよ。一般的には表面硬度が高いうえに、引張強度にも優れた材質といえるでしょう。
熱可塑性樹脂
可塑性とは、固体に力を加え変形させると力を除いても元に戻らない性質のことです。つまり熱可塑性は、加熱によって可塑性が出ることを指します。
熱可塑性樹脂は、融点やガラス転移点まで加熱することによりやわらかくなる樹脂で、再び冷やすと硬くなるのが特徴です。そのため、成形する際も冷却することで個体化できますよ。
温度によって形状を変化させられるので、樹脂素材のリサイクルも可能です。
おすすめ商品比較表
光 スミホリデー アクリル板 透明 3×320×545mm A000-3S | 光 アクリル平板 透明 5×30×90mm AF-501 | 光 アクリル平板 透明 5×70×210mm AF-504 | 光 アクリル板 200×30×2 KA-2030 透明 | トラスコ中山(TRUSCO) アクリル板 厚み1mm 300×400mm ABD1-300-400 | 光 アクリル円板 5mm厚x100mm AE128 AE128 | 光 アクリル板 黒 3×160×180mm A960-3US | 光 アクリル板 320×545×2 AM00-2S ミラー | エレクター ベーシックシリーズ アクリル板 W900xD450mm用 クリア B1836AB1 | |
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用途に合ったアクリル板を選びDIYを楽しもう
アクリル板は透明性が高く、耐久性や加工性にも優れた素材です。ホームセンターや100円均一ショップ、ECサイトでも気軽に購入できるので、用途に合った種類のアクリル板を選んでDIYを楽しんでくださいね。