漢方薬のおすすめ20選！種類や選び方・特徴を徹底解説！症状別で商品をご紹介
体や心の不調に作用する、「漢方薬」。商品によって含まれる生薬に違いがあるので、自分に合うものを選びましょう。本記事では、漢方薬の選び方や特徴について、詳しく解説します。風邪症状やストレス対策など、症状別におすすめ商品を紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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漢方とは？
漢方とは、もともと中国から伝わったもの。中国医学をベースに、日本の気候や体質に合わせて独自に発展させた、いわば日本の伝統医学です。国によって呼称が異なるのが特徴で、中国では中医学、韓国では韓医学、日本では漢方医学と呼ばれます。人間が持つ自然治癒力を高めるという考え方のもと、心身両面を総合的にサポートしていくのが特徴です。
「漢方」と「漢方薬」は同じだと思われがちですが、厳密にいえば異なります。「漢方」は鍼灸や按摩などを含んだ医学全般を指し、「漢方薬」は漢方医学のなかで処方される医薬品を指します。
漢方薬の特徴
中国から伝わり日本で発展してきた漢方薬について、わかりやすく解説します。
漢方薬とは2種類以上の生薬の組み合わせ
漢方薬は、植物や動物・鉱物など自然界に存在するものを原料とした生薬を、2種類以上組み合わせて構成されています。複数の成分でできているため、体のバランスを総合的に整えていくのが特徴です。
西洋薬との違い
複数の生薬を組み合わせた漢方薬に対し、西洋薬は単一物質でできています。人工的に合成された物質が多く、体内の特定部分に対して強く作用するのが特徴です。疾患や原因が特定できている場合や症状が重い場合には、西洋薬を用いた方が良いとされる場合があります。
漢方薬の種類
漢方薬は大きく分けて、煎じ薬とエキス製剤があります。それぞれの特徴を確認しましょう。
煎じ薬
生薬の有効成分を熱湯で煮出した、液体の薬汁が煎じ薬です。不純物や添加物を含まない漢方薬らしい剤形で、独特の香りや味があります。
エキス製剤
生薬を煎じて有効成分を濃縮し、水分を除去して製剤したものが、エキス製剤です。錠剤や顆粒、液体などの剤形があります。
漢方薬を服用する際の注意点
漢方薬を服用する際に覚えておきたい注意点について、解説します。
2種類以上の漢方薬を同時に飲んでいい？
漢方薬の組み合わせによっては、同等の生薬成分が重複する可能性があります。不快な症状が現れる可能性があるため、同時に服用する際は医師や薬剤師、登録販売者などに相談しましょう。
漢方薬は西洋薬と併用できる？
一般的には、漢方薬と西洋薬の併用は問題ないとされています。ただし、薬の種類や体調によっては思わぬ症状が出る場合もあるため、服用前に医師や薬剤師、登録販売者などの専門家に相談するのがおすすめです。
漢方薬の選び方
漢方薬は多くの種類が販売されています。生薬の成分や使いやすさ、継続のしやすさなど、選び方のポイントについて確認しましょう。
1.生薬の量・成分で選ぶ
まずはどんな薬効がある漢方薬なのか、生薬の量や成分を確認します。たとえば風邪症状に効く漢方薬には、「葛根湯（かっこんとう）」「麻黄湯（まおうとう）」「小青竜湯（しょうせいりゅうとう）」などがあり、細かい症状によって選ぶものが異なります。自分の体調や症状を総合して考え、もっとも適したものを選びましょう。
2.使いやすさで選ぶ
自然由来の生薬を使用している漢方薬は、独特の香りや味があるものも多くみられます。煎じ薬では飲みにくいと感じる人も多いため、使いやすい剤形の商品を選ぶのがおすすめです。漢方薬の香りや味が苦手ならば、錠剤や顆粒になったエキス製剤を服用するとよいでしょう。
3.継続のしやすさで選ぶ
漢方薬は時間をかけて体全体のバランスを整えるため、長い期間服用するものも少なくありません。商品によっては3か月以上の服用で、症状が安定する場合もあります。コストや用法・用量、服用時の状況を総合し、継続しやすい商品かどうか考えてみてください。
症状別・おすすめの漢方薬20選
風邪やストレス対策、女性特有の悩みなど、症状別に厳選しました。漢方薬を選ぶときの参考にしてください。
【風邪の症状】おすすめの漢方薬6選
発熱や寒気などの風邪症状があるときに飲みたい、おすすめの漢方薬をご紹介します。
葛根湯（かっこんとう）
「葛根湯」は、風邪の引き始めや頭痛、筋肉痛などの症状がある場合に服用される薬です。体を温め発汗を促す作用があります。
タイムセール熱や頭痛、背筋の寒気など、風邪の諸症状があるときに飲みたい、顆粒の葛根湯エキスです。筋肉痛や肩こり、手足の痛みといった症状に悩む人にもおすすめです。1包を指定量に分割すれば、2歳未満の幼児でも服用できます。眠くなる成分が入っていないのも特徴です。
体力中等以上の人に使える、クラシエの葛根湯です。発汗のない風邪の初期症状や鼻炎、頭痛などがあるときに服用します。持ち運びしやすい錠剤タイプなので、職場や外出先でも服用しやすいでしょう。液体や顆粒が苦手な人にもおすすめです。
麻黄湯（まおうとう）
風邪症状には、「麻黄湯」もおすすめです。体を温める力が葛根湯よりも強いので、ぞくぞくとした悪寒がある場合に服用するとよいでしょう。
体力はあるけれどなんとなく怠いと感じる、風邪の引きはじめに服用したい漢方薬です。発熱や寒気、体の節々の痛み、咳などの症状に作用します。場所を取らない顆粒タイプなので、常備薬として家に置いておくのもよいでしょう。たっぷり45包入っているのも魅力です。
成人以上を対象とした、麻黄湯エキス含有の内服液です。発熱や寒気、鼻風邪などに作用します。白糖や香料が含まれているので、煎じ薬よりは飲みやすく感じるでしょう。3本入り（1日分）なので、比較的手ごろな価格に設定されています。体調が悪いと感じたときに、数日分用意しておくのがおすすめです。
小青竜湯（しょうせいりゅうとう）
くしゃみや鼻水が止まらない風邪には、小青竜湯を選びましょう。体を温めつつ体内の水分のバランスを整える薬です。
鼻水や鼻づまり、くしゃみがひどい風邪のときに服用したい、顆粒の小青竜湯です。体内の余分な水分を取り除き、バランスを整えてくれますよ。鼻風邪のほかに、花粉症やアレルギー性鼻炎にも作用します。眠くなる成分が入っていないので、市販薬を飲むのが心配な人におすすめです。
飲みやすい錠剤タイプの小青竜湯です。体を温め発汗を促す薬で、サラサラな鼻水や水様の痰など、体内の水分トラブルに作用します。体力が弱っているときでも服用できるのが特徴です。漢方は1日3回服用するものが多いですが、本製品は1日2回で効くのもうれしいポイントです。昼間は忙しくて時間がないという人は、チェックしてみてください。
【ストレス・不眠】おすすめの漢方薬4選
仕事や家事・育児、人間関係などがストレスとなり、体調不良へとつながるケースは少なくありません。ストレスや不眠で悩んでいる人は、ぜひ漢方薬を試してみてください。
半夏厚朴湯（はんげこうぼくとう）
半夏厚朴湯は、喉の異物感や閉塞感に作用する漢方薬です。人の体を動かすエネルギーである「気」に働きかけ、喉周辺の違和感をすっきりさせます。
ストレスで喉に何か詰まったような違和感を感じたり、咳払いをしても気持ち悪さが続いたりする場合におすすめの漢方薬です。神経性の胃炎や妊娠中のつわりで苦しむ人も、服用できます。スティック状の顆粒タイプなので、持ち運びがしやすいでしょう。1日3回に服用する漢方薬が多い中、2回の服用でOKなのもうれしいポイントです。
何をしても気分が落ち込む不安神経症や、喉のつかえ感があるときに服用できます。動悸やめまい、嘔気やしわがれ声などにも作用します。漢方の味や香りが苦手でも飲みやすい、錠剤タイプです。たっぷり20日分なので、長引く症状が気になる人にもおすすめですよ。
柴胡加竜骨牡蛎湯（さいこかりゅうこつぼれいとう）
なかなか眠れない場合や、不安な気持ちが続く場合には「柴胡加竜骨牡蛎湯」がおすすめです。高ぶる気持ちを落ち着かせて不安を和らげ、気持ちよく眠れるよう作用します。
柴胡加竜骨牡蛎湯は、仕事や人間関係のストレスや不安から続く不眠症状に作用します。乱れた自律神経を整える有効成分が含まれているので、ドキドキして眠れないときや、お腹がすっきりしないといった悩みにもおすすめですよ。1日に2包飲む顆粒タイプで、気軽に利用できるのも魅力です。
イライラ感のあるストレス症状に作用する漢方薬です。不眠症状を和らげて、ゆっくりと眠りたいときに服用しましょう。高血圧を要因とした諸症状にもおすすめです。瓶に入った錠剤タイプなので、常備薬として保管するのもよいでしょう。
桂枝加竜骨牡蛎湯（けいしかりゅうこつぼれいとう）
「桂枝加竜骨牡蛎湯」は、疲れやイライラが気になる人におすすめの漢方薬です。ささいなことで落ち着かなくなったり、すぐ怒ってしまったりといった不安定な気持ちに寄り添います。
桂枝加竜骨牡蛎湯の、飲みやすい錠剤タイプです。神経過敏ですぐに興奮してしまう人や、ささいなことが気になって落ち着かない人におすすめですよ。体のバランスを整える生薬が含まれており、不安定な気持ちを落ち着かせる作用があります。
イライラ感から不眠になったり、体が弱く疲れやすかったりと、精神が不安定なときに服用できます。怖い夢や悪夢を見てしまう人にも、おすすめの漢方薬です。神経が過敏になっているときや、目が疲れたと感じるときに服用するのもよいでしょう。体全体に作用し、バランスを整えてくれます。
【毎日の健康に】おすすめの漢方薬4選
すっきりした気分で朝を迎えたい人に、おすすめの漢方薬をご紹介します。
乙字湯（おつじとう）
漢方理論をもとにして、江戸時代の日本医師が作ったとされる漢方薬が、「乙字湯」です。主に肛門周辺の症状に作用します。
主に切れ痔やいぼ痔、脱肛などの悩みがある人にぴったりな漢方薬です。肛門付近の血の流れに作用する成分が含まれています。朝のトイレに時間がかかって悩んでいる人にもおすすめですよ。シンプルなパッケージなので、購入しやすいのも魅力です。
乙字湯の顆粒タイプです。肛門周りの諸症状に作用し、健康な毎日をサポートしてくれますよ。毎朝のトイレに時間がかかる人や、数日に一度しかすっきりしない人にもおすすめの漢方薬です。
桂枝加芍薬湯（けいしかしゃくやくとう）
爽快気分で毎日を過ごしたい人は、「桂枝加芍薬湯」を選びましょう。朝からすっきりしたい人にもおすすめの漢方薬です。
胃腸周辺の症状が気になるときに飲みたい漢方薬です。お腹が張って便意があるのに、なかなか排便できないといった「しぶり腹」にも作用します。腸機能が弱っているときでも服用できるのが特徴です。15日分が入った顆粒タイプで、ゆっくりと症状を緩和していきます。
桂枝加芍薬大黄湯（けいしかしゃくやくだいおうとう）
「桂枝加芍薬大黄湯」も、朝からすっきりとしたいときに飲みたい漢方薬です。下剤としての働きがある大黄が含まれているため、便がゆるくなったり、痛みが出る可能性があります。胃腸が弱っているときは、注意して服用しましょう。
張りや残便感を伴う、しぶり腹に作用する漢方薬です。体の緊張を和らげて痛みを抑え、スムーズな排便を促します。環境が変わると排便できなくなる人や、張り感に悩む人にもおすすめですよ。
【女性特有の症状】おすすめの漢方薬4選
生理痛や冷え性など、女性特有の悩みにおすすめの漢方薬をご紹介します。
当帰芍薬散（とうきしゃくやくさん）
生理不順や冷え性が気になる人は、「当帰芍薬散」を検討しましょう。栄養を全身にめぐらせて血行を良くし、水分代謝を整える漢方薬です。
当帰芍薬散は、貧血気味で手足の冷えが気になる人や、肩こり・むくみなどの悩みがある場合に服用できます。全身に栄養を運び血行を良くするので、女性特有の悩みがあるときにおすすめですよ。飲みやすい錠剤タイプなのも、うれしいポイントです。
女性の体内をめぐる血や水の流れに働きかける、顆粒タイプの漢方薬です。夕方になると足がむくんでつらい時は、当帰芍薬散を選びましょう。めまいや肩こりなどに悩んでいる時は、検討してみてください。1日に2回服用すればよいので、昼間は忙しくて飲めない人にもおすすめです。
桂枝茯苓丸（けいしぶくりょうがん）
「桂枝茯苓丸」は、生理痛や肩こり、肌のしみなどに作用します。体内の血のめぐりを良くして、女性特有の症状に作用するのが特徴です。
毎月生理痛に悩まされている方は、桂枝茯苓丸の服用がおすすめです。体内で滞った血の流れに作用し、女性特有の悩みを軽減する働きがあります。上半身はのぼせて暑いのに下半身は冷えるといった、「冷えのぼせ」が気になる場合にもおすすめですよ。更年期障害やしみ、打ち身といった症状にも作用します。
体内のエネルギーや血のめぐりに作用する漢方薬です。皮膚に栄養が届かないことによる、しみやニキビといった悩みがあるときに飲むとよいでしょう。あざが長く残ってしまう人にもおすすめです。1日2回の服用で、女性の体のバランスを整えてくれますよ。
おすすめ商品比較表
  by Amazon 葛根湯エキス[顆粒]S 30包 |  葛根湯エキス錠クラシエ 240錠 |  PHARMA CHOICE [満量処方]麻黄湯エキス顆粒A 45包 |  ツムラ漢方内服液麻黄湯 30mL×3 |  ツムラ漢方小青竜湯エキス顆粒 48包 |  ロート製薬 新・ロート小青竜湯錠II 80錠 |  ツムラ漢方半夏厚朴湯エキス顆粒 20包 |  半夏厚朴湯エキス錠「クラシエ」 240錠 |  ツムラ漢方柴胡加竜骨牡蛎湯エキス顆粒 48包 |  柴胡加竜骨牡蛎湯エキス錠クラシエ 180錠 |  桂枝加竜骨牡蛎湯エキス錠クラシエ 240錠 |  ツムラ漢方桂枝加竜骨牡蠣湯エキス顆粒 20包 |  「クラシエ」漢方乙字湯エキス錠 180錠 |  「クラシエ」漢方乙字湯エキス顆粒 45包 ×2 |  「クラシエ」漢方桂枝加芍薬湯エキス顆粒 45包 |  ツムラ漢方桂枝加芍薬大黄湯エキス顆粒 20包 |  クラシエ当帰芍薬散錠 180錠 |  ツムラ漢方当帰芍薬散料エキス顆粒 48包 |  「クラシエ」漢方桂枝茯苓丸料エキス錠 90錠 |  ツムラ漢方桂枝茯苓丸料エキス顆粒A 20包 | |
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症状に合わせた漢方薬を選ぼう
漢方薬を選ぶときは、自分の症状をよく理解するのが大切です。上手に使用すれば体と心が楽になり、元気な毎日を過ごせるかもしれません。
ご紹介した選び方やおすすめ商品を参考にして、自分に合うものを見つけてくださいね。