就活はフォーマルシーンと考えられていることが多いため、女性の靴はスーツにあったパンプスがおすすめです。パンプスがよいとされる理由は諸説ありますが、一説には1980年代のCMで仕事に出かける女性がパンプスを履いていた姿が話題になったことから、ビジネスシーンではパンプスを履くのがマナーというイメージが定着したとされています。

近年では服装のルールが厳しくない企業も増えてきてはいますが、基本的にヒールのない靴はビジネスシーンではNGと捉えられる可能性もあるので、ヒールのあるパンプスを選んでくださいね。

就活靴にローファーは基本NG

パンプスと似ているローファーは、就活の際の靴には適していません。ローファーとは靴紐がなく履き口が深いのが特徴ですが、着脱しやすいので怠け者という意味の名前が付けられた靴です。そのため、ローファーはカジュアルな印象が強く、就活のようなフォーマルシーンに使用するのは適していないとされています。

また、パンプスは働く女性が履く靴という連想をされるのに対して、ローファーは学生が履く靴というイメージが強くリクルートスーツにあわないとされているのも、就活に使用するのを避けたほうがよい理由のひとつです。

女性の就活に適したパンプスの選び方

女性の就活に適したパンプスを選ぶ際は、「素材」「デザイン」「履き心地・疲れにくさ」の4つのポイントを押さえておくことが大切です。自分にあったものが選べるように、それぞれのポイントを詳しく解説していきます。

1.素材で選ぶ

パンプスにはさまざまな素材がありますが、女性の就活靴は「本革」または「合成皮革」が一般的です。それぞれのメリット・デメリットを考慮して、自分にあったものを見つけてくださいね。

本革

本革の靴は、履いているうちに自分の足に馴染んでくるという特徴があります。定期的なお手入れは必要ですが、耐久性に優れているため、長く履き続けられるのがメリットです。価格は合成皮革と比較して高めですが、きちんとお手入れしていれば会社に就職してからも履き続けられますよ。

合成皮革

合成皮革の靴は本革の靴と比較して、安価で購入できます。フォーマルシーンで使用する靴の大半は黒色で、傷や汚れが目立ちやすくこまめなケアが必要ですが、合成皮革なら傷が付きにくくお手入れも簡単ですよ。また耐水性に優れているものも多く、雨や雪の日にも使用しやすいですね。

2.基本はシンプル！デザインで選ぶ

就活の靴を選ぶ際は、デザインにも注意する必要があります。「ラウンドトゥ」か「スクエアトゥ」のもの、ストラップ付きの場合は「華美すぎないもの」など、基本的にシンプルなデザインの靴を選んでくださいね。

つま先はラウンドトゥ・スクエアトゥを

就活の靴のつま先のデザインは、ラウンドトゥまたはスクエアトゥがおすすめです。ラウンドトゥとはつま先に丸みがある靴で、普段使いもしやすいというメリットがあります。ただし、つま先部分にかけて細くなるデザインは長時間履いていると窮屈に感じることもあるため、足幅が広い方は幅広タイプを選ぶとよいでしょう。

スクエアトゥとは、つま先部分が四角い形の靴です。ラウンドトゥよりつま先のスペースが広めで締め付けられにくいため、長時間履いていても疲れにくいといったメリットがありますよ。オープントゥのようなつま先の開いたデザインはカジュアルな雰囲気に見えてしまうので避けてくださいね。

ストラップ付きは華美過ぎないものを

就活の際に使用する靴はストラップ付きのパンプスでも構いませんが、シンプルなデザインを選ぶようにしてください。華美なデザインはカジュアルな印象になり、面接の際の印象に悪影響を及ぼす可能性があります。

また、ストラップの位置もチェックしましょう。甲の部分にストラップが付いたパンプスは、シンプルながら上品な印象を与えます。さらに歩くときは脱げにくいので、歩行の安定性が高まり疲れにくくなりますよ。パンプスに慣れていない方や長時間歩く方におすすめです。

3.履き心地・疲れにくさで選ぶ

パンプスの履き心地や疲れにくさには、「クッション性」「ヒールの高さ」「ヒールの太さ」「サイズ・横幅」などが関係しています。4つのポイントを押さえておけば、就活の際に足の疲れを軽減し疲れにくい靴が見つかりやすくなりますよ。

インソールなどクッション性をチェック

パンプスを選ぶ際には、クッション性にも注目してみてください。クッション性に優れたインソールが付いていたり、衝撃吸収機能が備わっていたりする靴は、足に負担がかかりにくく長時間の歩行をサポートしてくれます。就活では面接や説明会などで1日中歩きまわることもあるため、疲れにくい工夫が施された靴を選ぶのがポイントですよ。

歩き疲れ軽減！ヒールは3～5cmがベター

女性が就活に使用するパンプスのヒールの高さは、3～5cmがよいとされています。就活の際は長時間歩くことも多く、ヒールが高いパンプスは歩きづらかったり疲れがたまりやすかったりするでしょう。その点3～5cm程度のヒールなら、ヒールの高いパンプスよりも足への負担が軽減されますよ。

また、ヒールが高いと派手な印象を与えてしまうこともあります。ヒールの低いパンプスのほうがリクルートスーツとの相性がよく、落ち着いた印象を与えられるでしょう。ただし、ヒールのない靴はカジュアルな印象を与えてしまうので、3～5cmの適切な高さのパンプスを選んでくださいね。

ヒールの太さも考慮！太めが疲れにくい

パンプスを選ぶ際は、ヒールの太さにもチェックしてみてください。女性が就活で使用するパンプスは、歩きやすさと見た目のバランスも大切です。太めのヒールは細いヒールに比べて立っているときも歩いているときも安定し、足に負担がかかりにくい傾向にあります。

また、細いヒールのパンプスは派手な印象を与えることも多いですが、太めのヒールなら落ち着いた雰囲気を演出できますよ。

適したサイズ・横幅をしっかりチェック

パンプスは足の大きさにあったサイズを選ぶのも重要なポイントです。自分の足のサイズより小さい靴は、足が締め付けられて靴擦れが起こりやすくなるので、自分の足に適したサイズを選んでくださいね。かかとに隙間がなく自分の足にフィットしているものを選んだほうが、靴が脱げにくいので靴擦れも起こりにくいですよ。

一方で、つま先には1cm程度の隙間があったほうが、足への負担が少ないとされています。つま先にゆとりがあると歩くときに足指が伸びやすく、歩行の安定感アップにもつながるでしょう。また足幅が広い場合は、ラウンドトゥよりスクエアトゥを選ぶと、足先に余裕があり締め付けられにくくなりますよ。