革靴の種類・名前・フォーマル度を徹底解説!ビジネスやカジュアルで使い分けよう
カジュアルからフォーマルまで幅広いシーンで活躍する「革靴」。メンズファッションに欠かせないアイテムの一つです。しかし、ストレートチップやオックスフォードなど種類も多く、何を基準に選んでよいか迷いますよね。そこで今回は、革靴の魅力や選び方をご紹介します。おすすめ商品も厳選したので、ぜひ参考にしてくださいね。
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つま先の形による分類
ビジネスや冠婚葬祭、日常生活と幅広いシーンで使用できる革靴。メンズファッションに欠かせない革靴にはどんな種類があるのでしょうか。革靴を選ぶ際に迷わないよう、分類別にご紹介します。
ストレートチップ
革靴には、つま先部に切り替えのデザインが施されているパターンもあります。ストレートチップは、革靴のつま先に横一文字に一本の縫い目が走るデザインが特徴です。帽子を被せたような見た目から別名「キャップトゥ」と呼ばれ、日本では「一文字」とも呼ばれます。
革靴のつま先には多くのデザインがありますが、特にストレートチップは格式が高いとされ、フォーマルなシーンにも馴染みます。もちろん冠婚葬祭などでも着用可能です。
革靴初心者にとっては、まず持っておくべき一足としてもおすすめします。
ウィングチップ
ウィングチップとは、つま先部分にW字型の切り返しで飾り革が縫い付けられている靴です。W字型の豪華な装飾のあるデザインが特徴。W字型の切り返しが翼のような形をしているので、ウイング・チップと呼ばれ、日本では、おかめの髪の生え際に似ていることから、「おかめ飾り」とも呼ばれます。
一般的には、靴全体にパーフォレーションやメダリオンやなどの穴飾りを施されており、ビジネスからカジュアルの着こなしまで幅広く活躍するでしょう。
プレーントゥ
プレーントゥとは、革靴のつま先部分に飾り穴や縫製が何も施されていないデザインの総称。つま先に装飾がない革靴の総称としても使われるケースもありますが、厳密にはつま先のデザインの呼び名です。
プレーントゥの起源は、1800年代にプロシア王国(現ドイツ北部に存在)の将軍が歩兵用の編み上げ靴として考案。その後は、狩猟用の革靴として利用されていました。1930年代にはアメリカの海軍士官や郵便配達員の制靴に採用され、1960年代に入るとスーツに合わせる革靴として人気を博すことになります。
Uチップ
Uチップとは、革靴のつま先部分にU字型の切り替え装飾が入ったデザインの革靴です。U字の部分が角張っているタイプはVチップとも呼ばれています。プレーントゥと同じように、汎用性が高く実用的な革靴よりカジュアルなやわらかい印象を与えるのが特徴です。
1930年代頃にUチップは登場し、フランスでは狩猟用として、イギリスではカントリーシューズ、アメリカにおいてはゴルフシューズとしても使われてきました。
羽根の形による分類
革靴のデザインには、つま先の形による分類のほかに羽根の形による分類もあります。羽根の形による革靴は、大きく分けて内羽根式と外羽根式の2種類です。2種類の特徴についてご紹介します。
内羽根式(オックスフォード)
内羽根式とは、鳩目が甲の部分と合わさり、もしくは甲の前部分の革に鳩目が入り込んでいる状態の革靴です。鳩目が甲部分にくっつかず全開しないので、「内」羽根。内羽根式は、別名オックスフォード、バルモラルとも呼ばれます。
鳩目とは、靴ひもを通すための穴を補強するプラスチックや金具などの輪のことです。アイレットと呼ばれる場合もあります。
見映えは上品で清楚な印象があることから、冠婚葬祭や会社のイベントなどのフォーマルなシーンにぴったりです。デメリットとして、羽根の部分が過度に開かないので、締め付けの調整がしづらい点が挙げられます。
英国の王室から編み出されて誕生しました。
外羽根式(ダービー)
外羽根式とは、鳩目が甲の部分と合わさらず、甲の前の部分に乗っている状態の革靴です。羽根の部分が開くことから、「外」羽根。外羽根式は、別名ダービー、ブルチャーとも呼ばれます。
着脱が容易で、締め付けの調節がしやすいのが特徴です。ビジネスシーンとして、外回りの営業マンなど、よく歩き回り着脱の機会が多い人ほど重宝するでしょう。決めすぎないカジュアルな格好に適しています。
発祥は、ヨーロッパの「ワーテルローの戦い」で使用されたことがきっかけで広まったとされています。
その他の革靴
革靴の種類には、他にも種類があります。ローファーやスリッポン、モンクストラップなどの種類もあるので、それぞれ特徴をご紹介します。
ローファー
ローファーとは、紐がないタイプで甲の部分に装飾が施された革靴。紐の代わりに装飾がついているのがポイントです。甲の部分にコインを挟める装飾がついているので、コインローファー、ペニーローファーとも呼ばれます。
ローファーには、コインローファーのほかにもタッセルローファー、ビットローファー、ヴァンプローファーなどのデザインがあります。フォーマルな場面にはあまり向きません。スッキリとしたルックスで、足元をスマートに演出してくれます。
スリッポン
スリッポンとは、靴紐や金具などの留め具がない革靴で、足を滑らせるように履けるのが特徴です。靴紐や金具などの装飾がついていないという意味では、ローファーやパンプスなどもスリッポンの一種といえます。一般的には「紐のついていないスニーカー」を示すケースが多いです。
また、スリッポンは、「素早く履ける」という意味の英語の「Slip-on」が由来になっています。
シンプルなデザインのものが多いため、流行に左右されないのも魅力。スリッポンの方がローファーと比べ、カジュアルで素材が豊富なのもポイントです。
モンクストラップ
モンクストラップとは、靴紐がなくストラップをバックルで留めるデザインの革靴です。靴紐を結ぶ手間が省けて、脱ぎ履きしやすいのが特徴。モンクストラップには、バックルが1つのシングルモンクと、バックルが2つ付いているダブルモンクがあります。ダブルモンクはシングルモンクに比べ、より華やかな雰囲気が魅力です。
修道士が履いていたサンダルがモンクストラップの起源。修道士が礼拝などで脱ぎ履きしやすい靴を求めたことから生まれたと伝えられています。
ベーシックな紐靴以外で足元をおしゃれに演出したいときにおすすめです。
革靴のカラー
革靴を選ぶ際には、フォーマルなのかカジュアルで着用するかで、革靴のカラーも考える必要があります。それぞれの特徴についてご紹介しまので、参考にしてください。
ブラック
冠婚葬祭などフォーマルな場で使えるのがブラック。さまざまなシーンで活躍する定番のカラーです。落ち着いた印象を与え、スタイリングを引き締める効果もあります。
ブラックの内羽根ストレートチップは、フォーマルからビジネスまで幅広く使える、最も格式の高い革靴です。
ブラウン
ブラウンの革靴は、カジュアルな雰囲気を持ちつつビジネスシーンでも違和感なく着用できるのが特徴。
ブラウンには濃淡があり、ライトブラウンからダークブラウンまでバリエーションも豊富です。濃いめの色を選べば、結婚式の二次会などカジュアルなパーティにもぴったりですよ。スーツやコーディネートに合わせて適した色を選びましょう。
その他
革靴の色は、着用するスーツや服とのバランスを考えて選ぶことで、全体的に統一感を出すようにするとおしゃれに決まります。
色やトーンのバランスを考えるのがポイントで、靴の色が明るくなるほどコーディネートが難しくなってくるので、ブラックとブラウン以外の色は上級者向けといえるでしょう。
フォーマル度別の革靴の例
ここからは、フォーマル度別に合わせた靴選びのポイントをご紹介します。さまざまなシーンや着こなしに合わせる靴選びの参考にしてください。
フォーマル度高:内羽根のストレートチップ
内羽根のストレートチップは、革靴のなかでは最もフォーマル度が高く、冠婚葬祭からビジネスまであらゆるシーンに適応します。特にスーツスタイルのビジネスシーンにおいては、内羽根のストレートチップかプレーントゥの革靴であれば、問題ありません。
内羽根のストレートチップは、末永く愛用できる相棒としてもおすすめです。
フォーマル度高~中:外羽根のプレーントゥ
外羽根式のつま先部分に装飾が一切ないプレーントゥは、フォーマル度も高くビジネスシーンから普段使いまで、幅広いシーンで対応できる革靴です。
外羽根式Vフロントのものや細身シルエットのスクエアトゥのタイプは、ビジネス向きにぴったり。カジュアルで着用する場合は、綺麗めのコーディネートに合わせるとしっくりくるでしょう。
フォーマル度中~低:タッセルローファー
紐靴以外の革靴はカジュアルシーンで着用しやすく、なかでもローファーは、かっちりしたビジネスよりもビジネスカジュアルに適しています。コーディネートのはずしのアイテムとしても、ローファーは重宝されるでしょう。
飾りのついた華やかなデザインのタッセルローファーは、結婚式の二次会やカジュアルなパーティーにおすすめです。
フォーマル度低:Uチップのスリッポン
Uチップのスリッポンは、革靴のなかでも比較的カジュアルなデザインですが、ビジネスシーンでも違和感なく着用できる革靴です。U字型にアッパーを縫い合わせたデザインが特徴で、シンプルでありながらおしゃれな足元を演出します。
スニーカースタイルに飽きてきた方や革靴をこよなく愛する方におすすめの一足です。
コーディネートの考え方
全体のコーディネートに合わせて革靴を選ぶのはもちろんですが、靴に近いパンツとの合わせにも注意することをおすすめします。
暗い色のパンツに合わせる
暗い色のパンツに暗い色の革靴でコーディネートすると、全体がすっきりとまとまります。
反対に暗い色のパンツに明るい色の革靴を合わせると、明るめの色の靴が足元を目立たせるのでインパクトが強くなり、ひと際目立って印象に残りやすいでしょう。相手に印象を与えたい営業職の方などにおすすめします。他の人と違ったコーディネートで差をつけたいときは、選択肢に入れてもよいですね。
明るい色のパンツに合わせる
明るい色のパンツに暗い色の革靴をコーディネートすると、全体のイメージを明るくし、優しい雰囲気を醸し出します。一方、足元は引き締まった印象を与えるので、メリハリのある印象です。例えば、ベージュのパンツにブラックの革靴を合わせると、足元がビシッと引き締まります。
明るい色のパンツに明るい色の革靴をコーディネートすると、下半身全体がやわらかい印象になり、お洒落度がグッと高まります。普段から着慣れていないと、難易度の高い着こなしかもしれません。明るい色のパンツは、ビジカジスタイルの革靴との相性がよいですよ。
ベルトの色に合わせる
スーツスタイルの基本として、ベルトと靴の色を合わせた方がコーディネートがまとまります。服装や小物アイテムの色が合っていると、「細かい所まで気を遣える人」と相手に良い印象を与えられるケースもありますよ。さらに、性格も気配り上手というイメージを持ってもらえるかもしれません。
ベルトと革靴の色合わせによって相手に与える自分のイメージにも影響を及ぼすかもしれないので、バランスのよいコーディネートを意識することをおすすめします。
おすすめの革靴4選
冠婚葬祭やビジネスから、カジュアルな着こなしまで楽しめる革靴。メンズファッションにおすすめの革靴をご紹介します。それぞれの特徴をご紹介しますので、自分に合ったベストな革靴を選んでみてくださいね。
商品情報
カラー:ブラック
素材:牛革
表底:合成底
仕様:ストレートチップ/外羽根式
製法:マッケイ式
ウィズ:EE
すっきりしたシルエットが美しい、外羽根ストレートチップの革靴です。日本のタンナーが精魂込めて作り上げた艶のあるレザー。甲の高さにゆとりが取れるのもポイントです。吸水性の優れた素材を使用し、蒸れを抑えることで快適に履けますよ。ヒールの裏側まで縫われたマッケイ式製法により、返りがよく柔らかい履き心地なので、足への負担も軽減されるでしょう。
商品情報
カラー:ブラウン
素材:国産撥水マーブルカーフ/牛革
表底:SGソール
仕様:ストレートチップ/内羽根式
製法:グッドイヤーウェルト製法
ウィズ:EEE
天候に関係なく快適な履き心地と、スタイリッシュな足元を演出するストレートチップの革靴です。本格撥水レザーを採用し、本革が持つしなやかさも魅力です。シンプルで飽きの来ないつま先部分のメダリオンがビジカジにピッタリなデザインですね。さらに、日本人の足に合わせたゆとりのある3Eサイズで履きやすいですよ。
商品情報
カラー:グレイッシュブラウン
素材:アンティークドレザー
表族:ラバーソール
製法:レザーソール製法
仕様:ウィングチップ/外羽根式
ウイズ:-
洗練されたエレガントなムードを漂わせるフォルムの内羽根式革靴です。最高品質のレザーを使用し、手作業独自の味わいを持っています。さらに、つま先やサイドに施されたパンチングデザインがアクセントになっており、アンティークな雰囲気に仕上げられていますよ。こだわりのある革靴を長く愛用したい人におすすめの一足です。
Amazonカスタマーレビュー
Amazonカスタマーレビュー
(39件)
商品情報
カラー:ブラック
素材:レザー
表族:合成ゴム
製法:セメンテッド式
仕様:プレーントゥ/外羽根式
ウィズ:EEE
デザイン・品質・履き心地を備えたコストパフォーマンスの高さと実用性のある革靴です。冠婚葬祭やビジネスシーンまで幅広く着用できるシンプルなデザインが特徴ですよ。グリップ力と屈曲性に優れたラバーのアウトソールを搭載し、光沢感のあるレザーをアッパーに使用しているのもポイントです。スマートなスクエアシルエットでありながら、3Eのゆったりとした履き心地で快適性もキープ。革靴を毎日履く方や、初めて革靴を履こうとする方におすすめです。
おすすめ商品比較表
リーガル リーガル ストレートチップ 外羽根 ビジネスシューズ | スコッチグレイン セミブローグ シャインオアレインIII | サントーニ サントーニ アンティークドレザー ブローグレースアップダービー | KENFORD(ケンフォード ) ケンフォード ビジネスシューズ プレーントゥ | |
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メンズファッションに欠かせない革靴!
冠婚葬祭からビジネスシーンまで幅広く活躍し、カジュアルなものからフォーマルなものまで種類やデザインも豊富な革靴。毎日着用する方やこれから初めて革靴を購入してみようという方は、ぜひ本記事の選び方やおすすめ商品を参考に、自分にぴったりの革靴を選んでみてくださいね。