mineoのマイそくとは?速度制限などコースごとの特徴についても徹底解説
近年は格安SIMが多数リリースされています。今回はmineoが提供している「マイそく」と呼ばれるプランについて解説します。マイそくには細かなプランがあり、スタンダード・ライト・スーパーライトなど、ご自身に合ったものを選べるのが魅力です。それぞれのプランの違いやマイそくのメリット・デメリットについて解説します。
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マイそくとは
マイそくは、mineoが2022年3月から提供を開始したプランです。
マイそくの最大の特徴は、月曜から金曜までのいわゆる平日12時から13時まで通信速度制限がかかるところです。
通常、スマホは個々に割り当てられた容量をオーバーすると通信速度制限がかかります。通信速度制限がかかったスマホは、ページを読み込みにくくなったり、データのロードが遅くなったりします。
マイそくはこの通信速度制限を特定の時間帯に設けるプランです。
一見、不便な契約のようですが、マイそくには通信容量の制限はありません。一般的なSIMサービスは、1GBや3GBと通信容量に上限を設けています。それに対してマイそくはひと月あたりの通信容量の上限はなく、いくらでも利用できます。
厳密には、3日連続で10GB以上通信すると翌日以降通信制限がかかりますが、たとえば動画を標準画質で観る場合、20時間視聴しないと10GBには達しません。
したがって、マイそくを契約する場合は普通にスマホを利用する分にはほぼ無制限で通信ができると考えて良いでしょう。
コースごとの速度や料金
マイそくは、特定の時間に通信速度制限の発生するプランですが、ひと月あたりの容量上限がないところに魅力を感じた方は多いのではないでしょうか。
ただし、マイそくで契約する場合、すべてのプランが一定の通信速度で使えるわけではありません。他のSIMサービスは通信容量上限はありますが、プランごとの通信速度は一定です。
対してマイそくは、料金の安いプランは通信速度が遅く、料金が高いプランは通信速度の速いという特徴があります。そのため料金の安いプランで容量上限なく使える点は便利ですが、通信速度が遅いため結果的に不便に感じるかもしれません。
マイそくは容量ではなく通信速度を選ぶプランのため、プランを選択するときは注意しなければいけません。
それでは、マイそくではどのようなプランを用意しているのでしょうか。現在マイそくでは、スタンダード・プレミアム・ライト・スーパーライトの4種類のプランを提供しています。
ここからは、それぞれの通信速度と料金設定についてみていきましょう。
料金と快適さのバランス重視なら「スタンダード」
まずはスタンダートプランです。
スタンダードプランは通信速度が1.5Mbpsで、月額税込990円に設定されているプランです。
990円という料金は、他の格安SIMでも採用されているため、一般的なプランといえるでしょう。加えて、スタンダードプランは音声通話も付いているので、スマホの機能にも制限がありません。
必ずしも通信速度が遅いわけではありませんが、他のSIMの通信速度に慣れている方にとってはやや不便に感じる可能性があります。
より快適さを求めるなら「プレミアム」
次にご紹介するのは、プレミアムプランです。
通信速度は3Mbpsで、月額税込2,200円に設定されています。
料金が2倍以上で、通信速度は2倍にしかならないため、果たしてそこまで払う必要があるのだろうか、と感じる人もいるかもしれません。しかし、3Mbpsの通信速度ならほとんどのインターネットサービスを快適に使えるでしょう。
ただしライブ配信や大容量のデータロードを必要とするスマホゲームなどを利用する場合は、やや不便さを感じる方もいるかもしれません。
電話中心・速度を気にしないなら「ライト」
月額税込990円で契約できるスタンダードプランよりも安いプランが、マイそくには2つ存在します。そのうちの1つがライトです。
月額税込660円とスマホプランとしては破格の料金ですが、通信速度は300kbpsと遅いのがネック。これまでのスマホと同じ感覚で使うと、ほとんどのサイトの表示に時間がかかるため不便に感じるでしょう。
そのため、電話やメールのやり取りのみの利用が中心の人やほとんど4G通信を使わずWi-Fiのみでスマホを使っている人向けのプランといえます。
限定された用途のみでの使用なら「スーパーライト」
マイそくの最も安いプランがスーパーライトです。月額税込250円ですが、通信速度は遅く32kbpsです。
32kbpsは他の3つのプランで通信速度制限がかかっている状態と同じ速度なので、データ通信を利用する方にはこのプランはあまりおすすめできません。
ですが、使い道がないプランというわけではありません。音声通話は使えるので、高齢者の通信手段としてスマホを持たせたい場合などには利用しやすいプランといえるでしょう。
あるいは、まだスマホでインターネットを利用させたくないけれど、連絡手段は持たせておきたいお子さまにも利用しやすいプランです。
なお、mineoではデータ使い放題プランもあります。他の会社のSIMを使っているけれど、使えなくなった場合に予備のSIMを持っておきたい場合には、このプランに入っておくと良いでしょう。
mineoの従来プラン「マイピタ」と「マイそく」の違いは?
mineoでは、マイそくのほかに、マイピタと呼ばれるプランが提供されています。
こちらのプランは2022年以前から提供されており、現在でも契約可能です。そのため、mineoと契約する際はマイそくとマイピタのどちらかを選ぶ必要があります。
この2つのプランの違いは、マイそくには通信容量上限がなくマイピタには通信容量上限が設けられている点です。
マイピタは、1GB・5GB・10GB・20GBの4種類のプランから選択します。それぞれの容量上限を超えたら、以降は200kbpsの通信速度制限がかかります。
マイピタの場合は、マイそくよりも通信速度が速いところも特長です。利用する場所や時間帯、さらに大手キャリア3社のどの回線を選ぶかなどによって速度に差が生まれますが、4G〜5G相当の速度で利用できます。
頻繁にデータ通信を使うわけではないけれど、使うときは快適にスマホを使いたい場合はマイピタが適しているでしょう。
マイそくのメリット
マイそくのメリットは、通信容量の上限がないところです。
1日中スマホでデータ通信をしていて頻繁に容量上限をオーバーしてしまい、毎月通信速度制限がかかっている方にとってはぴったりのプランといえるでしょう。通信容量の上限がないプランとしては、格段に料金が安いです。
ほかにはスマホのデータ通信だけでなく、端末やSIMカードの組み合わせによってはテザリングにも利用できるところもメリットです。そのため、スマホを使うときはもちろん、外でノートパソコンなどを使いたい場合にも、マイそくは大活躍するでしょう。
マイそくのデメリット
マイそくのデメリットは、なんといっても平日12時から13時まで速度制限がかかることです。
一般的に平日の昼間は、会社や学校が昼休みになる時間帯です。データ通信量が多くなるため、mineoでは、この時間帯に速度制限をかけています。
そのため、昼休みにスマホを見て過ごしている人にとっては、あまり向いていないプランです。
しかし、この時間帯に仕事をしていたり、会社や学校のWi-Fiを利用していたりするのであれば、マイそくでも不便を感じずに利用できるでしょう。
また、先述した通りマイそくはマイピタよりも通信速度が遅い点がデメリットです。
マイそくのメリットとデメリットを比較し検討しよう
マイそくは、通信容量の上限を設けていないことを目玉としているプランです。一方で、隠れたデメリットも否めないプランでもあります。
マイそくを検討している人は、通信容量上限がないことに惹かれて興味を持ったのではないでしょうか。しかし、プランの内容を吟味せずに、すぐに契約してしまうと後悔する可能性があります。
どのSIMを選ぶときにもいえることですが、各社のホームページなどで注意点を確認したうえで契約をすることが大切です。