海外SIMのおすすめ特集!選び方や設定方法までわかりやすく解説
海外SIMを提供する通信事業者の数は多く、海外旅行・出張の際はどのサービスを利用するか悩むかもしれません。そこで今回は、海外SIMの種類(SIMカード・eSIM)や選び方、設定方法、おすすめの海外SIMをご紹介します。
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SIMカードとは
SIMカードとは、「Subscriber Identity Module」の略で、音声通話やSMSなどを利用する際に必須のICカードです。基本的な概要・特徴を見ていきましょう。
- 通信事業者に契約した人を識別する
- 電話番号と契約者情報(電話番号やメールアドレスなど)を紐づけて、音声通話やSMSなどを利用できる
- スマートフォンやタブレット端末、ルーターなどに挿入して利用する
- 主な機能はデータ通信・通話・SMS
SIMカードには契約者情報が紐づけされるため、SIMカードを他のスマートフォン端末に挿しかえると、同じ電話番号で機種変更できます。
ただし、データ通信専用SIMと呼ばれるSIMカードは、文字通りデータ通信に特化しています。電話番号は与えられますが、通話やSMSが利用できません。
契約時は、SIMカードのタイプも確認し、利用目的にマッチしているか確認しましょう。
eSIMとは
eSIMとは、スマートフォン内蔵のICカードに契約者情報を書き込むタイプのSIMです。eSIMの概要・特徴を見ていきましょう。
- SIMがスマートフォンと一体化している
- SIMカードの入れ替えで、スマートフォンを利用できる
- 乗り換え手続きをオンラインで完結できる
eSIMは、スマートフォンにSIMが内蔵されているため、乗り換えの際にSIMカードを入れ替える必要がありません。契約時はSIMの情報をダウンロードするだけで、通話やデータ通信が利用できます。
海外SIMとは
海外SIMとは、渡航先の回線を利用して、ネット通信や通話ができるSIMです。海外SIMの概要・特徴を見ていきましょう。
- SIMカードを交換するだけで、現地の回線を利用可能
- 現地の通信事業者と契約する必要がない
- データ通信量や利用期間に応じて料金の決まるプリペイドタイプが一般的
- 日本国内で購入可能
海外SIMは現地の回線を利用できるため、モバイルルーターやWiFiスポットなどは必要ありません。電波の届くエリアであれば、海外でもスマートフォンやタブレットを利用できます。
また、ネット通販や国内の家電量販店などで購入できるため、困ったときは店舗スタッフにも相談可能です。
海外SIMの選び方
海外SIMの選び方を3つのポイントで解説します。
渡航先に対応しているSIMを選ぶ
渡航先に対応しているSIMを選ばなければ、現地の回線を利用できないため注意しましょう。海外SIMの種類によって、対応している国・地域は異なります。
どれだけ幅広い国・地域に対応していても、渡航先に対応していなければ利用できません。販売店やネット通販で購入する際は、商品の詳細にも必ず目を通し、現地で利用できるか確認しましょう。
日本で購入できる海外SIMを選ぶ
日本で購入できる海外SIMであれば、手続きやトラブル発生時も相談しやすくなります。海外SIMは渡航先の国でも購入できますが、外国語を話せなければコミュニケーションが取りにくいかもしれません。
しかし、日本の販売店であれば、手続きや利用方法なども相談できるため、トラブルを防ぎやすくなります。手続きを日本で済ませ、現地の空港で受け取る方法もあるため、利用しやすい購入方法がないか国内の販売店をチェックしてみましょう。
データ容量で選ぶ
渡航目的や滞在日数に合わせてデータ容量を選ぶことで、海外でも快適にインターネットが利用できます。選び方の例を挙げるので、渡航目的・滞在日数と照らし合わせつつ目を通してみてください。
【データ容量を選ぶ例】
SIMの利用方法・渡航目的 | 滞在日数 | プランの例 |
---|---|---|
出張 | 20日 | ・有効期間:20日・データ容量:5~10GB |
旅行 | 5日 | ・有効期間:5日・データ容量:1G / 1日 |
留学 | 30日 | ・有効期間:30日・データ容量:無制限 |
データ容量の目安は、1GBあたり動画視聴4.5時間、WEBサイト閲覧は約3,500ページです。滞在期間が長く、スマートフォンのテザリングも使用する場合、データ容量の残りが気にならない無制限プランのSIMが無難でしょう。
このように、渡航目的や期間に合わせてデータ容量を選ぶことで、海外でも日本と同じような感覚でスマートフォン・タブレットなどを使用できます。
海外SIMの設定方法
海外SIMの設定方法は次のとおりです。
- SIMロックを解除、もしくはSIMフリーの端末を用意
- 端末に海外SIMを挿入
- 端末でAPN設定を行う(利用回線をスマホに認識させる)
- SIMのアクティベーション(有効化)を行う
- 利用開始
SIMロックとは、契約したキャリアの通信サービスのみ利用できるよう、SIMカードにロックをかけることです。海外SIMを利用する際は、スマートフォンをSIMフリーの状態にする必要があるため、SIMロックがかかった端末はロック解除しましょう。ロック解除はキャリアによって条件が異なるため、方法がわからないときはショップや問い合わせ窓口に相談してみてください。
APN設定は、SIMの種類によって不要な場合もあります。手順はSIM購入時のマニュアルに記載されているため、渡航前に確認しましょう。
また、アクティベーション(有効化)とは、SIMの開通作業を指します。アクティベーション不要なケースもありますが、必要な場合は個人情報入力や電話番号の選択などを行います。
海外ではSIMカードとeSIMどっちが便利?
以下のメリットより、海外出張・旅行の際はeSIMの方が便利に利用できるでしょう。
- SIMカードの受け取りや返却が不要
- オンラインで手続きが完結する
- 現地でSIMを切り替えられる
SIMカードの場合、郵送や窓口でカードの受け取り・返却の手間がかかります。渡航先でカードを受け取る場合、手続きや初期設定なども現地で行わなければなりません。
しかし、eSIMはSIMカード不要なため、手続きも含めすべて国内で行えます。渡航先での滞在時間を有効利用しやすくなるでしょう。
また、eSIMは、一つの端末で複数回線を購入し、端末内で切り替えられます。料金の安さやデータ容量の多さなど、渡航先での用途に合わせてSIMを切り替えられるため、使い勝手を重視する方はeSIMを検討しましょう。
おすすめの海外SIM
おすすめの海外SIMを5種ご紹介します。
trifa
trifaはeSIM対応の海外SIMで、専用アプリを利用すると最短3分で利用可能です。trifaの特徴を見ていきましょう。
- 初期費用や維持費はなし(購入時の料金のみ)
- プラン日数のカウントは現地で開通してから
- 専用アプリから手続きや料金チェックが可能
- 日本語でのサポートが24時間対応
- 195ヶ国に対応
trifaは、日本の会社が運営する海外SIMサービスなので、問い合わせの際は日本人に対応してもらえます。24時間対応なので、現地にいながら質問・相談も可能です。
データ容量は1GB~無制限、1ヶ月以上のプランも提供されているため、出張や旅行など用途に合わせやすい海外SIMと言えるでしょう。
airalo
airaloはeSIM専門の海外SIMサービスで、世界200以上の国・地域に対応しています。airaloの特徴を見ていきましょう。
- eSIMに特化しており、オンラインで手続き可能
- データ通信のみ、通話/データ/テキスト対応など、用途でSIMを選べる
- 国別や大陸別、グローバル(120ヶ国以上)など対応エリアが広い
- データ容量は1GB~
airaloでは、利用者の用途や渡航先に応じた、幅広い料金プランが提供されています。データ容量の下限・上限は対象国により異なり、国によっては無制限プランも選べます。
KKday
KKdayは、海外旅行のツアーや鉄道のチケット予約ができるWEBサイトです。SIMカード・eSIMの提供も行っており、アジア圏や北アメリカ、欧州などの地域で利用できます。
KKdayの特徴を見ていきましょう。
- 現地の空港カウンターでSIMカードを受け取り可能
- キャンペーン期間中は割引も適用
- 音声通話やデータ容量無制限、チャージ可能などのプランもあり
KKdayではSIMカードも提供されているため、eSIM非対応のスマートフォンでも海外SIMを利用できます。さらに、キャンペーンの適用期間中であれば、10~40%ほど安く購入できるのも魅力です。
現地のツアー・チケット予約もまとめて行いたい方は、KKdayを検討しましょう。
Ubigi
Ubigiは、旅行・ビジネス・留学など渡航の目的に応じた料金プランが提供される海外SIMサービスです。Ubigiの特徴を見ていきましょう。
- 世界200以上の国と地域に対応
- 買い切り、月額、年額の料金プランあり
- 専用アプリで即時設定や追加購入が可能
Ubigiでは専用アプリが提供されており、アプリを通じて各種設定やデータ容量のチャージが可能です。窓口に足を運ぶ必要がないため、渡航の際は手間をかけずに利用できます。
また、料金プランは買い切り・月額・年額から選べます。データ容量は1GB~無制限まで提供されているので、渡航の目的に合わせて利用できるでしょう。
Nomad SIM
Nomad SIMは、会員登録やアプリダウンロードなしで利用できるeSIMタイプの海外SIMサービスです。Nomad SIMの特徴を見ていきましょう。
- 送られてくるQRコードを読み取るだけで利用可能
- 対応エリアは世界100ヶ国以上
- 180日間まで購入可能
- 日本語によるサポートあり
- 複数国に対応した周遊プランあり
Nomad SIMでは、プラン購入後に送られるQRコードを読み取るだけで、eSIMの開通手続きが可能です。会員登録不要なので、面倒な手続きを省けます。
また、国別のプランは30日間、周遊プランは180日間まで利用できます。データ容量は国により異なりますが、1日1~3GB、30日間で10GBなどです。データ容量超過後は128kbpsで利用できます。
手続きが簡単で、SIMの利用方法に合わせやすい海外SIMサービスです。
海外SIMは渡航目的やSIMの利用方法に合わせて選ぼう!
海外SIMは、業者によっては対応する国・地域やデータ容量が異なります。対応する国が多いほど使い勝手は良いかもしれませんが、大切なのは希望する料金プランに渡航先が含まれているかどうかです。
多くの業者では、特定の国ごとに利用日数やデータ容量、料金が決められています。たとえば、台湾でデータ容量1日1GB、3日間利用(900円)です。
予算も考慮しつつ、仕事や旅行など渡航目的に沿ったプラン内容になっているかを確認し、購入するか検討しましょう。さらに、日本語のサポートサービスがあれば、「SIMが開通しない」「現地で回線を利用できない」などのトラブル時も解決しやすくなります。
渡航先・目的やSIMの利用方法を照らし合わせつつ、適切な海外SIMを見つけてください。