UQ mobileでeSIMは使える?開通の手続きや物理SIMからの変更方法を解説
近年、新たなSIMとして注目を集めている「eSIM」。オンラインでの開通手続きが必要といったさまざまな特徴がありますが、UQ mobileでもeSIMを利用できるのでしょうか。本記事ではeSIMがUQ mobileに対応しているかを解説します。開通手順や物理SIMから切り替える方法もまとめているため、参考にしてみてください。
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UQ mobileとは
UQ mobileとは、大手キャリア「au」のスマホサービスを展開しているKDDIが提供する格安SIMのことです。
auと同じ回線でデータ通信を行っており、インターネットの利用者が多く回線が混雑している時間帯でも、比較的つながる点が特徴です。格安SIMにおいては、通信速度の上下幅が小さいといえます。
料金プランはデータ通信量に応じて月額料金が変わる「トクトクプラン」、データ通信と通話を両方使う方向けの「コミコミプラン」があります。データ通信量が少ない方に適した1か月あたり4GBの「ミニミニプラン」も選択可能で、スマホの使い方に合わせたプランを申し込みやすいです。
全国各地にあるUQ mobileの販売店舗では、新規契約や機種変更などの申し込み手続きを直接サポートしてもらえます。家電量販店やスーパーマーケットにも全国2,700店舗以上の取扱店があり、最寄りの店舗での申し込みも可能です。
eSIMとは
eSIMは、スマホ自体に埋め込まれているタイプのSIMです。
そもそもSIMとは、携帯電話会社との間で交わした契約内容や契約者の情報などが記録されたICチップのことです。埋め込みタイプのeSIMのほか、スマホに挿入するICカードタイプの物理SIMの2種類が主に使用されています。
eSIMを選択するメリットは、オンラインでデータを書き換えられる点です。SIMのタイプとして物理SIMを選択した場合は、契約先である携帯電話会社の物理SIMをスマホに挿入しなければなりません。新規契約や他会社から乗り換える際も、申し込みから物理SIMが送付されるまで一定期間待つ必要があります。
しかし、eSIMであればインターネットを介してSIM内部のデータを書き換えられるため、物理SIMそのものをスマホに挿入する手間が省けます。物理SIMが手元に届くまでのタイムラグもなく、手続きもスムーズです。
UQ mobileはeSIMに対応している?
UQ mobileでは2021年9月2日からeSIM対応を開始しました。UQ mobileオンラインショップ、またはUQ mobile取扱店などから申し込むとeSIMを利用できます。
UQ mobileがeSIM対応を決めたのは、政府の要請がきっかけでした。すでにeSIMは欧米をはじめ55ヶ国以上で導入されており、なかには物理SIMではなくeSIMがSIMの主流として浸透している国もあるほどです。
訪日外国人の増加を目標に掲げる政府からすれば、国内におけるeSIMの利用促進を図り、海外渡航者の利便性向上につなげたいところ。eSIMはオンライン手続き対応で、海外でも手軽にスマホが使えるためです。
そこで総務省は2021年8月、eSIMの導入促進に向けたガイドラインを公開し、eSIM機能の開放を促しました。UQ mobileはその要請に従い、eSIMへの対応を開始したのです。
UQ mobileでのeSIM開通手順
UQ mobileにおけるeSIMの開通手順は以下のとおりです。
- 回線の切り替え
- eSIMプロファイルダウンロード
- eSIM切り替え
- 発信テスト
なお、開通手順は端末の種類および端末購入の有無によって異なります。本記事では代表して端末の種類がiPhone、端末購入ありのケースを解説します。ほかのケースの開通手順は公式サイトをご確認ください。
回線の切り替え
回線の切り替え方法は、UQ mobileの契約方法ごとに異なります。ほかの携帯電話会社と契約しておらず、UQ mobileに新規で申し込む場合、切り替え手続きは必要ありません。
電話番号を引き続き使用するMNP転入の場合は、Webもしくは電話から切り替え手続きを行ってください。機種変更による切り替え申し込みも同様です。公式サイト「オンラインショップ ご注文履歴はこちら」から注文履歴を表示し、UQ mobileオンラインショップ欄「ご注文番号入力」へ移動して指示にしたがって操作をすすめましょう。
eSIMプロファイルダウンロード
eSIMプロファイルのダウンロード手順は以下のとおりです。
モバイル通信設定完了と表示されたらダウンロード完了のサインです。
eSIM切り替え
eSIM切り替え手順は以下のとおりです。
- 「設定」から「モバイル通信」を選択
- 「モバイル通信プラン」の「副回線」を選択
- 「モバイル通信」横の表示「UQ mobile」を確認し、「この回線をオンにする」を右へスワイプ
- 「デフォルト設定が変更されました」を確認し「OK」を選択
- 「モバイル通信」を選択
- 利用回線を選択
- 「ネットワーク選択」の表示「KDDI」を確認
KDDIと表示されているのを確認したら、eSIM切り替え手続き完了です。
発信テスト
eSIMの切り替え手続き完了後は、発信テスト用の番号に電話をかけ、発信できればeSIMの開通手続きはすべて終了です。発信テスト時に使用する電話番号は「111」で、通話料は発生しません。
ただし、物理SIMやeSIMを複数利用するデュアルSIMを選択した場合は注意が必要です。モバイルデータ通信に用いる回線としてデータ通信専用SIMの回線を設定すると、「110」「119」などに電話をかけられなくなる恐れがあります。
モバイルデータ通信に用いる回線には、必ず音声通話SIMの回線を設定してください。
物理SIMからの変更方法
物理SIMから変更したいときは、「My UQ mobile」か「eSIMクイック転送」からeSIMを再発行します。まずはMy UQ mobileによる手続きの流れです。
- My UQ mobileにアクセスしログイン
- eSIMに変更する電話番号を選択
- 回線の切り替え手続きを実施
- eSIMプロファイルダウンロード
- アクセスポイントを設定
続いてeSIMクイック転送による変更方法ですが、BluetoothまたはiCloudを利用して手続きする必要があります。以下はBluetoothを利用した場合の流れです。
- Bluetoothの設定
- 新規利用するiPhoneで設定を開始
- 使用中および新規利用のiPhoneでプロファイルダウンロード
- アクセスポイントを設定
iCloudの場合は、はじめに新規利用のiPhoneからiCloudへログインしパスコードを設定すれば、同じ流れで手続きできます。
UQ mobileのeSIMを利用するメリット
UQ mobileでeSIMを利用するメリットは、オンラインで手続きが完了する点です。店頭で手続きする場合は窓口が開いている時間や曜日に合わせなければならず、仕事や学校などで窓口へ行くことが困難なケースもあります。
オンライン手続きが可能なら時間に縛られず手続きできるため、生活スタイルに合わせて好きなタイミングでeSIMを申し込めます。店頭での申し込み時に発生する事務手数料も、オンライン手続きであれば0円とコスト削減も望めるでしょう。
eSIMはスマホ内蔵型のSIMであり、水分や汚れにより故障する心配もありません。物理SIMと違って物体がないため、機種変更の際も差し替える必要がなく、破損や変形のリスクも考えずに済みます。
また、SIMは電話番号といった個人情報が含まれている大事なツールです。物理SIMであれば差し替えるときに紛失する恐れがありますが、eSIMであれば紛失する可能性もありません。
UQ mobileのeSIMを利用する際の注意点
eSIMを選ぶとオンライン手続きが必要になるため、スマホの操作に慣れていない方にはハードルが高く感じられるでしょう。物理SIMなら郵送されるカードを端末に挿入すれば切り替えられるので、手続きに不安を感じる方でも手軽です。
eSIMは対応機種も限定的で、利用したい機種があってもeSIMに対応しておらず、別の機種を検討しなければならないケースも考えられます。eSIMへの切り替えを検討する際は、事前にUQ mobileやメーカーの公式サイトへアクセスし、eSIMでも使えるか確認することをおすすめします。
さらにeSIMの設定はオンライン上で行うため、ネットワーク環境を整えておかなければなりません。Wi-Fi接続できる環境が身近にある場合は問題ありませんが、利用できないときはWi-Fi接続可能な環境を準備する手間が生じます。
UQ mobileはeSIMでの契約を検討しよう
UQ mobileはeSIMに対応しており、開通する際も本記事や公式サイトを確認しながら進めれば手続きできます。eSIM対応のスマホを利用したい方は、ぜひ本記事を参考に契約を検討してみてください。