ドコモ回線の格安SIM徹底比較!おすすめ8社の特徴や選び方を解説
近年は格安SIMがたくさんありますが、選ぶ際にはどの会社の回線を利用しているのかをしっかりと確認する必要があります。なぜなら、使っている回線会社によってデータ通信の速度に違いが出るからです。今回は、ドコモ回線を使用している格安SIMを比較しながら、どのSIMがおすすめなのかを解説していきます。
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格安SIMとは
格安SIMとは、大手スマホ会社に比べて月額料金などが安く設定されているSIMのことです。日本の携帯料金の高さは以前から指摘されていましたが、それを解消するために作られました。
一口に格安SIMといってもいくつかの種類に分けられます。今回はそのなかから、MNOとMVNOという2種類の格安SIMについて、それぞれ詳しく解説していきましょう。
MNO
まずはMNOについて解説していきます。これはMobile Network Operatorの略で、通信ネットワークを管理する人という意味です。
日本では現在、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天などが自社で基地局を持ち、通信ネットワークを管理しています。
MNO型の格安SIMは、こうした大手通信会社が提供しているブランドです。ドコモで言えばahamo、auで言えばpovoなどがこれにあたります。
MVNO
MVNOはMobile Virtual Network Operatorの略称です。これは、簡単に言えばMNOのような基地局を持っている会社から通信回線を借りつつ事業を行う会社のことを指します。
最近では料金の安さを謳ったSIMブランドが増えてきていますが、なぜこのようなことができるかと言えば、それらのほとんどが基地局を管理しないMVNOだからです。
たとえば、ドコモの回線を借りているMVNOとしては、LinksMateやmineoなどが挙げられます。
ドコモ回線の格安SIMおすすめ8選
先ほどはMNO型の格安SIMとMVNO型の格安SIMの違いについて解説してきました。
これを踏まえたうえで、ここからは、ドコモ回線を使っている格安SIMについて8つ取りあげ、それぞれの違いを見ていきましょう。
ahamo
ahamoは、ドコモが2021年に提供をスタートした格安SIMブランドです。ahamoはドコモが直々に提供しているSIMだけあって、通信速度のロスがありません。
MVNOはほかの会社の回線を借りている関係上、どうしても通信速度が遅くなりがちです。特に通信が多くなる夜などにはスマホの通信が遅くなる現象が起こりやすいです。
その点、ahamoはいかなる状況においても安定した通信ができるので、ストレスなくスマホを利用できるでしょう。
料金プランはシンプルで、20GBで月額2,980円と100GBで月額4,950円のみです。ほかの格安SIMに比べるとやや高めの値段設定となっていますが、速い通信速度やドコモならではのサポート体制なども踏まえればある程度納得できる料金と言えるでしょう。
LinksMate
LinksMateは、スマホでゲームをよくするという人におすすめの格安SIMです。Wi-Fiでない環境でゲームをやろうとすると膨大な通信データが必要で、あっという間にギガを圧迫してしまいます。そうしたケースに備えて、LinksMateでは、カウントフリーというオプションを設けているのです。
カウントフリーオプションに加入すると対象のアプリの通信料を90%以上に抑えられるので、Wi-Fi環境下になくても気兼ねなくスマホゲームを楽しめるでしょう。
また、LinksMateは100MBから1TBまで月々のギガプランを選べるのも特徴です。自分が毎月どのくらいのデータ通信量でスマホを使っているかを把握しているのならば、ぜひ使いたい格安SIMと言えるでしょう。
y.u mobile
普段からU-NEXTで映画やアニメをよく見ているという方には、y.u mobileがおすすめです。y.u mobileは、ヤマダ電機とU-NEXTが合同で提供している格安SIMなのですが、U-NEXTと合わせて加入すると毎月U-NEXTのポイントが1,200円分付与されます。
ポイントが付与されるプランに加入するためにはそれなりの月額料金を支払わなければいけませんが、U-NEXTの月額料金もその分安くなるので、大分お得になるでしょう。
また、使わなかったギガを繰り越せるのもy.u mobileの特徴です。ギガ繰り越しの制度自体はほかの格安SIMでもありますが、y.u mobileで繰り越したギガに使用期限はありません。
HISモバイル
HISは、旅行会社として有名ですが、2018年に格安SIMも提供し始めました。旅行会社が提供するSIMらしく、どこにいても快適に使えるSIMとして通信速度にこだわっているのが特徴です。
また、旅行するときに気になるのが通話料でしょう。たとえば、待ち合わせ場所に友達がおらず、今どこにいるのか電話で確認しようと思うと通話時間が長くなってしまい、料金がかさんでしまいがちです。
格安SIMはデータ通信量は安いものの、通話料は安くないというケースが珍しくありません。その点、HISモバイルは5分までならかけ放題なうえに、基本通話料も30秒あたり9円と安く設定されているので、気兼ねなく長電話することができます。
irumo
irumoは、ドコモが2023年に提供し始めた格安SIMブランドです。ahamoをリリースした時にも料金の安さが話題を集めましたが、一方でまだまだ料金が高いという感想を抱くユーザーも少なくありませんでした。
何より20GBもデータ通信を使わないという人もいるでしょう。ギガ数が少なくても安いプランを用意してほしいという声に応えるかたちで、新たにリリースされたのがirumoなのです。
irumoは、最安0.5GBで月々550円と格安SIMのなかでも格段の安さを誇ります。また、3GBや5GBのプランでもドコモ光やhome5Gと合わせて加入すると料金が安くなるキャンペーンも行っています。
Wi-Fi環境でスマホを使うことが多く、しかもドコモから乗り換えるという方にはおすすめの格安SIMです。
eximo
eximoは、ahamoやirumo同様、ドコモが公式で提供しているプランです。決まったデータ通信量で契約を行っている時にありがちなのが、既定のデータ量に届かない月があるということでしょう。
たとえば、ahamoなら20GBが限度ですが、10GB使おうと20GB使おうと払う金額は同じ2,980円です。20GBきっちり使った月に2,980円払うのはともかく、10GBしか使わなかった月に同じ2,980円を払うのは釈然としないという方もいるでしょう。
そんな方のために用意されたのが、月々の利用状況に合わせて料金が変動するeximoです。これに加えてeximoはどれだけ使っても通信制限がかかりません。
mineo
mineoは、厳密に言うと、ドコモとau、ソフトバンクの3社の回線を借りている格安SIMです。mineoの最大の特徴とも言えるのが、ユーザーが自分でどの回線にするかを選べるところです。
たとえば、今までドコモを使っていたけれどmineoに乗り換えるというケースを考えてみましょう。この場合はドコモ回線を選ぶのがおすすめです。
今まで通りの回線を使うため使い心地が変わらないというのもメリットですが、何よりSIMロックを解除する必要がありません。
通常大手キャリアから格安SIMに移行する場合はSIMロックを解除しなければならないのですが、mineoならばその手間を省けるのです。
IIJmio
IIJmioは、意図的に低速モードを使える数少ないSIMブランドです。スマホを使っているときに悩ましいのが、できるだけ通信量を使用したくないのに使ってしまうというケースです。
常に通信速度が速いモードで通信を行った結果、あっという間にギガ数制限になって低速モードになってしまったという人は多いでしょう。こういった悩みを解決するために、IIJmioでは低速モードを設けています。
ユーザーが意図的に通常モードか低速モードを使い分けられるので、うまく使いこなせればギガ数制限に苛まれることはなくなるでしょう。
もちろん料金プランも格安SIMとしては圧倒的に安いので、スマホでお金を使いたくないという人にはおすすめです。
ドコモ回線格安SIMの選び方
ここまで、ドコモが公式に提供している格安SIMやMVNO格安SIMの特徴についてご紹介してきました。
それぞれにメリットやデメリットがありますが、ここからは数ある格安SIMの選び方について解説していきます。
料金プランで選ぶ
これまで大手キャリアを使ってきた人が格安SIMに移行するにあたって、真っ先に気になるのが料金プランでしょう。スマホは毎日使うものですから、できれば月額料金を安く済ませたいと誰もが考えることです。
乗り換えるにあたってまず確認したいのは、今の自分が毎月スマホでどれくらいデータ通信量を使っているかということです。
格安SIMはギガ数ごとに料金設定が行われているので、月々のデータ通信量を知っておくと自分にぴったりな料金プランを選びやすくなります。
サポート体制で選ぶ
格安SIMはオンライン上での受付が主流で、店舗でサポートを行っているところはほとんどありません。もしもの時のために店舗でもサポートを行ってくれるSIMを使いたいというのであれば、ドコモが公式で提供しているSIMブランドを使ったほうが良いでしょう。
たとえば、ahamoに加入する分にはオンラインでしか受け付けてくれませんが、サポートに関してはドコモショップなどでも受け付けてくれます。
ただ、MVNO型の格安SIMでもオンライン上ではしっかりとサポートを行ってくれるところがほとんどです。
ドコモ回線格安SIMを選ぶメリット
まず、auやソフトバンクではなく、ドコモ回線を使った格安SIMを選ぶメリットとしては基地局の多さが挙げられます。
ドコモは、NTTを母体としているだけあって、長年通信事業業界を牽引してきた存在です。そのため、全国に基地局を持っており、ありとあらゆるところでスマホが使えるような体制を整えています。
たとえば、5G基地局については、現在ドコモは全国におよそ7,000局を設置しているのです。これはauやソフトバンクよりも多く、ドコモを使っている限りは国内のあらゆるエリアでスマホを快適な通信環境で使用できます。
ドコモ回線格安SIMを選ぶ際の注意点
ドコモ回線に限らずどの格安SIMにも言えることですが、大手キャリアに比べると通信品質が劣ることは否めません。
たとえば、ドコモからmineoに乗り換えた場合、最初は使い心地にい違和感を覚えることもあるでしょう。エリアによっては通信がたまに途切れることも珍しくありません。外出先でもストレスなくスマホを使いたいという人にとって、これはマイナス要素ですよね。
こういった点について、あまり気にならないという人にとって格安SIMはおすすめですが、今まで通り常に快適な通信環境でスマホを使いたいという人には格安SIMはあまりおすすめできません。
ドコモ回線の格安SIMはほかにもある
今回は、LinksMateやmineoなど有名な格安SIMをご紹介してきました。これ以外にもドコモ回線を使っている格安SIMはたくさんあるので、自分に合ったSIMを探してみてはいかがでしょうか。