パスワード管理アプリのおすすめ10選!セキュリティなど機能性をチェックしよう
PCやiPhoneなどからオンラインサービスを利用する際には、IDとパスワードが必要になります。利用するサービスが増えるとパスワードの数も増え、ついつい忘れてしまうという方は少なくありません。ただ、だからといって目に見える場所にパスワードを控えていたのでは危険です。
この記事ではパスワード管理ができるおすすめアプリをご紹介します。アプリの選び方も解説しているので、興味のある方は参考にしてください。
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パスワード管理アプリを使うメリット
パスワード管理アプリを使用する最大のメリットは、同じパスワードを使い回さなくてよくなることです。自分の頭の中だけでパスワードを記憶しようとすると、複数のオンラインサービスで同じパスワードを使いがち。
しかし、このような場合はどこか一つのサービスのパスワード情報が漏洩してしまうだけで、ほかのサービスの安全性も揺らいでしまいます。
パスワード管理アプリを利用すればIDごとのパスワードを保存してくれるので、サービスによって異なるパスワードを設定しても困ることがありません。
パスワード管理アプリを使う際の注意点
パスワード管理アプリは非常に便利なツールですが、利用する際に注意すべき点はアプリ自体の信頼性です。
パスワード管理ソフトにはさまざまなサービスのIDとパスワードが記録されているわけですが、その情報自体が外に漏れてしまうと非常に危険です。
しかし、万が一不正アクセスなどにより情報が漏洩してしまったとしても、簡単に内部を覗けない仕様になっていたり、情報が暗号化されていたりすれば最悪の事態を避けられます。
特に企業の場合は情報漏洩は社会的信用にも関わるので、アプリ自体の信頼性は非常に重要です。
パスワード管理アプリの選び方
パスワード管理アプリには、無料で手軽に利用できるものから豊富な機能を持つ有料のものまでさまざまなので、どのアプリを選んだら良いか迷ってしまう人も多いでしょう。
パスワード管理アプリを選ぶ際には、次のようなポイントを押さえておくと失敗がありません。
機能性で選ぶ
パスワード管理アプリの機能はそれぞれ異なります。
登録できるパスワードの数もアプリによって違うので、膨大な数のパスワードを管理するならば登録数に制限のないアプリを選ぶようにしましょう。
また、パスワードの自動生成機能があると、自分でパスワードを考える必要がないので管理が楽になります。
セキュリティレベルで選ぶ
すでに説明したように、パスワードを安全に管理するためにはアプリ自体のセキュリティが非常に重要です。
アプリ内部の情報にアクセスする際に認証コードの入力が必要である場合やSNS・メールなどを使った二段階認証が必要なアプリは、セキュリティレベルが高くて不安なく利用できます。
バックアップ機能
パスワード管理アプリを利用していても、情報を保存してるPCやサーバーの故障により情報が失われてしまう可能性もあります。
このような場合でも、パックアップ機能があれば簡単に別の場所に情報を保存できるので、大事なデータを失ってしまうことがありません。
パスワードチェッカー機能
パスワードチェッカー機能とは、パスワード自体の安全性をチェックする機能のことです。
パスワードに自分の誕生日やabcdeのような短くて覚えやすい文字列を使用している人も多いですが、このようなパスワードは相手からも推測されやすいので、簡単にパスワードを見破られてしまいます。
このような安全性の低いパスワードを使用している場合や同じパスワードを複数のサービスで使い回している場合、パスワードチェッカー機能があると、アプリがもっと安全性の高いパスワードを生成して推奨してくれます。
料金プランで選ぶ
パスワード管理アプリには、無料で利用できるものもあれば有料のものもあります。
一般的には有料アプリのほうが機能が豊富でセキュリティ対策もしっかりしていますが、自分が必要とする機能が備わっているのであれば無料アプリでも問題ないでしょう。
対応端末・OSをチェック!
パスワード管理アプリのほとんどはWindows搭載のPCでもmacOS搭載のPCでも問題なく利用することができますし、同様にスマホについてもiOS、Androidどちらの端末でも利用できます。
また、クロスプラットフォームを採用しているアプリも多いので、それぞれのOS間でシームレスなパスワード管理が可能です。
しかし、一部のアプリはスマホでの使用に特化していて、PC上では使うことができないものもあります。
また、OSのバージョンが古いと安全に使用できないこともあるので、アプリが推奨する要件を満たしているか利用前に確認しましょう。
パスワード管理アプリのおすすめ10選
パスワード管理アプリにはさまざまなタイプのものがあります。
料金プラン一つとっても無料で手軽に使えるアプリもあれば課金が必要なアプリもありますし、基本無料だけれどほしい機能の制限解除に課金が必要なアプリもあります。
ここでは、数あるパスワード管理アプリの中で、特にユーザーからの評価が高いおすすめアプリを10個厳選してご紹介します。
必要な機能が備わっているか、有料の場合は予算内に収まるか、といったことを考慮しながら自分に合ったアプリを選びましょう。
Zoho Vault
Zoho Vaultは、ゾーホージャパンからリリースされているパスワード管理アプリで、PCとスマホどちらでも利用できます。
セキュリティが非常に高いのが特徴です。ユーザーのパスワード情報が保管されているデータセンターにアクセスするために必要なマスターパスワードは、ゾーホー側には保管されず権限のないユーザーは一切アクセスできません。
料金プランが複数あり、個人で基本的な機能しか使わないのであれば無料で利用可能です。企業向けのエンタープライズプランは、月額860円でより豊富な機能や高度なセキュリティが利用できます。
Dashlane
Dashlaneは、2012年からサービスを開始した企業向けのパスワード管理アプリです。豊富な機能があり、インストールすれば面倒なパスワード管理から開放されるでしょう。クロスプラットフォームでシームレスな情報管理ができるのも大きな特徴です。
1Password
1Passwordは、パスワード管理アプリの中でも非常に利用者が多いことで知られ、企業だけでも10万社以上の利用実績があります。
さまざまなWebサービスのIDとやパスワードを保管庫で一括管理し、マスターパスワードを設定することですべてのパスワードにログインすることが可能です。
情報の暗号化に強度の高いAES-256方式を採用しているのも特徴で、二段階認証と合わせて強固なセキュリティを実現しています。
料金プランは、個人利用を前提としたIndividual、家族5人まで使えるFamilies、企業向けのBusinessなど4つあり、どれも有料ですが14日間の無料試用期間が設けられています。
My Passwords Manager
My Passwords Managerは、iOSやAndroidで利用できるパスワード管理アプリです。日本語化に対応していないため表示はすべて英語ですが、難しい単語は使われていないので使い方に迷ってしまうことはないでしょう。
無料プランは、パスワード自動生成機能やデータ暗号化などの機能は限定的ですが、登録数の上限がなく無制限でパスワードを登録可能です。
有料プランでは、パックアップの自動化やデータ復元機能があるので、万が一端末が故障してデータを失ってしまってもすぐに復元することができるので良いでしょう。
True Key
True Keyは、Windowsのセキュリティソフトとして有名なMcAfeeからリリースされているパスワード管理アプリです。
ローカルホスト型と呼ばれるアプリで、登録したパスワードの情報はユーザーのローカルコンピューターやスマホに保存されます。
パスワードの自動入力機能に対応しているので、特定のサイトを訪れた時やアプリを起動した時には、ユーザー側で特に何もしなくても自動的にパスワードを入力してログインすることが可能です。
パスワード管理はマスターパスワードを使って管理されますが、顔認証や指紋認証など多要素認証の採用により強固な安全性を実現しています。
Bitwarden
Bitwardenは、マルチプラットフォームに対応したパスワード管理アプリです。PCでもスマホでも使用することができ、両者をシームレスに行き来できます。
パスワードの登録数やデバイス機器の数にも上限がないので、汎用性の高さを必要とするユーザーにおすすめのアプリです。
料金設定がリーズナブルなのもBitwardenの大きな特徴です。個人での利用ならば基本的な機能を無料で利用できますし、より多くの機能に対応したプレミアムプランも月額1ドル(年間10ドル)で使えます。
企業向けのプランも月額6ドルと、ほかのアプリと比べて手頃な価格設定であり、多くの企業で採用されています。
パスワード管理帳
パスワード管理帳は、完全無料で使うことができるiOS・Android用のパスワード管理アプリです。
アプリ名の通りメモ帳のような見た目が特徴で、パスワードだけでなくログインIDやURL、メモが登録できるので、必要な情報を簡単に見つけ出すことができます。
Googleドライブを利用すればデータのインポート・エクスポートが可能なので、端末を買い替えた時でもデータ移行が可能です。
無料アプリはセキュリティ面で不安を感じることもありますが、パスワード管理帳はアプリの起動にマスターパスワードが必要であり、もしもマスターパスワードの入力を3度間違えてしまうと自動的にパスワードが削除されてしまう仕組みなのでセキュリティ対策も万全です。
ロボフォーム
ロボフォームは、PCやスマホで使えるパスワード管理アプリです。リリースされてから25年とパスワード管理アプリとしては長い歴史があり、実績にも定評があります。
ロボフォームは使いやすさもよく、マスターパスワードを入力するだけですべての情報にアクセス可能です。
指定したページを訪れると自動的にIDとパスワードが入力されてログイできるので、自分で入力する必要はありません。
個人の場合は、基本的な機能を無料で利用することができますが、より多くの機能を利用したい場合や企業での利用は有料です。個人・企業ともに無料の試用期間が用意されています。
LastPass Password Manager
LastPass Password Managerは、クロスプラットフォームに対応した基本無料で利用できるパスワード管理アプリです。日本語には対応していません。
セキュリティの高さに定評があり、クラウド側での安全性を確保するために強力な暗号化アルゴリズムであるPBKDF2SHA-256とソルトハッシュを採用しています。
LastPassは以前は無料ですべての機能を利用できましたが、数年前からPCとスマホの間でデータを共有するには課金が必要になりました。無料版の場合はPCかスマホかどちらかを選んで利用することになります。
Enpass password manager
Enpass password managerは、インド発のパスワード管理アプリです。
パスワード管理アプリは、クラウド側で情報を一元的に管理するタイプが主流ですが、データをアプリ運営会社に渡すことに不安を感じることもあるでしょう。
Enpassは、ユーザー自身の端末に情報を保管するローカルホストタイプのアプリなので、自分のデータは自分で守りたいというユーザーにはおすすめです。
個人向けプランは、無料で利用できるLiteと月額1.99ドルのPremiumの2つがあります。
PC版のEnpassはこれまで有料プランでしか使えなかった機能がすべて無料で使えるようになったため、PC限定での利用ならばライセンスを購入する必要はありません。
自分に合ったパスワード管理アプリを選びぼう
オンラインサービスを利用するうえでパスワードは不可欠なものであり、個人でも数十のパスワードを使用しているケースは珍しくありません。
このような数多くのパスワードを安全かつ効率的に管理するためには、パスワード管理アプリが役立ちます。パスワード管理アプリはたくさんありますが、機能面や価格面を比較して自分に必要なアプリを選びましょう。