【最新結論】出前館とウーバーイーツはどっちがいいの?手数料やサービスの違いを徹底解説
個人店や大手宅配チェーンの料理を配達員が届けてくれる「デリバリーサービス」。いろいろな会社がサービスを提供するなかで、特に知名度が高いのが「出前館」と「ウーバーイーツ(Uber Eats)」です。
親しみやすい雰囲気の「出前館」とおしゃれな「ウーバーイーツ」と対極なイメージですが、サービス内容にはどのような違いがあるのでしょうか?
今回は「出前館」と「ウーバーイーツ」の特徴を徹底比較してご紹介します。
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出前館とウーバーイーツ、それぞれの魅力とは
デリバリーサービスは基本的に「配達員が料理やドリンクをお店から注文者までお届けする」というサービスです。
大きな差は生まれないように思えますが、「出前館」と「ウーバーイーツ」には明確な違いがあります。
出前館の特徴
コミカルなCMソングでおなじみの、全国47都道府県に展開する国内最大級のデリバリーサービスです。
加盟店は11万店を超え、ファストフードやファミレス、宅配ピザや寿司などの大手宅配チェーンなどの料理をスマホアプリやWebサイトから簡単に注文できます。飲食店の料理やドリンクだけでなく、小売店が取り扱う食料品・日用品も配送が可能です。
日本生まれのサービスとして、配達スタッフのコミュニケーションのクオリティにもこだわり、親しみやすいブランドイメージは接客にも表れています。
ウーバーイーツの特徴
世界11,000以上の都市でデリバリーサービスを展開する大手フードデリバリーサービスです。アメリカで2014年にスタート、日本では2016年9月にサービスが始まり、現在では47都道府県で18万店以上が加盟しています。
特徴は膨大な店舗の商品と、全国のユーザーに商品を届ける約10万人の配達パートナーです。ブラックとグリーンのカラーリングが映えるバッグを背負う配達パートナーたちが、「約30分で届ける」というスピード感を実現しています。
日々の食事や買い物を便利にするサービス内容は進化しており、2023年8月からは東京、大阪をはじめとした全国12都市の対象店舗で、24時間いつでも配達が利用可能になりました。利用者のタイムパフォーマンスを高める生活インフラとして成長し続けています。
出前館とウーバーイーツの違いと比較
お互いに47都道府県でサービスを展開している「出前館」と「ウーバーイーツ」。全国的に普及するのにはきっと利用者から指示される理由があるはずです。
そこで配達対応エリア、加盟店舗数、配達手数料など、デリバリーサービスを構成する要素ごとに比較していきます。
サービス | 配達対応エリア | 注文範囲 | 加盟店舗数 | 手数料関連 | 注文対応時間 | 最低注文額 |
---|---|---|---|---|---|---|
出前館 | 47都道府県 | 約3km | 11万店舗以上 | 配達手数料 (0円〜500円) 800円未満の少額注文手数料(330円) 現金払い手数料 (110円) | 7時~翌3時 ※加盟店の営業時間等による | なし ※800円未満の少額注文手数料(330円) |
Uber Eats | 47都道府県 | 約6km | 18万店舗以上 | 配達手数料 (0~550円) 780円未満の少額注文手数料 (150円) | 7時~翌2時 ※東京、大阪などの12都市では24時間対応可能 | なし ※ 780円未満の少額注文手数料(150円) |
配達対応エリア
出前館は47都道府県のどこでもデリバリーサービスを利用できます。注文して届けてもらえる範囲は店舗から約3km圏内です。そのため加盟店舗が多い都市部では選択肢がありますが、加盟店舗が限られる地域では利用できないケースもあります。
一方のウーバーイーツも47都道府県で利用できます。出前館との大きな違いは配達可能範囲の広さです。6kmほど離れている飲食店から配達できるため、出前館の2倍近い配達可能範囲となります。ウーバーイーツのほうがさらに広範囲の飲食店から注文先を選べるため、よりお店選びにこだわりたい人におすすめです。
加盟店舗数
出前館の加盟店舗数は約11万店以上(2022年12月時点)です。デリバリーサービスとしては20年以上の歴史がありますが、11万店を超える背景にはコロナ禍による外出自粛が関係しています。2019年9月に2万店に到達すると、その後も急増を続けて現在にいたります。
ウーバーイーツは約18万店舗(2022年7月時点)と出前館を上回ります。もともと個人経営の飲食店が主な加盟店舗でしたが、コロナ禍にマクドナルドをはじめとした大手チェーン店や、スーパーマーケットやコンビニ、ドラッグストアなど小売店の加盟が増えたことが背景にあります。
配達手数料
出前館の配達手数料は、お店から届け先までの距離によって0円~500円程度の幅で変動します。お店によっては無料だったり割引を行っていたりするので、基本金額よりもお得になる可能性もあるでしょう。配達手数料のほかには、注文金額が800円未満だった場合に発生する少額注文手数料(330円)や、現金払い時には現金払い手数料(110円)が発生します。
ウーバーイーツの配達手数料は最高で550円と出前館と大差ありません。780円未満の注文金額の際には少額注文における手数料として150円がかかります。
手数料関連においては出前館とウーバーイーツでは大きな差はないといえます。
注文対応時間
出前館の注文対応時間は7時~翌3時です。出前館の配達には2種類あります。「出前館に加盟する店舗による配達」と「出前館の配達員による配達」です。加盟店による配達の場合は47都道府県共通で9時~翌2時ですが、加盟店ごとに営業時間は異なります。出前館による配達の場合は7時~翌3時ですが、時間帯によっては稼働していないケースもあります。
ウーバーイーツの注文対応時間は47都道府県の多くが7時~翌2時ですが、東京、大阪などの12都市では24時間対応可能です。飲食店への注文であれば7時~翌2時でも十分便利に利用できます。24時間対応可能のメリットは、有事の際にコンビニエンスストアの商品を届けてもらえることです。「急病でドリンクがほしい」「子どものお弁当用の材料を買い忘れていた」という緊急事態時に利用できるのはありがたいポイントでしょう。
最低注文金額
出前館では2022年3月に最低注文金額が撤廃されました。その一方で、少額注文手数料が導入され、注文金額が800円未満の場合には330円の手数料を追加で支払う必要があります。
ウーバーイーツも最低注文金額はありません。ハンバーガー1個、電池1個など少額でも利用できますが、780円未満の注文金額の際には少額注文における手数料として150円がかかります。出前館の手数料と比べて1/2の金額なので、少額注文においてはウーバーイーツに分があります。ただ、少額注文であっても通常どおり配達手数料が発生するので、コストパフォーマンスを考えると小分けで注文せずにまとめて注文するほうがお得かもしれません。
出前館がおすすめな人
出前館は約11万店の加盟店舗を抱える大手デリバリーサービスです。47都道府県の人が利用できますが、特に「家族や大人数などで複数注文をする場合」と「デリバリー専門店で注文したい場合」にぴったりのサービスです。
家族や大人数など複数の注文がある場合
出前館はウーバーイーツよりも比較的配達手数料が安く、注文金額が800円未満の場合には330円の手数料を追加で支払う必要があることから、家族や大人数で複数注文する際に適しています。そのため、単身世帯での注文や少額での注文では割高になるケースもあり、シーンを考慮して利用するのがおすすめです。
ほかにもアプリの使いやすさやクーポン配信、登録の簡単さからファミリー層から支持されています。親しみやすいブランドイメージは利用者の安心につながっています。
デリバリー専門店で注文がしたい場合
出前館の約11万店の加盟店舗のうち、特に多いのがデリバリー専門店です。大手ピザチェーンの「ピザーラ」や「ドミノピザ」、宅配寿司の「銀のさら」なども加盟しているので、デリバリー専門店舗に直接注文する必要がありません。
デリバリー専門店以外には大手飲食チェーンも充実しています。ファミリーレストラン「ガスト」をはじめ、「カレーハウスCoCo壱番屋」、「吉野家」、「ケンタッキーフライドチキン」など、普段楽しんでいる外食を、自宅にいながら満喫できます。
デリバリー専門店や外食チェーンに注文したい人にとって、出前館はぴったりのサービスといえます。
ウーバーイーツがおすすめな人
ウーバーイーツは約18万店舗が加盟する、デリバリーサービス業界でもトップクラスの規模をほこります。47都道府県でサービスを展開し、24時間対応のエリアも登場しており、全国すべてのユーザーにとってメリットがあることは間違いありません。
今回は特にメリットがあるケースとして「1人暮らしなど注文個数が少ない場合」や「個人レストランの注文がしたい場合」を紹介します。
1人暮らしなど注文個数が少ない場合
ウーバーイーツには最低注文金額が設けられていないので、注文個数が少なくても気にせず注文できます。780円未満の注文金額の際には少額注文における手数料として150円がかかりますが、出前館は注文金額が800円未満の場合にかかる手数料が330円なので、ウーバーイーツのほうが安い手数料で済みます。
1人暮らしで食事を注文する場合、牛丼1杯、ラーメン1杯など1個の注文になりがちです。なかには食費を節約しようと低価格のメニューを注文する人もいるはずです。そうなると最低注文金額にまつわる手数料がかさみ、デリバリーサービスを利用するのを躊躇してしまいます。その点、ウーバーイーツは注文個数や注文金額にかかわらず利用しやすいサービスになっています。
個人レストランの注文がしたい場合
18万店舗が加盟するウーバーイーツ。大手チェーン店やコンビニなど全国的に知られている店舗が加盟する一方で、個人レストランも存在感を示しています。星付きのレストラン、老舗の名店、注目度急上昇の流行店など、お店に行かないと味わえないおいしさでも、ウーバーイーツを利用すれば自宅で楽しむことができます。
そこでしか味わえないおいしさを提供する個人レストランとウーバーイーツのよい関係は、独自のイベントにも表れています。ウーバーイーツでは毎年Uber Eats Awardを開催し、売り上げが最も高いレストランやリピーター割合が高いレストラン、平均評価が高いレストランを表彰しています。レストランがお互いに競い合うことでデリバリー商品のクオリティは高まっています。
ウーバーイーツは加盟店舗が集まり切磋琢磨する環境が整っているので、個人レストランに注文するのであればウーバーイーツが適しているといえます。
配達員として働くなら出前館とウーバーイーツはどちらがおすすめ?
デリバリーサービスの配達員は魅力的な働き方として注目されています。コロナ禍を経て、デリバリーサービスが暮らしに定着したことで安定した稼ぎ口となり、正社員として勤務している人でも副業として働く人もいます。配達員として働く場合、出前館とウーバーイーツではどのような違いがあるのか比較してみました。
ウーバーイーツから配達員がもらえる報酬
ウーバーイーツの配達員(配達パートナー)が受け取る報酬は、配送料とチップです。配送料は1件あたり350円程度で、その金額は基本金額と配達調整金額で構成されます。基本金額は配達に費やす予定の時間と距離、注⽂数や稼働中の配達パートナーの⼈数などに応じて変動します。配達調整金額は、通常時よりも交通状況が混雑していた場合や配達パートナーが少なく配達需要が高い場合に加算されます。
チップは注文者が任意で支払う報酬のため、すべての配達でもらえるわけではありません。ただ、注文者によっては数百円、なかには千円単位でチップを支払うこともあるので、この臨時ボーナスはウーバーイーツの配達パートナーにとって大きな魅力です。
出前館から配達員がもらえる報酬
出前館の配達員がもらえる報酬は、基本報酬400円×ブースト(配達距離、曜日や時間帯、天候などを考慮して上乗せされる報酬)です。基本報酬が明瞭さは出前館の大きな特徴です。さらに、配達員向けのキャンペーンが開催されることがあります。キャンペーン中は報酬がアップすることもあるので出前館の配達員にとっては大きな魅力です。
出前館の1配達平均報酬は750円以上となり、ウーバーイーツと比べると高報酬が見込めます。ただ、注文がなければ配達依頼はきません。両サービスでは加盟店舗の特徴が異なるので、大手チェーン店が多いエリアでは出前館の注文が期待できますが、個人レストランが多いエリアではウーバーイーツに注文が集中するかもしれません。
配達員として働く場合は、報酬内容だけでなくエリア特性も含めて登録先を決めることが大事です。
ウーバーイーツと出前館は勢力拡大中のデリバリーサービス!
ウーバーイーツと出前館それぞれの特徴を紹介しました。注文者として利用する場合だけでなく、配達員として働く場合にも魅力あるサービスだとご理解いただけたのではないでしょうか。
社会トレンドとしてタイムパフォーマンスや生活の質が注目されるなか、デリバリーサービスは日常の買い物・食事のあり方をガラッと変えるニューウェーブとして、今後も存在感は高まっていくはずです。なかでもウーバーイーツと出前館は、デリバリーサービスの2大ブランドとして今後もさらに進化していくことでしょう。
デリバリーサービス初心者もすでにデリバリーサービスを使っている人も、出前館とウーバーイーツの特徴を知ったうえで効果的に利用してみませんか?
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